「ダンスホール」は情報番組「めざまし8」テーマソング
2022年3月にフェーズ2開幕を告げたMrs. GREEN APPLEが、7月7日にミニアルバム『Unity』をリリースしました。
今回取り上げる『ダンスホール』は、ミニアルバムリリースに先立ち5月24日に配信された楽曲。
フジテレビの情報番組『めざまし8』のテーマソングとして書き下ろされたナンバーで、朝にぴったりの明るいサウンドが特徴です。
そんなMrs. GREEN APPLE『ダンスホール』の歌詞の意味を考察していきましょう。
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いつだって大丈夫
この世界はダンスホール
君が居るから
愛を知ることがまた出来る
「大好き」を歌える
≪ダンスホール 歌詞より抜粋≫
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楽曲はサビから始まり、楽曲タイトルである『ダンスホール』の言葉が早速登場します。
ダンスホールとは、一般的にはダンスを踊るための部屋のこと。
曲中では、そんな『ダンスホール』を私たちが生きている世界に例えていることが読み取れます。
「ダンスホール」=「私たちが生きる世界」?
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知らぬ間に誰かいる
それに甘えすぎてる
何処かできっと僕の事を
恨んでる人がいる
≪ダンスホール 歌詞より抜粋≫
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この世界で、私たちはたくさんの人とともに生きています。
何か困ったことがあっても、周りの家族や友人が助けてくれることもあるでしょう。
一方で、中には自分のことを嫌いだったり、恨んだりしている人もいるかもしれません。
人間それぞれ価値観が違うから、抱く感情も異なって当たり前。
1番の歌詞では、そんな1人1人の違いが歌われているように思えます。
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溜息を
吐いて吸って吸って吐かれては
幸せを見逃しちゃうけど
きっと結構ありがち
足元にあるもの
≪ダンスホール 歌詞より抜粋≫
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「溜息をつくと幸せが逃げる」という言い伝えを聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?
生きている中で、時に自分自身が不幸のように感じて落ち込んでしまう場面もあるでしょう。
しかし、足元にあるものに意外と気づかないように、もしかしたら私たちは大切なものを見逃しているだけかもしれません。
Bメロの歌詞は、「幸せはいつも近くにある」と教えてくれているような気がします。
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いつだって大丈夫
この世界はダンスホール
君が居るから
愛を知ることがまた出来る
今日もほら陽が昇る
時代が周るダンスホール
悲しいことは尽き無いけど
幸せを数えてみる
≪ダンスホール 歌詞より抜粋≫
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生きていれば悲しいことも、嬉しいこともあるもの。
そうやって、月日はどんどん巡っていきます。
同じ毎日でも、せっかくなら楽しいことを見つけていた方が、明るい気持ちで過ごせますよね。
「いつだって大丈夫」の歌詞は、私たちが幸せなことに目を向けられるよう、励ましているようにも聞こえます。
ちなみに、「陽が昇る」の歌詞はタイアップである『めざまし8』を意識して書かれたもののようにも思えますね。
2番の歌詞は夢を追う人へのエール?
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夢を追う君がいる
でもたまに自信を無くして見える
誰かになんと言われようとも
君はそのままがいい
メンタルも成長痛を起こすでしょう
「無理をせず自分らしくいて」
それが出来たら悩んでないよ
まぁ明日こそ笑おう
≪ダンスホール 歌詞より抜粋≫
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2番の歌詞は、夢を追いかける「君」に対して主人公がエールを贈っているように思えます。
「自分らしくいればいい」と分かってはいるものの、つい周りと比べて「もっと頑張らなきゃ」と無理をしてしまう場面もありますよね。
背伸びをして疲れてしまう、そんな悩みを歌詞では「成長痛」という言葉で表現しているようです。
「成長痛」は本来、成長期に起こる膝やふくらはぎなどの痛みを指す言葉。
つまり、悩むことは自分自身が成長の手前にいることを示していて、明るい未来が待っていると伝えてくれているようですね。
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結局は大丈夫
この世界はダンスホール
君の隣で愛を精一杯に探したい
今日もまた怒られる
気持ちの穴がポンっと増える
不器用だけど
笑ってもらえるように笑う
≪ダンスホール 歌詞より抜粋≫
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サビも含めて、2番では「笑う」という言葉が頻繁に登場します。
誰かに怒られて落ち込んでしまうことがあっても、笑っていればまた自然と元気になれるものでしょう。
2番の歌詞は、笑顔を忘れずに生きていこうというメッセージのようにも汲み取れます。
人それぞれの踊り方がある
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いつだって大丈夫
この世界はダンスホール
楽しんだもん勝ちだダンスホール
また陽が昇る
時代が周るダンスホール
足が疲れても踊る
≪ダンスホール 歌詞より抜粋≫
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冒頭の歌詞の解釈で、ここでの『ダンスホール』は「私たちが生きる世界」を意味していると書きました。
そして、「生きること」を「踊り」に例えるなら、私たちは人生が続く限り踊り続けなければなりません。
ダンスホールは本来ダンスを楽しむ場所。
踊るように軽やかに、人生を楽しんでいこうというメッセージが込められているように思います。
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結局は大丈夫
この世界はダンスホール
あなたが主役のダンスホール
You know? その笑顔が僕だけの太陽
君が笑える為のダンスホール
この愛を歌い続ける
≪ダンスホール 歌詞より抜粋≫
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ダンスホールには通常たくさんの人がいますが、決して誰か1人がメインということではありません。
また、たとえ同じダンスを踊っていたとしても、手の使い方や足の動かし方など、細かい部分を見れば違いがあるはずです。
そんな細かな違いは、私たちそれぞれの「生き方」や「個性」に例えられるかもしれませんね。
人生も同じで、生きている全員が主役であり、1人1人が自分の好きなように生きればいいと歌詞では教えてくれているのでしょう。
そんな誰かのダンス(生き方)を見て、勇気をもらえる人もいるかもしれませんね。
楽曲『ダンスホール』の歌詞は、私たちが自分らしく自由に生きれるようにエールを贈ってくれているように感じられます。
「ダンスホール」も収録のミニアルバム「Unity」も要チェック!
Mrs. GREEN APPLE『ダンスホール』の歌詞を考察しました。ミセスの音楽は、誰もが心の奥底で感じているような不安にフォーカスされていることが多いです。
今回の『ダンスホール』も、聴き手にそっと寄り添ってくれるような、ミセスらしいエールソングに仕上がっていると感じられそうですね。
ミニアルバム『Unity』には今回紹介した『ダンスホール』のほか、フェーズ2の幕開けとなった『ニュー・マイ・ノーマル』など、合計6曲が収録されています。
活動再開後初のMrs. GREEN APPLEのミニアルバムを、ぜひチェックしてみてくださいね!
【Mrs. GREEN APPLE PROFILE】 大森元貴 (Vo/Gt) 若井滉斗 (Gt) 藤澤涼架 (Key) 2013年結成。2015年EMI Recordsからミニアルバム「Variety」でメジャーデビュー。 以来、毎年1枚のオリジナルアルバムリリースと着実なライブ活動を続け、2019年12月から行われた初の全国アリーナツアー「エデ···