ドラマ主題歌として書き下ろされた「瞳惚れ」
現役大学生アーティスト『Vaundy』が、2022年10月に新曲『瞳惚れ』をリリースしました。この曲はドラマ「ジャパニーズスタイル」のために書き下ろされたもの。
YouTubeの概要欄には「瞳合っただけなのに」というコメントが残されていますが、一体何を歌っているのでしょうか?
さっそく気になる歌詞を考察していきましょう。
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さりげなく時は
あの日まで流れ、着いた
鈍い足取りは
甘い香りに誘われて
突き刺す音で体が揺れる
予感がした
まるで出会うことを知ってたかのように
≪瞳惚れ 歌詞より抜粋≫
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まずご覧いただいたのは、冒頭の歌詞です。
ここだけだと何を歌っているのか、いまいちピンときませんよね。
タイトルが「一目惚れ」をもじった造語であると解釈すると、恋に落ちる様子であると考えられます。
体を揺らすほどの「突き刺す音」は、鼓動のことでしょうか?
気になる相手を目にし、ドキドキしている様子がわかりますね。
恋に落ちていく様子にワクワク!
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さりげなく時は
あの日まで流れ、着いた
鈍い足取りは
甘い香りに誘われて
突き刺す音で体が揺れる
予感がした
まるで出会うことを知ってたかのように
≪瞳惚れ 歌詞より抜粋≫
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こちらはサビの歌詞。
「あれ、虜になっていく」という歌詞から、不意な一目惚れからどんどん気持ちが高まっている様子がわかります。
「滑り込んできた小悪魔」は自分の心を奪った相手のことを意味しているのかもしれませんね。
その小悪魔が踊り出しているわけですから、主人公の心は気になる相手一色であることが想像できます。
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それは、目まぐるしく笑い
目を塞いでも、また思い出すように
眩暈がするほど強い光
言葉足らずの
それは瞳惚れ
≪瞳惚れ 歌詞より抜粋≫
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「それ」は相手のことか、もしくは恋そのものを指すのでしょう。
主人公は寝ても覚めても、相手のことで胸がいっぱいのようです。
そしてこのフレーズで面白いのがタイトルでもある「瞳惚れ」という単語。
「一目惚れ」は相手を「瞳」で見た瞬間に恋に落ちることなので、Vaundyの表現どおり「一目惚れ=瞳惚れ」とも言えるのかもしれませんね。
心が持たないほどの恋の病に
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あの日から時は
重くなり止まり出した
迷う秒針はあの日の魔法に惑わされ
きっと
心がもたないね
煮詰まり思いが噴き出て
しまいそうなほど
見間違いじゃないね
迷う秒針が焦って
巻き戻り出す前に
≪瞳惚れ 歌詞より抜粋≫
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「思いが噴き出てしまいそうなほど」ということは、主人公はまだ相手に思いを伝えていないと推測できます。
それを踏まえて考えると「あの日」は恋に落ちた日のことでしょうか?
一目惚れしてから今日まで、相手のことを悶々と考え続けているのかもしれません。
また、「巻き戻り出す前に」を前後の歌詞から「時が戻る前に」と解釈してみましょう。
するとこの歌詞からは、以前の状態=恋に落ちる前の状態には戻りたくないという思いが感じられます。
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背けるたびに体が揺れる
予感がした
それは逃げることを知ってたかのように
≪瞳惚れ 歌詞より抜粋≫
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「背ける」という歌詞からは主人公が恋心に気づかないふりをしている様子も伺えますが、この歌詞の後にサビが続くことを考えると、恋心からは逃げたくても逃げられないようです。
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その瞳放つ、風邪で体が痺れる
予感がした
振り返れば時が進んでく
落ちるように
≪瞳惚れ 歌詞より抜粋≫
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こちらは楽曲後半、サビの間に登場する歌詞です。
相手の瞳が放つ風邪というのは、おそらく恋の病のことでしょう。
主人公は一目惚れから完全に恋に落ちたことがわかります。
しかし、曲の中ではその後主人公がどうしたかは描かれていません。
つまり『瞳惚れ』は、一目惚れにより恋に落ちていく瞬間にフォーカスした楽曲のようです。
ドラマ出演者が登場するMVも見逃せない!
今回はVaundyの『瞳惚れ』の歌詞について解説しました。聞きなれない言葉ですが、瞳から恋に落ちる=一目惚れ=瞳惚れであると考えるとしっくりきますね。
YouTubeで語られている「瞳合っただけなのに」は「目があっただけなのに恋に落ちてしまった」という意味なのかもしれません。
また、この曲はドラマの出演者である「仲野太賀」が出演しているMVも公開されています。
踊ったり飛び跳ねたり、様々な表情を見せる姿は必見。
ぜひ音楽も映像もドラマも楽しんでくださいね。