『君と歩くシンデレラストーリー』は今までのCoLoN:とは違う、驚きに満ちた曲。
──まずは今回の新曲、10枚目となる『君と歩くシンデレラストーリー』についてお伺いします。最初に曲の全体的なご説明をお願いできますか?後藤 望(以下、後藤):はい、では僕が。この楽曲は日常にフォーカスした曲で、折れそうな時とか心がしんどい時とかに“俺らがいるよ”みたいな支えになるような楽曲になっています。聴いてくれる方をシンデレラと例えて“僕たちと一緒に歩こうね”っていうそんな楽曲です。
さらにこの楽曲は、曲自体はシンデレラみたいなおとぎの国のようなテイストになっているんですけども、歌詞の内容は、“大変ことがたくさんあって押しつぶされそうな日々だったりもするけれど、キミのおかげで頑張れるんだよ”っていうようなすごく力強い歌詞で、そういう意味では2面性がある曲でもあるんです。なので、CoLoN:は女性の気持ちを歌うグループなんですけども、今回のこの曲は男性が言っているようにも、女性が言っているようにも捉えられるような、そんなところも魅力かなと思います。
──この曲はWHITE JAM のSHIROSEさんがプロデュースということですが、みなさんが最初にこの曲を聞かれた時はどのような印象を持たれましたか?
中西 宥暉(以下、中西):CoLoN:に今までにない新しい風を感じたというのが一番最初の印象です。今までの楽曲の力強さみたいなのとは違って、歌詞とかも人に寄り添っていながらも背中を押してくれるようなものになっていて、CoLoN:が今までとはちょっと違った一歩を踏み出したのをすごく感じましたね。
だからこの楽曲はなんて言うんでしょう…“いろんな方に刺さる曲”という感じで、今までのCoLoN:には意外とそういう曲がなかったので、すごく新しい試みだなって感じました。
──確かに、MVもそうなんですけど、すごくCoLoN:の新境地的な曲だなと思いました。そこはご本人たち的にもそうだったんですね。
中西:そうですね。なんか“新しい僕たち”みたいな感じがしました。
中島 優斗(以下、中島):僕は初めて聴いた時は、歌詞もそうですし、まっすぐに響く曲だなって思いました。回りくどい遠回りな言い方をせずに、すごくわかりやすく心に届くような歌詞で、本当にデモ曲が上がった瞬間から毎日のように聴いているくらい、すごく気に入っています。
この曲は、“辛いことがあっても好きな人や好きなものがあるから頑張ろう、乗り越えられるよ”っていう曲なんですけど、僕らもファンのみんなの応援があってこそ頑張れるっていうところがあるから、そういう部分ですごく自分の気持ちと重なっていたりして、歌っていてもより気持ちが入る曲です。
あと、僕は3月に加入させていただいたんですけど、その時からCoLoN:の楽曲っていうのは女性の気持ちを歌うっていうコンセプトで女性目線の曲っていうところを意識していたので、初めてこの曲聴いた時はやっぱり何か等身大の僕の目線と重なっていて、こういう曲もCoLoN:って歌っていいんだと思えたというか。本当にニッシーも言ってましたけど、CoLoN:にとって新しいテイストの曲だなって思って、すごくこれからが楽しみにもなりました。
後藤:うん、僕も同じ感想だったな。やっぱり従来のCoLoN:の楽曲っていうのはけっこう歌詞が強くて女性目線の想いが詰まった曲が多いので、いつも僕が最初に楽曲を聴くときは顔の見えない女性を想像するんですよ。顔はわからないけどこういう女性かなとか思いながら想像するんですけど、でも今回この楽曲を聴いて想像したのは自分だったんです。
今年でCoLoN:は6年目なんですけども、コロナ渦とかそれ以外にもいろいろあって、嬉しいことよりもしんどいことのほうが多くて、それなりに考えることもたくさんあって。でもこの曲を聴いた時に、そんな押しつぶされそうな日々に光が差したような衝撃を受けたんです。あと、今までのCoLoN:の曲っていうのは2パターンあって、まず女性の目線で女性を歌う歌。これはすごく女性としての自分を誇張して物語を作っていて。
もう1パターンは逆にその風景とか、夕暮れ時とかフェンスとか高架下とかそういうワードを入れて女性の姿や想いを連想させるというもので。今までは前者寄りだったんですけど、今回はまた別ジャンルでどちらでもなく素直にダイレクトに歌詞が入ってくるっていうのがすごく斬新で、自分の中では“こんなストレートでもこんなに伝わることってあるんだ”っていう驚き、それが第一印象でしたね。
佐藤 匠(以下、佐藤):確かに、僕も最初聴いた時は歌詞の言葉がすごくストレートだなっていうのを感じました。何かすごいまっすぐそのまま胸に響くなあって。あと僕は歌詞と曲を聴いた時に、ライブでのファンみんなの景色と言いますか、ライブをしながらファンのみんなを見ている風景がぱっと浮かんできて。何だろう? なんか、“みんなと一緒に乗り越えていける”みたいなことを最初に思いました。
──ペンライトの海、みたいな光景が。
佐藤:そうですそうです! ステージから見た客席の様子がバーッと浮かびました。
中西:盛り上がってた?
佐藤:もちろん! ピンクのペンライトが一番多かったですね〜。
中島:たぶん水色の海ですね!(笑)
──(笑)。Leogaさんはご自身でたくさん曲も書かれていますが、Leogaさん的にはこの楽曲の第一印象はいかがでしたか?
Leoga:いや、もうみんなが言ってることが本当にそのままだなって思います。あとはSHIROSEさん歌が上手いな〜って(笑)。
──そこですか!?
Leoga:いや、これめっちゃ大事なんですよ。けっこう作曲家さんで、自分では歌わずいわゆる仮歌は別の方にお願いしてるとかもあるんですけど、デモで仮歌を歌っている人の歌が上手いといい曲に聞こえるんですよ。で、SHIROSEさんはご自分で歌っていたんですけどそれがすっごく上手くて。だから僕のこの曲の第一印象はもう、SHIROSEさん歌上手いな〜っていう(笑)。
で、そこから僕は自分で曲つくったりするので、ちょっと楽曲を分析していったりしました。けっこうみんなが先に言ってくれていましたけど、SHIROSEさんって本当に日常を切り取るのが上手な方で、しかも言葉一個一個が割とストレートなので、景色が鮮明に浮かびやすいんですね。そこがすごいなって思いました。きっとファンの方とかにも伝わりやすいと思います。
後藤:確かに、デモをもらった時に、僕らでこのデモを超えられるような楽曲にできるのかなってめっちゃ不安でしたね。
──SHIROSEさんはそんなガチで歌ってらしたんですか?
後藤:はい。あ、聞きますか?(笑) 本当にもう、グループの楽曲なのに一人で歌ってもこれだけ魅せられるんだって驚きで。これ、俺らは自分のものにしてもっといい歌にしていかなきゃいけないんだけど、これを超えられるのか!?って。それくらいもう、デモ自体がけっこう完結というか完成されていたので。
佐藤:でも実際メンバーで歌ってみたら、また違う楽曲の良さみたいなのが出たよね。
後藤:うん、そうだね。
佐藤:メンバーが歌うとなんか、良いの方向が違うというか、
後藤:ポップさが出るよね。
佐藤:そうそう。また違う作品みたいな感じですね。
Leoga:あとは僕たちって割と王道ポップというかちょっと古い、90年とか2000年代のJ-POPのサウンドを持ってくることが多いと思うんですけど、今回トラックもそれとは全然違っていて。曲自体も短くて3分ちょっとしかないし、曲自体の構成もAメロやってサビまでいって、はい間奏ですみたいな感じじゃなくて、無駄をそぎ落とすじゃないですけど、ぎゅっと凝縮されてる作りで。
──今っぽいですよね。
Leoga:今っぽいです。
中西:令和を感じた(笑)。
後藤:うん。受けた印象的には満を持してみたいな感じはあったね、僕らの中で。僕らはCoLoN:がはじまった時から、なんかやっぱCoLoN:というものをどう消化してどう追求しようかというところが常にあったんですよ。昔いたメンバーでCoLoN:って名前にするからって言われた時にダサくてヤダって泣いてるやつもいたくらい最初は受け取り難かったんで(笑)。なんだろ、俺らは格好良いのやりたいんだよってなっている中で、なんでこれなんだっていうものがあって、最初は各々がすごい葛藤したと思うんです。
でもそれを超えていろんな経験値を積んで、いろんなワンマンを超えて、いろんなリリイベを越えて、いろんなCDを出して、自分たちの中でCoLoN:を確立してきたこのタイミングで満を持して王子様に還帰するっていう。
──この10枚目のために今まで走ってきた、みたいな。
後藤:みたいな感じがありますね。なんかゴールじゃないけど、一つの節目として、10枚目のここでこの作品がくるっていうのはとっても意味があるなと思います。
CoLoN:にとっての「君」、ファンにとっての「君」。互いに一緒に生きていく。
──ではここで、改めて歌詞についてお伺いしていきたいと思います。この歌詞は基本的にはCoLoN:さんらしく、女性が主人公の歌詞ですね。中西:そうですね。しかもこの女性は僕らにとってのファンのみなさん、コロニーたちっていう感じです。ファンが僕らと一緒に歩いてるっていうイメージの楽曲です。
Leoga:僕、歌詞だと最初のほうの「⼤袈裟じゃないよ 君の⾔葉は魔法」っていうところがすごく好きで。秀逸だなと思います。シンプルだけど被らないし、でも直接言ったら変なやつじゃないですか(笑)。だから歌詞だからこそ成立するし、すごいロマンチックだなって思います。
なんかこの歌詞って二人称は出るけど一人称はほぼ出てこないから、誰がどう置き換えてもいいかなってところも良くて。しかも歌詞全体を通して共同作業というか、「君と」っていうのがすごい多いんですよ。そこはすごいSHIROSEさんらしいし、女心みたいなものなのかなと思います。
──Leogaさん的に「君の言葉は魔法」というこの“魔法の言葉”ってどんな言葉ですか?
Leoga:僕はシンプルに“好きだよ”とか“格好いいね”とかが好きですね。簡単な言葉でシンプルに伝えてもらうのがいいです。
──おお、シンプルで割と言いやすいかも!
後藤:Leogaさんはちょろいってことですね(笑)。
Leoga:あ、俺ちょろいです(笑)。でもシンプルな言葉ってけっこう逆にはずかしいじゃないですか言うのって。僕とかもシンプルな言葉で愛情表現するのとか苦手なんですけど、だからこそのそういうシンプルな言葉を言える人は素敵だなと思うし、好きだなと思いますね。
中西:Leoga好きだよ♡
Leoga:ありがとうございます。
──めちゃくちゃナチュラルに愛を受け入れましたね(笑)。
全員:確かに!(笑)
──他にも好きな歌詞があったら教えてください。
後藤:僕は自分が歌っている場所なんですけど、「プラスもマイナスも全部が この物語のスパイスだね」っていう言葉がいいなって思います。たぶん1年2年3年とか一緒にいると、やっぱりその人の嫌な部分が見えてくると思うんですよ、人対人なので。
でもどんなことがあっても、例えば喧嘩したり、何コイツって思っても仲直りできて関係を修復して、どんどん強固にしてきたっていうなんかそういう関係が見えるんですよ、この歌詞から。だから、お互いすごく完璧ではないけど、それすらも足して、より10年、20年とかどんどん重ねていける。この「スパイス」っていう言葉に、何があってもそれすらも味にして楽しく感じているんだなって、嫌なことも楽しいことも全部同じように思い出として保存してくっていう感じが出ていて、すごく僕は好きですね。僕らもファンの方とそういう関係でありたいと思います。
中西:お次、誰もいなければわたくしが!
佐藤:あ、じゃあ私が。
中島:じゃあジャンケンで!
中西・中島・佐藤:最初はグー! ジャンケンポイ!
中西:はい、たくみんの負け!
佐藤:じゃ、僕から!
中西:違う違う!(笑) ジャンケンポイ!(中西さん、中島さんでジャンケン)
優斗の勝ちだ。お先にどうぞ〜。
中島:では僕が。えっと僕は(好きな歌詞が)2箇所ありまして…
佐藤:待ってこれ、最後言うところなくなるやつ!?
中西:言いたいとこ、言われた〜ってなる! 俺が言いたい歌詞出てきたらちょっと待ってって言うからちょっと待って! ちなみにどこ?
中島:(こっそり中西さんに教える)ここと、ここ。
中西:あ、大丈夫です! 優斗くん、どうぞ!
中島:はい(笑)。えっと、とりあえず一つ目は僕の歌割りなんですけど、「押しつぶされそうな日々 だけど君の笑顔で頑張れる」っていうところで。ここはすごく共感できるなって思っていて。なんかやっぱり人間だから、朝起きて何もかも投げ出したくなるような、もう全部放り投げようかなって思っちゃうことも、たまにあるんですよ。でもなんか、ファンの方の笑顔だったりとか周りにいる大好きな人たちだったりとか、そういった人たちのことを考えると、“ああ頑張ろう”って自然と、“やらなきゃ”じゃなくて、自然と“頑張ろう”って何か前向きになれて、すごくこの歌詞みたいに僕も助けられているという感じがするので、ここは自分で歌う時もより気持ちが入ってパフォーマンスさせていただいています。だからこの歌詞はすごく好きですね。
あと、その頭の「ヤバイことがたくさんある」っていうところも、「ヤバイ」っていう歌詞から入る歌ってなかなかないんじゃないかって思うし、なんか印象的じゃないですか。だからそこもなんか…
中西:ヤバイよね(笑)。
中島:そう、ヤバイ(笑)。これってやっぱSHIROSEさんならではというか。分かりやすくその情景を思い浮かばせてくれるというか、そういったところもあってこの冒頭の歌詞っていうのは総じて特に好きですね。で、二つ目はニッシーの歌割りのところなんですけど、「いいことばかりじゃないけれど 君に⾒せたい景⾊がある」っていうところで。ここの歌詞もですね本当にそうで、本当に良いことばかりじゃないんですよ。僕らも…(佐藤さんがソワソワしているのを見て)…ん?
後藤:あれ、匠さん? もしかしてここ、この歌詞…?
佐藤:うん…。でも、大丈夫です! 進めて進めて(笑)。
中島:あ、ごめん(笑)。でもじゃんけん勝たせていただいたんで、ごめんなさいね! 2つ言っちゃって申し訳ないっす。で、えっとここの歌詞なんですけど、これ本当にね、その通りだと思うんです。僕はこの活動、みなさんに多幸感を与えたくてやっているんですよ。
人に何か僕たちのパフォーマンスだったりとかステージングを見て、明日からも頑張ろうとか日常を忘れられるとか、ステージを見終わって帰っている時にテーマパークに行った後かのようなウキウキ感だったり、“ああ、明日からも頑張ろう”とか、何か辛いことがあっても思い返して“ああ、あの時楽しかったな、また行きたいな”みたいな感じで前向きになれる日常を届けられるっていう人になりたいと思っていて。
それが何かすごく素敵だなって思って、僕はこの仕事をしているんです。だから日々、いいことばっかりじゃなくて大変なことももちろんあるんだけど、でも「君に見せたい景色がある」からやっているっていう、そういった多幸感とか思い返したらニヤけてしまうようなそんな景色を届けたいなって思ってるんです。だからここもとても共感できる歌詞ですね。
──ああ、それは素敵ですね。ちなみに今、一番見せたい景色は?
中島:それはもちろん、今はまずはZeppですね。Zepp YOKOHAMAでの景色です! もっと大きくて素敵な景色も後々ね、見れちゃうと思うんですよ。でもまずはZeppですね、そこをきちんと見せられてこそ、また次の景色があると思うので。
──ありがとうございます。えっとお次は…中西さんが勝ったんですよね?
中西:はい! 僕です。あ、じゃあ僕好きなとこ5つあるんですけど…
佐藤:もう全部やん!(笑)
Leoga:まず1行目から〜(笑)。
中西:(ツッコミを)ありがとう! えっと僕の好きな歌詞はですね、「君と生きていくつもり」っていうところです。サビの3行目です。
──ここの一言、ですか?
中西:そうです。もちろん、歌詞全部が好きなんですけど、僕の中でこの曲はけっこう鏡のように思っていて、僕からファンのみんなに向けての思っていることが全編に詰まってるなって思うんです。「ヤバイことがたくさんある 押しつぶされそうな⽇々 だけど君の笑顔で頑張れる」っていうのもホントそのまま僕はファンのみんなに対して思っているし、みんながかけてくれる言葉も魔法だと思っているから頑張れそうな気がしてるよっていつも思ってますしね。
で、そういう僕が思っているのと同じことをファンのみんなにも思ってほしいなと思います。この歌詞に出てくる「君」っていうのが、僕にとってファンのみんなであるように、ファンのみんなの「君」に当てはまるのが僕であってほしいってすごく思っていて。その中でも特に、僕と同じ気持ちだったら一番嬉しいなって思うのが「君と生きていくつもり」っていうところなんですね。僕はファンのみんなを大事に思っていて、一緒に生きていってほしいし一緒に歩いて行きたい、君と一緒に生きていくつもりだよって思っているので、同じように僕らと生きていくつもりって思っていてくれたら、僕は本当に幸せだなって思います。
なんか自分が言われて一番嬉しい言葉かもって思いますし、女性にとっても“君と生きていくつもりだよ”ってもうほぼプロポーズなんで、言われて嬉しいんじゃないかなって思うので、ここが一番僕は好きです。
──ファンのみんなと一緒に生きていきたいという想いと重なるんですね。
中西:そうなんです。あともちろんCoLoN:のみんなに対しても思ってます。CoLoN:のみんなともずっと一緒に生きていくつもりなので、僕にとってこの曲の「君」っていうのはファンのみんなとCoLoN:ですね。それが両想いだったらこんなに嬉しいことはないですね!
後藤:それはどうかな?
中島:まあ、“つもり”止まりかな?
中西:ええー(泣)。
後藤・中島:うそうそ(笑)。そんなことないよ。
4人:一緒に生きていくよ!(笑)
中西:良かった♡
──では、お待たせしました佐藤さん。
佐藤:あ、どうもどうも佐藤です。でもすいません、もう全然言うことないんですけど!(笑)
しかも僕もやっぱり「いいことばかりじゃないけれど 君に⾒せたい景⾊がある」っていうところが好きで。
Leoga:かぶり?
佐藤:うるさいよ!(泣)
──大丈夫です(笑)。被っても全然大丈夫です!
佐藤:ですよね? えー、この、「君に見せたい景色がある」というところなんですけど、やっぱ活動してきて恩返しじゃないんですけど、なにかお返しをしたいなって思うことは多くて。そのひとつがこれかなって思うんです。
ずっとけっこう長く応援してくれている方もいますし、本当に小さいステージから今までにたくさんやってきて、それを見守ってくれていた方々がいる。そんなみんなに見せたい景色があって、それが近いところで言うとやっぱZeppではあるんですけど。
Zeppは自分の中の今の目標っていうか、その見せたい景色の一つだなって思うので、そういうのも含めてZeppで「君に見せたい景色がある」っていう想いも込めて歌ったら、きっとグッとくるだろうなって思います。
もちろんこれからもね、もっと大きいところに行きたいんですけれども。でももしCoLoN:がもっと大きくなってすごくファンの数とかたくさん増えても今の気持ちを忘れずにいたいなって思います。あともう一個いいですか? もう一つ好きなところがあって、「決めた⽬標 できないこと ⾃分が嫌になったり」っていうところなんですけど。ここ、“そうそう! わかる!”って思って。自分、けっこう物事を後回しにしがちな性格で、けっこう自分が嫌になることがあるんで…。最初聞いた時に、“あっ、自分のことを言ってくれてるわ”って思いました。以上です!
後藤:そんだけ!? 最初に言え!(笑)
佐藤:いや、頑張っていかなとなっていう反省を込めて、ね(笑)。
後藤:あの時、こうしておけばよかったというのはありますよね。誰しもあるんじゃない。
佐藤:あるよね。
4人:うんうん(大きくうなづく)。
佐藤:あ、なんか全員共感してくれてるみたいで良かったです(笑)。
デビュー曲の思い出の場所でのMV撮影はエモさ全開!
──ではMVと衣装のお話を少し伺っていきたいと思います。今回のMVはお城で王子様とお姫様がウェディング、みたいなすごくロマンティックな仕上がりになっています。佐藤:あのミュージックビデオを撮影した場所はロックハ―ト城っていう場所なんですけど、あそこって僕たちが最初にファーストシングルの『Magical CoLoN:』のMVで撮影したのと同じ場所なんですよ。で、同じところで10枚目という節目のシングルのMVも撮影するっていう…なんかねエモいです。同じ場所っていうのも嬉しいし、10枚目っていう節目のところでっていうのも特別感あるし、なんか今のメンバーで昔よりもっと綺麗な衣装を着させてもらってもっとカッコよく撮ってもらってって本当に嬉しかったですね〜。今日、ここには1枚目のMVに出ている初期メンバーは2人しかいないんですけど、当時と今回の違いって本当に大きくて。
後藤:全然違うよね。
佐藤:うん。衣装もそうなんですけどやっぱり舞台のセットなんかも、当時はもう何もなく、ただその場所で撮っただけって感じだったんですけど、今回はけっこうキラキラと装飾もたくさんつけてくださって美しく飾ってくださって、ね?
後藤:だよね。まあいろんな関係値が6年の時を経て変わってきたというか。いろんな人と関わってきて、いろんな人が携わってくれたおかげだなっていうのが正直な感想で、やっぱり規模感とか予算感とかも違うし。だってMVでドローンを飛ばすなんて思わなかったですもん!
──確かに! 今回ドローンめっちゃ飛んでいましたね(笑)。
後藤:そうなんですよ! しかもけっこうな雨天だったんで、飛ぶか飛ばないかっていう感じだったんですけど、結果飛ばしていただいて綺麗に撮っていただいて…本当に6年で歩いた道は無駄じゃなかったなっていうのがやっぱ初期メンバーなりの想いというか。マジカルのMVを撮った時からは想像もつかないようなことをしていただいているなっていうのはありました。
佐藤:うんうん。それ、佐藤の言葉にしといて下さい。
後藤:佐藤の言葉じゃないけど佐藤も完全同意ということで(笑)。
──今回、衣装も王子様みたいですっごく素敵ですよね。
中島:そうなんです。今回、王子様衣装ということで、今までのCoLoN:は女性をイメージした衣装、女性っぽい衣装が多かったんですけど、この見るからに王子様っていうね。
──今回、スカート感がゼロですもんね。
全員:そうなんですよ!
Leoga:逆にちょっとそわそわするよね。スカート無くて大丈夫ですか?って。
中西:わかる! スカートないと落ち着かないっす。
中島:いや、それはそれでまた話変わってくるから(笑)。
佐藤:でも佐藤は実は女の子っぽい要素とかちょっとスカートっぽいヒラヒラとか、お願いして追加してもらいました。今回はなんかあんまりそのジェンダーレス要素っていうのがなく、“王子様”っていうところで衣装を作ってくださっていたんですけど、でもやっぱちょっと何かさりげなく女性要素を入れたいなと思って、最初見ただけだと分かんないけどよく見たら確かにって思わせるようなポイントとか入れたいな、と。それでちょっと襟元とかリボンもレースにしてもらったり、ちょっとフリフリつけたりでスタイリッシュではない感じにしていただいたりとかしました。
後藤:パンツとかも結構ピタッとしているしね。体のラインが出るので、この辺りは結構ジェンダーレスっぽい感じかもしれないね。
中島:王子様になりつつも、CoLoN:らしさは残しつつ、ですね。
──中島さんは今回特に王子様!な感じですよね。
中島:あ、そうなんですよ。完全に王子様の方なんですけど、今回のミューシックビデオはそういったお芝居シーンというか、演出が付いているところもけっこうあって。この素敵な場所で素敵ないろんな方々の支えがあって、このミュージックビデオが出来たんですけど、何よりこの6年、CoLoN:がグループで活動してきたっていうのがあってのこの今回のミュージックビデオまで行き着いたなっていうのはすごく感じてて。
だから僕はその6年前のロックハート城での撮影にはいなかったんですけど、その時のメンバーのこともその想いもちゃんと大切にしつつ、今回のミュージックビデオに挑ませていただきました。今年の3月に加入させていただいて、すぐにこんな素敵な場所でミュージックビデオが撮れるとは思ってなかったし、僕は初参加のミュージックビデオっていうのもあってなんかすごく感慨深かったというか、いろんな気持ちを背負って撮影させていただきました。
──初参加のMVで、しかもけっこう重要なところを任されてますもんね。
中島:そうなんですよね、ありがたいです。
中西:でも俺たちもこんな完全にストーリー仕立てのミュージックビデオって珍しいよね。
佐藤:そうそう、初めてに近いかも。8割がたストーリーみたいなね。ダンスシーンがあんまりないし、シンデレラ with CoLoN:みたいな感じだった。今までってなんかストーリーはありつつも、メンバーのリップシーンやダンスシーンがけっこう多かったりしたんですけど、今回はほぼほぼストーリーですからね。
後藤:うん。今までもシナリオ通りに映像が進んでいるのはあったけど演技みたいな感じではなかったので、これだけしっかり演技とかストーリーを見せていくっていうのは初めてだよね。
中西:そういう意味ではみんな本当に表情まで作り込んで頑張っているので、ぜひそこもね、見て欲しいですね!
初のKT Zepp YOKOHAMAライブ。あふれる想いを胸に挑む!
──では最後に、もう目前に迫っているZeppライブについて伺いたいと思うのですが。今年はずっと年頭から『SuPpiN』(スッピン)、『MAKE UP』、『Dress-UP』と流れを作ってきて、満を持してのCoLoN:史上最大規模の会場であるKT Zepp YOKOHAMA でのワンマンライブ『CINDELLERA』となるわけなのですが。どうですか? 今の心境は。Leoga:ヤバいです! この間、通しリハをやりまして、実寸大の広さのセットでやってみたりしたんですけど、気分が盛り上がってきますね、やっぱり。下見でZeppに行かせていただいたりもして、そうするとなんかイメージが沸きやすいっていうか、この時にこういう景色になるなみたいなのができてくるのが、やっぱりもうすぐなんだな思うし、なんかここミスったらダサいなとかも見せてきて(笑)。
後藤:ミスるな?
佐藤:いや、誰かしらミスるんだから。
Leoga:まあ、そういうのもあるんですけど(笑)、なんかそういうことを詰めていって、本番でちゃんと練習してきたものが出せるようにやっていければなって。あとは季節が季節なんで体調管理とかも万全にして、気持ちのいい清々しい気持ちでステージに望めたらいいなって思います。
佐藤:確かに、通しリハして景色がちょっと見えたよね!
中西:見えた!
佐藤:今までってそんなに大きいところで練習して来なくて、いざZeppの実寸で練習ってやってみたら、やっぱすごく大きくて。ちょっと客席も見えましたし、これって全部ステージなん!?みたいな(笑)。で、やっぱまだリハーサルなんですけど、感動しちゃうポイントがチラホラあったりとか、あとリハを通してそのなんか…メンバーのことも、“なんか好きだなぁ”みたいなのをすごい感じで。
今までいろいろメンバー変わりましたけど、なんか頑張ってきて良かったなみたいなのをリハですでに感じているので、本番でどうなっちゃうんだろうと思って今不安と期待とわくわくとで…
後藤:泣きそうになりそうになるよね。
佐藤:そうなんだよ。でも、自分は2年目ぐらいから“泣かない”って決めてて。なんか本当に自分が、なんだろう限界値?に行くまではまだ進みたいのでまだ泣かない、ここで満足したくないっていうのがあって。今までもちょっと大きいところでやらせてもらった時とかも、泣かないで我慢してきてるんですよ。メンバーが卒業してしまうライブとかはやっぱり泣いてしまうんですけど、なんか大きいステージに立った時とかは、“まだ泣かない”って、“もっと大きいとこに行ってから泣くんだ”っていうのを決めてるんで、だからZeppもまだ我慢したいなって思ってるんですよね。でもリハーサルでけっこうもう、ウルウル来てるんでちょっと心配なところもありつつ。
中西:年取るとね、勝手に涙出てくるから(笑)。
佐藤:そうね(笑)。年長2人いるんですけど、あの中西さんと余語さんがいるんですけど、どのライブでも泣いてます。
中西:大きいステージだと毎回泣くから(笑)。
佐藤:ホントどこでも泣いてるんで(笑)。でも自分は絶対泣かないようにって思いながら頑張りたいと思います。
後藤:ライブが締まんなくなっちゃうしねー。しかも逆になんか、上が泣いてたら一番下のケツの俺が泣くのはなんか…なんか違うかなって思ってきちゃって、進行できるか心配も勝っちゃうんで逆に俺が気張ってなきゃっていう感覚になるんですよ。
──これは当日、誰が最初に感極まるかも見どころになりそうです(笑)。では中西さん、Zeppへの想い、お願いします。
中西:僕が思うのは、エンタテイメントをやっている人ってけっこう星の数ほどいると思うんですよ。なんかやりたい人とか、やっている人ってホントにいっぱいいて、Zeppに立ちたい人もたくさんいると思うんですよ。でも、立ちたいけど立てない人とか立つまでに辞めてしまう人って、たぶんたくさんいる。そんな中でなんかゼッピーピーに立たせてもらうっていうのは…
中島:ん?
(全員、異変に気づく)
中西:すごくありがたいことだし、なんかゼットエーペーペーに6年目にして、そして10枚目のシングルにしてそこに立てる、立たせていただくグループってのも本当に稀有なことだと思うので。
Leoga:だんだんわかりやすくなってる(全員爆笑)。
後藤:絶対、ツッコまねえぞ?
中西:その機会を本当にありがたく、しっかりそのまま覚悟とエンタテインメントに携わる者として、やっぱりこの機会を無駄にしない立ち振る舞いとかパフォーマンスをしなきゃならないなと思います。この7人だからこそ、ゼットなエーでペーペーペーペーを盛り上げペー、
佐藤:なんて!?
後藤:もうなに言ってるか全然入ってこねえよ!(笑)
中西:(笑)、まあこの7人だから、Zeppにふさわしいステージができると思うんで頑張りたいと思います!
後藤:最後戻ってんじゃないかよ(笑)。まあホントにね、今年はスッピン、メイクアップ、ドレスアップからシンデレラに繋がる道筋をプロジェクトとして1年かけてするということ自体が初めてで、それを叶えてくれたことに対して本当に事務所のスタッフさんとか外部のいろんな関わりを持ってくれている方たちに本当に感謝しています。
すごく、こんなに自分が成長できると思ってなかったし、成長するまでをも加味して道筋を作ってくれたっていうのがすごく嬉しくて。期待されているんだなっていうのが言葉にせずとも伝わってくるし、それに応えたいっていう気持ちも強くて。さっきも話したんですけど、本当に折れそうになったりとか投げ出したくなる日ってめちゃくちゃあったんですけど、それでも続けて来れて立ち向かえていける強さを手に入れたっていうのは、確実に僕自身の成長につながっているし、みんな一人ひとり見ても成長を実感してると思うし、みんなは分からなくても僕は知ってるし。なんかこう…すごくこのプロジェクトを進めて良かったなって、みんなと歩めて良かったなってすごい思ってます。あとは楽しむだけですね!
──本当に、ここまでの成長と想いがたくさん詰まったライブになりそうですね。では最後に中島さん、お願いします!
中島:はい。振り返りになっちゃうんですけど、3月16日の渋谷O-EASTでの『MAKE UP』で僕はお披露目させていただいて、その時は終わった後、本当になんだろうな…楽しいとか嬉しいとかという気持ちじゃなくて“ごめんなさい”っていう気持ちがすごく出ちゃって。思い返すとね、泣いちゃうんですけど…なんか、すごいそのときの気持ちを鮮明に覚えてて…(目が潤む)。
中西:どうしたどうした!?
Leoga:早い早い!!
中島:すみません…。本当はすごく嬉しくて、CoLoN:に入れたってすごい嬉しかったんですけど、なんかせっかく入れたのに、本当は僕が入ってパワーアップしたってとこを見せたかったのに、全然思うようにできなくて、なんかメンバーのみんなにもコロニーのみんなにも申し訳ないなってすごく思っちゃって…。だから、絶対次の大きなステージまでに成長して良いパフォーマンスできるようにって思ってたんで、そこにかける想いがものすごく大きいというか。加入してからも『Dress-UP』があって、新曲も3曲追加されて、『Road to ZEPP』でツアーして、『君と歩くシンデレラストーリー』っていう素敵な楽曲ももらって、みんなと一緒にZeppに向けて駆け抜けてきて………(泣)。
中西:泣かないでよー。
佐藤:がんばれ!
中島:その、道のりっていうのをすごく噛みしめながらみんなと歩んで来れたので、今回のZepp YOKOHAMAは笑顔で…良かったって……(泣)、CoLoN:に入れて良かったなって、心から思えるように………(号泣)
後藤:たぶんこいつも当日、泣きます!
中西:泣くなあ。間違いない(笑)。
中島:心から良かったって思える、思ってもらえるパフォーマンスをっていう強い想いがあるので………がんばります!!!
後藤:いや、でもすでに本当に頑張ってくれてるんでね。
佐藤:うん。CoLoN:の最後のピースだからね。もう6年やってる、そこに入るってけっこう大変だよね。ありがとね!
佐藤・中島:(堅く握手!)
中島:…不安とかプレッシャーとかとは違って、コロニーのみんなに最高なものを見せたいなって想いが強くて、感極まっちゃった…ごめんなさい!
全員:(取材スタッフに対して)ホントごめんなさい!
後藤:想いが溢れちゃいました!
──いえいえいえ! もうね、すごく素晴らしいライブになるんだろうなってアツい想いが伝わってきました。コロニーの方々もこれだけ想われていたら幸せですよねって羨ましくなっちゃいました。ライブも楽しみにしています!
全員:期待していて下さい!
TEXT 川畑貴美代(マイリブズ)
PHOTO Kei Sakuhara
ライブ情報
各イベントの詳細は公式HPをご確認ください。▷公式サイトはこちら
■CoLoN: ONE-MAN LIVE 『CINDERELLA』
11月7日 17時30分開場 18時30分開演
会場:KT Zepp YOKOHAMA
■CoLoN: 6周年記念ライブ開催決定!
12月29日
会場:代アニLIVEステーション