ずとまよ「夏枯れ」歌詞の意味は？話題の映画主題歌の世界観を考察

映画のための書き下ろしソング！

「ずっと真夜中でいいのに。」は、ACAねを中心とする音楽ユニット。

詳しい素顔を隠しながらも大会場での単独ライブ、大型野外フェスへの出演など活躍の幅を広げつつある人気アーティストです。

そんな彼らは2022年9月、新曲となる『夏枯れ』を同じく新曲となる『消えてしまいそうです』と同時にリリース。

▲ずとまよ - 『夏枯れ』【Special Movie】

どちらもアニメ映画『雨を告げる漂流団地』のために書き下ろされました。

ちなみに、『夏枯れ』は同映画の挿入歌として書き下ろされたもの。

少年少女の一夏を描いた物語ですが、今回は映画の内容を知らずとも楽しめるよう考察します。

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木目に沿うように 並んで眠る夜
思い出なんかじゃ 片付かない程
君の相槌が 妙に嬉しくて
≪夏枯れ 歌詞より抜粋≫
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まず冒頭で歌われているのは、「君」と主人公が一緒に寝ている様子。

主人公が「君」の相槌を喜んでいることから、主人公は好意を抱いているのかもしれません。

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忘れらんない 夕日が
君にとって も同じ想いだってきっと
幻みたいな偶然を 探しまわった夏
今日で 終わってしまうなら
君に会えた それだけで ただ
泣きそうで 訊けなくて
繰返し笑い合うんだ 居たくなる旅
≪夏枯れ 歌詞より抜粋≫
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このフレーズからは、2人が夏を一緒に過ごしたことがわかります。

たくさん遊んだのでしょうか？

その中で見た美しい景色、感じたことが「君」と同じだったらいいなと考えているようです。

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今日で 終わってしまうなら
君に会えた それだけで ただ
泣きそうで 訊けなくて
繰返し笑い合うんだ 居たくなる旅
≪夏枯れ 歌詞より抜粋≫
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「訊けなくて」は自分をどう思っているかについてかもしれませんね。

本心を訊きたい、でも訊けない…そんな葛藤を、笑い合うことでかき消しているようにも解釈できます。

そしてここで気になるのが「居たくなる旅」というフレーズ。

一体何を表しているのでしょう？

伝えられない想い、募る気持ち

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缶ジュース零した水しぶき
シャツの群青色が滲んでく
嫌な予感がふたりをいつか
蝕んでも簡単に消えないように
≪夏枯れ 歌詞より抜粋≫
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この歌詞からは、主人公が「君」との時間を大切に思う気持ちが伝わってきます。

2人に不穏な空気が漂っても、今この瞬間の思い出は綺麗なままで残したいようです。

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解けないように高架下夜道
汗っかきな問いに客観視
傷つけそうで瘡蓋みたいで
≪夏枯れ 歌詞より抜粋≫
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ここは先ほど出てきた「訊けなくて」と同じ内容かもしれませんね。

自分のことをどう思っているか訊いてしまったら、きっと関係が壊れてしまう…。

そんな心細さが「傷つけそう」「瘡蓋」というフレーズから感じられます。

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預けらんない さよなら
君までも 朽ち果ててしまう気がした
幻みたいな滑稽を 探しまわった夏
今日で 乾いてしまうなら
君が返した 雫は僕を
困らせて 許してくれて
繰り返し目を覚ました 痛くなる度
≪夏枯れ 歌詞より抜粋≫
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「君が返した雫」は、君が涙を流す様子でしょうか？

「返した」ということは何かに対して反応した結果、涙を流したと考察できます。

もしかしたら主人公は「君」に想いを伝えたのかもしれませんね。

そして注目したいのが「痛くなる度」というフレーズです。

これは先ほど登場した「居たくなる旅」と音が一緒。

こちらは『夏枯れ』の重要なキーワードなのではないでしょうか。

「居たくなる旅」の歌詞の意味とは？

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遠くを見つめてる 横顔を見てる
途中地点で留まる強さに 見惚れた陽
焼き付くように 目は逸らせず
夏が枯れる ああ
≪夏枯れ 歌詞より抜粋≫
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このフレーズでは、まだ2人が一緒にいる様子が伺えます。

ちなみに「夏枯れ」とは、夏の暑さで植物が弱ることや、夏場に飲食店等の客足が減り景気が悪くなること。

この曲でいう「夏枯れ」は、主人公の心が弱ることを指しているのかもしれませんね。

楽曲の最後は次のサビで終わります。

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忘れらんない 夕日が
君にとって も同じ想いだってきっと
幻みたいな偶然を 探しまわった夏
今日で 終わってしまうなら
君に会えた それだけで もう
生きてもいいような 気がして
繰返し笑い合うんだ 居たくなる旅
≪夏枯れ 歌詞より抜粋≫
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1回目と似ていますが後半の歌詞が「生きていてもいいような気がして」に変わっています。

君に想いは伝わらなかったものの、一夏を謳歌できたからそれでいい…という気持ちの現れともとらえられそうです。

これらを踏まえて「居たくなる旅」の意味を考えると、「居たくなる」のは「君のそば」であると思われます。

とはいえ、「君」に想いは伝わりませんでした。

そのため「旅」は、「いつまでもそばにいるわけにはいかない、旅に出なくては」という気持ちを表しているのではないでしょうか？

君のことが好きでそばにいたいけど、一緒にはいられない。

そんな切ない気持ちが「居たくなる旅」というフレーズになったのかもしれませんね。

映画やMVも要チェック！

『夏枯れ』は楽曲そのものがストーリー性に溢れているので、映画を知らずとも楽しめます。

しかし、映画の内容を知ればまた新たな考察も楽しめるはず。

映画とリンクしたMVも公開されているので、ぜひ映画やMVをチェックして、楽曲の世界観により深く浸ってみてくださいね。