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欧陽菲菲「Love is Over(ラブ イズ オーヴァー)」は愛される名曲!男女の別離を描いた歌詞の意味を考察

『Love is Over(ラブ イズ オーヴァー)』は台湾出身の歌手・欧陽菲菲の代表曲です。恋人との別れを決断した女性の切ない感情が描かれた名曲として知られています。今回は『Love is Over(ラブ イズ オーヴァー)』の歌詞の意味を考察していきます。

「Love is Over(ラブ イズ オーヴァー)」は日本語で「愛が終わった」


Love is Over(ラブ イズ オーヴァー)』は、欧陽菲菲が1979年7月1日にリリースした楽曲です。

欧陽は当初から『Love is Over(ラブ イズ オーヴァー)』を気に入っていたそうですが、レコード会社の方針によって『うわさのディスコ・クィーン』のB面曲として発売されました。

楽曲の中国語バージョンは台湾や香港でヒットしたものの、日本国内での売り上げは3万枚でした。

しかし、欧陽が楽曲を歌い続けたことによって評価が高まり、1980年7月にA面差し替え盤が発売されます。

するとオリコンチャート1位を獲得、1983年のレコード大賞でもロングセラー賞を受賞するヒット曲となりました。

また、様々な実力派アーティストが楽曲をカバーしています。

作詞・作曲を担当した伊藤薫は、年上の女性がヒモ男のようになってしまった恋人に別れを告げる場面を想像し「恋人への気持ちが冷めてしまったわけではないけど、このまま一緒にいたら甘やかして彼をダメにしてしまう」という、複雑な女心を描いた楽曲だと説明しました。

女性側から恋人にきっぱりと別れを告げる歌は、当時の歌謡曲としては斬新だったこともヒットの一因となりました。

依存的になった年下男性に別れを告げる


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Love is over
悲しいけれど
終わりにしよう
きりがないから
Love is over
ワケなどないよ
ただ ひとつだけ
あなたのため
≪ラヴ・イズ・オーヴァー 歌詞より抜粋≫
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年下恋人との別離を選んだ主人公。

もう別れるべきだと思いながらも決断できなかった葛藤が感じられます。

「Love is overわけなどないよ ただひとつだけあなたのため」から、別れる理由が相手を想ってのことだと分かります。

「これ以上一緒にいたら相手のことをダメにしてしまう」と、未練がありながらもけじめをつけることにしたのでしょう。

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Love is over
若い あやまちと
笑って言える
時が来るから
Love is over
泣くな男だろう
私の事は
早く忘れて
≪ラヴ・イズ・オーヴァー 歌詞より抜粋≫
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男性が女性に対して「別れたくない」と、泣いてすがったのかもしれません。

そんな男性に対して女性は「若気の至りだったと思う日が来るから大丈夫」となだめます。

きっと女性にとって断腸の思いだったことでしょう。

愛する人への想いが溢れ出す


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わたしは あんたを
忘れはしない
誰に抱かれても
忘れはしない
きっと最後の
恋だと 思うから
≪ラヴ・イズ・オーヴァー 歌詞より抜粋≫
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Aメロで男性のことを「あなた」と呼んでいたのがサビで「あんた」に変化します。

「あんた」という呼び方は失礼に当たる場合もありますが、ここでは愛や親しみを込めて使われているようです。

これほど愛せる相手に巡り会うことは二度とないだろう。

男性のことを本気で愛していることが分かりますね。

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Love is over
わたしは あんたの
お守りでいい
そっと心に
Love is over
最後にひとつ
自分をだましちゃ
いけないよ
≪ラヴ・イズ・オーヴァー 歌詞より抜粋≫
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自分のことはふとした瞬間に思い出してくれるだけでいいと相手を気遣っているようです。

ただ願うことは男性が現実から目を逸らさないこと、自分の気持ちに嘘をつかないで生きてほしいということだけでしょう。

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お酒なんかで
ごまかさ ないで
本当の自分を
じっと見つめて
きっと あんたに
お似合いの人がいる
≪ラヴ・イズ・オーヴァー 歌詞より抜粋≫
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男性は嫌なことがある度にお酒に逃げていたのかもしれません。

現実逃避しなくてもじっくり自分の心と向き合えば道は開けるはず、自分の可能性を信じればきっと上手くいくという女性からのエールだと思います。

愛する人は弱い男性だったのかもしれませんが、きっと素敵な人だったのでしょう。

男性を幸せにしてくれる似合いの相手が見つかることを願うばかりです。

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Love is over
悲しいよ
早く出てって
ふりむかないで
≪ラヴ・イズ・オーヴァー 歌詞より抜粋≫
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大人の女性として強がってはみましたが、愛する男性との別れはやはりつらいもの。

迷いが生まれないうちに早く出て行ってほしいと願います。

男性の顔を見てしまったら手放したくないと思ってしまうからこそ「ふりむかないで」と告げたのでしょう。

きっと男性が去った後、女性は号泣したことでしょう。

そして、自立した大人の男性として幸せに生きてほしいと願ったのだと思います。

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Love is over uh…
元気でいてね
Love is over…
Wow…
≪ラヴ・イズ・オーヴァー 歌詞より抜粋≫
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Love is over最後は「ふりむかないで」で終わるはずでしたが、欧陽がアドリブで「ラブ イズ オーヴァー Uh」と歌ったことから伊藤が「元気でいてね ラブ イズ オーヴァー」という歌詞を追加したそうです。 

最後のフレーズから言葉に表せない切ない想いが感じ取れました。

欧陽菲菲「Love is Over(ラブ イズ オーヴァー)」の解釈は、恋人の幸せを願いながら見送った曲

今回は欧陽菲菲『Love is Over(ラブ イズ オーヴァー)』の歌詞の意味を考察しました。

楽曲で描かれている女性は「最後の恋」と思えるほど年下の恋人を愛していました。

ですが年上の自分に甘え、日に日に自堕落になっていく男性に対して未練を残しながらも別れるという決断をしました。

女性は自分がいなくなっても男性が逞しく生きていけるはずだと信じていたのでしょう。

すべての失恋はつらいものですが、相手のことを想って決断する「別れ」は美しいですね。

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