夜に思い悩む様子を表現した歌詞
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嗚呼何も分からないから
憂いを数えている
きっと見えないまま落ちてった
言の葉の欠片とか
≪くうになる 歌詞より抜粋≫
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冒頭の歌詞は「嗚呼何も分からないから」というフレーズから始まります。
「憂いを数えている」という歌詞からは、悩みや心配がたくさんあって、それらの数を数えている様子が伝わってきます。
歌詞の主人公は考えごとをしているものの、答えを見い出せずに思い悩んでいるのでしょう。
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今日も今日も眠れないから
僕は僕は夜と友達
いつかいつか笑えるのなら
今だけは泣いちゃうことくらい
空っぽになる心の裏が
チクリチクリ 痛いの明日も
≪くうになる 歌詞より抜粋≫
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この歌詞からは、歌詞の主人公が夜に眠れていないことが分かります。
夜にひとりで、答えの出ない悩みについて考えているのかもしれませんね。
「痛いの明日も」という歌詞が出てくるため、今日つらいことがあって悩んでいるというよりかは、今日も明日も、毎日がつらい状況なのだと考察できます。
毎日不安になったり、悲しくなったりしてしまう人に寄り添うような歌詞ですね。
歌詞の主人公は生きる意味を求めている?
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何時までに答えを知るの?
僕ら 僕ら息をする理由
嗚呼何時までに忘れられるの?
何にも知らないから風になるんだ
≪くうになる 歌詞より抜粋≫
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続きの歌詞では「何時までに答えを知るの?僕ら 僕ら息をする理由」というフレーズが出てきます。
歌詞の主人公が答えを見い出せずに思い悩んでいたのは「僕ら息をする理由」つまり「生きる意味」なのかもしれませんね。
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空になる心の裏を
ふわりふわりゆらぎで満たす
さざ波の様な 感情二つ
ここに居る理由が欲しかっただけ
≪くうになる 歌詞より抜粋≫
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「ここに居る理由が欲しかっただけ」という歌詞は「明確な生きる意味が欲しい」と願う歌詞の主人公の気持ちが表現されているのだと考えられます。
「さざ波のような 感情二つ」という歌詞が気になりますね。
歌詞の主人公が生きる意味について考えているのだとしたら、「感情二つ」というのは、「死にたい」という感情と「生きたい」という感情なのかもしれません。
「死にたいけど生きたい」「明確な生きる意味が欲しい」と葛藤し、思い悩む様子を表現した歌詞だと考察できそうです。
「くうになる」まま生きていく
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空になる心の裏が
チクリチクリ 痛いの君も?
見えないままに 息を続ける
なんにも知らないから風になるんだ
≪くうになる 歌詞より抜粋≫
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タイトルにもなっている「空(くう)になる」という言葉が使われています。
生きる理由を見い出せずに、空虚な気持ちになっている様子を表していると考察できそうです。
「痛いの君も?」という歌詞からは、楽曲の聴き手に寄り添おうとする優しさが感じられます。
「見えないままに 息を続ける」という歌詞には、「生きる理由が見えなくても、そのままでいいから、私も君も生きるんだ」というメッセージが込められているのかもしれません。
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最後だけ笑って頂戴
いつか いつか 報われるから
さざ波の様な 感情二つ
ここに居る理由見つけられるまで
≪くうになる 歌詞より抜粋≫
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この楽曲は「最後だけ笑って頂戴」「いつか いつか報われるから」という歌詞で締めくくられます。
自分自身が憂いながらも、聴き手を励ましてくれるとても優しい作品だといえるでしょう。