音楽界が注目するRaon(ラオン)とはどんな歌手?
YouTubeチャンネル登録者数427万人の大人気のスーパーインフルエンサーであり、韓国人歌い手としても活躍中のRaon(ラオン)。2014年から「Raon Lee(ラオンリー)」名義で投稿していた日本のアニソンカバー動画が大きな反響を呼び、これまで数多くのファンを虜にしてきました。
アニメ『呪術廻戦』の主題歌である『廻廻奇譚』や『鬼滅の刃』で大ヒットした『紅蓮華』といった日本語カバー曲を難なく歌いこなす高い歌唱力と、リスナーの心を惹きつけるパワフルかつ繊細な歌声が持ち味です。
表現力豊かなRaonの歌唱は、一度聴けば癖になる魅力が詰まっています。
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世界で人気の“逆輸入歌い手”
Raonはオリジナル曲も好評で、ゲームやアニメ作品のOTSへの参加実績も多数ある世界の音楽界が注目するアーティストです。2022年2月にリリースされたメジャーデビュー曲である1stシングル『キツネノマド(Queen Fox)』は、イギリスとポルトガルのiTunes J-POPチャートでデイリー1位を獲得。
さらにアメリカ・スペイン・スイス・ノルウェーでトップ10入り、ドイツ・フランスでもトップ30入りする人気ぶりです。
今や“逆輸入歌い手”として世界でボーダーレスに活動を広げ、その躍進は止まりません。
2ndシングル「クネクネ(Wiggle Wiggle)」をリリース
メジャーデビューから約2ヶ月、2022年4月20日にRaonの2ndシングル『クネクネ(Wiggle Wiggle)』がリリースされます。
この楽曲は日本の怪談や都市伝説をモチーフに、妖怪たちと一緒に冒険を始めるRaonの世界観を表現する「百鬼夜行」シリーズの第2弾です。
『キツネノマド(Queen Fox)』に続く今作では、TWICEの『The Feels』やJO1の『Dreamer』などを手がけた有名K-POP作家チームとタッグを組み、日本独自の文化と世界の音楽のトレンドを融合した唯一無二の楽曲に仕上がっています。
『クネクネ(Wiggle Wiggle)』のモチーフとなっているのは、目撃した者は狂ってしまうと言われる謎の妖怪“くねくね”です。
Raon自身が作詞を務めた歌詞は妖怪のくねくねを音楽のグルーヴに紐づけ、中毒性のあるロックサウンドと共に「みんなで踊り狂おう」とリスナーを誘います。
日本語と英語を織り交ぜた華やかでかっこいい楽曲にきっと魅了されますよ。
「クネクネ(Wiggle Wiggle)」の歌詞の意味は?
『クネクネ(Wiggle Wiggle)』の歌詞に込められた意味を考察してみましょう。----------------
無関心な人の波に飲まれて
誰も見てくれない Lonely Night
狂ったように踊って 君を誘う 気づくまで
ちゃんと僕を見てくれ
虚構のステージで踊るストレンジャー
その視線を捕らえて One step two step Huh
気づいた時には 前後不覚
歪み始めるよ 森羅万象
世界を狂わせるよ
≪クネクネ(Wiggle Wiggle) 歌詞より抜粋≫
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1番冒頭では周囲の人に無関心な現代の様子が綴られています。
自分を「誰も見てくれない」と孤独に夜を過ごす人も少なくないでしょう。
そんな風に誰も彼も孤独な世の中だから、主人公は互いの心の隙間を埋めようと気づいてもらえるまで、いつまでも「狂ったように踊って君を誘う」のです。
「ストレンジャー」とは「見知らぬ人」のことなので、主人公は自分だけの世界で寂しく踊る人を偶然見つけたのでしょう。
しかし、音楽とは本来もっと明るく楽しいものであるはずです。
それで主人公はその人に自身の音楽のグルーヴを感じさせようと、視線の先で踊って見せます。
相手が気づいた時にはもう、世界が狂うかのように夢中になって音楽の楽しさに酔いしれることを確信しています。
音楽に夢中になろう
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心臓 感電 妄想 中毒
よし、 僕をしっかり見ろって、 ねえ?
Yeah, You are my Wiggle wiggle
闇を喰らって夜を明かして
僕のグルーヴ酔いしれて
期待しないよ My happy ever after
フィナーレ踊りましょう
≪クネクネ(Wiggle Wiggle) 歌詞より抜粋≫
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この部分の前半からは、音楽が持つ心を惹きつける引力の強さが感じられますね。
興奮に胸は高鳴り、まるで感電したかのような痺れに心を震わせ、音楽の世界に妄想を広げては、中毒になったようにその魅力から逃れられなくなります。
そうした心地良さは、音楽でしか味わえないものと言えるかもしれません。
「僕をしっかり見ろ」と主張する主人公を通して、Raonは全ての人にもう一度音楽の魅力に気づいてほしいと伝えているのではないでしょうか。
音楽にのめり込んでいる時、きっと孤独に支配されていた夜を忘れることができるでしょう。
これからの自分の幸せなんて不確かなものは一旦置いておいて、今この時間を純粋に楽しむことは、ストレス社会の今に必要な考え方だと思えます。
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Whoo Ah- Shake the mind 魂をくれないか
Cuz, I don't need a principle
I don't need your prejudice
≪クネクネ(Wiggle Wiggle) 歌詞より抜粋≫
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繰り返し登場するこの英語詞からは、何にも囚われずただ心を揺さぶる音楽に身を任せようというメッセージが伝わってきます。
「Cuz」は「because(なぜなら)」の短縮形。
後半の二文は「原則は必要ない、偏見も必要ない」と訳せるでしょう。
音楽を楽しむことにルールなんてものはなく、自分の思うままに自由に楽しむことができます。
そして、音楽の前ではどんな先入観や意見も無意味であることを表しているのではないでしょうか。
この曲には、音楽とは誰もが他の何にも影響を受けることなく夢中になることを許されているものだから、現実の悩みやしがらみを全て忘れて魂を捧げるように音楽にのめり込んでいいんだ、という考えが示されていると解釈できます。
自然と踊り出したくなるような明るい気持ちになれる楽曲ですね。
Raonと音楽の魅力に酔いしれて
2ndシングル『クネクネ(Wiggle Wiggle)』には、人を惹きつけてやまない音楽の魅力が新しい世界観で描かれていました。Raonの力強く色気のある歌声も際立っていて、またもや世界中のファンを一層虜にすることでしょう。
「百鬼夜行」シリーズ第3弾ではどんな姿を見せてくれるのか、さらに期待が高まるRaonの活躍からますます目が離せません!