ドラマ「彼女、お借りします」主題歌
『シンシア』は、なにわ男子の1stアルバムに収録された楽曲で、メンバーの大西流星が主演を務めるテレ朝7月期ドラマ『彼女、お借りします』の主題歌となっています。『彼女、お借りします』は、世界累計発行部数1000万部を突破した『レンタル彼女』をモチーフにした作品です。
大西演じるドラマの登場人物・木ノ下和也は冴えない非モテ人生まっしぐらの大学生で、彼女に振られた心の傷を癒やすためレンタル彼女を依頼するというストーリー。
レンタル彼女として派遣されたのは桜田ひより演じる容姿端麗で気遣いも出来る理想の彼女・水原千鶴です。
「非モテ大学生」と「完璧な彼女」がどのような恋模様を繰り広げるのでしょうか。
冴えない現実に思い悩む主人公
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風になびく髪がそっと
鼻先をかすめ優しい匂いがした
夢と現実はいつだって
無いものねだりの背中合わせ
≪シンシア 歌詞より抜粋≫
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「夢と現実はいつだって無い物ねだりの背中合わせ」というフレーズ。
私たちはつい欲張りになって無い物ねだりしてしまうもの。
夢と現実の狭間を行ったり来たりすることもあるでしょう。
順調に進まないのが人生、楽曲の主人公も思い悩むことが多いのでしょう。
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剥き出しの言葉だけ
(もどかしくて張り裂けそうなほど)
強く抱きしめて
≪シンシア 歌詞より抜粋≫
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「剥き出しの言葉」は「露骨であからさまな言葉」というイメージです。
はっきり言いすぎてしまうと相手を傷付けてしまうかもしれないし、ストレートな表現を選んだほうが心に響く場合もあります。
ここでは「分かりやすいストレートな言葉」という意味で使われています。
退屈な日常を変えた「特別な人」
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“誰か”じゃなくて“君”がいい
滲んだ世界でただひとり
初めて知った こんな気持ちは
眩しすぎて戸惑うほどに
≪シンシア 歌詞より抜粋≫
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恋すると「退屈な日常」が「刺激的な日常」に一変します。
変わり映えしない毎日を過ごしていた主人公は、ただ何となく過ぎていく日常に退屈していたのでしょう。
そんな日常を変えたのは「特別な人」の存在でした。
その人との出会いによって、胸が高鳴る「初めての感覚」を知ったのでしょう。
もちろん楽しいだけではなく、辛いことも経験するのが恋。
それでも些細なことに一喜一憂するのが恋の醍醐味ではないでしょうか。
「誰かじゃなくて君がいい」というフレーズからも主人公の真剣な気持ちが伝わってきます。
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自信も意気地もないけれど
掴んだその手を離さない
心が叫んだ 好きって声が
君だけに 君だけに 聴こえるように
≪シンシア 歌詞より抜粋≫
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ヘタレキャラな自分に自信が持てない主人公。
それでも好きな人を手放したくないという気持ちは変わりません。
心の奥底から湧き出す「好き」という声をまっすぐに伝えたいのでしょう。
若い頃は未熟で感情も不安定になりがちです。
でも若いからこそ誰かを一途に思う純粋さが持てるのではないでしょうか。
「掴んだその手を離さない」という歌詞も胸にグッときます。
大事な人のためなら変わってみせるという男気を感じられるでしょう。
世界で一番君が好き
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不意に君が笑うから
くだらない悩み全てが馬鹿みたいだ
はしゃぐ心臓が高鳴って
熱を帯びていく夏の木陰
≪シンシア 歌詞より抜粋≫
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好きな人が「不意に見せる笑顔」ほど胸がときめくものはありません。
それは悩み事が吹っ飛んでしまうほどの威力を持ちます。
主人公の目に映る彼女の笑顔は非常に魅力的なのでしょう。
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“違う”も“似てる”も愛おしい
結んだ小指が照れくさい
約束なんて 要らないけれど
理由もなく君を求めてる
≪シンシア 歌詞より抜粋≫
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主人公と彼女は「似ている部分」もあれば「違う部分」もある。
きっとお互いの足りない部分を補い合える関係なのではないでしょうか。
約束などしなくても強い結びつきを感じる、それでも理屈抜きに相手を追い求めてしまうのでしょう。
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矛盾やノイズを掻き分けて
浮かんだ笑顔を守りたい
瞬きする間も 焼きつけたいよ
いつまでも いつまでも 消えないように
≪シンシア 歌詞より抜粋≫
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「矛盾」は「つじつまが合わない」という意味で、多少の違和感は気にしないということでしょう。
「ノイズ」はこの楽曲においては「周囲のネガティブな意見」という意味で使われていると思われます。
主人公がどんな時も目に焼き付けたいのは眩しい彼女の笑顔だけ。
これから先も彼女の笑顔を見守っていきたいという想いが感じ取れます。
なにわ男子「シンシア」は花ざかりの恋愛ソング
今回は、なにわ男子『シンシア』の歌詞の意味を考察しました。シンシアは「誠実な」「心からの」という意味で、好きな人を想う主人公の気持ちが反映された曲名だといえるでしょう。
好きな相手に対してストレートにぶつかっていけるのは素敵ですね。
今まさに青春時代を過ごしている若者は歌詞に共感でき、大人世代の人も甘酸っぱい感情を思い起こす楽曲になっているのではないでしょうか。
『初心LOVE』『The Answer』と2枚のシングルが大ヒットし、ついに1stアルバムを発表したなにわ男子。
疾走感溢れるロックナンバー『シンシア』を是非チェックしてみてくださいね。