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「Pale Blue」歌詞の意味を考察!米津玄師渾身のラブソングのリアルな描写に共感が止まらない!

『Pale Blue(ペールブルー)』は、2021年6月16日にリリースされた米津玄師の最新シングルです。ドラマ「リコカツ」の主題歌に起用され、人気を獲得しています。3月に30歳を迎えた米津が、この曲に込めた想いとは?歌詞の意味を徹底考察していきます。

米津玄師が描くラブソング「Pale Blue」


米津玄師の『Pale Blue(読み方:ペールブルー)』は、TBS系列で放送された人気ドラマ『リコカツ』の主題歌です。

かねてから、ラブソングときちんと向き合って制作をしたいと考えていた米津。

そして、『リコカツ』主題歌のオファーを機に「恋とは一体何なのか」という問いを突き詰めたそうです。

その結果、この『Pale Blue』の制作は、米津の中で最も難しい経験となりました。

彼が導き出した答えは「恋愛の本質」とは「失恋」なのではないかという解釈。

失恋すると、まるで自分の半身をもがれたような苦しみに襲われます。

かと思えば、人をナルシストにもエゴイストにもさせたりする不思議な概念です。

また、「この世に自分と相手しかいないのでは?」と感じさせるほど、人を盲目にさせる力を持っています。

『Pale Blue』を起用したドラマ『リコカツ』は「離婚から始まる恋」がテーマ。

ラブコメであるにもかかわらず、「別れ」を前提に進んでいくストーリー展開は斬新で『Pale Blue』で米津が描きたいと感じたテーマとリンクするのではないでしょうか。

楽曲の全貌は、YouTubeで配信されている「Pale Blue Radio」にて聞くことが出来ます。

米津自身が30歳を迎えた心境や、彼が最新シングルについて詳しく語っているので、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。

▲米津玄師 Pale Blue Radio

リアルかつ丁寧な心理を描いた歌詞

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ずっと 恋をしていた
これでさよなら あなたのことが 何よりも大切でした
望み通りの終わりじゃなかった あなたはどうですか
友達にすら 戻れないから わたし空を見ていました
最後くらいまた春めくような 綺麗なさよならしましょう
≪Pale Blue 歌詞より抜粋≫
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冒頭の歌詞から、長く続いた恋が終わってしまったことが分かります。

恐らく主人公は、これからもずっと恋人と一緒に過ごしたかったのでしょう。

平静を装って心の中で別れを整理しようとしますが、想像していなかった恋の終わりに容赦なく悲しみが押し寄せます。

パートナーと歩む将来に対して真剣であれば真剣であるほど、別れたときの反動は大きいです。

「友達にすら戻れないから」という歌詞が、この恋に対する本気度を物語っています。

出会いと別れの季節、「わたしとあなた」が選んだのは別れでした。

この恋から綺麗に卒業しようとする主人公の切ない気持ちが伝わってきます。

「エーデルワイス」の花言葉の意味


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それは 水もやらず枯れたエーデルワイス 黒ずみだす耳飾り
こんな つまらない映画などもうおしまい なのに
エンドロールの途中で悲しくなった
ねえ この思いは何
≪Pale Blue 歌詞より抜粋≫
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「エーデルワイス」の花言葉の意味には「大切な思い出」「勇気」「忍耐」「初恋の感動」などがあります。

水をやらず枯らしてしまったということは、恋人との間に思い出だけでは埋められない溝が出来てしまった、ということでしょう。

その悲しい現状を打開しようとする勇気も出せなかった主人公

「黒ずみだす耳飾り」という歌詞が、2人の関係がサビついていく様と重なるようですね。

主人公は、自分達の悲しい恋を「つまらない映画」と例え、何とか踏ん切りをつけようとします。

しかし、実際はそんな簡単に気持ちを切り替えることが出来ず、行きどころのない切ない気持ちを持て余しているようです。

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あなたが見据えた未来にわたしもいたい
鼻先が触れるくらいに あなたを見つめたい
張り裂けるほどの痛みを叫びたいのに
≪Pale Blue 歌詞より抜粋≫
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ここからやっと、主人公が抱えてきた本当の気持ちが吐露されます。

出来ることならばずっと一緒にいたかったのに、恋人が描く未来の中に主人公の姿はありません。

一番近くにいたはずなのに、残念ながらその悲痛な叫びが届くこともないのです。

どれだけ生まれ変わろうとも意味がないくらい


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どれだけ生まれ変わろうとも 意味がないくらい
どこが導かれるように あなたと出会いたい
今更言いたいことなんて 一つもないのに
わたしあなたに恋をした 苦しさと一緒に
≪Pale Blue 歌詞より抜粋≫
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失恋した時、果てしない絶望感に襲われる人も多いでしょう。

世界はこれまでと全く変わっていないはずなのに、見える景色がまるで違って見えたり、生きる気力が無くなってしまったすることもありますよね。

主人公にとって、恋人の存在は、きっと生きていく上で希望となる大きな存在だったのだと思います。

しかし、別れを受け入れたことでその希望が無くなり、心にはぽっかりと穴が開いてしまったようです。

まるで自分が自分でないかのように鈍く重く感じられる心と体。

こんなにも恋焦がれているのに、思い出すのは愛おしさと苦しさでした。

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あなたの腕 その胸の中
強く引き合う引力で
有り触れていたい 淡く青いメロディ
行かないで ここにいて 側で
何も言わないままで
忘れられないくらいに抱きしめて
ずっと ずっと 恋をしている
≪Pale Blue 歌詞より抜粋≫
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かつての恋人のぬくもりからは、まるで2人が引力で引っ張り合っているかのような必然性を感じられました。

「行かないで ここにいて 側で」という、決して言えなかった本音が零れ落ちます。

決して離れることはないと信じて疑わなかった”あの頃”のように、何も言わずに抱きしめてほしいという切実な願いで締めくくられる歌詞。

主人公の気持ちは、まだ”あの頃”の中にあるのかもしれません。

「Pale Blue」が意味するものとは


タイトルの『Pale Blue』とは「薄い青色、青白さ」を意味します。

主人公にとって切なくも愛すべき日々、つまりかつての青春を色で表現した時に、米津の中で最もしっくり来たのが『Pale Blue』だったのではないでしょうか。

冷静であろうとするけれど、気持ちをうまく消化できない主人公のリアルな描写に共感した方も多いでしょう。

『Pale Blue』は「失恋」をただ綺麗に切り取っただけの歌でなく、失恋を通して人間の内側に巻き起こる様々な感情を投影した奥深い楽曲なのでした。

ハチ名義でボカロシーンを席巻し、2012年本名の米津玄師としての活動を開始。 2018年、TBS金曜ドラマ「アンナチュラル」の主題歌として「Lemon」を書き下ろし“ミリオン”セールスを記録。 「第96回ドラマアカデミー賞」にて最優秀ドラマソング賞を受賞。日本レコード協会にて史上最速の300万DL···

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