「ざぶんざざぶん」は乃木坂46の27thシングルに収録
2021年6月9日発売の乃木坂46の27thシングル『ごめんねFingers crossed』。カップリング曲の『ざぶんざざぶん』は、乃木坂46のメンバー・与田祐希と筒井あやめによって歌われている楽曲です。
『ざぶんざざぶん』の作詞を担当したのは、乃木坂46のプロデューサー・秋元康。
そして『ざぶんざざぶん』と一風変わったタイトルは、波の音を表しているようです。
曲冒頭の歌詞からは、主人公が海辺でテトラポッドを眺めている様子が想像できますね。
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さざ波が壊れるテトラポッド
心が洗われて 何か見えて来た
≪ざぶんざざぶん 歌詞より抜粋≫
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『ざぶんざざぶん』というリズミカルな言葉が印象的な、与田祐希と筒井あやめのユニット曲。
歌詞の意味を徹底考察します。
主人公が海に来た理由を考察!
まず、主人公がなぜ海に来ているのかを考察していきましょう。冒頭の歌詞に続けて歌われるのが以下のパートです。
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やっぱりあなたのことが
好きかもしれないって思った
でもそんなこと(でもそんなこと)
言えない
≪ざぶんざざぶん 歌詞より抜粋≫
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主人公には好きな相手がいるのですが、相手には気持ちを打ち明けられなくて悩んでいるようです。
もしかしたら、主人公が好きな人には既に恋人がいるのかもしれません。
『ざぶんざざぶん』のMVでも、好きな男性が彼女といる様子を見て落ち込む筒井あやめを、与田祐希が励まそうとする場面が描かれています。
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たぶん私のことなんか
何も気にしていないと思う
潮が満ちても(潮が満ちても)
引いても…
≪ざぶんざざぶん 歌詞より抜粋≫
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こちらは2番の歌詞です。
潮が満ちたり引いたりするのは、相手との間に何らかの変化があることを表しているように思います。
「潮が満ちても」が相手に近づくことであれば「潮が引いても」は主人公が相手から去ることを意味しているのではないでしょうか。
「私が想いを伝えようが諦めようが、どちらでもあなたは何も気にならないだろう」という主人公の切ない気持ちが込められているように感じます。
歌詞は波と恋心が重ねられている?
先ほどの「潮が満ちても~」の箇所と同様に『ざぶんざざぶん』の歌詞には、主人公の心情と波の動きが重ねられている部分が見られます。サビの歌詞を見てみましょう。
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ねえ
何度も何度も同じ繰り返し
考えたってしょうがないよねなんて
言ってたくせして
(ざぶんざぶん)
≪ざぶんざざぶん 歌詞より抜粋≫
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何度も同じことを繰り返し考える様子は、波が行ったり来たりしている様子と重なりますね。
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諦めたようにソッポ向いたって
ホントはあっちへ行きたい気持ちは
こっちへ来たいみたい
大恋愛(大恋愛)したかったけど
(したかったけど)
どこか醒めてるように眺める
防波堤
≪ざぶんざざぶん 歌詞より抜粋≫
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「大恋愛」という言葉は、まるで広い海の中を泳ぐ様子を想像させます。
また「あっちへ行きたい」「こっちへ来たい」の歌詞は、波が押し寄せては引いていく様子にも重なるでしょう。
このまま相手に気持ちを伝えなければ、これ以上傷つくことはないと主人公は気づいているのかもしれません。
波の動きが単調なように、今のままでも十分平和な毎日を過ごせるでしょう。
しかし、歌詞からは「やはりそれでいいのか」と葛藤する主人公の気持ちも感じられます。
「相手に伝えるべきか」「このまま諦めるべきか」結論が出ないまま、波が揺れるように主人公の気持ちも揺れ動いているのでしょう。
青春を感じさせる楽曲「ざぶんざざぶん」
乃木坂46のメンバー・与田祐希と筒井あやめが歌う『ざぶんざざぶん』。主人公の揺れる恋心を、波の動きに重ねて表現した歌詞が印象的な楽曲です。
『ざぶんざざぶん』という言葉はリズミカルながらも、感情が大きく動く様子を端的に表現していますね。
透き通った歌声と爽やかな曲調からも、青春の1ページを想像させるでしょう。
MVでは、波をイメージしたダンスを披露するメンバー2人にも注目です。
乃木坂46のニューシングル『ごめんねFingers crossed』の収録曲『ざぶんざざぶん』。
表題曲はもちろん、カップリング曲にもぜひ耳を傾けてくださいね。