カップヌードル×プロセカのコラボ企画
カップヌードル×「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク」(以下、プロセカ)のコラボレーション企画が開催されていることをご存じでしょうか?
プロセカはボーカロイドの楽曲を使用した「リズムゲーム」と、初音ミクとオリジナルキャラクターによる物語が展開される「アドベンチャーゲーム」で構成されたゲームです。
コラボレーション企画では、カップヌードル定番商品をテーマにしたオリジナル楽曲5曲のMVが、プロセカ公式YouTubeチャンネル等にて順次公開されます。
1曲目として公開されたのは、カップヌードルしょう油味がテーマの楽曲『アイデンティティ』。
しょう油味はプロセカのキャラクター・宵崎奏のイチオシ商品として紹介されています。
宵崎奏はカップ麺を好物とするキャラクターなので、宵崎奏がいたからこそ実現したコラボレーション企画なのかもしれませんね。
今回はカップヌードルしょう油味と宵崎奏がテーマになっている楽曲だと解釈したうえで、歌詞を考察していきます。
「嗜好のアイデンティティ」の意味を考察
----------------
好意とは魅惑のプログラム
ただ差し詰めここから行き着くは愛
アイデンティティ それは嗜好のアイデンティティ
アイデンティティ 唸れ 君一人のせい
≪アイデンティティ 歌詞より抜粋≫
----------------
序盤の歌詞には、主に飲食物に関する好みを意味する「嗜好」という言葉が出てくるため、カップヌードルについて表現した歌詞だと考察できそうです。
宵崎奏がカップ麺を好物とするキャラクターであることを考えれば、世界初のカップ麺であるカップヌードルは、宵崎奏の嗜好のアイデンティティになっているといえます。
「唸れ 君一人のせい」の「君」をカップヌードルだと解釈すると、カップヌードルの虜になり、美味しすぎて唸っている宵崎奏の姿が浮かびますね。
「好意とは魅惑のプログラム」という部分を、カップヌードルを好きになることはプログラムされていることなのだ、という意味で解釈することもできるかもしれません。
「ただ差し詰めここから行き着くは愛」という歌詞は、さまざまな種類のカップ麺が販売されていても、結局は好きすぎてカップヌードルしょう油味に行き着いてしまう。
そんな意味だと捉えることもできそうです。
宵崎奏のエピソードによる解釈
宵崎奏は自分の音楽が大切な人を絶望させてしまったトラウマから、「誰かを幸せにする曲をつくり続けなければならない」と考えるようになったというエピソードをもつキャラクターです。
このエピソードに歌詞をあてはめると、カップヌードルを表現した曲ではなく、宵崎奏を表現した曲として捉えることもできます。
----------------
アイデンティティ 唸れ 君一人のせい
まだ捨てないで待って それは一つ二つのデスティニー
繋げてハッピー 落ちる 流れ星と歪なあの星
重なる面影に寄り添う そっと君に寄り添う
≪アイデンティティ 歌詞より抜粋≫
----------------
「君一人のせい」は自分のせいで大切な人を絶望させてしまったトラウマ。
そして「ディスティニー」は作曲の才能をもってうまれた運命、「繋げてハッピー」は音を繋げて曲をつくることを指しているのかもしれません。
「流れ星」は宵崎奏にとっての希望である音楽、「歪なあの星」はトラウマを抱える自分自身を表していると考えてみました。
希望の音楽で誰かの心に「寄り添う」ことを目指す、宵崎奏の姿を表していると解釈することもできそうです。
----------------
弾けだす視界 胸に飛び込むハート 刻むあなたのアイデンティティ
≪アイデンティティ 歌詞より抜粋≫
----------------
最後の歌詞は「刻むあなたのアイデンティティ」という言葉で締めくくられます。
「刻む」が「リズムを刻む」という意味だと捉えれば、プロセカのセカイへ導かれた瞬間を「弾け出す視界」と表現し、セカイで音楽をつくっていく宵崎奏を表現した歌詞だと考察できそうです。