THE BEAT GARDEN「遠距離恋愛」の歌詞の意味は？女性目線の切ない歌詞に注目！

遠距離恋愛中の男女を描いたTHE BEAT GARDENのバラード曲

▲THE BEAT GARDEN - 『遠距離恋愛』(Official Music Video)

『遠距離恋愛』は男性4人組音楽グループ『THE BEAT GARDEN（ビートガーデン）』の4thデジタルシングル。

2021年4月26日にリリースされ、「遠距離恋愛中の男女」の物語が描かれたバラードに仕上がっています。

新生活を迎える季節と、コロナ禍という状況の中でリリースされた『遠距離恋愛』。

作詞を担当したTHE BEAT GARDENのメンバー・Uは、インタビューで「離れていても大切な存在に思いを馳せて曲を作れたらと考えた」と語っていました。

また、リアルな歌詞が生まれた背景には、「ツアーやライブができない」「ファンに会えない」といった、最近のアーティスト活動においての自分たちの気持ちが大きいとコメントしています。

THE BEAT GARDENとしては初の女性目線で描かれた曲でもある『遠距離恋愛』。

そんな『遠距離恋愛』の、切ない歌詞の意味を徹底解釈していきます。

「わたし」と「あなた」

『遠距離恋愛』では「わたし」と「あなた」の2人の人物が登場します。

まず、歌詞中のいくつかの描写から、登場人物の関係性を見ていきましょう。

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会えないこの距離と
寂しさ誤魔化しても
あなたが置いていった
腕時計を見るとだめみたい
そういえばそっちでは
仕事も慣れたかな?
「平気だよ」って言われるほど
平気じゃなくなってくるよ
≪遠距離恋愛 歌詞より抜粋≫
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「あなた」が置いていった腕時計を「わたし」が見ていることから、「あなた」が「わたし」のもとから離れてしまったのがわかります。

「仕事も慣れたかな？」と聞いているので、「あなた」は仕事の都合で遠くへ行ってしまったのかもしれません。

遠距離恋愛だからこそ気づけるものがある

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「会いたい」と「寂しい」の数が
ふたりの距離を縮めたり
この締め付ける痛みが
ふたり同じ強さならいいのに
≪遠距離恋愛 歌詞より抜粋≫
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「会いたい」「寂しい」と強く思っていれば、より相手のことを大切に感じられますよね。

「離れているからこそお互いを大切に思える」「離れているからこそ気づけることがある」というのは、遠距離恋愛の良いところなのかもしれません。

歌詞に見られる残された側の葛藤

歌詞にははっきりと書かれていませんが、「わたし」の本音は「あなたにそばにいてほしい」なのではないかと思います。

好きな人と一緒にいられる時間は、なによりも幸せですよね。

しかし、「わたし」と「あなた」が近くにいることは現実的に難しいのでしょう。

それならば、せめて自分のことをもっと考えてほしいという「わたし」の想いが歌詞から伝わってきます。

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あなたの今の毎日が
思うように進まなくなってしまえば
もう少しわたしを思い出すかな
なんて願ったら ひどいよね
≪遠距離恋愛 歌詞より抜粋≫
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もし何かうまくいかないことがあったら、「あなた」は支えてくれる人がいたらと考えるかもしれません。

そんな風に「自分を頼りにしてほしい」という「わたし」の想いが感じられます。

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最近はあなたからの連絡も減ったよね
≪遠距離恋愛 歌詞より抜粋≫
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最近は「あなた」からの連絡が少なくなり、「わたし」は不安になっているようです。

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「信じてるよ」って言った方が
信じてなさそうだしな
「寂しくなったりしないの?」って友達に
言われた
あなたの周りにいる人もきっと
そんな言葉で優しく近付いてるのかな?
≪遠距離恋愛 歌詞より抜粋≫
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歌詞の随所から、「あなた」が他の誰かと恋愛関係になっているのではないかと不安になる「わたし」の気持ちが見受けられますね。

そんなことはないと信じているけれど、連絡がないことから、心のどこかで少し疑ってしまうのでしょう。

相手に聞いてみたいけれど、聞いてしまえば、そんな風に疑っていたことで相手に嫌われてしまうかもしれません。

今までの生活の中に相手の存在がないことが露骨にわかる分、遠距離恋愛は残された側の方が辛いものかもしれませんね。

『遠距離恋愛』の歌詞全体からは、残された側としての「わたし」の葛藤が感じられます。

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「何でもないけど」ってまた
前のあなたみたいに言ってほしい
あんなに「なにしてるの?」って言葉
近くにいた時は煙たいのに
今さら あなたに聞かれたくて 聞きたくなって
いやになるよな
≪遠距離恋愛 歌詞より抜粋≫
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そして、今までの日々を思い出し、「何でもないけど」と話しかけられたり、「なにしているの？」と聞かれたりするのが大切なことだったと「わたし」は感じています。

離れたからこそ、何気ない毎日が幸せだったと「わたし」は気づいたのでしょう。

大切な人に会えない今、聴きたいラブソング

遠距離恋愛中の恋人たちを描いたリアルな歌詞が話題のTHE BEAT GARDEN『遠距離恋愛』。

なお、『遠距離恋愛』の歌詞はあくまで「わたし」の言葉で綴られており、「あなた」の状況や心情は一切わかりません。

ただし、「あなた」の心情がわからないからこそ、曲を聴く私たちは「わたし」の気持ちになって歌詞に共感できるのだと思います。

もしかしたら、彼は新しい地に慣れるのに精一杯で、連絡をとる時間がないのかもしれません。

「平気だよ」と伝えているのも、「わたし」に心配かけないように言っているのだとしたら、「あなた」の優しさが伝わってきますね。

ぜひ、「あなた」の想いも想像しながら曲を聴いてみてはいかがでしょうか。

この春から進学や就職で、今まで住んでいた土地を離れた方もいるでしょう。

また、コロナ禍で相手と思うように会えない日々を過ごす方も多いと思います。

THE BEAT GARDENの『遠距離恋愛』は、大切な人と会えない日々を過ごす私たちの心に響くラブソングに仕上がっていますよ。