ABEMA「彼とオオカミちゃんには騙されない」の主題歌
2022年2月、若い世代を中心に大人気の現役大学生アーティスト『Vaundy(読み方:バウンディ)』が新曲『恋風邪にのせて』を発表しました。
同曲はABEMAで放送されている人気恋愛バラエティ「彼とオオカミちゃんには騙されない」の主題歌として書き下ろされた恋がテーマの楽曲。
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変わりゆく景色
窓越しに覗いた
懐かしい風が呼んできた
≪恋風邪にのせて 歌詞より抜粋≫
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冒頭で歌われているのは、主人公が自分にとって懐かしい場所へと向かう様子でしょうか?
窓から見えた景色は昔とは変わっているけど、そこを通る風や雰囲気には懐かしさを感じているようです。
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どっかで
見えない
互いを互いに
合図して
そっと二人
目をそらして気付いたの
≪恋風邪にのせて 歌詞より抜粋≫
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続いて登場するのは恋のはじまりや運命を思わせるような歌詞。
「見えない」というフレーズから二人は別々の場所にいたと推測されますが「目をそらして」というフレーズから今は一緒にいると考えられます。
もしかしたら冒頭の描写は離れ離れだった二人が惹かれ合い、再び一緒に過ごすようになったことを表現しているのかもしれませんね。
しかし、その中で喧嘩をしたり分かり合えなかったり、相手から目をそらしてしまうようなことがあったのでしょう。
だけどその経験を通しお互い改めて相手の大切さに気付いた、ということが歌われているのではないでしょうか。
「くだらない愛」が意味するものとは?
お互いの大切さに気付いた気持ちの表れなのか、サビでは相手や相手と過ごす日々を思う気持ちが歌われています。
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くだらない愛で
僕たちはいつも笑っている
思い出す日々が
僕たちを悲しませるの
ねぇ
くだらない愛で
僕たちはいつも笑っていた
繰り返す日々が
僕たちを振り向かせるの
ねぇそっと二人
魔法を唱えるの
恋風邪にのせて
≪恋風邪にのせて 歌詞より抜粋≫
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ここで気になるのが「くだらない愛」というフレーズ。
マイナスのイメージを抱いてしまいますが、実際のところはどうなのでしょう?
ちなみに「くだらない」は辞書で調べると「価値のない、ばかげた、取るに足らない」という意味。
それを踏まえて考えると、「くだらない愛」というのは「取るに足らない愛」という意味になります。
しかし、主人公たちはその「取るに足らない愛」で笑い合えている様子。
つまり「くだらない愛」は価値のない愛という意味ではなく、続くフレーズと合わせ「価値のない愛でも幸せを感じている」というメッセージを伝えるための言葉なのではないでしょうか。
そしてもう1つ気になるのが「恋風邪」という単語。
こちらはVaundyの造語で具体的に何を指すのかは語られていませんが、「恋」「風邪」といったら思い浮かぶのは「恋の病」ですよね。
二人がお互いの大切さに気づき、未来を願ってしまうのは「恋の病だ」というメッセージを「恋風邪」と表現しているのかもしれません。
主人公は一体何に気付いた?
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混ざりゆく景色
雨越しに覗いた
暖かい風が呼んできた
どっかで
消えない
互いを互いに
合図して
そっと二人
目を凝らして気付いたの
≪恋風邪にのせて 歌詞より抜粋≫
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これまでの考察を踏まえ「景色」がそれぞれの心情、「雨」がトラブルだと解釈すると、ここでは二人がぶつかり合うたびに仲が深まっている様子が描かれていると思われます。
何度ぶつかっても、お互いを思う気持ちは消えなかったようです。
つまり主人公が気付いたものは、相手の存在の大きさや大切さなのではないでしょうか。
その気持ちは次の歌詞でも歌われています。
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言葉が深める惑星の夜に今
あなたを探して
答えた
「心枯れるまで、共に笑っていよう」
やっと二人
目を合わせて気付いたの
≪恋風邪にのせて 歌詞より抜粋≫
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様々な困難を乗り越え、ようやく二人は目の前にいる相手を大切にしようと思えた様子。
『恋風邪にのせて』は相手への想いは心のどこかで育っていること、だけど恋は喧嘩やすれ違いなしでは育たないことを教えてくれているのかもしれませんね。
豪華キャストのMVも必見!
『恋風邪にのせて』は「くだらない愛」をモチーフにしたMVも制作されました。監督を務めたのは映画や様々なアーティストのMVを手がける丸山健志。
キャストとして今を時めく人気俳優・成田凌、蒔田彩珠が出演しており、とても豪華です。
たった5分でありながら映画やドラマのように見応えたっぷりなので、ぜひチェックしてみてくださいね。