Mrs.GREEN APPLE『ブルーアンビエンス feat. asmi』
2020年から約2年間に渡る活動休止を経て、再び活動を始めた『Mrs.GREEN APPLE(通称:ミセス)』。
そんなミセスがABEMAオリジナル恋愛番組「今日、好きになりました。初虹変」の主題歌として書き下ろした、『ブルーアンビエンス feat. asmi』が人気を集めています。
疾走感のあるメロディーが甘酸っぱい恋を思わせますが、それだけではなさそうなのが同曲の魅力。
まずは中盤で歌われている次の歌詞をご覧ください。
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馬鹿にしないでよ もう僕ら
不自由の海を自由に泳いでる
気触れた恋でも
憧れ損でも
この道を歩いていたいんだ
≪ブルーアンビエンス feat. asmi 歌詞より抜粋≫
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「僕ら」と言っていることから、主人公から恋人に対しての主張ではないとわかります。
では一体誰が誰に対して主張しているのでしょう?
一人称が複数人であることから考察すると、まず主人公として考えられるのは恋愛番組の出演者たち。
そこで今回は『ブルーアンビエンス』を出演者から制作側や視聴者に対するメッセージと考え、歌詞を考察していきます。
枠にとらわれず恋を謳歌したい!
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君が本当に羨ましい
僕に無い全てを持ってる
故に憧れみたいな好奇心
愛し方は様々あるでしょう?
宿題を忘れてる大人達
きっと好みは炭酸水
溢れてしまわぬように
照れてみる
≪ブルーアンビエンス feat. asmi 歌詞より抜粋≫
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こちらは冒頭の歌詞。
恋が芽生えそうな様子が歌われていますが、どうやら主人公は相手の外見に惹かれた訳ではなく、尊敬の気持ちが恋心へ変わろうとしているようです。
恋愛バラエティー番組というと第一印象で恋に落ちるパターンが多いため、やや変化球な恋ともとらえることができますね。
そしてそれをわかっているのか、「愛し方は様々でしょ?」「でも炭酸水のような青春を演じて照れてみる」とやや挑発気味で打算的。
主人公は何を望んでいるのでしょう?
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愛されたい?
愛されたい!
馴れ合いたくない掛け合い
思い出1つで涙をしたい
ああ いいな いいな
馬鹿にしないでよ もう僕ら
不自由の海を自由に泳いでる
気触れた恋でも
憧れ損でも
この道を歩いていたいんだ
≪ブルーアンビエンス feat. asmi 歌詞より抜粋≫
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ここで冒頭で紹介した歌詞が登場します。
主人公は愛したいし愛されたい、つまり恋をしたいと思っているようです。
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甘美な経験も
目の前の承認欲求も
まとめて全部ね
僕がね
綺麗に食べてあげるから
恋がしたい
思い出したい
掴めるかは僕ら次第
一歩ずつ大人になってみる
≪ブルーアンビエンス feat. asmi 歌詞より抜粋≫
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脚本やカメラにとらわれず、自分の気持ちに沿って恋をして、成長したいという思いでしょうか。
「僕ら次第」というフレーズから、自らの意思で恋をしたいという気持ちが伝わってきますね。
脚本には動じない!自分の気持ちに素直に
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実に結局煩わしい
起爆剤 服に仕込んでる
「誰かの言う通りは恥ずかしい」
自信だけは一応あるんでしょう?
確実に呆れてる子供達
きっと嫌いな現代史
間違えてしまわぬように
冷めてみる
≪ブルーアンビエンス feat. asmi 歌詞より抜粋≫
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恋愛バラエティー番組といえばトラブルがつきもの。
それがある程度脚本だと仮定すると、どうやら主人公たちは呆れている様子。
作り込まれたストーリーに気持ちを左右されることがないよう、一歩引いて見ているようです。
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抱きしめたい?
抱きしめられたい!
相対する問題
思い出1つに囚われたい
愛は 今
馬鹿にしないでよ もう僕ら
未だ見ぬ開拓地に臨んでる
気触れた恋でも
憧れ損でも
ダルさと戦いたいんだ
オーディエンス激って
絶妙なアンビエンスがあって
まとめて全部ね
私がね
ここに掲げてみるから
≪ブルーアンビエンス feat. asmi 歌詞より抜粋≫
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続くフレーズは「純粋な恋がしたい!」という気持ちとも解釈できますね。
オーディエンス=視聴者、アンビエンス=演出・空気感も味方につけ、ここでの恋を実らせたいという強い思いのように感じられます。
等身大の思いがチラリ…
「今日好き」の出演者はみんな高校生。
それゆえまだまだ子供らしい気持ちが覗く歌詞も歌われています。
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「好き」と「気になる」の違いは何?
宝探しをしているみたい
空いた穴を見せ合いたい
限り無い青さで
≪ブルーアンビエンス feat. asmi 歌詞より抜粋≫
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「好き」なのか、ただ「気になる」だけなのかなんて、実に甘酸っぱい悩みですね。
とはいえ、腹の奥底は決まっている様子。
次の歌詞では心に決めた人への強い思いが歌われています。
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後悔はしないように
思いに嘘がないように
あなたじゃなきゃダメなように
この恋が届きますように
≪ブルーアンビエンス feat. asmi 歌詞より抜粋≫
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このフレーズの後は先出の歌詞が繰り返され、楽曲が終わります。
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馬鹿にしないでよ もう僕ら
不自由の海を自由に泳いでる
気触れた恋でも
憧れ損でも
この道を歩いていたいんだ
甘美な経験も
目の前の承認欲求も
まとめて全部ね
僕がね
綺麗に食べてあげるから
恋がしたい
思い出したい
掴めるかは僕ら次第
一人きり部屋で嘆いている
恋がしたい
歩き出したい
掴めるかは僕ら次第
焦らずに大人になってみる
一歩ずつ大人になってみる
≪ブルーアンビエンス feat. asmi 歌詞より抜粋≫
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自分たちで恋をしていけるから、脚本なんていらない。
心が動いた人を一生懸命に思う姿で魅せるから、恋の行方は僕らに任せてほしい。
そんな思いとも解釈できそうですね。
Mrs.GREEN APPLEの今後に注目!
以上、『ブルーアンビエンス feat. asmi』の歌詞考察について解説しました。同曲は話題のシンガーソングライター『asmi』とフィーチャリングしているのも注目のポイント。
すでに先行配信されていますが、ミニアルバム『Unity』にも収録されているので、ぜひチェックしてくださいね。
ミセスはすでにツアーも決定しているので、フェーズ2での活躍に期待しましょう!
【Mrs. GREEN APPLE PROFILE】 大森元貴 (Vo/Gt) 若井滉斗 (Gt) 藤澤涼架 (Key) 2013年結成。2015年EMI Recordsからミニアルバム「Variety」でメジャーデビュー。 以来、毎年1枚のオリジナルアルバムリリースと着実なライブ活動を続け、2019年12月から行われた初の全国アリーナツアー「エデ···