『飛行船』で魅せる新たな優里の世界
2021年注目の男性シンガーソングライター優里。
どんな楽曲でも「優里の世界」として歌いこなすことから、「ハイブリッドシンガーソングライター」とも呼ばれています。
彼の代表曲といわれる『ドライフラワー』は、リリースから半年以上経った2021年5月現在も、音楽チャートの上位にランクインし続けている大ヒット曲です。
そんな今、大注目のアーティスト優里が新曲『飛行船』を配信リリース。
『飛行船』は、優里がファンから届いた「春からの新生活が不安」というメールを読み、誰かの背中を押せるような応援ソングを作りたいという思いから生まれました。
『飛行船』MV冒頭のシーンが意味するのは?
YouTubeに公開されたMVでは、音楽と映像というそれぞれの夢を追いかける少女ハナとウミの友情や葛藤が描かれていますよ。MVは、ウミの「今日行けなくてごめん。私からハナへのプレゼントだよ」という気になる台詞から始まります。
しかし、その後すぐに、屋上でギターを弾きながら歌うハナをウミが撮影するシーンに。
ウミはどこに「行けなかった」のか、ハナへの「プレゼント」とは何だったのでしょうか。
実は、冒頭のこのシーンの意味は、MVの最後のシーンで明らかになるのです。
気になる結末は、MVを見て確かめてみてください。
さて、夢を追う人に勇気をくれる『飛行船』の歌詞には、どんな思いが込められているのでしょうか。
また、タイトルの「飛行船」とは、何を表しているのか、さっそく歌詞の意味について考察していきましょう。
「夢」と「飛行船」
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膨らんだこの飛行船は
僕らで空に飛ばしたんだ
胸が熱く燃える推進力は
君がくれたから
身体中駆け巡って
壊れそうでも動かすんだ
僕と君の飛行船だから
≪飛行船 歌詞より抜粋≫
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『飛行船』では、夢を「飛行船」、未来に向かって突き進む力を「推進力」に例えて表現していると考えてみましょう。
「胸が熱く燃える推進力は 君がくれたから」という言葉からは「君」という存在があるからこそ、前に進むことができていると解釈できます。
夢を持って努力をしている人には、辛い気持ちや不安はつきものですよね。
しかし、「君」がいてくれるおかげで、「壊れそう」つまり、辛くて夢を諦めてしまいそうになっても、頑張り続けることができるということが歌詞に表現されています。
大きな夢とちっぽけな自分
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小さな身体だ きっと誰よりも臆病だ
燃料が尽きそうな不安も
全部掻き分けるんだ
≪飛行船 歌詞より抜粋≫
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大きな夢を持つと、時には自分の存在の小ささに不安になったり、臆病になったりしてしまうこともありますよね。
ここでは、そんな「もう進めないんじゃないか」という不安を、「飛行船の燃料が尽きそうな不安」に例えて描いているようです。
そして、そんな不安に対し、「全部掻き分けるんだ」という力強い言葉でエールを送っています。
たとえ夢が叶わなかったとしても
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ボロボロの飛行船は
僕らで空に飛ばしたんだ
たどり着くかどうかなんていいんだ
一人にしないさ
≪飛行船 歌詞より抜粋≫
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「ボロボロの飛行船」は、MVに登場する少女ウミとハナが、悩んだり苦しんだりしながら夢を追いかけている様子とリンクしているように思います。
夢を追いかける過程で2人は仲たがいしてしまいますが、夢が叶っても叶わなくても心は側にいるというMVのストーリーを感じさせる、温かい歌詞になっていますよ。
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止まれないんだ 止められないんだ
止まりたくないんだ
≪飛行船 歌詞より抜粋≫
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最後のフレーズは、背中を押してくれるような前向きな歌詞で締めくくられています。
優里からの応援メッセージのようですね。
ボロボロになっても、どんなことがあっても前に進もうというメッセージに、力をもらうことができるでしょう。
『飛行船』のように前へ進め!
この記事ではシンガーソングライター優里による、応援ソング『飛行船』の歌詞の意味について考察しました。
受験や部活、就活、仕事など、何かに向かって努力している人や、人生の中で壁にぶち当たっている人は、『飛行船』を聞いて前に進む勇気をもらってみてはいかがでしょうか?