MV出演の見上愛が演じる“受験にinゼリー2022”のCMソングに起用
緑黄色社会が2022年1月26日にリリースしたアルバム『Actor』に収録されている『キャラクター』。
森永製菓の「受験にinゼリー2022」CMソングに起用され、受験生を応援する新たなエールソングの1曲に加わりました。
CMではMVにも出演している女優の見上愛が受験に臨むど緊張ガールとして登場。
緊張をエネルギーに変える様子に、『キャラクター』の明るい音楽がマッチしたかわいらしい内容です。
今作はメンバー全員が作詞作曲を担当していて、サビの「誰だってneed you」のフレーズが印象的な元気が出るポップ・チューンとなっています。
さっそく気になる歌詞の意味を考察していきましょう。
「誰だってneed youだ」に込められた意味
----------------
誰だってneed youだ
君のことがとても愛おしいんだ
いつだってneed you
そこら中にありふれたキャラクターが魅せる
奇跡の日々だ
≪キャラクター 歌詞より抜粋≫
----------------
歌詞冒頭から登場する「誰だってneed youだ」のフレーズは、誰もが必要とされる存在であることを示しています。
人はみな物語の世界でいえば「ありふれたキャラクター」、つまりどこにでもいるような脇役です。
脇役は主役に憧れるものですが、脇役がいなければどんなストーリーも始まりません。
「奇跡の日々」を演出しているのは、君なんだという温かなメッセージが感じられます。
----------------
稽古、芝居のサイクル
誰かになりたくって
君はまた後悔
ダメダメの目配せ
効かないアドリブ
流れない涙
≪キャラクター 歌詞より抜粋≫
----------------
目標に向けて努力を重ねているとき、人は舞台で本番に臨む前の「稽古、芝居のサイクル」をひたすらこなしている役者のようです。
「誰かになりたくって」必死なのに目配せはうまくいかず、その場に合ったアドリブも効きません。
泣きたいくらい辛いのに肝心の泣くべき場面では涙が出なくて、不甲斐ない自分に後悔ばかりが募ります。
----------------
瞬く間にも頑なにも
こぼれた弱音が
君の中に君がいること
教えてくれているんだ
それでいい
≪キャラクター 歌詞より抜粋≫
----------------
我慢し続けていたけれど、思わず「こぼれた弱音」に余計に落ち込んでしまう人も多いのではないでしょうか?
しかし、ここではその弱音こそが「君の中に君がいること 教えてくれているんだ」と歌っています。
弱音には与えられた台詞ではない自分自身の気持ちが表れています。
自分の心に正直であることを肯定する歌詞に励まされますね。
初心に返り自分らしくいよう
MVに注目すると、主人公はここで自分を映していた鏡を叩きつけて壊してしまいます。
この演出にはどんな意味が込められているのか、2番の歌詞から考えてみましょう。
----------------
自分が自分でいられなくなる
"わたしはどこでここはだれだ"
そんな日はいつでも戻っておいで
燃える横目、握りしめた手
魅惑のアダプター
もっと見せて
台本は閉じて
君でいてみせて
ケセラセラ
≪キャラクター 歌詞より抜粋≫
----------------
がむしゃらに頑張っていると、ふと本来の目標や自身の価値が見えなくなって「自分が自分でいられなくなる」ような感覚に陥ることがあるはずです。
「わたしはどこでここはだれだ」という言葉で、頭の中がこんがらがっている状態が示されています。
そんな風にどうすればいいか分からなくなってしまった人へ、「いつでも戻っておいで」と初心に立ち返るように告げています。
夢に向かって努力を始めた頃、きっとその目はやる気に燃えていて、手は決意のために力強く握りしめられていたのではないでしょうか。
「アダプター」は接続器具のことなので、今の自分の延長線上に思い描く未来の自分を繋げるイメージが湧いてきます。
台本の中の誰かを演じるのはやめて「君でいてみせて」というストレートな言葉が心に響くでしょう。
鏡を割る演出も周囲に見える自身の姿に囚われず、自分らしくいるべきだと伝えていると解釈できますね。
----------------
誰だってneed youだ
君はもがく、それがきらり
いつだってneed you
忘れないで
君からは見えないその目に命がある
≪キャラクター 歌詞より抜粋≫
----------------
もがく姿は他人に見られたいものではないかもしれません。
それでも「それがきらり」というフレーズから、懸命に頑張る姿は魅力的に輝いていることに気づかされます。
また、自分の姿は自分では見ることができないものです。
しかし「君からは見えないその目に命がある」と歌われるように、夢に向かう目は生き生きとしていて、その努力を見てくれている人が必ずいます。
「忘れないで」と歌う優しい声が、そっと励ます言葉を心に届けてくれるでしょう。
生まれてきただけで君は素晴らしい
----------------
比べなくていいよ
君にしかできない君の役なんだから
一人居ないくらい
何も変わりはしないように思えるけど
こんなんでいいの?
何でいいの?って…
間違ってないし
合ってないし
愛すべきなんだ
君のために光が注ぐよ
≪キャラクター 歌詞より抜粋≫
----------------
どんなに頑張っても、もっと上手にできる人や結果を残している人を見るとつい比べてしまいがちです。
ここでは「君にしかできない君の役なんだから」比べる必要がないと諭しています。
誰もがほかの誰でもなく、自分自身の役を全うしているのです。
物語の脇役は一見、一人くらいいなくても変わらないような、取るに足らない存在に思えますが、本当は全ての人が大切な存在です。
確かに「こんなんでいいの?何でいいの?」と迷うことは多くあります。
しかしきっと出した答えのどれもが間違いではなく、合ってもいないのでしょう。
正解や不正解よりも、自身の心を愛し大切にすることが重要なのです。
そうして努力を続ける人に必ずスポットライトは当たっています。
----------------
誰だってneed youだ
君のことが好きになった
いつだってneed you
この舞台に生まれてきた全てのことは
産み出された、ただそれだけで意味があるから
≪キャラクター 歌詞より抜粋≫
----------------
緑黄色社会がこの楽曲で一番伝えたいメッセージは、この最後のサビの歌詞に込められているのではないでしょうか。
「この舞台に生まれてきた全てのことは産み出された、ただそれだけで意味がある」のです。
役がうまく演じられるかどうかは問題ではありません。
努力していること、さらに生まれてきたという事実だけで大きな価値があります。
懸命に生きる「君のことが好きになった」の言葉は、きっと周囲の人だけでなく自分自身の言葉とも言えるでしょう。
派手なファッションとメイクでどこかちぐはぐに見える主人公がとびきりの笑顔で踊る姿にも、自分らしくいることの魅力を感じられます。
アルバム「Actor」を要チェック
緑黄色社会は新曲『キャラクター』について、次のように語っています。「誰もが自分を愛せるように、自分を認められるように、それぞれがそれぞれに輝いているのだと感じられるように」という願いを込めて制作した。
その言葉通り、自分自身に魅力を感じてもっと自分らしくいたい、そう思えるポジティブな世界観の楽曲でした。
日々を懸命に生きる全ての人を励ましてくれる『キャラクター』は、緑黄色社会が2022年1月26日に発売したアルバム『Actor』にも収録されています。
緑黄色社会が発信するパワフルなメッセージを受け取ってくださいね!