海外発の注目の歌い手・ダズビーとは
ネット経由で多くの実力派アーティストが世に出る中、今大きな注目を集めているのが「ダズビー」です。
ボカロ曲や「歌ってみた」動画が好きな方なら、一度は彼女の歌声を聴いたことがあるかもしれません。
すでにファンの方もまだ知らない方も、この特集からダズビーのプロフィールと魅力を一緒に深掘りしていきましょう。
「歌ってみた」動画で人気の韓国人女性歌い手
ダズビーはミュージッククリエイターとして活動する20代の女性韓国人歌い手です。2011年からニコニコ動画でボカロ曲をカバーする「歌ってみた」動画の投稿を開始し、音楽活動を始めました。
ボカロ曲やJ-POPを中心にカバーしており、日本人とも思えるような流暢な発音で日本語の楽曲を歌っているのが印象的です。
2018年発売の初のアルバム「sincere」ではオリジナル曲も披露し、そこから活動の場を広げていきます。
2020年にYouTube広告で注目されたスマホゲーム「エルクロニクル」の公式テーマソング『ふたたび巡り会う軌跡』をはじめ、ゲームやアニメのOSTへの参加実績も多数あり実力は折り紙つきです。
人気ボカロP・Kanariaのゲストボーカル企画への参加や、コンポーザーのM2U作曲の楽曲に公式ボーカルとして参加するなど、著名なアーティストのコラボでも注目されています。
また投稿動画のmixの多くをダズビー自身が手がけており、ボーカリストとしてだけでなくクリエイターとしてのセンスと技術にも定評があります。
Twitterではイラストを披露することもあり、自身のイラストでMVを制作するという夢が叶う日も遠くはないでしょう。
透き通る歌声で魅せる圧倒的な歌唱力
ダズビーの最大の魅力は、透き通るように繊細な癒しの歌声です。儚げな吐息交じりの声や高音の伸びなど、フレーズごとに心を惹きつける良さがあり、一度聴くとリピートするファンが続出しています。
ただ美しいだけでなく、その中に芯の通った力強さも併せ持っていて、優しくも説得力のある歌声で独自の世界観へリスナーを引き込みます。
加えて、原曲の持つ雰囲気や歌詞に込められた意味に合わせて、一音一音を丁寧に歌い上げている点もダズビーの特徴でしょう。
みずみずしい爽やかさと柔らかく温かみを感じる歌唱は、まるで水彩画のように色彩豊かで感動をもたらします。
ぶれない高い歌唱力に裏打ちされた多彩な表現力を用いて歌い分け、楽曲ごとに違う印象を与えるテクニックも優れています。
原曲とは異なるアレンジが入れられることも「歌ってみた」動画の特徴ではありますが、ダズビーはむしろ原作者の意図をできる限りキャッチしたうえで、新しい唱法で表現することに力を注いでいるのだそう。
だからこそ、原曲であるボカロ曲への愛情を持っているリスナーにも抵抗なく受け入れられ、さらにダズビーならではの魅力が浸透していったのでしょう。
YouTubeチャンネル登録者数は80万人超え!
ダズビーがニコニコ動画での発信と並行して動画投稿を行っているYouTubeでのチャンネル登録者数は、今や80万人を突破し、日増しに増えていっています。
さらに、安次嶺希和子の『忘れじの言の葉』やOrangestarの『回る空うさぎ』のカバーなど動画再生回数が1000万回を超える動画もあり、その累計は3億回に上る勢いです。
コメント欄には日本語はもちろん、韓国語や英語でのコメントも多く寄せられていて、名実ともに海を越えて活躍するアーティストであることを感じさせます。
2週間に1回のペースで精力的に新作動画をアップし、話題のボカロ曲から日本の名曲まで、多種多様な楽曲でファンの心を掴んでいます。
その人気から2021年放送の日テレ「バズリズム02」の「コレがバズるぞ!2021歌手編」ランキングで堂々の4位にランクイン。
今後の目標として洋楽への挑戦やソロライブも視野に入れているようで、これからさらに人気が高まっていくであろう期待の歌姫です。
ダズビー1stカバーデジタルアルバム「Remindful.One」でプレデビュー!
2022年1月26日、ダズビーの1stカバーデジタルアルバム『Remindful.One』がリリースとなります。
今作はYouTubeで100万回以上再生されたダズビーが誇る人気カバー曲を6曲収録した豪華なカバーアルバムです。
さらにこのアルバムでプレデビューを果たし、春には待望のメジャーデビューも予定されています。
そんなデビューを飾るにふさわしい収録曲のラインナップをチェックしていきましょう。
アルバム収録曲
アルバム収録曲の筆頭は、動画再生回数2865万回を突破したOrangestarのボカロ曲『回る空うさぎ』です。大ヒット曲に続き、365万回再生されたHaevenzの『それがあなたの幸せとしても』、204万回再生されたあめのむらくもPの『時の踊り子』という人気のボカロカバーもアルバムに収録。
さらに、J-POPからはボカロPのくじらが楽曲提供したyamaの『春を告げる』、日食なつこの『水流のロック』、back numberの『ヒロイン』の3曲が収録されています。
どの曲も表現力の高いダズビーの魅力を最大限に感じられる名曲ばかりで、一度は聴いてほしいラインナップ。
原曲しか知らない方もダズビーの歌声を聴けば、魅了されること間違いなしです。
ダズビーのおすすめ曲をピックアップ
記念すべき1stカバーデジタルアルバム『Remindful.One』から、特におすすめしたい楽曲を2曲厳選してご紹介します。原曲の歌詞からダズビーによるカバーの注目点まで、彼女の魅力を詳しくまとめました。
回る空うさぎ
ボカロP・Orangestarが2017年にリリースした『回る空うさぎ』は、ピアノの優しい音色と初音ミクの愛らしい歌声に温かみを感じるボカロ曲です。
多くの歌い手がカバーをしている名曲ですが、なかでもダズビーによるカバーはとても癒されると高い人気を誇っています。
タイトルの「回る空うさぎ」は、うさぎの姿が浮かぶ月を意味していると解釈できるでしょう。
歌詞には願いを持つ主人公が、その願いを叶えるために変わろうと奮起するもうまくいかず、挫折する様子が描かれています。
主人公の繊細な心の動きや悲しみを表した言葉に、ダズビーの透明感抜群の歌声によって感情が乗り、より心に響くカバー曲に仕上がっています。
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涙 星を濡らした
今日の空は
彼方 夜に流れた
「もう泣くなよ」
≪回る空うさぎ 歌詞より抜粋≫
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2番のこの部分は、ダズビーの突き抜けるような高音が存分に聴ける名場面です。
悲しみに暮れる主人公は泣いてばかりで、もう立ち直れないような気配もあります。
それに対し「もう泣くなよ」と主人公を慰めるための言葉が投げかけられます。
このフレーズの歌唱を聴くと、ダズビー自身がリスナーの苦しみに寄り添い共に悲しみながら励ましているようにも感じられ、そばで支えてくれる人がいる幸福感が湧き上がってくるのではないでしょうか。
楽曲の最後には願いが叶ったことを表すような歌詞が続くため、夢への希望も示されています。
現実は厳しいけれど、諦めず一緒に夢を追いかけようと背中を押してくれる優しい楽曲です。
ヒロイン
back numberの『ヒロイン』は2015年にリリースされた楽曲で、ボーカルの清水依与吏が作詞作曲を手がける冬にぴったりのラブバラード。
片思いする男性の純粋な気持ちをストレートに綴った歌詞が男女問わず愛されるback numberの名曲ですよね。
原曲はバンドサウンドを基調にストリングスを交えるドラマティックなメロディが特徴的ですが、ダズビーのカバーではピアノアレンジバージョンとなっています。
ピアノの豊かな音色にダズビーの切なげな歌声がマッチし、情景や主人公の想いが目の前に広がるかのように感じさせてくれます。
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雪が綺麗と笑うのは君がいい
でも寒いねって嬉しそうなのも
転びそうになって掴んだ手のその先で
ありがとうって楽しそうなのも
それも君がいい
≪ヒロイン 歌詞より抜粋≫
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『ヒロイン』といえば、サビの歌詞が印象的です。
この恋は叶わないだろうと諦めている主人公ですが、心の中では日々のどんなシーンにも「君」がいてほしいと望んでいます。
「雪が綺麗」と笑い「でも寒いね」とかわす何気ない会話も、転びそうになるのを助ける相手も全部「君がいい」のです。
「笑う」「嬉しそう」「楽しそう」と思い描く彼女の姿が全て明るいイメージであることも、聴いていて温かい気持ちになれます。
原曲の男性ボーカルの実直さを感じる歌声とは一味違い、高まる寂しさと愛情があふれ出すように表現されていて、サビの盛り上がりがさらに際立っています。
つらい片思いをしている時や失恋した時、歌詞の想いとダズビーの芯の通った歌声がきっと恋の喜びを思い出させてくれるでしょう。
透明感ある歌声が魅力の歌い手・ダズビーに注目!
ダズビーの表現力の高いピュアな歌声は、不安やストレスの多い現代人の心を解きほぐし癒しをもたらしてくれます。カバーで原曲の持つ魅力を引き立てつつ自身の持ち味を発揮する才能が、すでに多くのファンを夢中にさせています。
カバーデジタルアルバム『Remindful.One』のリリースを皮切りに、さらに大きく羽ばたくことでしょう。
海外発の歌い手・ダズビーの今後の活躍にぜひ注目してください。
リリース情報
ダズビー
『Remindful.One』
2022年1月26日 Release
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