大阪☆春夏秋冬のYUNA(ユウナ)です。
Urock!、114回目になりました。Photo by 渡邉一生
今月は10月8、9、10日に開催されるFM802主催のサーキット・ライブイベント『MINAMI WHEEL』をテーマに選曲しています。
コラムも最終週になり、タイムテーブルも公開されて、いよいよといった感じ。
【FM802 MINAMI WHEEL 2021 出演者情報】
どういう行程で回ろうか私自身も悩みに悩んでいます。
今観られるバンドは全部観ておきたいと思いますし(物理的に無理ですが、笑)、収容人数の関係で例年よりも入場制限が厳しくなるのかなあ!? なんてひとりで色々想像しながら過ごしているわけです。
さて、今回は月イチで行っているカフェ紹介の回でございます。
Urock!で紹介するカフェは、少し中心部分から離れた場所にあるところが多いのですが、今回はミナホ開催に関連大阪のミナミ周辺で探してみました!
心斎橋BIGSTEPのB2Fに佇む『BASEMENT coffee&sandwiches』さんへ行ってきました。
カフェ紹介と合わせて、今月最終週のコラムをお楽しみください。
大阪・アメリカ村『BASEMENT』
今回紹介する『BASEMENT』はアメ村にあるBIGSTEPの大階段を降りたスペースにあるNYスタイルのデリ&カフェ。
この大階段はミナミホイールのステージにもなっていて、毎年無料でライブが行われているんです。
過去には錚々たるメンツがライブをしていますし、なんと言ってもお客さんが大階段に座って観ている光景が最高なんですよね。
BIGSTEP前にはコメント書きのパネルがあったり、出演バンドなどがセルフプロモーションとしてCDを配ったりパネルを持って立っているという賑わったスペース。
そしてBIGSTEPにはライブハウス始め、様々な施設が入っているのでよく利用するのですが、エレベーターに貼ってあるサンドウィッチの写真がずっと気になっていていつか食べたいなあと思っていたんです(笑) 。
それがここのカフェのサンドウィッチなのですが、今回は念願がかなって店長のムラカミさんおすすめメニューを頬張って来ました。
7年前の8月3日にお店をオープンし、様々な景色を目にして来た店長。
女性のお客様が多く、他にもカップルやファミリー、アメ村で働いてる店員さんがよくいらっしゃるそうです。
外観や内装がとにかくオシャレで、アメ村の雰囲気から一気に落ち着いた空間に。
入り口にあるモニュメントは、同じフロアにギャラリー兼アトリエを開いている黒田征太郎さんの作品で、木やドライフラワーなどの観葉植物はオーナーさんが。
そして待ちに待った頬張りタイム。今回は2品紹介していきます。
チキンオーバーライス ¥700
数種類のスパイスで味付けした鳥もも肉を乗せたNY発祥の名物屋台料理。
特製ヨーグルトソースとスイートチリソースを使用し、食べやすいように少し改良してあるそうです。
これがまた最高で。
チキンオーバーライスというものを初めて食べたのですが、馴染みのある食べやすさなのに他に例えられない特別感があって、最初から最後までノンストップで食べ続けてしまうくらい美味しかったです。
フィリーチーズステーキ サンドウィッチ Philly Cheese Steak sandwich ¥1,100
牛肉と玉ねぎを甘辛く炒め、中にレタスを挟み、濃厚なレッドチェダーチーズをトッピングした、一番人気のメニュー。
焼き加減や味付けなど全てが絶妙で、食べれば食べるほど広がる旨味。
具沢山でボリュームがあるのに、包紙から溢れることがなく食べやすいのは女性にとっても嬉しいポイントですし、テイクアウトで食べ歩きができるのもサーキットイベントにはもってこいかと思います。
サンドウィッチのメニューは普通では見かけないものが多い印象でした。
しかしアメリカでは定番なものが多いらしく、ここに来れば本場の味を楽しめるなんて最高ですよね。
そしてなんと、本来なら夕方くらいまではカフェの営業をしており、夜は台湾系の飲食店に変わるという素敵な空間。
しかし、今は緊急事態宣言中でお酒が提供できないので夜は開けていないそうです。
最後にお聞きした「今までこのお店をやるにあたって、影響されてきた音楽や、聴いてきた音楽はなんですか?」という質問には、‟Alicia Keys”と答えてくださった店長。
お店でもかけている90年代80年代のR&Bは、この空間に最高の居心地を作ってくれていました。
本当に美味しくて、是非食べて欲しいので、ミナホ参加の際はもちろん、アメ村に行った際は足を運んでみてください!
そしてBASEMENTがある施設BIGSTEPの中にあるライブハウス『BIGCAT』。
今回はそのステージでライブをする‟神はサイコロを振らない”を選んでみました。
独自の路線と在り方で、本来なら手の届かない範囲まで音楽を巡らせて多くの人を共感させて来たこのバンド。
アッパーチューンから胸に染みるバラードまで、各楽器の卓越した技術や変拍子などを巧みに使い、聴き手を彷徨わせながらも中毒性へと変えてゆき、グッと‟神サイ”の世界へと引き込む魅力が凄まじいのです。
SNSでの拡散やライブでの勢いは未だ止まることを知らず、ミナホでは一番大きなステージ、BIGCATへの出演が決まりました。
その上、最終日のトリということでこのイベント全体のBIGCATを締めくくるという大役へ。
今このタイミングでその場所を任される音楽を見逃すわけにはいかないという事で、今回はこのバンドの名が知れ渡るきっかけにもなった曲「夜永唄」を紐解いていきます。
神はサイコロを振らない「夜永唄」
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どうして心ごと奪われてでもまだ
冷たいあなたを抱き寄せたいよ
金木犀の香りが薄れてゆくように
秋が終わり消えていったあなた
≪夜永唄 歌詞より抜粋≫
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音が鳴り始めて一瞬ブレイクする構成のイントロですが、まるでどこかへと巻き戻されているような感覚になります。
記憶が巻き戻されて、走馬灯を見るような。
‟あなた”という言葉が2度出てきますが、この曲は恋が歌われているのでしょうか?
しかし、お互いが上手くやれていない切なさが伝わってきます。
相手の気持ちが冷めてしまっているせいで、主人公の気持ちを奪うだけ奪って、振り返ってもらえない。
それでもまだあなたを抱きしめたいくらい、主人公はあなたが好きなのです。
このコラムでも去年の秋には‟金木犀”というテーマで選曲したことがありましたが、秋といえば金木犀が連想されます。
しかし、そこで歌われているのは失恋ばかり。
金木犀は‟初恋”という花言葉を持つので、当時の恋を思い出させたり、儚さや切なさが表現しやすいのかと思います。
金木犀の香りは、誰かのことを思い出すかのように胸がキュッと苦しくなると言われていますが、それも束の間で、いつのまにか過ぎ去ってしまうのが秋です。
そうやって香りや秋がどんどん薄れていくようにあなたも主人公の元から離れてしまうのです。
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こうして心ごと閉じ込めて
あなたが弱り切った僕から離れないように
沈黙さえも二人を繋ぎ止めていた
時を止めてこのまま
≪夜永唄 歌詞より抜粋≫
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本当はもっともっと自分の気持ちを伝えたいし、引き寄せたくてたまらないのにそれを心ごと閉じ込めているようです。
例え沈黙だったとしても今一緒にいる、それだけでいいけれど、一歩踏み込めない悔しさと、自分の弱さを受け止めているからこそ苦しいのかもしれません。
だからこそ、今この瞬間が少しでも永く続くように時が止まる事を願っているのでしょう。
ひとつのきっかけで人は距離を縮めますし、ひとつのきっかけで関係が崩れてしまいます。
自分が変わっても解決できない事を理由に、どんどん不器用になっていく自分がいます。
私自身、今でもそうかもしれないです。
いざその立場になると引っ張っていく勇気はないくせに、一歩引いてきた自分だからこそ見えるものがあって、どうにか解決したくなってしまう。誰かに認められたいわけでも、達成感が欲しいわけでもなく、最終的に良い方向に進めばそれでいいんです。
そのためにならなんでもするし、全てをそこに注ぎ込む底力だけはあると信じてきました。それが生かされるかどうかはわからないけど、強みに変わっていることは確かです。
上手くいかなくてもその過程を思い出したときに、やり切ったと思えればそれで。
恋愛も同じかもしれません。あなたのためなら犠牲になれるし、一緒に沢山のものを共有したい。そう思える人たちが結婚という選択をするのかなぁ。
なんて経験浅い人種が夢を見て。
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あなたに逢えば二人はもう
友達に戻れないと分かっていた
瞳に映る全てを幻にして
夢の中漂いながら分かっていたんだ
独りよがりの愛と
≪夜永唄 歌詞より抜粋≫
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主人公は期待する事に恐怖を感じているのだと捉えました。
それを歌にする事で、自分の立場を肯定して自分の気持ちを守っているのです。
会ってしまえば友達以上にはなれるけど、恋人以上にはなる事はできない。
友達に戻れない関係性って辛いですよね。
相手からの思わせぶりな態度や行動。
瞳に映ってきたものは確かに愛であった、と感じてしまうものです。
しかし、それが愛であると思っていたのは自分だけだった、と。
独りよがりの愛だったと感じてしまうのも無理はありません。
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こうして心ごと閉じ込めて
あなたが弱り切った僕から離れていかないように
沈黙さえも二人を繋ぎ止めていた
時を止めてこのまま溶け合う
この目や耳や鼻や口や身体中の五感
全てはあなたの為にあるように
独り善がりの口づけを朝までした事を
今でもまだ痛いほど鮮明に覚えてる
≪夜永唄 歌詞より抜粋≫
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体の全てをあなたに授けたいと思うくらいの愛が生まれてしまったのです。
ここでは独りよがりの口づけだとわかりつつも、どうにか振り向いてもらおうと一生懸命になっていた一晩が描かれています。
振り向いてもらえなかったり、うまくいかない時の方が相手を引き止めたくなるものなのでしょうか?
追いかけられたい、追いかけたい。
その矢印がバラバラでも、溶け合うことができてしまうからこそ難しいのかもしれません。
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花びらに似た指先を
静かに撫でながら過ごした夜が
また繰り返されてゆく
何度願っても触れる事さえ叶わない
枯れ果てたはずの涙がまた零れて
どうして心ごと奪われてでもまだ
冷たいあなたを抱き寄せたいよ
金木犀の香りが薄れてゆくように
秋が終わり消えていったあなた
≪夜永唄 歌詞より抜粋≫
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あなたの指先が、花びらのように繊細で、何かの拍子にちぎれてしまいそうなものとして例えられています。
そして鮮明に覚えているあの最初の夜がまた繰り返されているようですね。
会わない方がいいと思っていても、ついついあなたにすがってしまう。
涙がこぼれるほど苦しかったようです。
枯れていたはずの涙がこぼれては、また会いに行ってしまう。その繰り返しです。
しかし、本当は結果を求めているのではなくて、夜が永く続くことを願っているのではないでしょうか?
お互いの気持ちを探り合い、愛を確かめ合う一番楽しい時期であり、一番苦しい時期である。
これを唄にすることで、誰かの孤独に寄り添う。この唄がそんな存在になってくれているのです。
そしてこれがバンドの在り方であり、多くの共感を得た唄なのです。
どうでしたでしょうか?
ミナホのBIGCATを締めくくるバンドが、あのステージで何を唄うのか?
観ることが出来てよかった、出会えてよかった、と思える瞬間を必ず作ってくれるはずです。
神サイの音楽、桝田さんの声を是非受け取りに行ってください。
という事で今月は『MINAMI WHEEL』をテーマにお届けしてきました。
紹介したバンドの殆どが出演ステージのトリやトリ近くを任されるという要注目ぶり。
ミナホ開催まで残り9日!!
音楽を愛する皆さんだからこそできる感染対策やマナーを徹底し、この時期に開催してくださる素晴らしき生きがいが、また次に繋がりますよう願っています。
では最後に恒例のプレイリストを。今回はせっかくなので日付別のプレイリストを作ってみました〜
時間がカブりすぎてるのはすみません! 笑
プレイリスト『MINAMI WHEEL』
●10月8日バイリンジボーイ「cry cry cry」
18:00〜 会場:Pangea
ego apartment「NEXT 2 U」
18:00〜 会場:DROP
こゑだ「Middle Finger」
18:00〜 会場:BRONZE
SULLIYAN's FUNCLUB「火花」
19:30〜 会場:CONPASS
プッシュプルポット「13歳の夜」
20:00〜 会場:FANJ twice
Absolute area「SABOTEN」
20:00〜 会場:BYOND
我儘ラキア「SURVIVE」
20:30〜 会場:soma
The Shiawase「お前のマフィン」
20:30〜 会場:club vijon
●10月9日
鋭児「突然異変」
12:30〜 会場:VARON
asobi「Cruel」
12:30〜 会場:DROP
PARIS on the City!「悪魔の遊歩道」
13:30〜AtlantiQs
Jum Fuzz Kid「Tyler」
13:30〜 会場:club vijon
上野大樹「ラブソング」
18:30〜 会場:FANJ twice
kaco「ロマンティカ」
17:30〜 会場:Pangea
Chapman「Bypass」
18:30〜 会場:CONPASS
w.o.d.「Wednesday」
18:30〜 会場:BIGCAT
●10月10日
Ryu Matsuyama「Footsteps」
12:30〜 会場:ANIMA
黒子首「胎の蟲」
16:30〜 会場:FANJtwice
CVLTE「bloodbath」
17:30〜 会場:BYOND
Dannie May「ええじゃないか」
18:30〜 会場:FANJ twice
Kroi
19:00〜 会場:JUNUS
Newdums「Ghost」
19:00〜 会場:FootRock&BEERS
Mellow Youth「Odor」
19:00〜 会場:soma
神はサイコロを振らない「夜永唄」
19:30〜 会場:BIGCAT
ではまた。
You rock!!
しゅかしゅんINFO
【リリース】■最新アルバム『BRAVE SOULS』 CD発売中&配信中
【イベント】
※国及び各都道府県からの要請に基づき変更となる場合もございますので、イベントの実施に関しましては各所ホームぺージ、SNS等でご確認の上、ご参加下さい。
■『TOKYO IDOL FESTIVAL 2021』
[日程] 2021年10月1日(金)・2日(土)・3日(日)
※大阪☆春夏秋冬は10月3日(日)出演予定
[会場] お台場・青海周辺エリア
▷詳細はこちら
■MANA SOLO LIVE『SOOTHING vol.5』
[日程] 2021年10月12日(火)
[会場] 大阪・あべのROCKTOWN
■『HappyTime祭!! inHIROSHIMA』
[日程] 2021年10月16日(土)
[会場] 広島・クラブクアトロ
[1部] スペシャル2マンライブ#大阪春夏秋冬 vs #まなみのりさ
開場 12:30 / 開演 13:00
[2部] 大阪☆春夏秋冬ワンマンライブ
開場 18:00 / 開演 18:30
※MANAはスケジュールの都合で両部とも出演いたしません。
【TV】
■サンテレビ『#Nuts Porker』
※EON準レギュラー出演中!
毎週土曜日深夜24時00分~
※放送時間は週により変更になる場合がございます。
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【BOOK】
■『Kyoto & Shiga Creative Life Magazine Leaf』10・11月号(発売中)
※MANA連載コラム「今たべてほしい! 京都・滋賀おいしいもん巡り」掲載
■『おとめ失格』コミックス第1巻(2021年5月14日発売)の帯にYUNA、RUNAが登場!!
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大阪☆春夏秋冬 / 「Let you fly」 Dance Practice Video @LIVE HOUSE
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■MAINA作詞・作曲「春風」Music Video、YouTubeにて公開中
2021年2月27日に放送された読売テレビ「御社のMVつくります」で制作された、MAINA作詞・作曲「春風」のコラボMusic VideoがYouTubeにて公開中!
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この記事を書いた人
YUNA(ユウナ)1999年5月26日生まれ(双子座 /A型/一人っ子)
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