映画の主題歌に人気アーティストが書き下ろし！
『Character』は、2021年5月にリリースされた楽曲。
同曲はサイコキラーの殺人現場を目撃してしまった青年がそれをモデルに漫画家として大ヒットするという映画「キャラクター」の主題歌として書き下ろされた作品です。
また、人気アーティスト『ずっと真夜中でいいのに。』の『ACAね』と人気ラッパー『Rin音』、そして様々なアーティストへの楽曲提供で知られる『Yaffle』の3名がタッグを組んだことでも話題になっています。
映画の物語を表したようなシリアスで重厚感のあるサウンド、まるでホラー小説のようなフレーズをチェックしてみましょう。
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ジキルがハイド俺がお前をtrace 飲み込まれないようにレース制すべく制す
アイデンティティが唯一我を保つプロセス なら記憶の奥の方までたどるメス
who am I 統制されるナンバーと脳 この日の国に太陽が沈む頃
少しずつ薄れていく影 内面の嘘に気づきかけてしまう
≪Character 歌詞より抜粋≫
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歌詞をご覧いただくとわかるよう、同曲は映画の重要人物であるサイコキラー・両角をテーマにしたもの。
「ジキルとハイド」というフレーズや「who I am」というフレーズが多重人格を彷彿とせますね。
登場人物である両角が多重人格であるかは不明ですが、4行目からはどちらかの人格が自分を支配しようとしている様子が伺えます。
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背後に隠れた魔 痛み隠して何を思うか 朱に交わらぬ主観
我がものにして上がる口元
いいぜ好きにやりな ブレる価値観 優しさと狂気の狭間にある
底の見えぬ闇の中に埋もれてく
≪Character 歌詞より抜粋≫
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2行目のフレーズは殺人を犯した後でニヤリと笑う犯人の様子でしょうか？
「いいぜ好きにやりな」というフレーズは、もう一人の自分からのささやきのようにも感じられます。
ここまでは同曲の主人公の深い闇が歌われているようですが、この後はどのような歌詞がつづくのでしょうか？
垣間見える家族の存在
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キスに逃げて 温い永遠は怖い
母はきっと喜ぶし 暖かい構造 総Hi中止
≪Character 歌詞より抜粋≫
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前半は『Rin音』が歌うパートでしたが、ここからは『ACAね』のソロパート。
透き通るような声がさらに恐怖を掻き立てます。
この部分で注目すべきは「母」というフレーズ。
映画では4人家族ばかりが殺害されるというのが1つのポイントになりますが、同曲の主人公にも思い敬う母親がいる様子。
なにか映画の核となるストーリーとリンクするのでしょうか？
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このギリな人情 生きてる君の
正直なくらい危ない 真面目がほしい
隠した上等 血走った重い通りを
ぶつけられたとて 悪足掻きと合掌
≪Character 歌詞より抜粋≫
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こちらは続く歌詞で、サビに当たる部分です。
突然「君」という人物が登場しますが、一体誰なんでしょう。
映画のストーリーになぞらえるなら漫画家である青年を指すようにも思えますが、楽曲のストーリーのみで考えるなら多重人格のもう片方の自分を指しているのかもしれません。
つまり、このフレーズはダークサイドの人格が抱く気持ち。
最後の2行はやや難解ですが、後半のサビでは次のように表記が変わる点に注目してみましょう。
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格下上等 血走った思い通りを
ぶつけられたとて 悪足掻きと合掌
≪Character 歌詞より抜粋≫
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同曲での主人公の背景は語られていないため正解はわかりませんが、「格下」というフレーズから貧しい家庭であったことや世間的な地位が低い家庭で育ったことが考えられます。
過去の辛い経験が主人公をサイコキラーへと変えてしまったのかもしれませんね。
サイコキラーの過去に何が？
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手におえぬ痛みの中で 自我を保ってる
生々しい 僕がほしい
誰だってゼロからの成長業務
自由な解体 変わったんじゃない隠してた
内心は分かってるくせして まだ手は震えるいつかの行方
後ろ回す前に態度をコピって前に倣え
右も左も分からないまま愛を探した
≪Character 歌詞より抜粋≫
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2回目のサビの後に登場する歌詞では主人公の感情が歌われています。
ゾッとするのは「変わったんじゃない隠してた」というフレーズ。
主人公は何かをきっかけにサイコキラー化したのではなく、生まれた時から人とは違う思考の持ち主だったのかもしれません。
異常な思考だとわかっていたから周りに合わせ普通を装っていたものの、いつしか異常な感情だけが独り立ちして自分の中にもう一人の自分が生まれてしまった。
そんなもう一人の自分に支配されないために、愛を求めていたのでしょうか。
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親も子も二人も 何にも嘘はないけれど
誰にも引き出せない 僕を通わせてく
沿う 汗ばんだ夏が僕へと再生する
ただいま
≪Character 歌詞より抜粋≫
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続く歌詞ではまた家族の様子が歌われており、主人公の過去や人格に家族の存在がなんらかの影響を与えていることが想像できます。
最後の「ただいま」は一体何を意味しているのでしょう？
もしかしたら、隠していた本当の自分に完全に支配されてしまった様子を表しているのかもしれませんね。
このあとはもう1度サビが繰り返され、楽曲は終わります。
主人公は一体どうなってしまったのでしょうか？
ぜひ色々想像して想像してみてくださいね。
MVにもなにかヒントが？映画も必見！
『Character』の歌詞に注目してみましたが、楽曲だけだとなかなか難解です。
同曲には映画の世界観とリンクするMVも製作されておりますので、ぜひ合わせてチェックしてみてください。
映像を見ると、もしかしたら新たなストーリーに気づくことができるかもしれません。
また、映画を見た上で楽曲を聴くのもオススメ。
より楽曲の理解が深まりますよ。
ACAね（ずっと真夜中でいいのに。） 特定の形をもたない音楽バンド「ずっと真夜中でいいのに。」の作詞・作曲・ボーカルを担当。「ずっと真夜中でいいのに。」はYouTubeチャンネル登録数170万人を超え、YouTubeの総再生回数は4億回、初投稿楽曲「秒針を噛む」は現在9,300万回再生を突破している。 ···
