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BTS「Yet To Come」MVと歌詞に込めた意味を考察!活動休止の理由と音楽への想いが綴られている?

BTS(防弾少年団)がグループの活動休止発表直前にリリースしたアルバム『PROOF』の収録曲『Yet To Come』は、音楽への熱い想いが綴られた楽曲です。MVと歌詞に込められた深い意味を考察します。

ニューアルバムリード曲の過去曲をオマージュしたMVと歌詞の意味を探る

2022年6月10日に世界的グループ・BTS(防弾少年団)のアンソロジーアルバム『PROOF』がリリースされました。

メンバーのRMによると、今作はデビュー9周年を迎えたBTSがチャプター1を終える特別なアルバム。

そのリード曲は「まだこれからだ」という意味の『Yet To Come』というタイトルが冠されています。
▲BTS-Yet To Come【OFFICIAL MUSIC VIDEO】

サブタイトルの「The Most Beautiful Moment」は「最も美しい瞬間」という意味があり、BTSのコンセプトである「花様年華」との繋がりを感じさせますよね。

MV公開からわずか2時間で再生回数1000万回を突破し、新曲への注目度の高さが窺えます。

6月14日に突如グループでの活動休止とソロ活動の専念を発表したBTSは、この曲にどんな意味を込めているのでしょうか?

過去曲のMVからインスピレーションを受け、オマージュをふんだんに盛り込んで制作された映像と歌詞からメッセージを考察してみましょう。

僕たちの最高の瞬間はまだこれからだ


MVは、波の音が聞こえる砂丘で座り込むジョングクが手を丸くして覗くシーンから始まります。

これは『花様年華 on stage:proloue(Butterfly)』で海を見つめるシーンとして登場します。

今作でジョングクが見つめる先には椅子に並んで座っている7人の姿があります。

座り位置は『Just One Day』と同じで、大人へと成長した自分たちの姿を見つめている様子を表しているかのようです。

歌詞は「Was it honestly the best?(あれは本当に最高の瞬間だった?)」という問いかけから始まります。

数多くの大ヒット曲を生み出してきたBTSの輝かしい功績は、誰が見ても「最高の瞬間」のように思えます。

彼ら自身「Yeah the post was honestly the best(確かにこれまでの道のりは最高だった)」と認めてはいますが、「But my best is what comes next(でも僕の最高の瞬間はこれから訪れるんだ)」と未来に目を向けていることが分かりますね。

世界中から最高と賞賛されてきた彼らは、周囲が勝手につける肩書きに「이젠 무겁기만 해(今はただ重いだけ)」と感じています。

実際にメンバーは周囲からの期待がプレッシャーになっていたことを明かしました。

だからこそ「노래가 좋았다고 그저 달릴 뿐이라고 Promise that we’ll keep on coming back for more(歌が好きだったとただ走るだけだと 初心に帰って進み続けると約束するよ)」と前向きな気持ちを示しています。

サビでは「너의 마음속 깊은 어딘가 여전한 소년이 있어(君の心の奥底のどこかに昔のままの少年がいる)」と歌っています。

これはどれほど名誉や肩書きを得ても純粋に音楽を愛する気持ちは決して薄らいでいないことを表しているのでしょう。

ジョングクの背景に映る遊園地の乗り物は『Spring Day』でも登場したものです。

そこには楽曲のタイトルでもある“YOU NEVER WALK ALONE”という文字が書かれています。

決して独りではなく、メンバーという仲間がいて支えてくれるファンがいることへの感謝が表れているのではないでしょうか。

繰り返し歌われる「Yet to come(まだこれからだ)」のフレーズには、自分たちの最高の瞬間はまだこれからやってくるという想いが込められています。

「We gonna touch the sky, ‘fore the day we die(最後の日までに空に触れたい)」という歌詞からも、音楽活動を続ける限り自分の最高の瞬間を目指し続けたいと決意していることが伝わってきますよね。

ジンの前に現れる天使の翼を持つ大きな像は『血、汗、涙』で出てきた黒い翼を持つ像と似ています。

関連のある『Intro:Boy Meets Evil(悪魔に出会う少年)』という曲があるように、自分の中の悪を受け入れ成長した先の世界を描いているのでしょう。

その像を見つめるジンは、青春時代に経験した痛みを回顧し懐かしく思い出しているのかもしれません。

今でもただ音楽が好きなだけ


2番の歌詞でも、今得ている賞賛に複雑な想いを抱えていることが明かされています。

「난 난 말야 걍 음악이 좋은 걸 여전히 그때와 다른 게 별로 없는걸(僕は 僕はただ音楽が好きなんだ 今もあの時と変わったものはあまりないんだ)」というストレートな言葉により、デビューした頃から今まで周囲の反応がどう変わっても自分たちの音楽を愛する気持ちは変わっていないことが示されていますね。

砂丘の中でシュガが座っている赤いピアノの周りだけ花が咲いている様子も、音楽が好きな明るい気持ちを表現しているかのようです。

もちろん、その言葉に「You’ll say it’s all a lie(そんなの絶対嘘だ)」と言う人たちがいることも分かっています。

確かに取り巻く環境に変化は多かったものの作品に込めた信念が変わらなかったことは、BTSの作品を見てきたファンなら納得することでしょう。

打ち出す「A new chapter 매 순간이 새로운 최선(新しい章は全ての瞬間が新たなベスト)」であり、最高の瞬間は常に更新されていきます。

RMが歌う背後にある“20219”と書かれたコンテナは『RUN』にも出てきたもので、これも過去の軌跡を感じさせますよね。

ニューアルバムがチャプター1の締めくくりと語っているように、活動を再開した時にはまた新たな素晴らしい音楽を見せてくれるはずです。

「지금 난 마치 열세 살(今の僕はまるで13歳)」という言葉は、彼らがまだ成長途中であることを表現すると共にデビュー年の2013年を示していると思われます。

純粋に音楽を愛し業界に飛び込んだデビューから今まで変わらず持ってきた気持ちのまま、さらに前進していくことを表しているのでしょう。

ホソクの背後には『Spring Day』でメンバーが乗っていたのに似た電車が壊れた状態で取り残されています。

これはBTSが1つの終点を迎え、ここから新たなスタートを切ることを象徴しているように思えます。

過去を大切にしながら未来へ進んでいく


周囲から見れば多くのものを手にしてきたBTSがなぜもっと満たされることを願っているのかというと、「We ain’t about it 이 세상의 기대 We ain’t about it 최고란 기준의 step(僕らの目的はこの世界の期待じゃない 最高という基準のステップでもない)」から。

彼らが目指しているのは、世界から注目を浴びることや最高と賞賛されることではないのです。

「왕관과 꽃, 수많은 트로피(王冠と花、数多くのトロフィー)」も自分たちには関係ない、むしろ大切なのは「Dream & hope & goin’ forward(夢と希望と前に進むこと)」だとはっきり歌っています。

その過程でどんな場所に行き着いても、音楽が好きという「Back to one(原点に戻る)」ことを決して忘れません

ジンがテテを目隠しするシーンは、『血、汗、涙』で悪魔になったテテがジンを誘惑するために目隠しをしていたのと逆の構図です。

その視線の先にある黄色いバスはデビュー曲『NO MORE DREAM』を思い起こさせます。

この繋がりを考えると、過去に囚われるのではなく未来に待ち受ける最高の瞬間という素晴らしい希望を見せたいという気持ちが示されていると解釈できそうです。

そして『ON』では他のメンバーを追いかけることしかできなかったジョングクが、今度は先頭に立って手招きしていることは彼の成長を感じさせます。

テテがするフレームのポーズは『Spring Day』ではジンもしていたポーズなので、未来に目を向けられるようになった証拠なのではないでしょうか。

歌詞は「You & I, best moment is yet to come(君も僕も最高の瞬間はまだこれからだ)」と、これからも7人でファンと共に最高の瞬間を作り上げていくという力強い約束の言葉で締めくくられます。

MVの最後には全員でバスに乗っている様子が映し出されます。

『Spring Day』でも同じ構成のシーンがありましたが、メンバーは不安げな表情をしていました。

しかしここでは穏やかな表情をしていて、笑顔も浮かんでいます

これまで経験してきた様々な思い出を回想しながら、自分たちを信じて素晴らしい未来に向かって進むBTSの姿が魅力的ですね。

BTSの音楽への愛を感じる名曲

Yet To Come』はBTSがこれまで見せてくれたストーリーを取り上げつつ、その中で得た成長と変わらない音楽への愛を伝えてくれる楽曲です。

周囲が求める姿ではなく自分たちらしくあろうとするからこそ、活動休止が必要なのだと納得することができる内容となっていました。

BTSとしての活動が再開される時まで、この歌詞とMVの内容を思い返しながら応援し続けていきたいですね。

2013年デビュー。 韓国国内外の新人賞を総なめしたBTSは、名実共に韓国を代表するトップクラスのボーイズグループへと成長。 現在は、全世界でBTSブームを巻き起こし、グローバルスーパースターに躍り出た。 アメリカのBillboard、イギリスのオフィシャルチャート、日本のオリコン、iTunes···

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