「愛結び」の歌詞は花婿目線で書かれた「手紙」
インディーズ時代にSNSで話題となり、2020年にメジャーデビューを果たした5人組ロックバンドNovelbright。
『夢花火』『青春旗』『フェアリーテール』『ハミングバード』など、多くの楽曲がCMやドラマのエンディングテーマなどに起用され、現在も躍進中のバンドです。
メジャー1stアルバム『開幕宣言』に収録されている新曲の『愛結び』は、Novelbright初となるウェディングソング。
メンバー全員がまだ独身の彼ら。
果たしてウェディングソングにどんな想いを込めたのでしょうか。
さっそく歌詞を見ていきましょう。
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目を見て打ち明けるのは 照れ臭くて だから手紙を書いたよ
≪愛結び 歌詞より抜粋≫
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『愛結び』は、Novelbrightが初めてピアノとボーカルの弾き語りで歌い上げるラブバラード。
作詞したボーカルの竹中雄大は、まだ独身なので「結婚したい」と思っている人の気持ちを理解するため、実際に結婚している友人にインタビューをしたそうです。
その回答をもとに「結婚」が表現されたこの歌詞は、花婿が花嫁へ贈る「手紙」という花婿目線で描かれています。
どんな内容の手紙なのか、続きの歌詞を見ていきましょう。
結婚へと繋がる「一目惚れ」
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出逢いは一目惚れで 勇気を出した"好き"に微笑んでくれた君
≪愛結び 歌詞より抜粋≫
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花婿の手紙は、彼女との出会いからスタートします。
始まりは彼の「一目惚れ」だったんですね。
「出会った時、この人と結婚すると思った」という意見があるように、結婚相手との出会いには、男性の場合「一目惚れ」が多いと言われています。
また、男女が付き合う確率が高いのは、出会って3ヶ月以内という考察もあります。
出会った瞬間にビビッと来た相手には、この歌詞のように勇気を出して告白したほうがいいということかもしれませんね。
結婚を考える男性心理を考察
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二人で見た景色は沢山あって ここでは話しきれないよ
お金がない日のデートも お化けが出そうな旅館も かけがえの無いモノ
≪愛結び 歌詞より抜粋≫
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2人が付き合い始めてから結婚するまでの思い出が書かれているフレーズです。
お金がなくて、交通費を節約するため可能な限り歩いたデートや、お化け屋敷みたいな古い旅館に泊まって怖くて眠れなかった旅行。
そんな情けないことも含めて全てが大切な思い出で、君がいてくれたらどんな状況でも楽しめるという意味ですよね。
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僕の大切な人達の事 君も大事に想ってくれてるね
≪愛結び 歌詞より抜粋≫
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どんな時でも君が居てくれたら これからが燦然と輝くよ
≪愛結び 歌詞より抜粋≫
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ダメな僕の事をいつも叱ってくれたね
≪愛結び 歌詞より抜粋≫
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これらのフレーズは、花婿が彼女と一生を共にしたいと感じた理由ではないでしょうか。
自分の家族や友人のことも大事に想ってくれる優しさと、自分の短所をはっきりと叱ってくれる厳しさ。
そして、どんな状況でも太陽のように自分を照らしてくれる暖かさを持った人。
そんな女性に、男性はずっと側にいてほしいと思うのかもしれませんね。
花婿の固い決意
世の中の男性は、誰かに縛られることなく出来る限り自由でいたいと思う人も多いのではないでしょうか。
だから、結婚を決意するのに時間がかかる男性もいますよね。
しかし、男性がいったん心を決めると、その決意はとても固いのではないでしょうか。
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この I love you の意味を
生涯かけて伝えていくよ 特別な君だけに
今以上にもっと君を知れる未来が嬉しくて
その手をぎゅっと握りしめた
≪愛結び 歌詞より抜粋≫
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このフレーズからは、彼女と一生を共にすると決めた、花婿の決意が伝わって来ますよね。
決意した男が考えることとは?
結婚を決意した男性は、次にどんなことを考えるのでしょうか。
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この I love you は君と
育ててくれた家族みんなへ贈る愛の証なんだ
生まれて今日までこんなにも 優しい時間を
過ごせたことにありがとう
≪愛結び 歌詞より抜粋≫
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ドラマや映画で「お嬢さんを僕にください」と、男性が彼女のご両親に許しを求めるシーンをよくみかけますよね。
結婚を決意した男性がまず考えること、それは、今も昔も彼女のご両親のことではないでしょうか。
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新しい生活は不安だらけだよね
泣きたくなる夜が不意に来たとしても
安心して 僕がそっと抱きしめるから
忘れないでいて いつもひとりじゃない
≪愛結び 歌詞より抜粋≫
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花婿となる男性は、ご両親への感謝の気持ちと同時に、彼女への思いやりも忘れないでしょう。
もし、彼女がずっと実家で暮らしてきたのならば、結婚で初めて家を出て自活することになります。
きっと結婚生活への期待と不安が入り混じっていますよね。
そんな彼女の不安を気遣う男性の気持ちが、このフレーズに現れているのではないでしょうか。
一見何も考えていないように見えても、男性は女性が思っている以上に、大きな視野で物事を見ているのかもしれませんね。
花婿が思い描く2人の未来
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歳を取ってもまだ きっと変わらない
しわくちゃな笑顔 繋ぎ合ったこの手と手も
5年後も10年後も50年後も
たったひとりの愛する君を離さないよ
≪愛結び 歌詞より抜粋≫
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花婿の手紙の最後は、2人の未来について書かれています。
街中で手を繋いで歩いている仲睦まじいお年寄り夫婦を見かけて「自分も結婚したらあんな夫婦になれたらいいな」と思ったことがある方も多いのではないでしょうか。
なぜそう思うのでしょう。
それは、本当に幸せな人生とは、年を取った人生の終盤で幸せであることだからではないでしょうか。
花婿はこの手紙で、そんな究極の幸せを花嫁に約束しているんですね。
「愛結び」が意味するもの
タイトルの『愛結び』とは、ドラムスのねぎが考えた言葉で「蝶結び」などと同じように、結び方を意味するもの。
それは「簡単な結び方ではあるけど固くて解けにくい結び方」で、誓い合った2人の愛は簡単には解けない、という意味が込められているそうです。
2020年から続くコロナ禍で、結婚式の中止や延期、または制限された中で式を行った新郎新婦も多いことでしょう。
しかし、そんな困難を力を合わせて乗り越えたぶんだけ夫婦の愛は強く結ばれるのではないでしょうか。
『愛結び』は、竹中雄大の伸びやかな歌声に乗せて、現代の新郎新婦の心にそっと寄り添うウェディングソングのような気がします。
Vo.竹中雄大の心を震わす圧倒的な歌声、一度聴いたら忘れられない確かなメロディワーク、細部まで練りこまれた楽曲アレンジに定評がある、大阪発5人組ロックバンド。 2013年にオリジナルメンパーで結成。 2019年1月に現体制となり、同年7月に開催した「どチクショー路上ライプTOUR」がSNS・···