大阪☆春夏秋冬のYUNA(ユウナ)です。
Urock! 119回目になりました。
今年がもう2ヶ月ということに驚きが隠せない私でございます。一気に寒くなったと思えば、もうそんな季節だそうで。
やり残したことはないか？ 来年に向けて準備することは何か？
自然と1から見つめ直してしまう時期なのかもしれません。そんな11月と、1という数字が多く並ぶ11月を紐付けることができないか？ という事で、今月は『1枚目』というテーマで選曲し、コラムをお届けしようと思います。
MAINAMIND「鬼でもない」
大阪☆春夏秋冬（以下しゅかしゅん）のメンバーであるMAINAのソロプロジェクト、‟MAINAMIND”（マイナマインド）。
誕生日の10月24日にMAINAMINDが作詞作曲を手がけるR&Bナンバー「鬼でもない」を配信リリースしたということで、初リリース＝1枚目のお祝いの気持ちも含め、今回はこの曲を選んでみました。
しゅかしゅんMAINAとしてのソロ活動で多く関わりを持ってきた大林亮三さん（SANABAGUN、RYOZO BAND）アレンジ、加茂啓太郎さん総合プロデュースという最強タッグだからこそ生まれたMAINAMINDの1stシングルは、どこまで羽ばたいていくのか。
10年を共にしたメンバーだからこそ汲み取れる細部までMAINAMINDが描いたストーリーを紐解いていきたいと思います。
‟夢を見てたんだ
雲で隠れてる月 ムームーン
風の温度で誤魔化すココロは
今でも熱くていますぐ会いたいのbaby”
約2秒のイントロ。
たったの2秒でも歌の世界観を示すように、聴き手の心を溶かしてゆくのです。
冒頭では夢を見ていたという歌詞がありますが、以降の歌詞には夢の中の出来事が書かれていくのでしょうか？
雲で月が隠れている様に、何か濁しているのではないか？ と、期待をしてしまいます。
では、雲で隠れてる月は何を表しているのでしょうか？
ついつい感情が漏れてしまっているところから、月を擬人化させて誰かを思い浮かべているように捉えられます。
そっけない冷たさであしらう様に誤魔化しているのに、ココロの熱は冷めずに誰かを愛おしく思っている。
熱い思いを寄せて、今すぐに会いたいという気持ちが溢れ出ているようです。
‟秘密の話
エンジン音で聞こえないでしょ？
ブンブーン
信号機の色が赤色でも
10年後に
また二人でこの言葉を思い出し笑い
ワタシ泣かない”
生活音にかき消されるくらい短くて小さな秘密の話。
危険であると示す赤信号が出ていてそれがダメだと分かっているくらいの秘密の話。
見ないでと言われて見たくなる衝動。ダメだと言われてダメな事をしたくなる衝動。
抑制すべき境界線を分かっているからこそ、こればかりは止められないものがありますよね。
二人で過ごしてしまった事は二人だけの秘密の話なのです。
10年後にまた思い出すくらいならいいでしょう？ そう語りかけているように聞こえてしまうくらいには、気持ちが感じ取られます。
最後に‟ワタシ泣かない”というフレーズがありますが、二人で過ごす時間の中で涙を流す場面があったのでしょうか？
寂しい涙
嬉しい涙
その真相とは？
‟ねえ、your last kiss
君がいなくなっても平気だと
your last kiss
君に出会わなければよかったと
強がって優しさなんてとっくに
忘れてしまったね
your last kiss
二人で追いかけっこ
どちらが鬼でもない”
2ブロック目から語り出されるサビのメロディーは、聴き手の想像と期待を上回ってくれる展開でした。
そして、そのタイミングに慣れた時の心地良さには酔いしれさせる魅力があって最高ですよね。
息のような歌声も、優しさが加わった歌声も、大人の女性を求めてしまう音でズルさも持ち備えたMAINAMIND。
‟your last kiss”という言葉を複数回用いたり、君がいなくなっても平気だと自分を抑制している様にも聞こえますが、強がっては優しさを忘れようとしている事で、逆の可能性にも期待している賢さと単純さが垣間見えてきます。
そしてサビではこの曲のタイトルでもある‟鬼でもない”という言葉がでてきました。
‟追いかけっこ”‟鬼”というワードからは鬼ごっこが連想されますが、鬼ごっことは誰かが鬼になり、タッチされると鬼が変わり続けていくという遊びの事ですよね。どちら共にもリスクがあり、駆け引きのような感じ。
まだ恋が実っていない男女に例えると、一方は追いかけて一方は追いかけられている、そんな関係ですよね。
よく、「追いかけられる方が好きか、追いかける方が好きか？」なんて質問があるように。
しかし赤信号な男女関係に例えると、何かを隠し持ちながら他の誰かとの駆け引きをしている、まさにそんな状態。
都合よくお互いが追いかけては追いかけられている適当な遊びは‟どちらが鬼でもない”のです。
‟なにも考えずに一人夜風揺ら
揺られてる
フッフゥー
君にも大切な人が
いてるけれど今日だけは
心素直になってみるね”
ぼーっとしている瞬間は、いつにも増して素直になれたり、冷静でいられる気がします。
たまにナイーブな気持ちにもなりますが、この曲の主人公は割と楽観的に物事を考えられる性格なのかもしれません。
それがフッフゥーというフレーズに現れているようにも。
しかし、恋になると凄く悩んでしまうようで。気持ちを惹かれている君には大切な人がいるようです。
抑制すべき状況を理解して強がってきたけれど、本当の自分の気持ちはどうなのか？ と心素直になって問いかけています。
しかし‟君にも”という事は自分にも大切な人がいる匂いがしてきます。
お互いが1番ではないと分かっていながらも魅力を感じてしまうんですかね。
これこそが禁断の愛です。
‟どんな事でも器用に
こなせる君の横顔
いいねぇ
誰にも内緒で手と手を
繋ぐとそっと心惹かれあってく
隠さないで
離さないで”
正面ではなく横顔を見ている。
それは心の矢印でもあると考えられます。
一方で矢印は向いていないとしても、近い距離で君のいろんな仕草や行動を見てきたという事がわかります。
そして甘え上手な主人公は、こっそりと手を繋ぎ合ってしまうのです。手が触れ合う瞬間って不思議ですよね。
心が動いてしまいそうになる。そんな女性のときめきをも代弁してくれています。
一線を超えてしまい、魅力への沼へとハマっていくそんな予感をムームーンと。
自分に問いかけていた時とは違い、ここでは完全に‟心地よくて離して欲しくない”という感情が生まれてしまっています。
いつかは包み隠さずいたいよね？ なんていう遠回しの願いと、恋のわがままのよう。
‟ねえ、your last kiss
君がいなくなっても平気だと
your last kiss
君に出会わなければよかったと
強がって優しさなんてとっくに
忘れてしまったね
your last kiss
二人で追いかけっこ
どちらが鬼でもない
いけない二人の関係は
わかっていても止められやしない
甘い声で「ありがとう」
心寂しいよ。(涙が溢れてる)
この歌が君に届く頃にはさ
もぅ側にいない。側にいない。
夢の中で会えたなら”
やはりこの関係がダメだとは分かっているようです。
止められないという思いも正直に書かれており、胸が苦しくなりますよね。
そして甘いムードを終えた後には、‟ありがとう”と別れを告げる。
これはただ離れてしまう寂しさがあるのではなく、自分がしている行動に罪悪感を感じたのか心寂しく涙を流しているようにも捉えられます。
この曲の冒頭にあった涙を流しているのはこの部分のことを指しているようです。
皆さんは涙の意味をどう捉えますか？
(涙が溢れている)を声にせずわざわざ鉤括弧で囲んでいるという事は、泣いている事は君に気づかれていないのかもしれません。
気づかれないようにしているのか？ 気になるところです。
そして、‟この歌”＝‟思い”が君に届く頃にはもう側にはいない。
‟夢の中で会えたら”という歌詞の後には‟いいな”の3文字が聴こえてくるくらいに、気持ちが抑えられないのが伝わってきます。
切なくも、そういう運命であると歌われているのかもしれませんね。
‟ねえ、your last kiss
君がいなくなっても平気だと
your last kiss
君に出会わなければよかったと
強がって優しさなんてとっくに
忘れてしまったね
your last kiss
二人で追いかけっこ
どちらが鬼でもない”
最後のサビは同じ歌詞が繰り返されていますが、10年後にもし二人が再会したとしたらどんな未来が待っているのでしょうか？
MAINAMINDの10年後、その答えがわかるような歌が歌われたらいいなあ〜なんて浪漫を語りながら今回はこの辺で。
歌詞と歌詞、歌と歌が掛け合っていたり、音源だけでかなり表情が伝わってくる楽曲ですが、ますますライブでのパフォーマンスが楽しみですね。
数年前のソロライブからやりたい事を実現してきたMAINAちゃんですが、ついに1stソロシングルをリリースするという事に、メンバーとしても嬉しさがあります。
3才の頃からダンスを習い、ずっとダンススタジオで体を動かしてきたからこそ、どのジャンルでも歌いこなし、ここまでしゅかしゅんを引っ張ってきてくれました。
今回のコラムで載せている写真は、アーティストとして尊敬を持ち、誇りに思う1メンバーを応援する気持ちを込めて撮影したライブ写真たちです。
これからもいろんな所から沢山のエッセンスを染み込ませて、歌い続けて欲しい。そして今後も最高のシンガーMAINAMINDとして胸を張って欲しい、そう思います。
「鬼でもない」
是非聴いてみてください。
どうでしたでしょうか？
ちなみに、、、、
私は追いかけたい人です。
つまり、、、、
鬼？
はは（笑）。
ではまた。
You rock!!
[しゅかしゅんINFO]
【リリース】■最新アルバム『BRAVE SOULS』 CD発売中＆配信中
【イベント】
※国及び各都道府県からの要請に基づき変更となる場合もございますので、イベントの実施に関しましては各所ホームぺージ、SNS等でご確認の上、ご参加下さい。
■『H.I.P. presents GIG TAKAHASHI 2』
[日程] 2021年11月3日（水）
[会場] 群馬・TAKASAKI club FLEEZ
[出演] AKAGIDAN（オープニングアクト） / いぎなり東北産 / 大阪☆春夏秋冬 / 九州女子翼 / Task have Fun / 二丁目の魁カミングアウト / B.O.L.T / まなみのりさ
▷詳細はこちら
■『‟波”天荒FES in OSAKA』
[日程] 2021年11月5日（金）
[会場] 大阪・FANJ twice
■『Liven up Osaka』 ※MAINAソロ（MAINAMIND）出演
[日程] 2021年11月12日（金）
[会場] 梅田Shangri-La
[時間] 開場18:00／開演18:30
【TV】
■サンテレビ『#Nuts Porker』
※EON準レギュラー出演中！
毎週土曜日深夜24時00分～
※放送時間は週により変更になる場合がございます。
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【BOOK】
■『Kyoto & Shiga Creative Life Magazine Leaf』10・11月号（発売中）
※MANA連載コラム「今たべてほしい！ 京都・滋賀おいしいもん巡り」掲載
■『おとめ失格』コミックス第1巻（2021年5月14日発売）の帯にYUNA、RUNAが登場!!
【関連リンク】
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【WEB】
■YouTube『しゅかしゅんのバラエTV』
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■「Let you fly」ダンス・プラクティス動画YouTubes公開中
大阪☆春夏秋冬 / 「Let you fly」 Dance Practice Video @LIVE HOUSE
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■MAINA作詞・作曲「春風」Music Video、YouTubeにて公開中
2021年2月27日に放送された読売テレビ「御社のMVつくります」で制作された、MAINA作詞・作曲「春風」のコラボMusic VideoがYouTubeにて公開中！
【大阪☆春夏秋冬 / 春風 -Collaboration MV-】
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■WEB【SPICE】インタビュー掲載中
▷インタビューはこちら
■2020年6月に実施したオンライン単独ライブ『MABU～From LIVEHOUSE～』ライブ映像YouTube公開中
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この記事を書いた人
YUNA(ユウナ)
1999年5月26日生まれ（双子座 /A型/一人っ子）
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