ヤングスキニーは平均年齢19歳!
「ヤンスキ」の愛称で若者からの人気を集める注目のロックバンド、ヤングスキニー。
2020年9月に結成されたばかりで、メンバーの平均年齢がなんと19歳という若いバンドです。(2021年6月現在)
メンバーは、かやゆー。(Vo.Gt)、ゴンザレス(Gt)、りょうと(Ba)。
もともとはドラムの女性メンバー「すず」を含む4ピースバンドでしたが、すずが脱退したため、現在ドラマーを募集中だそうです。
『世界が僕を嫌いになっても』は、5月5日に配信がスタートした彼らの1stミニアルバム『嘘だらけの日常の中で』に収録されているデビュー曲。
メンバー全員が「人生を変えた1曲」に選んでいる記念すべき曲の歌詞をチェックしましょう。
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君のためなら
死んでもいいかなそんなの口先だけだけど
君のためならできる気がした
≪世界が僕を嫌いになっても 歌詞より抜粋≫
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「君のためなら死んでもいい」の後に「かな」とつけることで、どこか照れ臭そうにかっこつけながら彼女に話している男性の姿が思い浮かぶような冒頭のフレーズです。
「そんなの口先だけ」というのは「死んでもいい」と言いながらも人間はそう簡単に死ねるものではないとわかっている、という意味かも知れません。
そして「できる気がした」と過去形になっているところから、この曲が過去を振り返っているのだと気がつきますよね。
作詞作曲をしているのは19歳のかやゆー。。スタートからいきなり19歳とは思えない恋愛の切なさにあふれた歌詞です。
気になる続きを見ていきましょう。
主人公が「ある朝一人で目覚めた」理由
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ある朝僕は一人で目覚めた
枕元には長い髪があった
君が忘れたものは捨てれなかった
どうしようもなく置き物になってた
≪世界が僕を嫌いになっても 歌詞より抜粋≫
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どうやら、ある日突然、彼女は主人公の元から去っていったようです。
そして、主人公は彼女が去った理由がわからず、彼女が残していった物をずっと捨てられずにいるようですね。
男性は何か大好きな趣味があれば、それに熱中して彼女のことをほったらかしにすることがあるのではないでしょうか。
でも、それは決して彼女のことを忘れたわけではく、きっと趣味と彼女、それぞれを大事にしてるんですよね。
女性はそれが理解できなくて、自分より趣味の仲間といる方が楽しいのかなと疑心暗鬼になり、別れを選ぶのではないでしょうか。
その結果、突然訪れた別れに男性は一体なぜそうなったのかがわからない。この歌詞も、そのパターンのような気がします。
かやゆー。の実体験のような歌詞がせつない
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僕にまた気づいて欲しくて
僕だけを また見ていて欲しくて
君のためなら死んでもいいから
≪世界が僕を嫌いになっても 歌詞より抜粋≫
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彼女に去られてから「死んでもいいかな」というフレーズが「死んでもいいから」に変わります。
別れる前はちょっとクールで上から目線だった主人公ですが、突然振られて気持ちに余裕がなくなったのでしょうか。
急に彼女の心を取り戻したくなった様子が伝わってきますよね。
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見えない君に歌を歌い続けるよ
僕は君に愛を叫ぶよ
≪世界が僕を嫌いになっても 歌詞より抜粋≫
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このフレーズから、彼女が別れを決めるほど主人公が熱中していたものは音楽だったような気がします。
もしかすると、かやゆー。は自分の実体験を描いたのではないでしょうか。
そう考えると、去っていった君に届くように愛を歌い続けるよ、という歌詞がとてもせつなく感じられますよね。
「嘘だらけの日常」の中に見える真実
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君のためならなんでもいいから
どうか愛をおくれ
君のためならなんでもするから
≪世界が僕を嫌いになっても 歌詞より抜粋≫
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君の愛を取り戻すためならなんでもする、という主人公。
実際になんでもするというのは難しいので、もしかしたらこれも「口先だけ」なのかも知れません。
でも、必死にその言葉を繰り返しながら主人公は、初めて彼女への深い愛を確信したのではないでしょうか。
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世界が僕を僕のことを嫌いになっても
≪世界が僕を嫌いになっても 歌詞より抜粋≫
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「世界が僕を嫌いになっても」とは、世界中を敵にまわしても僕は君を愛し続けるよ、という意味ですよね。
最初は軽い冗談みたいな気持ちで言った「死んでもいいかも」という言葉から、最後には世界を敵にまわしてもいいくらいの強い心を手に入れた主人公。
「嘘から出たまこと」という言葉がありますが、時として、何気なく言った言葉の先に、真実が見えてくることがあるのかも知れません。
かやゆー。は若き天才SSW
こうして『世界が僕を嫌いになっても』の歌詞を見てみると、失恋を通して主人公の精神的な成長が描かれているような気がします。
この繊細な歌詞とエモーショナルなメロディの楽曲を、作詞作曲のかやゆー。は、なんと30分くらいで作ったそうです。
かやゆー。は、ギターを触っているとふとメロディができて、そのメロディに歌詞を当てはめて曲作りをしているとか。天才的ですよね。
もともとシンガーソングライターとしてソロ活動していたかやゆー。が、メンバーを募り結成したバンドがヤングスキニーです。
若き天才、かやゆー。率いるヤングスキニーの活動に、これからも目が離せませんね。