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RADWIMPS「05410-(ん)」の歌詞の意味を考察!読み方は「おこして」

RADWIMPSの『05410-(ん)』は、2006年発売のアルバム『RADWIMPS4〜おかずのごはん〜』と2017年に配信リリースしたアルバム『青とメメメと君と』に収録されている楽曲。作詞作曲は野田洋次郎。歌詞の意味を徹底解釈します。

「僕」と「君」の関係性を考察

▲RADWIMPS-05410-(ん)【OFFICIAL MUSIC VIDEO】

05410-(ん)』の歌詞はほとんどが英語で綴られていますが、日本語の部分もあります

まずは日本語の歌詞について考察してみましょう。

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これで5度目の別れ話です でも今回はどこか違うんです
いつもの『忍法・記憶喪失』もなぜか今回は効かないんです
「もういやだ」って思っていたんならそれでも僕はいいけど
「さよなら」って言ったのは君なのに なんで泣いたの?
≪05410-(ん) 歌詞より抜粋≫
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歌詞に「僕」と「君」が登場していますが、「これで5度目の別れ話です」というフレーズがあることから、「僕」と「君」は別れ話を繰り返している恋人同士なのだと分かります。

「いつもの『忍法・記憶喪失』」という表現は、「僕」が「君」を怒らせた出来事に対して忘れたふりをしたり、そもそも「君」と喧嘩をしていることをなかったことにしたりして、何度別れ話になっても切り抜けてきたことを表しているのだと解釈できそうです。

「忍法」と表現するあたり、「僕」のユーモラスな性格が伺えますが、「君」はもう笑って許してはくれないようです。

5度目の別れ話は、冗談や誤魔化しでやり過ごせるものではなく、「君」から泣きながらさよならを告げられてしまう、深刻なものであることが伺えます。

「「もういやだ」って思っていたんならそれでも僕はいいけど」という歌詞からは、「僕」の冷めているような、諦めているような感情も見え隠れしています。

「それでも僕はいいけど」という歌詞は、「僕」の本心なのか、強がりなのかが気になりますね。

英語詞の部分についても和訳しながら考察していきます。

英語詞に隠された「僕」の本心


英語詞の中で、特にメッセージ性の強い部分を以下に引用します。

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Wake me up wake me up wake me up when you come back
If that answer is "no",what should I do?
Better yet should I kiss myself ドンマイ
≪05410-(ん) 歌詞より抜粋≫
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歌詞和訳は以下のとおりです。

「起こして、起こして、君が帰ってきたときに起こして
もし、こたえが「NO」なら僕はどうすればいいの?
泣けばいい?死ぬべきかな?それとも、狂って飛べばいい?
むしろ、いっそのことさ、自分自身にキスしてドンマイって言ってやろうか」

起こして」という言葉が連呼されていますね。

楽曲のタイトル『05410-(ん)』は、数字を語呂合わせで「o・ko・shi・ten」=「おこしてん」と読み、“-(ん)”をすることで、「おこして」という読み方ができます。

この楽曲には、歌詞の主人公である「僕」の“君に起こしてほしい”という願いが詰まっているのでしょう。

この歌詞からは、“「君」が起こしてくれないと「僕」は起きられない”、“「君」がそばに居ない世界なんて起きる価値がない”、そんな嘆きが聞こえてくるような気がします。

「NO」と言われたら僕は死ぬかもしれない”というメッセージすら浮かんできますね。

こんなメッセージを伝えられたら、きっと「君」は困ってしまうでしょう。

だからこそ、この部分は英語なのかもしれません。

日本語では「「もういやだ」って思っていたんならそれでも僕はいいけど」と歌いながら、英語では「泣けばいい?死ぬべきかな?それとも、狂って飛べばいい?」と歌っています。

日本語の部分は「君」に見せる「僕」の強がりで、英語の部分は「君」に見せられない「僕」の本心なのではないでしょうか。

“別れたくない”、“「君」がいないと生きていけない”と「君」にすがりつきたい気持ちを抑えて、「君」の“別れたい”という気持ちを受け止めようとしているのだと考えれば、より一層切ない楽曲として聴けるでしょう。

「僕」が「君」に求めるものとは


最後にもうひとつ、気になる歌詞を引用して解説します。

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I can be your best friend
I can be your least friend
I can be your boy friend
but I don't wanna be your ex-friend
≪05410-(ん) 歌詞より抜粋≫
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この歌詞の和訳は以下のとおりです。

「僕は君の親友になれる
僕は君の最低な友達になれる
僕は君の彼氏になれる
でも、「元友達」だけは嫌なんだ」

恋人同士である「僕」と「君」の別れ話をテーマにした楽曲だということを踏まえれば、「「元彼氏」だけは嫌なんだ」という歌詞になりそうですが、「元彼氏」ではなく「元友達」となっています。

“彼氏のままでいられなくても良いけれど、せめて友達ではいてほしい”という「僕」の思いが込められているのではないでしょうか。

恋人という立場でなくても構わないし、最低な友達でも良いから、「僕」を起こせるくらいの距離感でいてほしい、他人にはなりたくないというのが、別れ話を回避できなくなった「僕」のせめてもの願いなのかもしれません。

野田洋次郎(vo/gt/pf)、桑原彰(Gt)、武田祐介(ba) (山口智史(Dr)は活動休止中) 2001年結成、2005年メジャーデビュー。 ジャンルという既存の枠組みに捉われない音楽性、恋愛から死生観までを哲学的に、情緒的に描いた歌詞で、思春期を過ごす世代を中心に幅広い層に大きな支持を受けている。···

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