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【インタビュー】Leadの背中を押すより叩くような応援歌『Sonic Boom』リリース!

8月25日にシングル『Sonic Boom』をリリースしたLead。オリンピック開催やコロナ禍にある近年の状況に映える応援ソングとなった今作の制作話や、歌詞にまつわるエピソードを伺いました。
デビュー20周年イヤーに突入したLeadが、約1年ぶりにリリースしたシングル『Sonic Boom』。

作詞作曲を鍵本輝が担当した同曲は、メンバーが手掛ける初のシングルリード曲となった。

今回のインタビューは鍵本輝・古屋敬多の2名での参加となりましたが、今作収録の3曲についてたっぷりと魅力を語っていただきました。

言葉の壁を想いが超えた瞬間が『Sonic Boom』


──『Sonic Boom』は全体的に言葉のハマりが気持ち良くて!

鍵本輝:本当ですか!

古屋敬多:気持ちいいですよね!


──作詞も作曲も鍵本さんがされているということですが、『Sonic Boom』が生まれたきっかけを聞かせてください。

鍵本輝:この曲を作るにあたって、いろんな局面とかスポーツだったりとか大事な局面だったりとか、あとは何かに向かって頑張りたいときに聞きたくなるような曲を作りたいなっていうのがまずあって。
プラス、今の日本の音楽のシーンにない音を使っていきたいなっていうのが、あってこの『Sonic Boom』を作ろうかなっていうのがありましたね。


──なるほど。日本の音楽シーンにない音っていうのは?

鍵本輝:マーチングドラムの要素なんですけど、これは正直に言うとDestiny's Childの『Lose My Breath』の影響が強いかもしれないですね。そういえばあの感じのサウンドかっこよかったよなって。


──カッコイイですよね!

鍵本輝:なんであの曲が好きだったんだろうって紐解いてみたんです。
そしたら、マーチングドラムとかああいうブラスバンドって、スポーツのシーンで自陣に太鼓を置いて指揮を高めたりするのもそうですけど、臆病になってたような気持ちを反転させて鼓舞してくれるサウンドなんだなって気づいて。
だから、ちょうどこの今の時期にもそうですし、それこそ去年ぐらいにこの曲は完成してたはずなんですけど、何かステイホームとかコロナ禍で沸々とした気持ちも背景に描けたらなと。


──確かにマーチングっぽい音っていうかそういう音楽って、なかなか日本語を当てづらいからか、日本の音楽シーンではあまり耳にしないですよね。

鍵本輝:そうですよね、ヒップホップ畑の人たちがたまに入れたりとか、ラップミュージックとかでも刻んでるスネアとか入ってたりもしますけど、そことも違った、もうちょっと生のサウンドに行けたらと思いました。
それこそ甲子園とかでもそうですし、サポーターたちが選手たちを応援するときに楽器使うじゃないですか。そういう場所にある音で作れたらいいなと。
頑張る人の背中に向けて届いたらいいなっていう音楽感で。


──歌詞に関してもですけど、いい意味で必要以上に背中を押してくれるような感じがしました。一歩踏み出す勇気が湧きやすいような、力強い応援というか。

鍵本輝:そうですよね。僕たちの経験で例えるなら、コロナ禍でオンラインライブをするようになって、これまで僕たちのパフォーマンスに反応してくれたりしていたのも一つの応援というか、そうやってライブってできてたんだなって改めて感じたんですよね。本当に応援って素敵なことなんだなってすごく思えたんです。
オリンピックもありましたしパラリンピックもありますけど、選手の皆さんもその声があるないとかはだいぶ違うんじゃないかなと思います。

古屋敬多:やっぱり頑張っている人ってかっこいいですよね。僕もオリンピック見て何回泣いたんやろってくらい泣きましたけど(笑)、頑張っている人はものすごかっこ良く見えます。
だから、応援する側でいたいなっていうのはありますし、もちろん自分も頑張っていたいし、応援もされたいです(笑)。
『Sonic Boom』は頑張る人への応援歌です、完全に!



──『Sonic Boom』って直訳すると"衝撃波"という意味だと思うんですけど、そのままのイメージで制作されたんですか?

鍵本輝:割とそのままのイメージではあります。込めている想いを紹介すると、物体が音速の壁を越えたときに生じるのが衝撃波、"Sonic Boom"だとするなら、言葉の壁を想いが超えた瞬間も"Sonic Boom"かなとか思って。


──めっちゃかっこいいですね!!!

鍵本輝:誰かに向けて発した頑張れっていう言葉も、その前にまず自分の想いがあるので、想いはその言葉も超えてるよね!っていう思いを持って、込めています。


緻密に計算された『Sonic Boom』の曲作り

──この曲のサビは「轟かせろ Sonic Boom」のところになるんですかね?

鍵本輝:そうですね、何か引っかかりがあってくれたらいいなっていうアプローチで書きました。

古屋敬多:サビに歌詞がほぼないっていうのも珍しいよね。

鍵本輝:うん、AメロBメロ"フック"っていう表現が近いのかな。


──曲を作っていくときは頭から順に作ってったんですか?

鍵本輝:はい、頭から作っていきましたね。
やっぱりリード曲に落とし込みたいと思って書いた曲なので、そのメンバーそれぞれがどのパートを歌うとかも考えながら、伸ちゃんのラップパートは"ヒーローは遅れてやってくる"感を出してみようと思ったり。


──「情を捨て さぁ、Go ahead」は谷内さんが書かれた歌詞ということでしたが、お二人は何かに向かって進みたい時に足かせになるものが「情」だったりするタイプですか?

鍵本輝:僕は情というか自意識が邪魔するときありますね、正直。自意識過剰で言えばそうなるんですけど、何かするにしてもこう思われるんじゃないかとか、こう思われたくないとか、そういう思いに邪魔されますね。
自分の思った言葉でド直球に言えたらいいのになって思うこともたくさんありますし、歌詞を書くときも自意識や情な部分が邪魔してくることもありますね。

古屋敬多:難しいよね、そこのラインを決めるのも。僕は最近そういうときは鈍感を発動させればいいのかなっていう考えにたどり着いた。鈍感になって邪魔している考えを消す。
まだやってみたことないけど(笑)。


──その方法も含め、この歌詞に込められているメッセージが伝わればいいですね。英語と日本語を組み合わせながら音にハマった歌詞で、尚且つメッセージもしっかり伝えるって、ものすごく難しそうなことですけどLeadさんはもう、お得意ですもんね?

鍵本輝:いやぁ、難しいですよ!めっちゃ考えます。
デモの時点でのメロディーラインって、シンセの音を入れてたり、lalalaで声が入ってたり、作る人によっていろいろ表現があると思うんですけど、僕はデタラメ英語で全部歌うんですよ。その方が後から歌詞も作りやすいです。


──なるほど、仮歌の英語がそのまま本採用ってこともあったりするんですか?

鍵本輝:言葉の響きがいいなって思って寄せていくことはよくありますね。
あとは高音で母音が「う」だと出しづらいとか、歌っているとあるので意外とすごく細かい策が練られてるんです。


Leadの人生は2B!?

──「君の歩いた道の足跡が音符になるのなら 今君のストーリーのメロは何小説目にあたる?」って歌詞、めちゃめちゃかっこいいじゃないですか。例えばお二人の自分の人生を1曲に例えるとすれば、どんな曲だったり、曲のどの辺だったりしますか?

鍵本輝:僕の人生の1曲は、多分サビ始まりの曲なんですよ。

古屋敬多:それはLeadのデビューから考えて?

鍵本輝:デビューから考えて!それを踏まえると今は2番のBメロあたり(笑)。まだ2番のサビとDメロとラップパートからの間奏、で、落ちサビとサビが残っています(笑)。

古屋敬多: 20年かけて2番のBメロっすね!長い曲やなぁ〜これ!

鍵本輝:20周年でサビに行くっていう。


──そうですね!確かに!古屋さんもそうすると同じく今は2番のBメロになりますもんね?そうすると曲調とかは…?

古屋敬多:そうっすね、多分いろんな曲調混じってますね!ずっとアップテンポっていうわけでもないし、2番のAメロとかはちょっとミディアムテンポだと思います、うん。


──ラストサビがどんなものになるのかとても楽しみです。にしても本当にこの歌詞オシャレだなぁ…

古屋敬多:音楽家が書きそうな!


──ありそうでなかったような、聴いてきたようで聴いたことなかったです。

鍵本輝:ここ、実は影響を受けた歌詞があって。コブクロさんの『Million Films』なんですけど、歌詞の一節に「五線紙みたいにぶら下がった 電線の上 並べてるんだ」ってあって。
なんと!!!!って思いましたね。その見え方、目線が素敵だなって。そういう感性を持って書いた歌詞でした。


──すごく似ているのかと思ったら全然違いましたね。どちらも素敵でした。

鍵本輝:五線譜がもし人生のストーリーだとしたら、メロディーも山あり谷ありだし、逆にしばらく一定なものだったりとか、いろんな奏で方があるよなと。


『Sonic Boom』のMV見どころ!!

──『Sonic Boom』のMVについても触れさせてください。今回の見所は!?

鍵本輝:めっちゃ自画自賛するんすけど、めちゃくちゃカッコイイですよ!

古屋敬多:こ、れ、は、かっこいいですよ!

鍵本輝:もう歴代ナンバー1!

▲Sonic Boom / Lead【Music Video】

──マジですか!!!ダンスシーン多めな感じで?

鍵本輝:実はダンスシーンそんなにないんです!もちろんサビでは踊っているシーンも入れているんですけど、これまでの『HIDE and SEEK』とか『Tuxedo〜タキシード〜』とかと比べても、みんなで踊ってるシーンは少ないです。だけどめっちゃかっこいいっす!


──めちゃくちゃ気になります!

鍵本輝:今回このMVで学生の皆さんの協力を得て、50人ぐらいの表現者たちが集まってくれたんです。とある学校とのコラボレーションなんですけど、ダンス部、チア部、バトン部、もちろん吹奏楽部も。

古屋敬多:あと校長先生。

鍵本輝:校長先生は挨拶だけだった(笑)。

古屋敬多:いい人だった!

鍵本輝:いい人だった!そういう表現が好きな学生たちが集まって、このMVを一緒に作ったんです。やっぱかっこいいんですよね、極めている人って。

古屋敬多:僕らは部活はほとんどやってこないでダンスをやってきたから、部活動を間近で見るのは本当に久々だったし、なんか部活っていいなって思っちゃう。

鍵本輝:やっぱりその学生さんたちと一緒にやるにあたっても、この曲では青春って感じのキラキラ感はあまり出したくなかった。もっと泥臭いというか。そういう曲の意図を汲み取ってくれてるんだなって感じましたね。

古屋敬多:なんか若さだけじゃないエネルギーみたいな、攻撃的というか攻めのエネルギーみたいなものが全面に出てますね。それがサウンドと合わさって、めちゃくちゃかっこいいことなってます。


カップリング曲の魅力も紹介!

──カップリング曲の『GET OVER』は作詞が古屋さんということですが、『Sonic Boom』と共通して"前へ進む"ようなシーンに映える曲だと思いました。このシングルを通してのテーマがあったりしたんですか?

古屋敬多:今回3曲ともシングル曲候補としてあった曲なので、これを書いた頃はそういうことは考えていなかったんです。
去年からこういう状況に大きく世界中が変わって、今もまだ全然慣れてないですけど、家にいる時間が増えて、僕たち20周年に向けて駆け出したいのに、なかなかストップがかかってしまう状況に"本当にやめてほしいな"っていうクレームです(笑)。


──確かに(笑)。もうサビで「Stop it」って3回言っちゃってますからね。

古屋敬多:はい。何か沸々とモヤモヤとした思いが抑えられなくて。こういうこともあったなぁってこの先思えるような曲を今作っておきたいなと。



──本当に生々しい今じゃないと書けない曲でしたね。ご自身が特に気に入ってるフレーズはありますか?

古屋敬多:カッコの部分なんすけども、「愛で満ち足りた場所へ」っていうところかな。
今も、どうしても人と何か想いを共有できたりする機会も減って、愛が足りない状況だと思うんですけど。こうなる前のもっと昔から思っていたテーマではあります。
もっと分かち合ったり共有できたり、ちょっと手を取りあえたらいいのになって。なので「愛で満ち足りた場所へ」っていうのは自分の中でも重い言葉ですね。


──ありがとうございました。そして3曲目が『Te Quiero Mucho』。タイトルの意味は"好き"とか"愛してる!"みたいな告白的な感じですよね?

鍵本&古屋:はい!



──この曲を受け取ったときの印象を聞かせてください。

鍵本輝:もう、なんっと情熱的な曲なんだ!って思いましたね。うん。
『Despacito』っていう曲が数年前にリリースされて流行りましたけど、僕めっちゃ好きで。
似てるなるものを感じたので、もう一目ぼれでしたね。


──スペインっぽい感じですけど、それだけじゃなく雰囲気を変えてくるパートもあるんですよね!

鍵本輝:かっこいいですよね!伸也は確かラップパートの歌詞ずっと迷っていましたね。

古屋敬多:そうだ!本当に。

鍵本輝:半年ぐらい(笑)。ずっとどうしようって。


──え!そんなに!4行ですよね!?

鍵本&古屋:はい!


──Leadさんがどんな表現をしてくるかなってイメージが湧きやすかったりとか、ラップパート以外の歌詞との共通点もあってすごくこの歌詞にしっくりきましたけど、半年も悩まれたんですね。

古屋敬多:かなり苦労されてたみたいですね。難しかったみたいです。

鍵本輝:仮でラップパートの部分に入っていたフローを尊重しながら書こうとしたから時間がかかったみたいなんですよね。
自分のフローでってことだったら2時間ぐらいあれば書けたと思うんですけど、そういうわけで。


──もうちょっと大事にこのラップパート聴きます!

鍵本輝:魂の4行です!


──ありがとうございました(笑)。では、最後になりますが、インタビューを見てくださった皆さんにメッセージを、お願いします。

鍵本輝:『Sonic Boom』は自分たちの20周年イヤーに突入する、幕を開けるための曲でもあるんですけど。
何よりも何かに向かって取り組んでる人たちとか、現状もがいてる人とか、もっと自分を変えたいとか、もう少しライトに今日大事な会議があるとかプレゼンしなきゃいけないとか、ちょっと勇気をもらいたいときに聴いてもらえたら、すっごい勢いの追い風になってくれる楽曲だと思います。
背中を押すっていうより叩かれてるんじゃないかなって思うぐらいのパンチのある楽曲になっていますので、一歩踏み出したいときにぜひ聞いてもらえたらなと思います。

古屋敬多:走り続けてきたら、気付けば20周年目前なんですけど、一発目がこの『Sonic Boom』なので、自分たちが"Sonic Boom"になって、すごい!ものすごいスピードでね、どんどん攻めていけたらと思います。
なかなか縛りや、バリケードも多いですけど、、、

鍵本輝:おっ!


──おぉ!

鍵本輝:言った後に顔赤くなるのやめて(笑)!

古屋敬多:(笑)!そんな勢いで20周年を迎えたいなと思うんですけど、20年でものすごい数の曲を出してきて、それが今サブスクで全部解禁されているので、若い頃の楽曲も遡って聴いて欲しいなって思います。


TEXT 愛香

リリース情報

●2021年8月25日(水)リリース
34th Single「Sonic Boom」

▷ご予約はこちらから


・初回限定盤A [CD+DVD]
PCCA-06047/1,700円(税込)
☆初回生産限定封入特典:CD発売記念・限定スタジオライブライブ視聴券
【CD】01.Sonic Boom 02. GET OVER
【DVD】「Sonic Boom」Music Video (Special ver.)、「Sonic Boom」-Behind the Jacket Shooting-


・初回限定盤B [CD+DVD]
PCCA-06048/1,700円(税込)
☆初回生産限定封入特典:CD発売記念・限定スタジオライブ視聴券
【CD】01.Sonic Boom 02. GET OVER
【DVD】Lead SPECIAL WINTER LIVE (2020年2月18日@harevutai)
「R.O.O.T.S」「Be the NAKED」「Night Deluxe」「Summer Vacation」


・初回限定盤C [CD+スペシャルブックレット]
PCCA-70556/1,700円(税込)
☆初回生産限定封入特典:CD発売記念・限定スタジオライブ視聴券
【CD】01. Sonic Boom 02. Te Quiero Mucho
【ブックレット】Special Photo Booklet


・通常盤 [CD Only]
PCCA-06050/1,200円(税込)
☆初回生産限定封入特典:CD発売記念・キャンペーン応募券
【CD】01.Sonic Boom 02. GET OVER 03. Te Quiero Mucho

Leadは、谷内伸也、古屋敬多、鍵本輝からなるダンスボーカルユニット。 大阪のダンススクールで中土居宏宜・谷内伸也・鍵本輝の3名が出会い、路上ライブを開始。 その後、事務所主催のオーディションで選ばれた福岡県出身の古屋敬多が加わり、4名でLeadを結成する。 大阪のストリートパフォー···

この特集へのレビュー

女性

うさぎ

2021/09/01 22:52

readさん達の、曲に対する取り組みが、とても、情熱的で、また、すごく細かなところまで考えていらして素晴らしいなと思いました。なに曲、1つ作り上げるの

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