風和里~FUWARI~は浅草系?!
メンバーは、前田好美・藤掛愛加・白波あやせ・蜂楽雪乃による4人組。彼女たちは、7月18日(月祝)に山中湖交流プラザきららにて行われる夏フェス「SPARK 2022 in YAMANAKAKO」へ出演し、ライブ活動をスタートする。風和里~FUWARI~とはどんなガルーズグループなのか、その魅力をここへ紐解こう。
──風和里~FUWARI~というグループ名がとても印象的です。しかも、楽曲のコンセプトが「和モダンロック」。最初にグループ名やコンセプトを聞いたとき、どのような印象を覚えました?まずは、あやせさんから聞かせてください。
白波あやせ:風和里~FUWARI~というグループ名を聞いたときは、フワフワッとしている印象を受けました。そのうえで、「和モダンロック」というコンセプトを耳にしたときは、印象があまり一致していなかったんですけど。実際にいただいた楽曲たちを聞いたら、箏や和太鼓の音などが入った、まさに「ザ・和!!」という曲たちばかり。それに合わせたふわりとしたダンスも取り入れているように、まさにピッタリだと感じました。
──雪乃さんは、どんな印象を受けました?
蜂楽雪乃:最初に風和里~FUWARI~という名前だけを聞いたときは,「どんな字で書くんだろう?」と、自分なりにいろんな想像を巡らせていました。そうしたら、とても可愛い漢字を組み合わせていますよね。そこが最初に気に入ったところ。楽曲は、ロックな曲調へいろんな和楽器を用いているように、まさに和モンダロックという言葉通りだなという印象です。グループ名も、いい感じで音楽性と調和しているなと感じました。
──次は、好美さんお願いします。
前田好美:わたしも最初にグループ名を聞いたときには、ふわふわっとした印象で受け止めていましたけど。そこへ、和を感じさせる漢字を当てはめたグループ名を見て、わたしは「可愛い」印象を受けたのと、「一度聞いたら忘れないグループ名」だと思いました。楽曲は、みんなも言っているように、和楽器の音がたくさん入っているロックな曲調で、それが印象的でした。プロデューサーいわく、風和里~FUWARI~は浅草系というジャンルを確立しようとしているそうなんです。そこは、これから私たちも理解していく…いや、構築していくところかなとも思っています(笑)。
──浅草系って、いいですね。最後は、愛加さんですね。
藤掛愛加:わたしもグループ名を聞いて、ふわふわっとした可愛い印象を覚えました。でも楽曲を聞いたら、恰好いい系ですよね。そこはいい意味でギャップを覚えて好きなところです。
自分を主張しすぎて嫌われるくらいなら、そこは上手くやっていきたいですからね。
──ここからは、発表した3曲の歌詞になぞらえた質問をしたいなと思います。『発砲美人』の中でも歌っていますが、みなさんも「相手に嫌われたくないことで自分の感情を押し殺した」経験はあります??全員:あります!!!!
蜂楽雪乃:わたし、10代の学生の頃からお仕事をしている理由もあって、自然と、目上の方々と接してきました。そういう関係性もあって、上の人たちを立てるというか、目上の方の意見を尊重して動かなきゃいけないことも多くなるじゃないですか。その結果、自分の感情を押し殺してしまうことは正直ありました。「本当はこうしたいけど」と思いながらも、いろんな人たちと円滑に物事を進めていくうえでは、自分の感情を抑えてでも、上手く環境に合わせなきゃいけないことは、お仕事をしていると当たり前にあります。それは学校でも、一緒。
それこそ、友達との関係性だって壊したくないからこそ、ときには自分の感情を押し殺して相手やまわりと合わせることもありました。だけど、こういう感情って誰もが当たり前に経験していることだと思います。
白波あやせ:みんな経験してるよね。自分を主張しすぎて嫌われるくらいなら、そこは上手くやっていきたいですからね。
蜂楽雪乃:そうだね。誰だって他の人の目は気になるからね。
──あやせさんも、同意見だ。
白波あやせ:自分でも、けっこう八方美人な性格だなとは思っています。その状況や環境に寄り添いながら、そこにいる人たちと上手く気持ちを合わせていけるところは自分の強みですけど。そのぶん、誰にでも良い顔をしてしまうところが短所でもあります。ときどき、そんな自分の性格についていろいろ考えてしまいますけど…。
──でも、みんなそうやって生きていますからね。
白波あやせ:そういう風に人と合わせてゆくことが必要なときって、確かにありますよね。だから『発砲美人』の歌詞は、共感する人がすごく多い内容だと思います。
──好美さんは、どうですか?
前田好美:高校時代、まわりの人たちの目をめっちゃ気にしながら行動していたことが、じつはずっとコンプレックスでした。高校時代、学校の授業の一貫としてアイドル活動をしていたんですけど。先輩や後輩、同級生も、そう。「先輩に嫌われたくない」「後輩たちに嫌われたらどうしよう」「同級生たちとも上手くやっていきたい」など、まわりの人たちとの和を大切にするため、自分を押し殺すことはありました。
わたし、3年生のときにはグループのキャプテンも担当していました。そのときもみんなとの協調性を考えるあまり、ずっと笑顔で明るくいなきゃじゃないけど、自分で好かれるキャラクターを作っては、それに成りきろうとしていた自分もいたなと、あの頃のことを振り返ると思い返します。
──キャラを作っていると、時々精神的な疲れを覚えませんでした?
前田好美:家に帰ったら、疲れすぎてバタッとなることもありました。ただ、もともと明るい性格で、家でもそんな感じでした。それでも精神的な疲れはあったのか、よく寝る子でした(笑)。
──学校でアイドル活動と言っていましたけど、そういう学校なの??
前田好美:各地に姉妹校のある、エンタメなことに寄り添った学校でした。わたしと愛加は、そこの学校で出会った同級生で、3年間アイドルグループのメンバーとして一緒に活動をしていました。
──ということは、アイドル活動は当時から身に染みついていたわけだ。
前田好美:基本的なことは、全部その当時の活動を通して教わりましたし、あのときの経験で学んだことを、今もずーっと活かし続けているなという感じです。
──最後は、愛加さんですね。
藤掛愛加:わたし、人としゃべるのが苦手で、自分で思っていることでも、言わずに押し殺してきた性格、そういうのが日常的というか、当たり前だったから、それが自然体な自分って感じです(笑)。
──愛加さんも、高校時代の経験は、今も活かされています?
藤掛愛加:わたし、もともとダンサーになりたくて学校に入ったんですけど。授業の一貫としてアイドル活動をしていく中、どんどんアイドル活動が好きになって、それでアイドルの道へ進んだように、わたし自身は、自分の道を作っていくうえでめちゃめちゃいい経験をさせてもらったなと思っています。
風和里~FUWARI~としての活動を発表し、両親がわたしのTwitterを見たら、きっと腰抜かすか、失神しちゃうと思います。
──続いては、『一日千秋』の歌詞に合わせての質問です。18歳の頃の自分を振り返ったとき、「あれをしておけば良かった」と思えることって何があります?蜂楽雪乃:わたし、学生時代にもっと学校の友達と青春っぽいことをしておけば良かったなと思い返すことはあります。というのも、学生時代からお仕事をしていた理由もあって、放課後は、校内の友達よりも、お仕事で出会った子たちなど、校外の子たちと接する機会が多ければ、世代の近い同じ環境にいた子たちと遊ぶことのほうがわたしは多かった。
もちろん、学校にいるときは校内の子たちとワイワイしていましたけど。いわゆる放課後に校内の友達と遊びに行くことが少なかったから、もっと遊びたかったなと、今、ふっと思い返しました。
前田好美:私たちなんか、校内にずーといたけど、ずっと練習ばかりしていたよね。
藤掛愛加:してたしてた。
前田好美:わたしと愛加が通っていたのが芸能的な学校という理由もあって、放課後もずっと遅くまでみんなで練習をしたり、ライブ活動があるときはライブをしていたから、家で過ごす時間よりも、学校でみんなと練習している時間のほうが圧倒的に多かったです。それが嫌ではなく、好きなことだったから楽しかったんですけど。ただ、普通に高校生ならやっている体育祭などの行事がなかったから、体育祭に憧れがあれば、文化祭もあったけど、どちらかといえは発表会的なノリが強かったので、普通の文化祭にも憧れはありました。
──もしや当時から、平日も週末もレッスンかライブ活動という日々?
前田好美:あの頃から、今も、ずっとそうです(笑)。だから、いまだに週末という感覚がわからないし、ゴールデンウィークに長く休む感覚もわからないです。ただ、わたしは二十歳の年、一時期アイドル活動をお休みしている期間もありました。そこで初めてゴールデンウィークを経験。外へ出かけると、やたら人が多かったから「これが世間で言うゴールデンウィークってやつなんだ」とは感じました(笑)。
藤掛愛加:わたしも、体育祭など、普通に高校生がやっている行事は経験したかったです。もし、もう一度あの頃に戻れるとしても、きっとわたしは大好きなダンスやアイドル活動の道を選んでると思うから、そういう後悔はないんですけど。でも、別の学校の友達から、いろんな学校での行事を通した楽しい話を聞くたびに羨ましいと思っていたから、普通に高校生が経験してきた学校行事はやってみたかったです。
──修学旅行の経験もないんですか??
前田好美&藤掛愛加:ありました。
前田好美:みんなでオーストラリアへ行きました。他にも、ライブ活動で上海へ行ったりなど、アイドル活動を通して海外公演の経験も出来ていたように、そこは良かったなと思うことでした。
白波あやせ:なんか、3人の話を聞いてたらすごく羨ましくなった。わたしもエンターテイメントな活動はずっとしたいと思っていました。ただ、めちゃめちゃ厳しい家庭環境で、両親は芸能活動に猛反対していました。学生時代のわたしは、学校が終われば放課後は友達と遊びに行くのではなく、習字・絵画・パソコン教室・英会話・水泳など、毎日のように習い事をしている日々。
だから、友達と遊びに行く時間はぜんぜんなかったです。ただ、わたし自身習い事が楽しかったから、それはぜんぜん苦痛じゃなかったんですけど。あっ、でも習字は一週間で、そろばんもすぐに辞めたと記憶しています。たとえ習い事でも、自分で苦痛を覚える習い事はすぐに辞めていましたね(笑)。ただ、わたしも10代のうちから芸能的な活動をしていたら、今よりも早くチャンスをつかめたのかなとも、みんなの話を聞いていて思いました。
──両親が芸能活動に反対していると、なかなか難しいですよね。
白波あやせ:今でも、めちゃめちゃ反対派ですよ。わたしは、高校を卒業し大学時代から、内緒でグループ活動を始めています。当時、まだ未成年だったことから許諾を得るために用意しなきゃいけない書類などがありました。その中に印鑑証明もあったから、内緒で取りにいったんですけど、それが親にバレてしまい、絶縁に近い関係にまでなったこともありました。ただ、あの頃は「看護師の国家免許を必ず取ること。それを達成するまでは」ということで黙認してもらっていました。
結果、無事に看護師の国家免許を取得はしましたけど。わたしは看護師の道には進まずに、芸能の道をめざし始めたところ、ふたたび両親が「あなたは、就職もせずに、まだ続けようとしているの?! 」と激怒。だから、今も逆鱗に触れた関係のままでいます。ただ、わたしのTwitterなどを見ているようで、気にはしてくれているみたいです。
──じゃあ、風和里~FUWARI~として活動することも…。
白波あやせ:言ってないです。(取材時点ではメンバーの公表前だった理由もあり)風和里~FUWARI~としての活動を発表し、両親がわたしのTwitterを見たら、きっと腰抜かすか、失神しちゃうと思います。
蜂楽雪乃:わたしも、いまだに親には反対されてるから何も言ってないです。
──雪乃さんも、そうなんですね。
蜂楽雪乃:親はSNSをやってないから、そこは安心ですけど。お姉ちゃんはSNSをやっているので、わたしのTwitterを見て、それを親に報告されたら嫌だから、お姉ちゃんのSNSはブロックしています。ただ、10代から芸能のお仕事をしていたように、内緒でやっていながらも、アパレルのモデルとして雑誌に出たりなどすると、たまにバレたりもしていたんですけど。そういうときは、理由を説明し納得をしてもらってという形を取っていました。ただ、うちの親は絶対に芸能活動を反対というわけではなく、生活も成り立たない中途半端な状態でそういうお仕事を続けることには反対という立場なんです。
わたしが、しっかりアイドルとしての道で自立している姿を見せれば、きっと応援してくれると思いますけど。ただ、中学生のときに、受けたかったオーディションで親の許諾が必要なのに、それを許してくれなかった経験をしてからは、一切親には言わず、自分の意志だけでやるようになったという経緯があって、今に至っています。
白波あやせ:『一日千秋』は、メンバーみんな歌いながらすごく感情が入り込めば、ダンスも情熱的です。ライブ中、4人が互いに感情をぶつけあい、高めあっていくところにも注目してください。
風和里~FUWARI~は和楽器を用いた音楽性をしているからこそ、大きな和太鼓や箏、三味線の生演奏を背負いながらライブをやりたい願望があります。
──『不断桜』の中、「真っ白い白紙のノートに書き足していこう」と歌っています。みなさん、風和里~FUWARI~の歴史のページへ、どんな経験を書き足したいですか。白波あやせ:いつか実現したいなと思っているのが、和楽器など実際に楽器演奏を背にしながらライブをやることです。
蜂楽雪乃:それは、メンバーみんなの夢でもあること。風和里~FUWARI~は和楽器を用いた音楽性をしているからこそ、大きな和太鼓や箏、三味線の生演奏を背負いながらライブをやりたい願望があります。今は、アイドルさんでもバンド演奏を背景にという方々はいますけど。和楽器まで使ってやっている人たちはいなければ、風和里~FUWARI~はそこが重要になっていくからこそ、いつか実現したいです。
それと、海外も含め、とにかくいろんな場所でライブをやりたいし、和にちなんだ事柄にもいろいろ挑戦したいです。わたし、着物とは縁があるんですけど。着物でライブもいいですよね。あっ、着物姿だと踊れないか(笑)。でも、そういうこともやってみたいです。
──好美さんは、どんな歩みを描きたいですか?
前田好美:風和里~FUWARI~はこれから始まるグループのように、4人ともグループとしてはまだまだ未熟だし、これから成長していく環境ですけど。それぞれ過ごしてきた環境が異なれば、そこで培ったいろんな経験値があるように、それぞれの個性を、どんどん風和里~FUWARI~へ反映していきたいし、それがどんな風に花開くのかがわたしは楽しみです。どんなページを書くのかはまだわかりませんけど。今いる関係性と同じように、これからもずっとお互いを尊重しながら、それぞれの個性も伸ばしつつ、高めあっていきたいです。
藤掛愛加:わたし、メジャーデビューしたいです。
わたし、風和里~FUWARI~が最後のアイドル活動という覚悟を背負ってやっています。
──風和里~FUWARI~は、7月18日(月祝)に山中湖交流プラザきららにて行われる夏フェス「SPARK 2022 in YAMANAKAKO」へ出演し、ライブ活動をスタートします。最後に、この日へ向けての想いを聞かせてください。藤掛愛加:わたし、風和里~FUWARI~が最後のアイドル活動という覚悟を背負ってやっています。だからこそ、一つ一つのライブを大切にしていきたい。そのための第一歩となるデビューライブは、絶対に成功させたいです。
──それだけの覚悟を背負って活動を始めていたんですね。
藤掛愛加:わたし、好美に誘われて風和里~FUWARI~への加入を決めたんですけど。もうアイドル活動を卒業しようと決めていたから、誘われたときは悩みました。それでも踏み出したのは、好美とは高校生のときから、一緒に活動することで、わたしはアイドル活動が大好きになれた面もありました。もちろん、歌い踊ることはずっと大好きなこととしてあったからこそ、好美がわたしを求めてくれるのならと思い、風和里~FUWARI~に参加した経緯がありました。だからこそ、1本1本のライブを大切にしていきたいなとわたしは思っています。
前田好美:そう言ってくれる仲間がいるって、本当に嬉しいです。じつは、愛加もあやせちゃんも、わたしが声をかけて仲間へ誘い入れました。そこで、雪乃という最高の仲間とも出会えました。わたしも絶対に後悔はしたくないし、みんなにも、ふたたびアイドル活動を始めた以上は後悔はしてほしくないからこそ、絶対に風和里~FUWARI~として成功したいです。そのためにも、デビューライブでは、かならず良い成果を出します!!!!
蜂楽雪乃:3人はアイドル経験者ですけど、わたしだけが唯一アイドル活動は未経験です。ただ、以前から興味があって、ずっとアイドル活動をやりたいなと思っていたところ、今のプロデューサーの方に声をかけていただき、夢だったアイドル活動へのスタートを、風和里~FUWARI~を通して切ることが出来ました。だからこそわたしも、死ぬ気でがんばりたいと思っていますし、風和里~FUWARI~としてしっかり成果を上げ、親を心配させないどころか、応援したくなるくらいのグループにしていけたらなと思っています。だからこそ、そのための第一歩もしっかり結果を残せるようにがんばります。
──最後は、あやせさんですね。
白波あやせ:今は、まだまだ風和里~FUWARI~の未来は見えてないことのほうが多いです。きっと、デビューライブを終えたとき、見えてくるその先の景色があるなとわたしは感じています。それくらい、デビューライブは大切な場だし、その日が、風和里~FUWARI~の今後へも繋がっていくとわたしは思っています。だからこそ、まずはデビューライブを成功させるために、今、やるべきことへ必死に向かっていくだけです。そのうえで、風和里~FUWARI~の未来についていろいろ想いを巡らせたいです。まずは、風和里~FUWARI~の始まりの姿をぜひ見てください。
4人:よろしくお願いします!!!!
TEXT 長澤智典
PHOTO Kei Sakuhara