人気歌い手・しゅーずが遂に1stシングル発売へ
2009年からニコニコ動画で「歌ってみた動画」を公開し歌い手として活動を始め、艶のある低音とアーバンな雰囲気を武器に国内外でファンを獲得しているしゅーず。オリジナル曲も多数配信しており、2015年からすでに4枚のアルバムをリリースするかたわらライブ活動も精力的に行ってきました。
そんな人気歌い手・しゅーずが、2022年1月5日に自身初となるCDシングル『Night Wander』を発売します。
収録曲はしゅーず作詞・GARNiDELiAのtoku作曲のリード曲に加え、7月に開催されたahamoオンラインライブ「つながる詩の日」で披露された八王子Pとのコラボ曲『モノクローム//ディストピア』、人気ボカロP・ポリスピカデリーの書き下ろし曲『Little Rain』の3曲です。
今回はその中からリード曲『Night Wander』の歌詞に注目したいと思います。
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指先から伝う体温
掴みきれず溢れ落ちてく
熱を帯びて伸ばす指先
衝動に抗えず 堕ちてゆく
≪Night Wander 歌詞より抜粋≫
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これは1番冒頭の歌詞です。
「指先から伝う体温」というフレーズは主人公の女性と恋人が触れ合う様子を想像させますが、「掴みきれず溢れ落ちてく」とあるので微妙な関係なのかもしれません。
掬った水が指先から零れていくように、愛する人が離れていくような不安感が伝わってきます。
それでも「衝動に抗えず」彼を求めて「堕ちてゆく」主人公。
『Night Wander』というタイトルも「夜に彷徨う」ような彼女の切ない恋心を表しているように感じます。
夢の中で愛に溺れよう
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逆らわずに そう思うまま
躊躇いなど捨てAddicted to me
知りたいのは アタシの本音?
焦らされて 欲しくなる
そんなところ
≪Night Wander 歌詞より抜粋≫
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「Addicted to me」は「私に夢中になっている・溺れている」と訳せます。
「躊躇いなど捨て」の言葉に続いているため、彼が沸き上がる想いに身を任せて愛を示す様子と、彼女自身のもっと自分に溺れてほしいという願いが感じられました。
焦らされると余計に探りたくなるから、彼女はあえて焦らして彼の心を惹きつけます。
「本音」を「なかみ」と読むどこか色っぽい表現も魅力的ですよね。
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そっと触れてもまだ
きっと満たされず
もっと見つめてただ
貴方を感じさせて
≪Night Wander 歌詞より抜粋≫
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「そっと触れてもまだきっと満たされず」とあるように、少しの触れ合いでは足りません。
もっと「貴方を感じさせて」と伝える歌詞に、彼女のストレートな愛情が表現されています。
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止まれない夢の中へ ふたり落ちてゆく
溺れてく 夜の闇へ きっとこのまま 夢を見て ねえ are you fear?
激しく show me your fate
苦しくても try on
tell me what you want ありのまま
余裕のない your face
感じるまま till end
今はまだ このままで choose on me
wake me up xxxx
≪Night Wander 歌詞より抜粋≫
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「止まれない夢の中」や「溺れてく夜の闇」というフレーズは、二人がこの恋にはまっていく様子を表していると解釈できます。
夢の中でまどろむように二人の時間にずっと浸っていたいというイメージが伝わってきますね。
「are you fear?(恐れているの?)」と尋ねるのも、理性的に考えるのをやめて恋に溺れようと誘っているからでしょう。
繰り返される「your fate(貴方の運命)」の言葉には、この関係が運命的だという考えが示されているように思えます。
「tell me what you want(貴方の望みを言って)」、「choose on me(アタシを選んで)」という情熱的な歌詞も彼女の想いを感じさせます。
「xxxx」はキスを表すスラングなので、最後の英文は「起こしてキスして」という意味と捉えられるでしょう。
激しく感じるままに愛に熱中する時間がいつまでも続いていくような甘い雰囲気が垣間見えます。
熱い夜にひとり落ちていく
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昂るまま 走る本能
秘密なんて 全てgive it to me
背徳なら いっそ王道
読めぬまま溺れてく女心
お願い 見つけてよ (give it to me)
奥まで 探ってまだまだ
溺れて 息もできないくらいに (give it to me)
感じて 本気見せて欲しい
≪Night Wander 歌詞より抜粋≫
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ここでは本能のままに行動して秘密も「give it to me(アタシにちょうだい)」と、彼の全てを受け入れたい気持ちを言い表しています。
「背徳ならいっそ王道」の言葉は、これが背徳感を覚えるような関係でもいいという意味と解釈できそうです。
「読めぬまま溺れてく女心」というフレーズから、彼女の方が彼にはまっていることが分かります。
そして後半の歌詞では、もっと夢中にさせてほしいと歌っています。
近いようで遠くも思える二人の関係をより近づけていきたい気持ちが見えてくるでしょう。
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もっと感じさせて
ずっと貴方だけ
もっと狂えるほど
身体を感じたくて
きっとわかってるでしょ
いっそ溶けるほど
ぎゅっと抱きしめてて
激しく熱い夜に
≪Night Wander 歌詞より抜粋≫
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この部分も引き続き彼女の熱い想いを描いていて、彼もその感情を「きっとわかってる」はずです。
だから「いっそ溶けるほどぎゅっと抱きしめてて」ほしい、思うまま「激しい熱い夜」を過ごしたいと願っています。
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止まれない夢の中へ ひとり落ちてゆく
溺れてく 夜の闇へ ずっとこのまま 夢を見て ねえ are you fear?
激しく show me your fate
苦しくても try on
tell me what you want ありのまま
余裕のない your face
感じるまま till end
今はただありのまま to the top
彷徨いながら 醒めない夢を
≪Night Wander 歌詞より抜粋≫
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このサビ部分では、夢の中へ「ひとり落ちていく」となっているのが印象的です。
それ以降の歌詞が1番のサビとほぼ同じため、余計にひとりの寂しさが際立っています。
どんなに時間を共有してもこの恋に溺れているのは自分だけ。
そうだとしても「今はただありのまま to the top(頂点へ)」身を任せるつもりでいるようです。
また、この「to the top」には「絶頂に達する」という意味も込められているそうなので、ただ目の前にある快感をひたすら味わっていたいという欲望も垣間見えます。
「彷徨いながら醒めない夢を」求め続けてる彼女の想いはどこへ行き着くのでしょうか。
愛が募るほど不安になっていく女心と、何もかも忘れて愛に浸っていたいという欲望が混じる歌詞に引き込まれます。
「Night Wander」でしゅーずの歌声を堪能して
しゅーずの2022年最初の新曲となる『Night Wander』は、大人の色香が漂う楽曲です。CDは初回限定盤・通常盤・XZYP盤と用意されていて、豪華特典もあるのでぜひチェックしてくださいね。
2022年はしゅーずの歌声を聴きながら素敵な夜を過ごしませんか?
リリース情報
●2022年1月5日リリース
「Night Wander」
【収録曲】
01 Night Wander [music : toku lyrics : しゅーず]
02 Little Rain [music & lyrics : ポリスピカデリー]
03 モノクローム//ディストピア [music & lyrics : 八王子P]
04 Night Wander -instrumental-
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