バレンタインデーが近づくとそわそわする女の子たち。
それに比べると男のコはのんびりしたものです。チョコをもらえるかドキドキしたり、意中の相手が誰にあげるのか気にしたりはするかもしれないが、それくらいだろう。しかし、それでは気付いたらバレンタインが終わっているという男子も多いのではないだろうか。
そんな男子たちに聴いてほしいのが木村カエラ、6枚目のアルバム「8EIGHT8」収録の楽曲「チョコレート」。タイトルだけ見ると甘い曲を想像しそうだが、そんなことはない。むしろ“僕”口調で、好きな相手に向けた心情を吐き出したかのような歌詞は男性の方が共感しやすい楽曲と言える。
チョコレートは女の子がくれるもの。けれど、それは日本だけの話。
この曲を聴いたら最期、バレンタインデーをのんびり待ってはいられない。
木村カエラ「チョコレート」
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もやもやが晴れなくて
君の顔を
思い浮かべて涙がでた
今日も明日も
いいことないかな
100万回くらい
もう願ったな
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バレンタインデーは女の子、というのは実は日本だけのこと。海外ともなればバレンタインデーに女子も男子も関係ないという。むしろ、お世話になっている人へ感謝と伝えるという意味合いが強く、告白するにしても男性から花束をプレゼントすることも多いようだ。
そう考えると、日本男子もチョコレートを待っているだけではダメなのだ。友チョコ、義理チョコとレパートリーが増えてきた今、意中の相手を手に入れたいなら積極的にならなくてはならない。気になるからって、意地悪な態度をとったり、弱さを見せて相手が来てくれるのを待っているのはもちろんNGである。想いが伝わらなければ意味がないからだ。
“君の隣で僕は苦く”
“悩んではすぐ弱音をはく”
“口にすれば甘く溶ける”
“チョコレートみたいに不思議な力”
意中の相手にとって苦い存在として認識されるか、甘い存在になるか。全ては、男子諸君の行動次第。その為にはバレンタインのイメージなんて気にせず、チョコレートを持って気持ちを形にしてみよう。真剣な気持ちがあるのなら、逆チョコだってありなのだ。
バレンタインは、女の子の日。けれど恋人、意中の相手がいるのなら男子ものんびりしてはいられない。いじわるをした“ごめんね”と、弱音を聞いてくれた“ありがとう”を添えて。
今年は自分からチョコを持って、相手をドキドキさせてみない?
TEXT:空屋まひろ