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Mr.children「永遠」ミスチルの泣ける名曲が誕生!切ない愛を歌う歌詞の意味を考察

デビュー30周年となるMr.childrenの最新シングル『永遠』は、Netflixで配信中の映画『桜のような僕の恋人』の主題歌です。大切な人を失った主人公の深い愛が涙を誘う歌詞の意味を紐解きます。

ミスチルが映画「桜のような僕の恋人」主題歌を書き下ろし


ミスチルの愛称で親しまれ、2022年5月でデビュー30周年の節目を迎える大人気バンド・Mr.Children。

そのメモリアルイヤーの幕開けを飾る3月24日に発売された新曲『永遠』は、同日よりNetflixで配信されている中島健人主演の映画『桜のような僕の恋人』の主題歌として書き下ろされました。

日本を代表する音楽プロデューサー・小林武史と7年ぶりにタッグを組んで制作されたこの楽曲は、ピアノの美しいメロディに乗せた切ない歌詞と歌声に引き込まれる、ミスチルらしいバラードナンバーと言えるでしょう。

桜井和寿も共感したという映画の世界観とリンクした歌詞の意味を考察していきます。

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桜舞う遊歩道
花火あがる夜の浜辺
ヒラヒラ キラキラ
記憶の中で光ってる
≪永遠 歌詞より抜粋≫
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1番冒頭の「桜舞う遊歩道 花火あがる夜の浜辺」のフレーズに、自身の思い出を重ねた方も多いのではないでしょうか。

四季折々の景色はそれだけで美しいものですが、恋をしている時や大切な人と過ごしている時にはより鮮明に心に残るはずです。

しかしこの主人公が思い浮かべる景色は全て記憶の中だけのもので、今同じ景色を見たとしても記憶の中の輝きには遠く及ばないでしょう。

大切な記憶に一人取り残されている寂しい状況であることが伝わってきます。

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レンズを向けるたび
顔を背けていたのは
照れてるだけだと
理解しようとしてきたんだ

彷徨えば彷徨うほど
出口から遠く離れる迷路みたい
今も答えを探して歩いてんだよ
君のいない場所で
≪永遠 歌詞より抜粋≫
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続く歌詞には、映画の主人公であるカメラマンを目指す青年・晴人の姿と想いが描かれています。

彼が「レンズを向ける」のは松本穂香演じる美咲で、彼女は顔を背けてばかりで写真を撮らせてくれません。

その理由を「照れているだけだと理解しようとしてきたんだ」という表現は、実際にそう思っているわけではなくそう思おうとしていることを示しています。

本当は何か別の理由があることを察してはいたものの、明かさない彼女の意思を尊重する彼なりの優しさだったのでしょう。

しかし今は「君のいない場所で」答えを探し続けています。

直接尋ねることができれば簡単なのに、失ってしまった今はまるで「迷路」のような難題に頭を悩ませています。

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独りきり
シャッターを押す人差し指
そのレンズの先には
必死で何かを僕に伝えようとしてる
あの日の君が見える
一瞬でさえも逃したくなくて
夢中で追いかけるよ
今はもう
ここにはいない君の笑顔を
≪永遠 歌詞より抜粋≫
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「独りきり」になってしまった彼は、レンズ越しに「あの日の君」を見ています。

「必死で何かを僕に伝えようとしてる」彼女のメッセージとは何だったのでしょうか?

彼は「今はもうここにはいない君の笑顔を」求めて夢中で追いかけています。

同じ時を生きられない二人


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君を知る人から
君について聞かれるたび
どうしていいのか
その場から立ち去るだけ

語らえば語らうほど
気持ちから遠く
言葉は無意味になる
強力な恋の魔法が
まだ解けてないから
幸せとすら感じる
≪永遠 歌詞より抜粋≫
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2番では「君」を失う前の状況が描かれていると解釈できます。

「君を知る人」は心配してあれこれと彼に聞いてきますが、彼は「どうしていいのか」分かりません。

自分の不甲斐なさに落胆する気持ちや突きつけられた現実に愕然とする感情ゆえに、何を言うこともできずその場から立ち去ります。

この主人公の弱さはきっと誰の心にもあるものでしょう。

後半の歌詞はより切ないものになっていきます。

本来なら互いに話せば話すほど相手と親しくなり、関係は深まっていくはずです。

ところが、ここでは「気持ちから遠く 言葉は無意味になる」とあります。

それは二人の会話に未来のことが含まれていないからなのでしょう。

未来を想像しても、そこに彼女はいません。

それでも「強力な恋の魔法がまだ解けてないから」、共にいる時間が残されているというだけで幸せを感じます。

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空に残された白い飛行機雲
ふと自分が重なる
凄いスピードで逝ってしまう君に
必死で追い縋る
君さえ知らない
本当の君を見せてあげたかった
静かに眠ってる横顔も綺麗だ
≪永遠 歌詞より抜粋≫
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主人公は空を突き進む飛行機と取り残される飛行機雲の関係を、彼女と自分の関係に重ねます。

彼女は「凄いスピードで逝ってしまう」つまり死へと突き進んでいき、彼がどんなに「必死で追い縋る」としても追いつくことはありません

二人は同じ時を歩むことはできないのです。

ついに亡くなってしまった彼女を見つめ「静かに眠ってる横顔も綺麗だ」と思います。

彼女自身さえ知らない美しいその姿を見せてあげられたらいいのに。

そんな叶わない願いが彼の頭をよぎります。

タイトル「永遠」の解釈とは


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時は行き過ぎる
そこになんらかの意味を
人は見出そうとするけど
冗談が過ぎる
たとえ神様であっても
死ぬまで許さない
≪永遠 歌詞より抜粋≫
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人生はあまりに短く、あっという間に過ぎてしまいます。

その中で人は意味を見い出そうとしますが、きっと一生の間に確かな意味を見つけられる人の方が少ないでしょう。

何十年生きても時間が足りないとすら思うのに、彼女は意味を見い出すための時間を奪われてしまいました。

これが彼女の運命だと言うのなら「たとえ神様であっても死ぬまで許さない」と強い感情を露わにしています。

一方で「死ぬまで許さない」ということは、自分が死んだら許せるとも解釈できるでしょう。

いっそ死んで彼女の元へ行きたいという想いが垣間見えます。

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独りきり
シャッターを押す人差し指
そのレンズの先には
涙色をした雨で覆われていても
笑顔の君が見える
僕しか知らない
愛おしい仕草を
この胸に焼き付けるよ
怒ってる顔も堪らなく好きだった
もう会えなくても
君は僕の中の永遠
≪永遠 歌詞より抜粋≫
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誰もいないレンズの先は自分の涙でよく見えません。

「涙色をした雨」という表現で、涙があふれて止まらない様子が想像できます。

そうした状況でも、彼の心には笑顔の彼女の姿がありありと刻まれています。

「僕しか知らない愛おしい仕草」をいくつも思い出し、笑顔だけでなく「怒っている顔も堪らなく好きだった」ことを改めて感じているようです。

そしてどの表情も仕草も、決して消えることがないようにしっかりと胸に焼きつけます

人が生きられる時間は有限ですが、記憶の中にある時間は永遠です。

もう会えなくても記憶の中で永遠に存在し続ける彼女の姿を胸に、主人公はこれから前進していくのでしょう。

「永遠」はミスチルの魅力が詰まった名曲!

永遠』はミスチルの新たな名曲となること間違いなしの切なく愛おしいラブソングです。

映画『桜のような僕の恋人』のストーリーと合わせて聴くと、より深く歌詞の意味を理解できるはずです。

ミスチルならではの心に沁みる音楽とストレートに想いを綴る歌詞をぜひ堪能してください。

1992年ミニアルバム「EVERYTHING」でデビュー。 1994年シングル「innocent world」で第36回日本レコード大賞、2004年シングル「Sign」で第46回日本レコード大賞を受賞。 「Tomorrow never knows」「名もなき詩」「終わりなき旅」「しるし」「足音 〜Be Strong」など数々の大ヒット・シングル···

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