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きゃない「紫陽花」の歌詞の意味を考察!浮気は悪?それとも…?

きゃないが2022年5月11日に『紫陽花』を配信リリース。以前から路上ライブで披露されてきた曲で、きゃない自身は「浮気を肯定する曲」とコメントしています。浮気をした側の目線で描かれた『紫陽花』の歌詞の意味を考察します。

きゃない「紫陽花」はストレートに浮気を肯定する曲

▲きゃない-紫陽花【OFFICIAL MUSIC VIDEO】

3月に配信された『バニラ』で注目を集めているシンガーソングライター『きゃない』が、5月11日に早くも新曲『紫陽花』をリリースしました。

リリースに際し、きゃないは『紫陽花』について「ストレートに浮気を肯定する曲」と解説。

かつて自身が浮気をされた経験を踏まえ、浮気をした側の歌を制作したと語っています。

以前より路上ライブでも披露されており、ファンの間でも人気の高い楽曲『紫陽花』の歌詞の意味を考察していきましょう。

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雨降り街は鬱 傘の中に広がる海
陽が照らせば街は紫色 花も咲くよ
今年の六月は 思ったより悪くはなかったわ
新しい収穫も 腐った実にも気付けたから
≪紫陽花 歌詞より抜粋≫
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不穏な雰囲気のサウンドにのせて歌われているのは、梅雨を迎えた街の風景のよう。

「陽が照らせば街は紫色 花も咲くよ」のフレーズには、楽曲タイトルの『紫陽花』が隠されています。

きゃない自身のコメントを踏まえると、後半の歌詞は浮気をした側の台詞なのでしょう。

「新しい収穫」は新しい恋人、「腐った実」は過去の恋人を指しているように思います。

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咲いた花が枯れても恋は移ろう
飽きられるようなあなたが悪いのよ
紫陽花の蕾に水をやりながら
枯れた花を思い出す
≪紫陽花 歌詞より抜粋≫
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YouTubeに公開されたMVにおいて、きゃないは「自分より他に魅力がある人がいて、結果としてそっちに向かったその人に対して、飽きられた側が言える事など無いな、と僕は思った」とコメントを残していました。

その言葉通り、サビの「飽きられるようなあなたが悪いのよ」からは、主人公が自分がした行為を悪いと思っていないことが読み取れます。

単純に別の人を好きになったから乗り換えただけ、というのが主人公の考え方なのでしょう。

「花」が主人公自身の恋のピークを示しているのなら、「蕾」はまだ成長途中の恋を表していると解釈できます。

自分の中で既に終わった恋を思い出しながら、次の新しい恋を育んでいる主人公の姿が想像できますね。

「紫陽花」の花言葉は「浮気」


2番以降も、浮気をした側から浮気をされた側への台詞のような歌詞が続きます。

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自惚れたらいいよ 夏を知らずに死んだ桜
理由もわからないよね 思い通りで
楽しかったわ
≪紫陽花 歌詞より抜粋≫
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「夏を知らずに死んだ桜」の歌詞からは、2週間ほどしか咲かない春の桜のように、恋が短い期間で終わりを迎えたと読み取れるかもしれません。

なお、紫陽花の花言葉は「浮気」、桜の花言葉は「純潔」です。

まるで正反対の花言葉を持つ花を登場させることで、真っ直ぐな恋心が浮気によって消えていく残酷な様子が表現されているのではないでしょうか。

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咲いた花が枯れても恋は移ろう
暮らしに甘えた私は過去よ
紫陽花の花に水をやりながら
濡れた季節を思い出す
≪紫陽花 歌詞より抜粋≫
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たとえ1つの恋が終わっても、別の1人と主人公の恋は続いていく。

飽きたら次へと移っていく主人公の恋に、終わりは見えません。

「濡れた季節」は、今はもう冷めてしまった恋人とまだ真剣に付き合っていた頃を指しているのでしょうか?

「暮らしに甘えた私は過去よ」と言い切っている点からも、もう主人公は過去の想いを断ち切っているのが想像できます。

浮気や不倫は「悪」なのか


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いっそこのまま飛び降りたら
そこから何か始まるかな
無色透明な世界を全て 紫で濁したい
≪紫陽花 歌詞より抜粋≫
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『紫陽花』は浮気を肯定する歌だとされていますが、世間的に「浮気は悪」という考えは強いものでしょう。

たとえ浮気をした側が「純粋な恋愛だ」と主張しても、共感してくれる人は多くないかもしれません。

歌詞では、そんな世の中に苛立つ主人公の気持ちが描かれているように思います。

「いっそこのまま飛び降りたら」「そこから何か始まるかな」の歌詞からは、主人公の狂気すら感じられそうですね。

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水を誰かを光を 浴びても何も感じないの
一番枯れた花は私 私だったの
アタシだったの
≪紫陽花 歌詞より抜粋≫
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2番までは「浮気をされた方が悪い」と強気な態度をとっていた主人公。

しかし、ラストのブロックでは、浮気をしても悪いと思えない自分自身を「おかしいのかもしれない」と感じている様子が垣間見えます。

ラストの歌詞が「私」から「アタシ」に変化しているのは、自身が異物のように思えたことを表現しているのかもしれません。

浮気も1つの恋愛だと言い切れるのか、それともやはり「悪」なのか。

聴き手に問いかけるように、曖昧さを残してこの曲は終わりを告げているように思います。

衝撃的なMVとあわせて「紫陽花」をチェック!

きゃない『紫陽花』の歌詞の意味を考察しました。

浮気をした側の目線で描かれた歌詞は新鮮で、聴く人によってさまざまな想いを抱くかと思います。

きゃないの感情的な歌声が、楽曲のダークな世界観をより色濃くしていますね。

『紫陽花』のMVは一見仲の良い彼氏と彼女を映しているように思えるものの、実は彼女が複数の男性と付き合っていると解釈できる衝撃的な内容になっています。

ぜひMVとあわせて、楽曲をチェックしてみてくださいね!

〜本音に気付かされる、人間のうたを路上から放つシンガーソングライター〜 日常の中で、誰しも一度は経験したことのある出来事や人には言えない本音を、ハッとさせられる言葉で表現し、心を抉られるような後味を感じさせる独特な歌詞を90年代のJPOPを彷彿とさせる聴きやすいメロディーにのせ、···

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