2004年の楽曲がTikTokで再燃したワケ
『ロコローション』は『イケナイ太陽』や『上海ハニー』に並ぶORANGE RANGE(オレンジレンジ)の代表曲です。
『ロコローション』がリリースされたのは2004年なのでかなり前の曲になりますが、毎年夏になれば耳にするようなヒット曲ですよね。
しかし、今年の夏はこれまでとは違う楽曲の楽しみ方が生まれました。
動画投稿アプリTikTokで「#ロコローション踊ってみた」「#ロコローションチャレンジ」というハッシュタグをつけ、曲に合わせて踊る動画がたくさん投稿されています。
今になってTikTokで人気が再燃したのは、ヒット曲である『ロコローション』が幅広い年代の方にとって馴染みのある曲だからでしょう。
加えて、若者のポップな踊りと合わさることで楽曲の夏らしさと、陽気な明るさがより魅力的に伝わったことも理由かもしれません。
「ロコローション」の歌詞が映す景色
----------------
Ah ah なんかイイ感じ 青空 海 どう?このロケーション
Ah ah マジでナイスバディ クモンベイベ DO THE ロコモーション
Ah ah ロコローション Ah ah ロコローション
≪ロコローション 歌詞より抜粋≫
----------------
冒頭の歌詞では「青空」「海」「ナイスバディ」という言葉が出てきます。
青い海と暑すぎる陽射し、白いビーチ、そして水着姿の若い男女が浮かんでくるような歌詞ですね。
----------------
高まるアドレナリン 僕ドクドク
こめかみ パンチング パンチラ パンパン
ゴリゴリミュージック 車内はノリノリ
さあさあ皆で声を揃えて歌いましょう
刺激が欲しけりゃバカニナレ Oh Oh Oh
≪ロコローション 歌詞より抜粋≫
----------------
「僕」という言葉が出てくるので、歌詞の主人公は男性だと解釈できます。
「こめかみ パンチング パンチラ パンパン」という歌詞からは、主人公が女性のセクシーさに翻弄されている姿が浮かんでくるようですね。
「刺激が欲しけりゃバカニナレ」というフレーズは、刺激が欲しいという欲望に正直になろうとする主人公を表現していると解釈できそうです。
『ロコローション』が醸し出す夏っぽさや陽気な明るさの正体は、夏の暑さに浮かされて、開放的な思考になっている主人公を表現した歌詞の影響かもしれませんね。
主人公がエスコートしたいのは君だけ?
真夏の海で女性のセクシーさに翻弄されている主人公を表す言葉や「クモンベイベー」と、相手を招く言葉が歌詞に含まれていることから『ロコローション』は、海で女性をナンパをする男性を描いているように思えます。
----------------
君は日々テルミー? 膨らます妄想!?
真夏に始まるセレナーデ Oh Oh Oh
≪ロコローション 歌詞より抜粋≫
----------------
しかし、歌詞に出てくるのは「君たち」ではなく「君」という言葉。
複数の女性ではなく一人の女性を指す言葉なので、主人公は「女性なら誰でも良いや」という考えではなそうです。
一人の女性に本気で惚れたのかもしれません。
----------------
Ah ah なんかイイ感じ 青空 海 どう?このロケーション
Ah ah マジでナイスバディ クモンベイベ DO THE ロコモーション
刺激たっぷりの君へエスコートしてぇ~!!
≪ロコローション 歌詞より抜粋≫
----------------
サビこそ陽気ですが「君へエスコートしてぇ~!!」という歌詞が続いています。
海で「君」と出会ってナイスバディに一目惚れしたのでしょうか。
それとも、以前から想いを寄せていた「君」と一緒に海へ遊びに来て、ナイスバディに目を奪われたのでしょうか。
二人のストーリーについてはさまざまな解釈ができそうですね。
いずれにせよ、「君」にゾッコンで欲望に忠実な主人公を描く歌詞は、暑苦しく、無茶で、真っ直ぐで、夏らしさ全開の歌詞といえるでしょう。
沖縄出身の5 人組ロックバンド。 2001 年に結成し、2002 年2 月22 日にアルバム「オレンジボール」でインディーズデビュー。 2003 年シングル「キリキリマイ」でメジャーデビューを果たす。 2021 年に結成20 周年イヤーに突入。 ジャンルにとらわれない自由かつ高い音楽性と、卓越したポピュラ···