音楽界注目の歌手・Raon(ラオン)とは
今大きな注目を集めている女性アーティスト・Raon(ラオン)は、2014年から「Raon Lee(ラオン・リー)」名義で活動している韓国人の歌い手YouTuberです。
アニメ『呪術廻戦』の主題歌『廻廻奇譚』や『鬼滅の刃』の『紅蓮華』など、日本の人気アニメソングを数多くカバー。
ハスキーでパワフルな歌声と難しい楽曲でもぶれない高い歌唱力により、国内外のアニソンファンの心を掴んでいます。
さらに高音の伸びが美しく繊細な歌い分けも巧みで、カバー曲の世界観をより引き立てる表現力を兼ね備えています。
SNSで人気のスーパーインフルエンサー!
RaonのYouTubeチャンネル登録者数は現在425万人を突破し、動画再生回数は累計9.4億回超え。さらにSpotifyのフォロワーも11万人を優に超えていて、まさに今をときめくスーパーインフルエンサーです。
また『アズールレーン』や『ラングリッサー』をはじめ、多くのアニメやゲームのOSTにオリジナル曲で参加した実績もあり、音楽界からの評価も高いことが窺えます。
これからますます活躍すること間違いなしの歌手です。
1stシングル「キツネノマド (Queen Fox)」をリリース
2022年2月9日にRaonの記念すべき1stデジタルシングル『キツネノマド (Queen Fox)(Queen Fox)』がリリースされます。
今作は日本の怪談や都市伝説をモチーフにした「百鬼夜行」シリーズの第1弾で、妖怪たちと一緒に冒険を始めるというシリーズの世界観のプロローグを担う作品です。
タイトルとなっている「キツネノマド (Queen Fox)」とは、呪文を3回唱えてから指で作った窓を覗くと、人間に化けた妖怪を見抜くことができるという説話「狐の窓」のこと。
この説話をテーマに日本が誇るボカロPのGiga & TeddyLoidと韓国の有名クリエーターたちがタッグを組んで始動するボーダーレス・プロジェクトとなっています。
作詞にはRaon自身も参加しており、昔ながらの日本語を用いた歌詞からは日本へのリスペクトが感じられますね。
「キツネノマド (Queen Fox)」の歌詞の意味は?
では、さっそく気になる歌詞の意味を考察していきましょう。
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月の光を飲む
僕の夜が来た
けたたましく現われる One two
危険を探して Knock,Knock,Knock!!!
Don't mess it up!
Forget it, Make a finger
窓を見て you can see my eyes
その瞳に出会ったら
お前は仲間だ カム カム Say it!
≪キツネノマド(Queen Fox) 歌詞より抜粋≫
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1番では、主人公の「僕」が狐の窓によってあえて妖怪という「危険を探して」いる様子が描かれています。
月の光に照らされながら、夜な夜な妖怪を探しているのでしょう。
本当に妖怪と見つめ合うことができたら仲間になるのだと意気込んでいるようです。
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けしやうのものか ましやうのものか (tick-tock-tock)
正体あらはせ Ay Ta da da da da (Ho!)
変装して Love it 僕見て Know it
らいらいらいらいや (come again?)
明かせ Love it 存在 Know it
いないいないばぁ (Show me show me eyes)
Don't worry 傷つけないよ
ライアイア (ライアイア)
I let you このミステリーに あい やい やい やい や-
See this finger trap!
≪キツネノマド(Queen Fox) 歌詞より抜粋≫
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サビ部分の最初の歌詞は、狐の窓を作る際に3回唱えるとされる呪文「けしやう(化生)のものか ましやう(魔性)のものか 正体をあらはせ」から取られています。
つまり、妖怪が化けているものなのか本当に人間なのか、その正体を現せと告げている言葉です。
人に「変装して」どこかで自分を見ている妖怪の存在を見つけ出そうとしている姿が想像できますね。
主人公は妖怪を見つけて傷つけようとしているわけではないことが「Don’t worry 傷つけないよ」の歌詞から分かります。
妖怪という不思議な存在に近づくこと自体が、彼の目指すところのようです。
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明日は make it rough 今日は make it fire
目を避けないで make it loud your voice
よし よし 止せ 恐れ
お狐様に任せよ! (Ha!)
光を騙して作るんだ Night
あちこち目覚めて闇が喝采
ねぇ ほらこっちおいで
Yeah! Just shout out the spell!
≪キツネノマド(Queen Fox) 歌詞より抜粋≫
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「明日は make it rough(つらく当たる) 今日は make it fire(燃やす)」のフレーズは解釈が難しいですが、SNSで見られる誹謗中傷や炎上を連想させます。
そして、そうした問題から目を逸らさないようにと警告しているようにも思えます。
放っていては問題は何も解決しません。
妖怪も人間と異なる存在だからと敵視したり恐れたりしてしまうものですが、相手を知ればもっとお互いが近づくことができるはずです。
狐の窓で妖怪が見えるなら、きっと闇の中に隠れているたくさんの存在がいることに気づくでしょう。
「喝采」という言葉から、隠れている妖怪も本当は自身の存在に気づいてほしいと思っているのではないでしょうか。
見つけてもらうことを待っている妖怪たちに、主人公は「ねぇほらこっちへおいで」と手招きしています。
変えたい世界とは?
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未体験 Love it 僕は Know it
らいらいらいらいや (come again?)
この世界 変える See me
期待して (Show me show me eyes)
≪キツネノマド(Queen Fox) 歌詞より抜粋≫
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ここで主人公は妖怪と出会うという「未体験」に胸を躍らせているように感じますね。
そして彼は「この世界 変える see me 期待して」と、決意と確信を言い表しています。
妖怪の正体を見つけ出すことが、世界を変える方法だと信じているようです。
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Hey! Follow the queen fox
I'm the real master of this night
Hey! Follow your queen fox
魅せられて 魅せられて DANDANDAN
重なり合った (世界) 僕たちの Show window
見透かすこの眼差し 君に届いてる?
Why don't you know?
It's time now
どんな姿でも構わない世界へ
≪キツネノマド(Queen Fox) 歌詞より抜粋≫
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この前半の英語詞にある「Follow the queen fox(狐の女王に従え)」という言葉で示される「queen fox」は、Raon自身のことを指していると考察します。
「real master(真の指導者)」として妖怪たちを従える存在として君臨しているのでしょう。
続く歌詞に注目すると、妖怪に魅せられて人が狐の窓を覗く時にはそれぞれの世界が重なり、1つになっているという解釈が見えてきます。
「どんな姿でも構わない世界」とはきっと自身と異なる存在を認められる世界であり、自分を偽る必要のない自由な世界です。
それはもしかしたら、日本の文化を愛する韓国人Raonの思いと重なる部分があるのかもしれません。
日本語詞と英語詞が織り交ぜられていることも、共存やボーダーレスのイメージを表現していると解釈できます。
「Why don't you know? It's time now(なぜ分からないの?今がその時よ)」という言葉の通り、Raonの歌をきっかけにもっと人々が互いを受け入れられる世界になるような期待が持てます。
Raonが華麗な歌声で魅せる新しい世界観に注目
『キツネノマド (Queen Fox)』はクールなサウンドに乗せた歌詞に、日本らしさとRaonの思いが感じられる楽曲です。
力強く進んでいこうとするフレーズと歌声が見事にマッチしていますよね。
ここから始まるRaonの歌手としての新たなステージを一緒に楽しみましょう!
リリース情報
Raon
1st DIGITAL SINGLE
「キツネノマド (Queen Fox)」
2022年2月9日(水)Release
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