日焼け止めのCMソングに決定!
男女問わず若い世代から絶大な人気を集めているバンド『マカロニえんぴつ』。最近では人気アニメや映画のタイアップソングも手がける彼らが、新曲『八月の陽炎』を配信リリースしました。
今回の楽曲は大正製薬が販売する日焼け止め「コパトーン」のCMソングに決定。
「八月」というタイトル通り、夏を意識した歌詞を紐解いていきましょう。
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言葉はファッションではないからさ
飾れど重ねど、どうも上手くキまらないもんだな
≪八月の陽炎 歌詞より抜粋≫
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こちらは冒頭の2行。
言葉とファッションをかけたとても秀逸な歌詞から、誰かにうまく思いを伝えられずにいる主人公のモヤモヤとした気持ちが伝わってきますね。
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正しさと間違いのあいだに 悲しさと勘違いの愛に
何度も折り合いをつけてきた
待った無しの人生でいつも待ち合わせて
少しの居場所を分け合った
運命は作り話と言った彼女が女神にみえた八月の陽炎
≪八月の陽炎 歌詞より抜粋≫
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ご紹介した歌詞から推測すると、どうやら夏に出会った「彼女」との恋模様が歌われている様子。
主人公は不器用ながらも現実と向き合い実直に生きてきたようですが、この「彼女」との出会いはどうなるのでしょうか?
正直になることは、現実と向き合うこと
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言葉は壁やガラスであってほしくはないのに
想いを伝えた代償はいつも割れた孤独なんです
≪八月の陽炎 歌詞より抜粋≫
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言葉は誰かを傷つけるものであって欲しくないけど、何かを伝えることで孤独になってしまうことがあるというなんともエモい歌詞。
思わず「なるほど」なんて思ってしまいますが、楽曲のストーリーに戻るとやや不穏な空気を感じます。
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正しさをおしえてくれたのは間違えて出会ったあなただった
いつもそうだった
分かっていないふりで じつは知ってたんだ
少しの居場所を譲ってくれてありがとう
≪八月の陽炎 歌詞より抜粋≫
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「間違えて出会った」というフレーズから、主人公は「彼女」との関係性が発展しないことに初めから気づいていたことがわかります。
その後の歌詞を含め考察してみると、もしかしたら「彼女」には他の相手がいたのかもしれません。
主人公は薄々それに気づいていたけれど、分からないふりをしていた。
でも「彼女」の誠実さに触れ、このままではいけないと関係をハッキリさせることにした。
続くサビでも、現実に向き合おうとする主人公の葛藤や、それに伴う喪失感が歌われています。
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サンセット 本当のことは一つだって知りたくないのさ
サンセット あこがれた通り僕は正直に僕を騙してる
茹だるような紫の影、君への想いも無理に冷ました夏
濡れたままのシャツ
≪八月の陽炎 歌詞より抜粋≫
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汗で濡れたシャツを着て、夕日を見ながら物思いに耽る主人公の様子が思い浮かびますね。
「君への想いも無理に冷ました夏」というフレーズがとても切なく感じられます。
主人公にはどんな過去がある?
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地平線の向こう 八月の陽炎
きっとずっと十代の自分が居る
見たくない真っ黒のそれに生き先を尋ねてた
≪八月の陽炎 歌詞より抜粋≫
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こちらはCメロの歌詞。
「真っ黒のそれ」とは、おそらく「十代の自分」のことを指すのでしょう。
「黒」という単語から主人公は過去の自分にあまりいいイメージを持っていないことがわかります。
過去に一体どのようなことがあったのかはわかりませんが、歌詞の流れから推測すると昔の自分は現実から目を背けるような生き方をしていたのかもしれませんね。
今、現実から目を背けたい気持ちの主人公は、過去の自分に「そのままでいいのか?」と問いかけることで、一歩前進しようとしているのではないでしょうか。
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サンセット 本当のことは一つだって知りたくないのさ
サンセット あの人みたいに僕は正直に僕を騙してる
茹だるような紫の影、君への想いも無理に冷ました夏
乾いてゆくシャツ
≪八月の陽炎 歌詞より抜粋≫
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ここに出てくる「あの人」は正しさを教えてくれたという「彼女」のことだと思われます。
現実に正直になるならば、彼女を諦めるのが正しい。
しかし、それは彼女のことを思う自分の気持ちに嘘をつくことになる。
そんな葛藤が歌われているのかもしれませんね。
また、先ほどまでは濡れていたシャツが乾き始めているのもポイント。
主人公は夕暮れとはいえ夏の暑い中、長い時間物思いにふけっていたようです。
夏ならではの寂しさを感じるとてもエモい一曲ですね。
MVもチェックしてみて!
今回は「彼女」に他の相手がいるという体で歌詞を考察して見ました。
感じ方は人それぞれですので、ぜひみなさんも様々な考察を楽しんでみてください。
また、同曲にはボーカル・はっとりをはじめとする『マカロニえんぴつ』本人が登場するMVも製作されています。
海、夕暮れ、花火と夏を感じるものがたっぷり詰まっていますので、ぜひチェックしてみてくださいね。