ドラマ「ファーストペンギン!」の主題歌「ミチヲユケ」
『Mela!』(ダリヤ「パルティ カラーリングミルク」CMソング)や『Shout Baby』(『僕のヒーローアカデミア』ED曲)など、多様な映像作品とのタイアップ曲を手がけてきた緑黄色社会。リョクシャカの愛称で知られる、女性ボーカルの大人気4人組バンドです。
そんな彼らが、2022年11月9日に6thシングル『ミチヲユケ』を配信リリース。
『ミチヲユケ』は、日本テレビ系水曜ドラマ『ファーストペンギン!』の主題歌として書き下ろされた楽曲です。
作詞は長屋晴子(Vo./Gt.)、作曲は小林壱誓(Gt.)と穴見真吾(Ba.)が担当しました。
アップテンポなメロディーと力強いボーカルで展開される『ミチヲユケ』。
果たして、その歌詞にはどのような意味が込められているのでしょうか。
「ツキモノ」を楽しみ、「ツキモノ」を驚かす
まずは前半の歌詞を見ていきましょう。
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Be free!
道無き道を行け
始まりにとまどいはツキモノです
どうかそれさえ楽しんで
生まれ続けていたいわ
飽き尽くすまで
Be born, Be reborn…
≪ミチヲユケ 歌詞より抜粋≫
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サビで始まるスタイリッシュな歌い出し。
「自由になれ!」「道無き道を行け!」と、何かを始めようとしている人を鼓舞しているようですね。
「始まりにツキモノ(付き物)」の戸惑いさえ楽しんで、何度でも新しい自分に生まれ変わる。
挑戦をやめない人に対する応援歌のスタートです。
それでは1番の歌詞に入っていきましょう。
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偽らない
心だけ
愛してる
前ならえ
時は今
前を行け
雑な戯言によろめかず
とろり 熱で溶かしていく
行く手を阻んだ 視界は開けたか
≪ミチヲユケ 歌詞より抜粋≫
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「偽らない 心だけ 愛してる」というのは、好きなことをやっているときのありのままの自分が好きだという意味に解釈できます。
普段は「前ならえ」で社会のレール上を進んでいても、自分に正直に我が道を行く選択肢がよぎることは誰にでもあるのではないでしょうか。
そんな隠れたドリーマーに向けて放たれたかのような「時は今 前を行け」。
周囲には「うまくいくわけがない」「成功できるのは一握り」など、よくある「戯言(たわごと)」を口にする人もいるでしょう。
この歌は、そういった障害を情熱で溶かし、掻い潜り、自ら視界を切り開いていくことを勧めているようです。
続いてサビの歌詞に入ります。
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Be free!
道無き道を行け
始まりにとまどいはツキモノです
どうかそれさえ楽しんで
ものにしちゃえたらoh no no no no!
Be free!
この際未知を行け
始まるのここからは新世界
どうか私を楽しんで
生まれ続けていたいわ
飽き尽くすまで
Be born, Be reborn…
≪ミチヲユケ 歌詞より抜粋≫
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「道無き道」を突き進んだ結果「ものにしちゃえたらoh no no no no!」。
ここで「oh no!(そんなバカな!)」と驚いているのは、かつての不安や戸惑いである「ツキモノ(憑き物)」なのではと考えられます。
未知なる新世界へ踏み出し続け、ありのままの自分を楽しむことこそ、「ツキモノ」をあっと言わせる秘訣なのかもしれません。
「ミチ」を突き進むチャレンジャーへ
続いて、後半の歌詞を考察していきます。
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みんな通るのよビギナー
時折思い出せ
あれもこれも出来たラッキー
本来喜ぶべき成果
珍かなことは間違いじゃない
したり顔で示していく
甘い誘いに 振り返らない
≪ミチヲユケ 歌詞より抜粋≫
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ここでは、実際に一歩踏み出した人に対して言葉をかけているようです。
「ときには初心を思い出そう」や「運のおかげにせず実力を認めよう」といったメッセージが読み取れます。
あれこれチャレンジを続ける人は、周りから見るとやや珍しい存在かもしれません。
1番で見られた「戯言」を振りかざして「その道は間違っている」と非難する人もいるでしょう。
それでも決して「珍しい=間違い」ではありません。
楽な道の誘惑を振り払い、したり顔でそれを証明することができたら最高ですね。
次の歌詞を見てみましょう。
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まだ見ぬ自分がいる
まだ知らぬ道 がある
まだまだ開けていく
まだ見ぬ自分がいる
まだ知らぬ道があるなら生まれていく
殻を脱ぎ捨てて希望を身につける
≪ミチヲユケ 歌詞より抜粋≫
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晴れて新しい道に進むことができたとしても、そこで終わってしまうのは何だか物足りない。
そんな飽くなき探究心が「まだ見ぬ自分」や「まだ見ぬ道」を求めてやまない様子がうかがえます。
そういった欲求に正直に、自分に限界を作らず、希望をまとって未知なる世界へ飛び込むことで新しい自分が生まれてくるのでしょうね。
いよいよ最後のサビです。
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Be free!
道無き道を行け
始まりにとまどいはツキモノです
どうだ!この目に飛びこんだ
見たことない絶景oh no no no no!
Be free!
この際未知を行け
始まるのここからは新世界
どうか私を楽しんで
生まれ続けていたいわ
飽き尽くすまで
Be born, Be reborn…
≪ミチヲユケ 歌詞より抜粋≫
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安定に甘んじていては見ることのできなかった「絶景」。
何かにチャレンジしたことで得られた特別な景色に「ツキモノ」もびっくりです。
とはいえ、自分で終止符を打たない限り、挑戦に終わりはありません。
未知なる道を選び続け、その都度フルスロットルで楽しみ尽くす。
『ミチヲユケ』には、そんな「ミチ(未知/道)」を突き進んでいくチャレンジャーへの激励が込められているのではないでしょうか。
カップリング曲「Don!」も必聴!
今回は、緑黄色社会『ミチヲユケ』の歌詞の意味を考察しました。何かを始めたい人の背中をポンとたたくような、ポップでパワフルな応援歌でしたね。
単調な毎日を送っている人でさえ、新しいことを始めてみたくなりそうです。
なお『ミチヲユケ』のカップリング曲『Don!!』も始まりを明るく歌った曲で、広瀬すずと横浜流星がイメージ・キャラクターを務める富士フイルムのCMソングにも起用されています。
この機会に、たくさんのワクワクが詰まったシングル『ミチヲユケ』にパワーをもらい、新しいことに挑戦してみてはいかがでしょうか。