アルバム「ハレンチ」の表題曲!
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音沙汰ないから帰ったの
君しかいないとか言ってよ
ふらつきたいから愛したの
タリラリラッタッタララ
≪ハレンチ 歌詞より抜粋≫
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哀愁たっぷりの歌詞から始まるのは、女性アーティスト『ちゃんみな』の楽曲『ハレンチ』。
2021年10月に発売した3rdフルアルバム『ハレンチ』の表題曲です。
一見すると悲しい恋をしている女性目線の曲のようですが、実は同曲はちゃんみなが「音楽」や「作曲」に対する感情を歌ったもの。
「コロナ禍でスランプに陥ったときの気持ちを表現した」とインタビューで語っています。
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愛に憶えがあるから
花を描いたの
大人びてしまった私は
気の色で遊んでいたの
あっちもこっちも身体を任せてみても
なんでもなんでもなんでもなんでもないの
騒がしい騒がしい騒がしいこの浮き心に
誰が気付くと言うの
≪ハレンチ 歌詞より抜粋≫
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先述のインタビューを元に考えると「花」は「楽曲」を意味しているのかもしれませんね。
「気の色」という言葉は存在しませんが、漢字を元に考えると「雰囲気」のような意味であると考えられます。
つまり、ここでは様々な毛色の楽曲を作っていたこと、そしてその中でたくさんの迷いや葛藤があったことを歌っているのではないでしょうか。
「破廉恥≠恥知らず」がちゃんみな流!
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どうでもいいから泣いたの
乱れ心も抱いてよ
代わりになんかよこしてよ
タリラリラッタッタララ
Yeah yeah yeah yeah 忘れた
なんの感覚もないやいやい
Yeah yeah yeah yeah 忘れた
あなたを失ったから
≪ハレンチ 歌詞より抜粋≫
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恋人に振られやけになっている女性の気持ちのようですね。
「曲が書けない」というフラストレーションは「恋人に想いが届かない」という気持ちに通づるものがあるのかもしれません。
ちなみに、ちゃんみなは「ハレンチ=破廉恥」というタイトルに「恥知らず」という意味は込めていないそう。
「恥を恥とも思わない」という強い意志が込められている言葉であると、先出のインタビューで語っています。
想いが届かない、楽曲が書けないということは恥ずかしいことではないというメッセージなのかもしれませんね。
とはいえ、次の歌詞ではスランプに苦しむ気持ちがチラリ。
強い印象があるちゃんみなだけに、こちらも胸が苦しくなります。
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Go ahead and take me out
イタイわ Tokyo sound
都会は大嫌い
怒りっぽくて冷たい
忙しくて愛らしい
血色のない私はhigh
誰彼いるのに誰もいないわ
どこにどこにどこにあるのかしら
感謝も愛も込められやしない
何度も何度も何度も気にしてるわ
悪意に泣いた日から
≪ハレンチ 歌詞より抜粋≫
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「悪意」というのはちゃんみなに対する誹謗中傷のことかもしれませんね。
そして、楽曲背景を知らないと引き続き恋愛の楽曲のようにも捉えられるのが不思議なポイント。
ちゃんみなの想像力と表現力の素晴らしさを感じます。
やっぱり「君」が好き
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音沙汰ないから泣いたの
君しかいないから帰ったの
愛されたいから愛したの
タリラリラッタッタララ
≪ハレンチ 歌詞より抜粋≫
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最後のサビでは「君=音楽」に帰ってきたことが歌われています。
「愛されたいから愛した」という歌詞は、音楽に対してだけなく人に対しても当てはまりますね。
「愛してもらうためには、まず自分自身から愛することが大切である」と教えてくれているようです。
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Yeah yeah yeah yeah 忘れた
なんの感覚もないやいやい
Yeah yeah yeah yeah 忘れた
あなたを失ったから
≪ハレンチ 歌詞より抜粋≫
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「あなた=音楽」がないと、なんの感覚もなくなってしまう。
それほどまでに、ちゃんみなにとって音楽は大切なものであるようです。
スランプを乗り越えたちゃんみなが今後どんな活躍を見せてくれるのか、同アルバムを聴きながら期待して待ちましょう!
MVや他のアルバム収録曲も必見!
『ハレンチ』の歌詞の意味について解説しました。同曲はMVが制作されYouTube上に公開されている他、人気チャンネル「THE FIRST TAKE」で歌う姿も配信されています。
また、3rdアルバム『ハレンチ』には『東京女子』『太陽』といった注目曲を多数収録済み。
ストリーミングサービスやCDショップでチェックしてみてくださいね。