「Flyer!」はビビバスへの書き下ろし楽曲
『Flyer!』は「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク」(以下、プロセカ)のユニット「Vivid BAD SQUAD」(以下、ビビバス)の楽曲として書き下ろされました。
プロセカはボーカロイドの楽曲を使用した「リズムゲーム」と、初音ミクとオリジナルキャラクターによる物語が展開される「アドベンチャーゲーム」で構成されたゲームです。
プロセカにはいくつかのユニットがありますが、そのうちのひとつであるビビバスは、「伝説」を超えるために集まった実力派ストリートユニットです。
『Flyer』は、夢に向かって進んでいくビビバスの姿を彷彿とさせる、前向きで爽やかな楽曲になっています。
プロセカの世界観を表現した歌詞
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Wow Wow 飛び立てば 正解!
Wow Wow 飛び立てば 正解!
どこまでもまだ まだ高い壁
それって どこまでもただ ただ怖がっていない?
≪Flyer! 歌詞より抜粋≫
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歌詞の冒頭では「飛び立てば 正解!」という言葉が出てきますが、音楽として聴くと、「正解」が「世界(セカイ)」に聞こえます。
『Flyer』がプロセカへの書き下ろし楽曲であることを考えれば、「正解」と「セカイ」は韻を踏んでいるのでしょう。
「どこまでもまだ まだ高い壁」という歌詞は、ビビバスが掲げる、「伝説」を超えるという目標の高さを表現していると解釈できそうです。
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僕らFlyer! Flyer!
憧れだけじゃなくて乗り越えて
キミもFlyer! Flyer!
描き出すんだ セカイを
≪Flyer! 歌詞より抜粋≫
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サビでは曲名である「Flyer!」が繰り返されます。
「flyer」は辞書的に「空を飛ぶもの」「野心家」「フライヤー」「チラシ」などの意味をもつ英単語です。
「Flyer!」という曲名や歌詞は、「伝説」を超えるという野心をもち、その高い壁を超えるために飛び立とうとしているビビバスを表現していると考えられるでしょう。
あえて「フライヤー」や「チラシ」という意味もある英単語を使ったのは、「ビビバスの音楽を広めたい」というメンバーの思いを込めたかったからなのかもしれませんね。
歌詞には「僕ら」と「キミも」という言葉が出てきます。
ビビバスのメンバーが、夢に向かって飛び立つ自分たちだけでなく、この楽曲を聴く私たちの背中も押してくれているように聴こえる歌詞が素敵です。
「Flyer!」の歌詞は物語として楽しめる
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ここに僕たちのステージ
明日は快晴!
Flyer! Flyer!
響けキミのコールよ 3,2,1 Say!
Flyer! Flyer!
≪Flyer! 歌詞より抜粋≫
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「僕たちのステージ」や「キミのコール」という歌詞は、ビビバスが目の前でライブをしている気分にさせてくれます。
プロセカはリズムゲームだけでなく、物語も楽しめるゲーム。
『Flyer』もメロディを楽しむだけでなく、歌詞を物語として楽しめるのかもしれません。
ビビバスの思いや行動が垣間見える歌詞は、感情移入しやすく、ますますビビバスを応援したくなるでしょう。