最近、昔のアニメを見返していたのだが、使われていた歌詞の深さと人間味に感動させられた。
当時はなんとなくいい曲だなと思っていたが、この歳になって改めて聞くと考え深いものがある。2000年に放映された"戦国御伽草子"の枕詞でおなじみの犬夜叉を覚えているだろうか。そのオープニングに使われていたhitomiの「i am」が記憶に残っている方も多いことと思う。
公開日:2016年2月10日
最近、昔のアニメを見返していたのだが、使われていた歌詞の深さと人間味に感動させられた。当時はなんとなくいい曲だなと思っていたが、この歳になって改めて聞くと考え深いものがある。2000年に放映された"戦国御伽草子"の枕詞でおなじみの犬夜叉を覚えているだろうか。そのオープニングに使われていたhitomiの「i am」が記憶に残っている方も多いことと思う。
彼女は1994年、小室がプロデュースしたシングルでCDデビューしが、思うようにヒットが飛ばせず、小室ファミリーの落ちこぼれと気にしていた。そんな不遇な時代を過ごした彼女だからこそこの歌詞を書き、この作詞をきっかけに進む道を見据えた。
夢と希望を新たにして突き進んでいく少女の姿が浮かんでくる。前向きに進もうとする気持ちと、悩みながら精一杯生きる姿がこの曲の強さと美しさだ。
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探そう 夢のカケラ拾い集め
切なくても 今なら探せるだろう
めくるめく 毎日の形変えて
切なくても 確かな今を感じよう
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いつ夢を探そうと思うのか?それは一つの夢がかなったあと、次の目標が見つからなかったとき、さまざまあるはず。もがいてもがいて一つ一つ夢だと思ったものを拾い上げていく作業。もしかしたら、こんな歌が唄いたかったのかもしれないと試していく。そこまでやりたかったことじゃなかったとわかる瞬間がきて、がっかりする。・・・切実に生きてるからこそ感じる、生きるってなんて切ないんだろう。その感情が生きていると感じさせてくれる。だから確かな今を感じられる。生きるとはそういうことの一瞬一瞬を繋ぎ合わせていくことだ。
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24時間 君を信じてるよ
見つめてるよ ありふれた言葉でも
時はいつも 急ぎ足で笑う
想い出より 求めたい今を見つけよう
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君とは自分自身。信じてるよと勇気をくれることばを投げかけるのはなかなかできないことだ。自分を信じて進むということは、他人から嫌われていくこととも言える。できれば嫌われたくないが、自分の夢を見つけるためには自分を感じて生きていくしかない。その葛藤のなかで、ぼんやりと過去のことを振り返って、未来がなんとなく見えたような気になってた・・・。
けれど、自分を生きるとは過去の選択にそって自分を決めることじゃなく、今の自分の感じていることに強烈に焦点をあてること
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空を突き抜けてく 鳥みたいにね
大空舞う イメージが動き出す
歩こう 道は遠く続くけれど
いつの間に輝きだすダイヤモンド
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自分はこうしたらいい方向に進めるのではないかと頭で考えてもそうならないことの方が多い。むしろ、心で思い描いたものが自分の求めているもの。成功する保証も無い自分が思い描いたものを選ぶからこそ、”ダイヤモンド”は輝きだすのだ。
TEXT:丸・美和子