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セカオワ「虹色の戦争」歌詞の意味を考察!小さな命に耳を傾けて聞こえたものは...?

『虹色の戦争』はSEKAI NO OWARIがインディーズ時代に制作されました。「虹色」と「戦争」という組み合わせが魅力的なタイトル。そこに込められた意味を、歌詞を読み解きながら解釈していきます。

TikTokで話題!SEKAI NO OWARIの魅力が詰まった名曲

独自の世界観やパフォーマンスで、ファンを魅了し続ける人気バンド・SEKAI NO OWARI(セカオワ)。

彼らの楽曲は非常に多彩で、過去から現在まで、数々の曲で聴く人を惹きつけて止みません。

『PRG』に見られるように、強い世界観を演出するファッションやダンスなども魅力的ですが、今回ご紹介する曲は彼らのインディーズ時代の名曲。

リリースから10年以上経った今もなお、根強い人気を誇る楽曲『虹色の戦争』です。

▲SEKAI NO OWARI-虹色の戦争【OFFICIAL MUSIC VIDEO】

この曲が生まれたのは、彼らがまだ「世界の終わり」という名前で活動していた頃。

2010年4月7日、インディーズ1枚目のアルバムとしてリリースされた『EARTH』に収録されています。

「虹色」という言葉から連想される明るいイメージとかけ離れた「戦争」という言葉。

ミスマッチにも思える言葉を掛け合わせたタイトルだからこそ、そこに一体どんな意味があるのか気になりますよね。

作詞を手がけた深瀬慧のセンスが光る1曲。

早速、歌詞の意味を読み解いていきましょう。

偽物の自由を謳歌する歪んだ世界


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花に声があるなら何を叫ぶのだろう
「自由の解放」の歌を世界に響かせているだろう
平和に耳があるなら何が聴こえるだろう
偽物の自由の歌が爆音で聴こえるだろう
≪虹色の戦争 歌詞より抜粋≫
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『虹色の戦争』は、花や虫など、身近にいるけれど普段は見落とされがちな小さな命に目が向けられています。

足下に咲いている花や、地面を這う虫たちの声に耳を傾けたなら、一体どんな声が聞こえてくるのでしょうか。

花や虫の声というと、メルヘンチックで可愛らしい内容をイメージしがちですが、セカオワはそんな単純明快な歌は作りません。

花は自由を叫び、擬人化された平和には、「偽物の自由の歌」が聞こえている。

自由とは、誰もが追い求めるもの。

しかし、本当の意味で自由な存在は、どれだけいるでしょうか。

そもそも、本当の自由とは何でしょうか。

誰にも平等に自由があるように見せかけて、実際には不自由を強いられるのが現実です。

「生きる」ということの難しさや矛盾を、さりげなく歌にできるところに、深瀬慧のセンスを感じます。

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花が叫ぶ愛の世界で僕等は平和を歌っている
鳥籠の中で終わりを迎えた「自由」は僕になんて言うだろう
≪虹色の戦争 歌詞より抜粋≫
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わたしたち人間が平和を謳歌する世界で、小さな存在は人知れず愛を叫び、けれどその声は届かずに踏みにじられていくのでしょう。

言葉の意味に反して、その生涯を鳥籠の中で終える「自由」とは、何とも皮肉なものです。

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虫に歌があるなら何を叫ぶのだろう
「平和の解放」の歌を世界に響かせてるだろう
自由に耳があるなら何が聴こえるだろう
偽物の平和の歌が爆音で聴こえるだろう
≪虹色の戦争 歌詞より抜粋≫
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虫もまた「平和の開放」を歌い、自由が耳にするのは「偽物の平和の歌」です。

その「偽物の平和の歌」が爆音で聞こえるという点にも、この世界への批判的な目線が込められていますね。

誰もが声高に平和を叫ぶけれど、それらはすべて偽物で、この世には形ばかりの平和や自由が溢れかえっている。

そんなメッセージが聞こえてくるようです。

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虫が叫ぶ平和な世界で僕らは愛を歌っている
虫籠の中で終わりを迎えた「命」は僕に何て言うだろう
≪虹色の戦争 歌詞より抜粋≫
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そして「自由」と同様に「命」も、虫籠に囚われたまま生涯を終えるのです。

誰もが皆、一見自由で平等なように見えて、見えない籠に閉じ込められている世界

それがわたしたちが生きる世界なのではないでしょうか。

「虹色」と「戦争」アンバランスなタイトルに込められた歌詞の意味


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生物達の虹色の戦争
貴方が殺した命の歌が僕の頭に響く
The war of the rainbow color

生物達の虹色の戦争
貴方が殺した自由の歌は貴方の心に響いてますか?
The war of the rainbow color
≪虹色の戦争 歌詞より抜粋≫
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サビへきて初めて、タイトルにもなっている「虹色の戦争」という言葉が登場します。

色とりどりの命たちが、それぞれの小さな命を燃やしながら、必死に自由や平和を叫んでいる。

けれど、その叫びは偽物の歌に阻まれて、きっと誰かの耳に届くことはないままに命を終えていくのでしょう。

残された世界には相変わらず、偽物の平和の歌が鳴り響き、形だけの自由が与えられる

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青色の空に神様がきて願いを1つ叶えるなら
花や虫は何を願うのだろう
青色の空に神様がきて願いを1つ叶えるなら
僕等の命の炎は消えてしまうのだろう
≪虹色の戦争 歌詞より抜粋≫
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ここでようやく「虹色の戦争」を仕掛けているのが、人間以外の命たちだとわかります。

『虹色の戦争』は、人間VSそれ以外の生物達の戦いなのです。

人間に対する宣戦布告とでもいいましょうか。

足下で必死に生きる小さな命たちから目を逸らし、勝手気ままに命を謳歌する人間は、花や虫にとって憎き敵であり、叶うことなら消し去りたい相手。

もしもこの世に神がいて、小さな命たちの願いが聞き届けられてしまったら、人間はこの世界に存在し続けることさえできないのです。

深瀬の柔らかい声で歌われる心地のいいメロディーとは裏腹に、わたしたちは自らの罪と命の危機を突きつけられる

そんなゾクリとする感覚を『虹色の戦争』は提示しているのです。

自分なりの解釈で味わう『虹色の戦争』


『虹色の戦争』は、人間を取り巻く生物達の戦争を歌った曲です。

終始、人間に対する批判的な目線と、生物達がもしも戦争を仕掛けてきたら、その時この世界はどうなってしまうのかという問いかけがなされています。

ストレートな歌詞が心に突き刺さると同時に、不安な気持ちにもさせられる楽曲。

特に最後に出てくる英語の歌詞は印象的です。

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"The war of the rainbow color"
is the war the whole world knows
and the whole world participate in.
"The war of human vs. living things except human"
is the war the whole world "does not feel"
even though the whole world "knows"
≪虹色の戦争 歌詞より抜粋≫
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翻訳すると、「虹色の戦争」とは、全世界が参加する、誰もが知っている戦争であり、人間VS人間以外の生物達の戦いです。

興味深いのは、この戦争を全世界が知っているのに何も感じていないという点。

生物達が必死に叫ぶ声は人間には聞こえず、「虹色の戦争」の存在を知っていても誰も感じない。

感じないというのは無関心ということです。

いかに人類が自分たち以外の生物に、無頓着で無神経に生きているかを突きつけるかのような皮肉な歌詞。

だからこそ『虹色の戦争』は聴く人の心に刺さり、セカオワの音は唯一無二の存在感を発揮し続けられるのでしょう。

しかし、批判的な歌詞はその評価も、賛否両論です。

『虹色の戦争』をどう聴き、メッセージをどう受け取るかは聴く人それぞれに委ねられます。

自分なりの解釈で自由に楽曲を味わってみるのもよいでしょう。

2010年、突如音楽シーンに現れた4人組バンド「SEKAI NO OWARI」。 同年1stアルバム「EARTH」をリリース後、2011年にメジャーデビュー。 圧倒的なポップセンスとキャッチーな存在感、テーマパークの様な世界観溢れるライブ演出で、子供から大人まで幅広いリスナーに浸透し、「セカオワ現象」とも···

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