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アンバランスで唯一無二の女性を映し出すフォトグラファー玉本慎平「その日のその子の1番を撮る」[しゅかしゅんYUNA Urock! 第118回]

大阪☆春夏秋冬・YUNAの連載歌詞コラム[しゅかしゅんYUNA Urock!]。10月は『芸術の秋』をテーマに特別企画でお送りします。今回は、過去にお気に入りの写真を撮ってくれたフォトグラファー・玉本慎平さんとカメラ談義です。

大阪☆春夏秋冬のYUNA(ユウナ)です。

Urock! 118回目になりました。



今月10月は『芸術の秋』をテーマにお届けしています。
先週インタビューさせていただいた漫画家のカイコユキさんには、とても貴重なお話を聞かせていただきましたが、最終週はさらに踏み込んだインタビューをさせていただきました。

芸術にも色々ありますが、その中で最終週に選ぶならばこれしかないだろう!! ということで、、、最近いろんな現場へ行き勉強させていただいてる‟カメラ”や‟写真”について、プロカメラマンの方にお話をお聞きしました。
そして、なんと今回はインタビューのために撮影をしてくださいました(泣)。過去に、『IDOL FILE』という雑誌のVol. 20 ‟ELEGANCE”で撮っていただいた時の写真が本当に大好きで、また必ず撮っていただきたいと思っていたのでめちゃくちゃ嬉しいです。

インタビュー、そして撮り下ろし写真をお楽しみください。

フォトグラファー・玉本慎平インタビュー

YUNA:今回はありがとうございます。お久しぶりです。

玉本:『IDOL FILE』の時以来ですね。こんなにも早くまたお会いできるとは。





YUNA:お話聞かせていただけるのも撮っていただけるのも本当に嬉しくて、、、ありがとうございます!! 今日はよろしくお願いします。早速ですが、まず玉本さんのプロフィールを教えてください。

玉本:プロのカメラマンになったのはちょうど12年前くらいですね。もともと写真学科の大学に行ってたんですけど、その時は写真に興味がなくて、25歳くらいまでは結構ガチでバンドをやってました。その後色々あって(バンドが)できなくなって、何しようかな? と思っていたんですけど、大学で写真の勉強もしたし、カメラをやろうと思って。それが25歳くらいです。父親がカメラマンをやってるので、はじめはスタジオに2年くらいいて、その後2年間くらい雑誌社でカメラマンをして独立して今です。

YUNA:最初に自分でカメラを買ったのはいつだったんですか?

玉本:大学時代カメラは1台も持ってなかったです。雑誌社に入ってから初めて買いましたね。大学時代は全くカメラを触っていなかったので、提出物とかも友達の使ってない写真で出したりとか。その後、アシスタント時代はカメラを触らせてもらえないので、雑誌社に入ってから。速攻撮影に行ってくれって感じだったので、そこで初めてカメラを買いました。

YUNA:アシスタント時代はどんなことを?

玉本:先輩カメラマンさんの補佐。カメラマンさんがシャッターを押す手前の段階まで用意したりとか。「ライティングをこういう風に作っといて」って言われて、作ったりとか、片付けをしたりとかです。

YUNA:ライティングとかの技術は学生の頃に習得してたんですか?

玉本:若干は役に立ちましたけど、基本的には現場に出てみて分かったことが多いですね。

YUNA:雑誌社に入ってからはどんなお仕事を?

玉本:雑誌社に入って一番最初に撮影したのは、『カジカジ』っていう雑誌の街角スナップでした。可愛い子とかオシャレな男の人とかを堀江の橘通りで、ライターさんと2人でハントして声かけさせてもらって撮影するっていう。

YUNA:街角スナップって、ほんまにその場その場で声をかけていくんですね。

玉本:そうですね。今は多分インスタとかでアポイントとって撮影とかしてる事が多いと思います。

YUNA:そのイメージですね。「何時から何時までここにいるから、来れる子は来てね」みたいな。

玉本:僕らの時は足を使って可愛い子を探したりオシャレな男の子探してました。大体、良いなあってなるのは、美容師さんかアパレル店員さんでしたね。

YUNA:たしかに、目を惹く魅力的な人が多いですもんね。

玉本:堀江はスナップ部隊がいつも4部隊ぐらいいて。全部雑誌が違うので人の取り合い。例えば『Sweet』さんで撮った子は『カジカジ』では載せられないとか。『Sweet』さんと『カジカジ』だとジャンルが違うからあんまりかぶることはないんですけど。

YUNA:撮影対象は人が多かったんですか?

玉本:いえ。ファッションだけじゃなく、『関西ウォーカー』のラーメン特集とかだと1日で10軒を回ってラーメンを撮影するんですけど、お店からは全部食べてってくださいって言われるんですよ。編集部からは味見だけして帰ってくださいみたいなこと言われるんですけど、お箸つけたら残すわけにいかないので10軒回ったら10 軒全部食べてました。ライターさんと2人で回るんですけどライターさんは女性が多くて、途中でお任せしますってなるので僕が8軒分食べる、みたいな。めちゃくちゃ太ってました(笑)。

YUNA:そういう撮影ってどの段階から準備するんですか?

玉本:僕はカメラマンとして起用されていたので、ライターさんとかが全部アポイントを取ってました。その時くらいから30歳を機に独立しようと思っていて、独立してから今のスタイルになるまでは3〜4年かかりましたし、そのくらいから基本的には人物しか撮らないっていうのを自分で決めて活動を始めました。

YUNA:フリーになった時ってどうやって仕事を取っていくんですか?

玉本:当時はインスタとかもなかったし自分をPRすることができなかったので、インターネットで作品を出したりいろんな所にメールしたり電話したり。10件電話やメールをすると大体1軒くらいは返ってくるんですよ。その後会いに行って、、、っていう感じで広げていきました。

YUNA:今はSNS上での作品掲載がまとまっていてわかりやすいですもんね。

玉本:東京の雑誌の撮影とかは大体インスタから来ますね。でも大阪の人間だと思ってないのでそこが結構大変で。

YUNA:関西でカメラマンをやるっていうのは決めてはるんですか?

玉本:今は東京じゃないと無理っていうのがあんまりないかなあと思っていて。SNSが流通したおかげで、大阪に住みながらも東京に存在をアピールできるようになったこともあって、多くはないかもですが撮影の機会をもらえたりと、、最近は結構やりやすくなりましたね。

YUNA:最近私も写真を勉強し始めたんですけど、写真の世界での基本や常識がまったくわからなくて。この1枚を撮るのにどのくらいの時間とか労力を使うのか? っていう。

玉本:僕はあんまり事前に考えないんですよ。考えを持ったまま撮影に挑んだとして、そのイメージがめちゃくちゃズレた時に対応できなくなるから。アメ村ならアメ村のどこかで撮ろうみたいな事しか決めていかないです。後は、歩きながら話したりとか、その日のモデルさんの雰囲気とか洋服を見ながら、こういうところでこういうポーズをしたら可愛いかな? 面白いかなあ? って。1つの作品を作るのに6〜7時間かかりましたみたいなのはあんまりやることがないかな。人によると思うんですけど、費やす時間はあんまり写真に関係ない気がします。

YUNA:雑誌社にいる時はどんな仕事の仕方を?

玉本:雑誌社というよりかは編集プロダクションですね。大阪って宝島社とか集英社みたいな出版社がないので、宝島社さんの『smart』で大阪特集がしたいですってなった時に編集者は大阪に来ないんですけど、その代行的な立ち位置で同じ社の編集担当の子が企画を立案して、それを僕が撮影するといった流れです。出版社所属だとその雑誌しかできないんですけど、僕は編集プロダクションだったのでいろんな雑誌ができました。 



YUNA:そうなんですね。人しか撮らないと決めてからは女性が多いですよね?

玉本:女性しか撮らないですね。ただ、最近はなぜかメンズの撮影依頼が多いんです。雑誌の中にある映画の番宣で俳優さんを撮るとか。ライフワーク的には基本的に女の子で、女性を撮るっていうのは自分の中では決めていますね。

YUNA:マガジンとかもやられてるじゃないですか。あれは、モデルさんに直接声をかけてるんですか?

玉本:そうですね、インスタで見てもらってる女の子とかは大体インスタで見つけた子にDMで声をかけさせてもらって撮影してます。それで、この子続けて撮ったら面白いかな?みたいな子がいたら、何回か撮って撮り溜めたものでマガジンを出す。雑誌っていうより写真集なんですよね。マガジンはまだ13号しかないんですけど、100号くらいまでいったら写真展やりたいと思ってます。

YUNA:えー! もっと早くやってほしい! 今すぐ見たいです(笑)。SNSの画像で見るのと現像して大きくなるのって全然違うじゃないですか!?

玉本:アイドルさんの口から、写真は印刷するものって聞くとやっぱり嬉しいですね。そんな人なかなかいないので。

YUNA:『TOKYO IDOL NET』っていうWEB媒体とFUJIFILMが企画して年に2回くらい写真展をやってるんですけど、現像すると迫力あるなあと思います。

玉本:ほう。アイドルの子がカメラを持って?

YUNA:そうですね。カメラ好きのアイドル5~6人くらいでロケに行って撮影します。最近なら猿島っていう無人島に行ったり。

玉本:メンバーでいくんですか?

YUNA:しゅかしゅんじゃなくて、いろんなアイドルの子たちですね。最初私がそこに入った時は、本当に小さいミラーレスのカメラしか持ってなかったんですけど、そこからどんどんカメラに興味を持ち始めて。

玉本:面白いですねそれ。カメラはそこからですか?

YUNA:はい。それが始まって3年くらい経った時に、雑誌『GOODROCKS』さんの系列で『KANSAI NEWROCK SCENE』っていう新しい音楽雑誌ができて、その雑誌の中でヤユヨの写真を撮らせてもらったんですけど、これきっかけで本気でカメラを始めようと思って。

玉本:そうだったんですね! 全然ちゃんと撮れてますよ。

YUNA:いや、まだまだです。去年、‟access code大阪”っていうオンラインでのライブがあった時に、私がライブレポを書かせてもらったんですけど、その時現場でカメラマンをしていた渡邉一生さんが私の師匠で、今教えてもらってます。

玉本:へー!!!

YUNA:何のカメラを買ったらいいですか? って全部聞いて、ポートレートはこう、ライブはこうっていうのを教えていただいてそれを買いました。

玉本:いいと思う。(机の上に置いていた私のカメラを指さして)僕もこれ一時期使ってました。僕ね、めちゃくちゃカメラ変えるんです。今まですごい無駄遣いしてきて、30台くらい買ってきましたね(笑)。

YUNA:えー!?

玉本:色々試しながらやってました。最近はこういう撮影だったらこのカメラじゃないとダメやなっていうのが自分の中で決まってきてますけど。ロケの時とスタジオで全部わけてたりとか。

YUNA:はー、、、。そのカメラたち見に行ってみたいです(笑)。

玉本:カメラが定まらない撮影の時とかは、4機種くらい現場に持っていってその場で決めることもあります。イメージは事前に決めずにやるって言いましたけど、カメラは前の日から何を使うかめちゃくちゃ考えます。

YUNA:へえ。楽しいですよね。

玉本:楽しいです。でもどちらかというと苦しいです。自分の好きなカメラで全部思い通りに撮れたら一番いいんですけどやっぱり撮れなくて。

YUNA:メーカーさんも独自のカメラで良いところを活かそうとしてるから選ぶの難しいですよね。

玉本:でも、トータルしていろんな機種使ってきましたけど、一番ど真ん中で落ち着くのは絶対Canonですよ。凄いカメラですやっぱり。

YUNA:そうなんですね。でも私も一時期FUJIFILMのカメラを使ってる時があったりしました。

玉本:FUJIFILMがやっぱ。一番曲者で、僕も4機種くらい持ってます。

YUNA:『IDOL FILE』の時に使っていたカメラは何でした?

玉本:あの時は、(FUJIFILM) T-3でした。今日は一応2種類持ってきてました(FUJIFILM X-pro2とFUJIFILM T-3)。







YUNA:何を撮ってる時が一番楽しいですか?

玉本:僕は人しか撮らないので、、、

YUNA:私も人が好きです。

玉本:空がすごい綺麗とか美味しそうなコーヒーとかで写真を撮る感覚が無くて。

YUNA:写真を見返して面白いのもやっぱり人だなあと思います。

玉本:そうなんです。写真ってファッションとかビューティーとかジャンルが色々あるんですけど、総評して言うと記念写真だと思います。写真って記録なので。僕が写真でモットーにしてるのは、【その日のその人の一番を撮りたい】っていうだけです。10年20年経った後に、こんな時あったな〜って思い返すための道具やと思ってるので、。そういう感覚で撮るってなるとやっぱり人を撮らないと。僕の中でその子の写真を保有するんじゃなくて、撮影したら全部のデータをその子にあげたいんです。1人の女の子で1冊ずつマガジンを作ってるのも、雑誌自体をその子にあげたいから。10年20年して結婚して、引っ越しする時とかにたまたま僕の撮った雑誌が出てきて、それをめくった時の、感情のために撮ってるというか。

YUNA:そうだったんですね。しゅかしゅんは結成してからもうすぐ10年になるんですけど、今まですごい数のライブをしてきたのに、映像にしろ写真にしろ、全然残ってなくて。

玉本:カメラマンは入らないんですか?

YUNA:ずっと入ってなくて、最近事務所にお願いして入ってもらえるようになりました。ワンマン以外にも大きなフェスだとか、残していきたい場面がいっぱいありました。それが無いのがすごい寂しくて、私自身がライブ写真を撮ろうと思い始めました。

玉本:自分の舞台は撮れないけど。

YUNA:そうですね。同じ事を思ってる人がいると思うので、撮りたいです。

玉本:それも記録ですもんね。仕事としてカメラやってますけど、基本的にはそういう思いでやってますし、喜んでもらえるのが一番です。





YUNA:今まで印象に残ってる仕事は何ですか?

玉本:自分でカメラを買って写真を撮ったのが街角スナップだったので、毎日のように街角スナップを撮影してた日々が僕の中のコアです。1日っていうわけじゃないですけど、街角スナップを撮ってた1年2年くらいが印象的というか。素人であれプロであれ、その日の一番を撮るスタイルになったのは街角スナップをしてたからだと思います。用事があったり時間がない子に声をかけてしまうと、撮影時間が10分くらいしかないんですよね。素人で初めて写真を撮られる子を10分でその日の一番を撮らないといけないわけじゃないですか? YUNAちゃんとかだと撮られ慣れてるから、僕がこういうのお願いしますっていうのにプラスして、YUNAちゃんが個人の感覚でやってくれるサプライズ的なものがあった上で助けられながらできるんですけど、素人の子になると100%僕からの指示がないと何もできないので、今日のYUNAちゃんみたいな完成度にしようと思うと、すごい労力が必要ですね。写真を撮る事を筋トレみたいに鍛えられたのが街角スナップなので、その日々が一番僕の中では印象に残ってます。

YUNA:そういう時の人との距離感ってどうやって詰めるんですか? 私苦手なんです。

玉本:僕も苦手です。めちゃくちゃ人見知りで。普段はめちゃくちゃ人見知りですけど、写真を撮るってなったら切り替えられるというか。僕がなんでミラーレスを使い出したかっていうと、ミラーレスってファインダーを覗かなくてもモニターで見れるじゃないですか?昔のカメラって全部のぞいて撮るので女の子の顔に寄らないとダメで、そうなるとめちゃくちゃ近いじゃないですか? 僕自身それが恥ずかしかったし申し訳ないって思ったから距離を取れるミラーレスを使い出しました。

YUNA:え〜! そうなんですね。表情を引き出すのもまだ苦手です。

玉本:あ〜。でもコミュニケーションを取らずに黙々と撮ってる時、びっくりするくらい自然な笑顔を撮れたりする人もいるんです。

YUNA:ええ!? 不思議ですね。

玉本:え? いつ笑ってた? みたいな(笑)。無理して自分自身を作ると、絶対どこかでしわ寄せが来るので結局は自分が一番やりやすい素の自分でいいと思います。僕とYUNAちゃんが同じ人を撮っても絶対に違う写真になるじゃないですか? でもこれは優劣じゃなくてお互いの個性なので、あまり無理せずに自然体に撮るのが一番いいのかなあと思ったり。最近はこの人みたいに撮りたいって思う事もなくなってきましたね。僕は僕にしか撮れない写真でいいかって。今日とかでもYUNAちゃんに指示させていただいたのって、顔のまわりに変な手をつけたりだとか、厨二病要素がある感じ。

YUNA:それが好きです。

玉本:大人の女の人にそういうのをさせるのが好きなんです。

YUNA:玉本さんの写真って、場所と洋服と女の子がアンバランスだけどそこにしかない空間がまとまっていてすごいなあと思います。

玉本:僕がモットーにしてるのはアンバランスなので嬉しいです。正当すぎるとやっぱり自分が見ててもつまらなくなるので。たまにモデルさんによってはめちゃくちゃ疑われるというか、この人なんでこんなポーズさせてくるん? と思われることもあるし、今は気にしてないですけど、笑われたりもしましたね。そんな恥ずかしいポーズできないですって言われたことも。非現実的なものは撮らないんですけど、現実的なところに少しアンバランスだったり違和感を加える撮り方になってきましたね。

YUNA:『IDOL FILE』の時も、同じ場所でこんなバリエーション撮れる!? って思いました。

玉本:あの時は全部スタジオだったので大変でしたけどね。

YUNA:スタジオの方が大変なんですか?

玉本:差をつけるのがね。差をつけるために簡単なのはバック紙なんですけど、モデルの子にも合う合わないがあるから、合わなかった時にロケ出たいなって思っても、今回は全部スタジオで撮りますって決まっていたらその中でやれることをやらないといけないので、、、あれは結構大変でしたね。

YUNA:私の後に撮ってた、たこ虹(たこやきレインボー)の子も全然違う空間になってたので、めちゃくちゃ感心してました。

玉本:でも大阪での撮影が全部うまいこといったんですよね。自分のコンディションもあるかもしれないですけど、波長が合うというか。アイドルさんの撮影をさせてもらうようになって気づいたのは、大阪の子の方が僕がやろうとしてることを無理にでもくんでくれてやってくれるんです。東京の子は、「私の見せ方はこうなんです」「顔の角度はこれじゃないとダメなんです」っていうのが結構あるので、難しかったりします。

YUNA:角度にこだわりがあるとバリエーションは少なくなりますよね。

玉本:そういう意味では大阪の子がすごい撮りやすくて。同じ雑誌で過去にRUNAちゃんを撮らせてもらった時も感じました。あの子、めちゃくちゃ洋服好きですよね?

YUNA:はい、めちゃくちゃ好きです。RUNAは撮っててすごい楽しいです。

玉本:ですよね。ここ、いい場所やなって思ってたら僕が指示する前に、もう座り込んでたり、そういうのがやっぱり面白いですし印象的でしたね。あの時初めましてだったんですけど、直感的に服好きなんだろうなって思いました。

YUNA:今RUNAはしゅかしゅんのステージ衣装のスタイリングとかもやってるんです。

玉本:もうそこで仕事になるじゃないですか。RUNAちゃんスタイリストでYUNAちゃんカメラマンで。後はヘアメイクさんがいればもうね。全然紹介するよ。

YUNA:えー!! ありがとうございます。

玉本:僕思うんですけど、、、東京に元々モデルをしててカメラに興味を持ってやり出した人がいるんですけど、撮られることを知ってる人がカメラを握るのは最強やと思ってるんです。だって撮られる側の気持ちもわかるでしょ? 撮られる側の人間がカメラを触るのは良いことやと思います。

YUNA:うう、、、頑張ります。





YUNA:少し話が変わるんですけど、普段の生活から音楽は近いですか? バンドやられてたので昔からいろんなものを聴かれてたと思いますが。

玉本:そうですね。でもライブはあんま観に行かなかったですね。好きなものがすごい狭くて、その人らの音楽しか聴かなかったです。

YUNA:例えば?

玉本:THEE MICHELLE GUN ELEPHANT。高校から大学までずっと聴いてました。当時はその世代で言うとハイスタが大ブレイクしてて、まわりの奴はみんなハイスタ聴いてたし、僕以外のバンドメンバーもハイスタが好きだったんですけど、僕はミッシェルばっかり聴いてました。ミッシェルのライブは何回か観に行きましたし。

YUNA:羨ましいです。ちょうど私が生まれたくらいかと思います。

玉本:そうですね、僕が高校の時とか。売れる所までは頑張ろう! ってバンドで結束してからはいろんな音楽を聴きましたけど、最近はミッシェル以外は歌謡曲しか聴かないです。

YUNA:ミッシェルで好きな曲は何ですか?

玉本:『cult grass stars』っていうアルバムですね。一番聴いてました。



YUNA:最近はどんな撮影を?

玉本:今でも仕事がない日は基本的に女の子を撮るようにしています。数は誰よりも負けないと思います。ただ僕の写真って多分、1枚で説得力がないので数がいるんです。写真展をさせてもらった時も一枚ずつを貼るんじゃんくて塊にしたりとか。周りの人が10枚見せれば説得できるのを、僕は100枚200枚見せないとその人に僕のやりたいことが伝わらないと思うので、数を撮るようにしていて。最近はコロナの影響や環境もあってあまり撮れてないですけど、大体年間100回は撮ってるのかなあ。

YUNA:すごいシャッター数になりそう(笑)。

玉本:シャッター数はすごいね(笑)。ただ、数を撮ってると自分との戦いみたいなものがあるんです。いつか飽きるんじゃないか? って。

YUNA:写真に?

玉本:はい。いつか飽きるやろなあと思いつつ5〜6年やってますけど、飽きないですね。今のところ飽きる兆しがないです。

YUNA:それって何に対してもですけど、凄いですよね。好きだからこそ。最近の嬉しい事で言うと、私のファンの人が最近カメラを買い始めてるんです。元々カメラを持ってる人は多いんですけど、人を撮ろうと思っても意外と難しい事だと思うので、私が被写体になる撮影会みたいなものもやったりして。みんな機材を揃え出してます。

玉本:完全に影響じゃないですか。Canon含め他社から依頼くるんじゃないですか? 認定されたら新作イチ早く触れますよ!

YUNA:あれやばいですよね。

玉本:僕もあれ欲しい。

YUNA:新商品でたらすぐ送られてくるっていう(笑)。

玉本:影響力があるし、同じカメラを欲しいって人が多いと思うから。

YUNA:ああ、でも私も初めはそんな感じでした。あの人があの機材を持ってるから自分も欲しいっていう。

玉本:僕もフィルムカメラはまさにそうでした。でもフィルムは現像次第なので。

YUNA:私が使ってるのは(大阪の)上本町にある‟うえろくカメラ”っていうところ。

玉本:あそこ有名ですよ。

YUNA:フィルムの時はあそこにいきます。1枚1枚調節してくれるので。 

玉本:僕は最終的に自分でスキャニングしちゃいますね、、、。

YUNA:あら!

玉本:でも大変ですよ、めちゃくちゃ時間かかるから。でもアイドルさんでカメラ好きな人は他にもいるかもしれないけど、フィルム現像までしてる子はYUNAちゃんくらいじゃないですか。『IDOL FILE』の撮影で初めてお会いした時に、YUNAちゃんが「カメラやってるんです! 1枚撮ってください」って言ってフィルムカメラを出してきた時はどきどきして!(笑)

YUNA:わー!!!! そうでしたね。無理言ってすみませんでした、、、。めちゃくちゃいい感じでした。

玉本:えーよかった。その印象がすごくて、まさかマニュアルのフィルムカメラが出てくると思わんかった。あれはまだ使ってるんですか?

YUNA:はい。でもやっぱりフィルムを使うのは減っちゃいましたねー。好きなんですけど。撮ったらすぐ現像してすぐ見せたい欲があるので(笑)。

玉本:デジタルは便利ですからね〜。





YUNA:今後カメラを通して届けていきたいことはあるんですか?

玉本:そもそも、目立つことがしたかったんです。バンドもそうですけど、どっちかっていうとカメラもそれに近くて。写真を通して何かを人に伝えたいというよりかは、写真という機会を使って自分が有名になりたいだけなので、いつもカメラに僕を有名にしてくださいって思ってます。せっかくサラリーマンでもない仕事を選んでしまったので、1枚くらいは自分の中でものすごく納得のできた1枚を撮りたい。業界の人じゃなくても、その写真みたことある! っていうところまで浸透して欲しいっていうのが最終的な目標であったりもするので、「この1枚!」っていうのを、死ぬまでに1枚撮れるかどうかかな? って思ってます。

YUNA:うわあ、めちゃくちゃかっこいいですね。

玉本:CDのジャケットとかでもいいんです。CDジャケットに写ってる人がまず有名で、それに引っ張られて写真が有名になることもあると思うんですけど、そういう機会も含めて僕が撮った写真をできるだけ多くの人に見てもらいたいっていうのが、カメラをこれからもやっていくための一つの理由ですかね。

YUNA:では最後に、写真を始めようとしてる、まさに私みたいなプロを目指す人とか写真を始めたい人に向けてメッセージをお願いします。

玉本:僕の世代とかは特にそうで、武士道みたいに、カメラだけを追求してる人がかっこいいっていう脳みそになっちゃってるんですけど、YUNAちゃんみたいにモデル・タレント・アイドルをしながら、興味があることを全部やっちゃうじゃないですか? 一般の子でも、バイトとかを3つ掛け持ちしてるでしょ? 僕からは考えられないんです。今の若い子ってめちゃくちゃ多趣味だと思うんですけど、僕はどちらかというとその考え方にものすごく賛成で。例えばですけど、週末DJやってる子がDJで何かバズって有名になって、実はカメラもやってるんですって引っ張り上げられる。僕はカメラでバズるしかないんですけど、色々やってる子は何でバズるかわからないので。DJで人気出てきたら、その有名な奴が撮る写真ってなっちゃう。その時点でその人の写真は一流になるんです。

YUNA:それだけで価値がつきますもんね。

玉本:僕らよりもチャンスがあるなあって思います。若い子に言うとしたら、写真ばっかりに目を向けなくていいと思うので、何でもいいのでトップになれって思います。

YUNA:ありがとうございます。以上になります。また撮影していただけるように頑張ります! ありがとうございました!

玉本:ありがとうございました。



どうでしたでしょうか?

カメラの話になると永遠に話せてしまいますが、この辺で。

玉本さんの写真で表現される女の子が本当に大好きなので、これからもめちゃくちゃ楽しみです。

今月は3人の方にインタビューをさせていただきましたが、自分の芸術を見つけるまでのルーツや仕事への思いに背中を押されるばかりでした。

励みになりますし、もっと個性をなすりつけて欲しいと思うくらい刺激になりました。

楽しんでいただけましたでしょうか?

今月もレビューお待ちしています!

では最後に『芸術の秋』というテーマでのPLAYLISTを。

PLAYLIST 『芸術の秋』

1. THEE MICHELLE GUN ELEPHANT「いじけるなベイベー」
2. ASIAN KUNG-FU GENERATION「絵画教室」
3. 星野源「フィルム」
4. UnpRayable「キミとボク」
5. Official髭男爵dism「115万キロのフィルム」
6. [Alexandros]「美術館」
7. THEE MICHELLE GUN ELEPHANT「トカゲ」

ではまた。

You rock!!

[しゅかしゅんINFO]

【リリース】
■最新アルバム『BRAVE SOULS』 CD発売中&配信中

【イベント】
※国及び各都道府県からの要請に基づき変更となる場合もございますので、イベントの実施に関しましては各所ホームぺージ、SNS等でご確認の上、ご参加下さい。

■『ハロウィンパーティー2021』
[日程] 2021年10月31日(日)
[会場] 大阪・ESAKA MUSE
<1部>「一生見れない!?しゅかしゅん!!~Σ(゚Д゚)トーク~」
開場 11:00 / 開演 11:30
<2部>「完全公開!! しゅかしゅんLIVE!!」
開場 16:00 / 開演 16:30
<3部>「Syukasyun☆Carnival~1MAN LIVE~」
 開場 18:00 / 開演 18:30

■『H.I.P. presents GIG TAKAHASHI 2』
[日程] 2021年11月3日(水)
[会場] 群馬・TAKASAKI club FLEEZ
[出演] AKAGIDAN(オープニングアクト) / いぎなり東北産 / 大阪☆春夏秋冬 / 九州女子翼 / Task have Fun / 二丁目の魁カミングアウト / B.O.L.T / まなみのりさ
▷詳細はこちら

■『‟波”天荒FES in OSAKA』
[日程] 2021年11月5日(金)
[会場] 大阪・FANJ twice

【TV】
■サンテレビ『#Nuts Porker』
※EON準レギュラー出演中!
毎週土曜日深夜24時00分~
※放送時間は週により変更になる場合がございます。
▷詳細はこちら

【RADIO】
■e-radio(FM滋賀)『radiomax』
2021年10月30日(金)15:00~19:00
※EON出演(第5週目レギュラー:大阪☆春夏秋冬)
▷詳細はこちら

【BOOK】
■『Kyoto & Shiga Creative Life Magazine Leaf』10・11月号(発売中)
※MANA連載コラム「今たべてほしい! 京都・滋賀おいしいもん巡り」掲載

■『おとめ失格』コミックス第1巻(2021年5月14日発売)の帯にYUNA、RUNAが登場!!
【関連リンク】
▷MAGKAN
▷公式Twitter
▷『おとめ失格』HP

【WEB】
■YouTube『しゅかしゅんのバラエTV』
▷YouTube Channel

■「Let you fly」ダンス・プラクティス動画YouTubes公開中
大阪☆春夏秋冬 / 「Let you fly」 Dance Practice Video @LIVE HOUSE
▷視聴はこちら

■MAINA作詞・作曲「春風」Music Video、YouTubeにて公開中
2021年2月27日に放送された読売テレビ「御社のMVつくります」で制作された、MAINA作詞・作曲「春風」のコラボMusic VideoがYouTubeにて公開中!
【大阪☆春夏秋冬 / 春風 -Collaboration MV-】
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■WEB【SPICE】インタビュー掲載中
▷インタビューはこちら

■2020年6月に実施したオンライン単独ライブ『MABU~From LIVEHOUSE~』ライブ映像YouTube公開中
▷視聴はこちら

この記事を書いた人

YUNA(ユウナ)



1999年5月26日生まれ(双子座 /A型/一人っ子)

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5人組ガールズ ダンス&ヴォーカルユニット! 圧巻の歌唱力と、4人の個性溢れるコーラス&ダンスワークで、ROCK・ファンク・POPS・バラードと幅広い音楽を、歌とダンスで表現する驚きのパフォーマンス。音源だけでは満足できない、本物の LIVEアーティスト。 ▷大阪☆春夏秋冬オフィシャルHP ▷大阪☆···

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