本田翼主演ドラマ「君の花になる」の挿入歌を考察
本田翼主演のTBS系ドラマ『君の花になる』から誕生し、実際に期間限定で楽曲の配信リリースやライブツアーなどのアーティスト活動を行っている劇中ボーイズグループ・8LOOM(読み方:ブルーム)が話題となっています。『君の花になる』は元高校教師・仲町あす花が崖っぷちの7人組ボーイズグループの寮母となり、メンバーと共に“トップアーティストになる夢”に向かっていくという脚本家・吉田恵里香によるオリジナルストーリーです。
オーディションにより8LOOMのメンバーに選ばれた7人は、ビジュアルの良さやパフォーマンス力の高さが抜群。
さらに楽曲制作は世界で活躍する音楽プロデューサーのUTAが務め、振付はダンサー・コレオグラファーのReiNaが担当しており、ドラマのテーマソングをはじめ本編とリンクする劇中歌の完成度の高さでも多くのファン“8LOOMY(読み方:ブルーミー)”を虜にしています。
11月23日にリリースされた4thシングル『HIKARI(ひかり)』は、本編の第6話で初披露された歌唱メインの楽曲です。
メンバーたちも絶賛する歌詞の意味を考察していきましょう。
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悲しいよ朝がまたくる
逃げ込んだ夜は
もう明けて行く Uh
ぼやけた目を擦りながら
密かに眺めた世界は
≪HIKARI 歌詞より抜粋≫
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冒頭から日々への不安や苦悩が綴られています。
人間関係や夢への障害などうまくいかないことの多さにイライラしてしまうのが苦しくて、やっと一息つけるのは一人になれる夜だけ。
何とか逃げ込むようにして問題から離れられたのに、朝は必ずやってきます。
希望の象徴として描かれることが多い夜明けですが、ここでは朝が来ることが「悲しいよ」と表現されているところに共感するリスナーも少なくないのではないでしょうか?
それでも「ぼやけた目を擦りながら密かに眺めた世界」というフレーズから、外に見える明るい世界への期待や願望も心に秘めている様子が垣間見えます。
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脳内はまだ
On fade
クリアになるまでは
All day
繰り返しの日々にさらば
今日からchanging the game 必ず
≪HIKARI 歌詞より抜粋≫
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「脳内はまだOn fade」の歌詞は、脳内に渦巻くもやもやした気持ちがまだゆっくりと消えていっている最中であることを指していると思われます。
クリアになった頭で前を向けるようになるためには、1日中使ってもまだ時間がかかりそうです。
それなのに問題は毎日発生して、いつまで経っても万全な状態になることはありません。
しかし、そこで諦めてしまうのではなく「繰り返しの日々にさらば」と今の状況から抜け出そうとしているようです。
「今日からchanging the game 必ず」とあるように、人生というゲームを今日から変えてみせると意欲を示しています。
タイトルの「HIKARI」が示す意味とは
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諦めないで
きっといつか
希望の芽が出る
大丈夫さその時まで
一緒に傘をさそう
≪HIKARI 歌詞より抜粋≫
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この楽曲は8LOOMが自分たちを互いに励ますと共に、聴く人たちに優しく語りかけてくれる言葉が詰まっています。
ストレートな「諦めないで」のフレーズに温かさが感じられますね。
闇雲にただしがみつくという意味ではなく、それぞれのこれまでの努力を知っていて「きっといつか希望の芽が出る」と信じているからこその言葉と言えるでしょう。
一人では諦めてしまいそうになることもありますが「大丈夫さその時まで一緒に傘をさそう」と伝えています。
困難は雨のように、しきりに降りかかります。
それでも一緒に耐えてくれる仲間がいれば、憂鬱な日々も乗り越えていけるはずです。
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君が流した涙は so beautiful
この奇跡の中巡り会えたのさ
僕たちはきっとまだ旅路の途中さ
そう Just the way you are きみは
そう You are beautiful そのまま
輝けるさ Shine the world
この空のように
無限に広がる光になる
≪HIKARI 歌詞より抜粋≫
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サビでは「君が流した涙は so beautiful」と泣くことを肯定し、涙を流しながらも懸命に頑張る全ての人の努力を認めてくれています。
そして「Just the way you are(そのままのきみでいて)」、「You are beautiful(きみは美しい)」というストレートな褒め言葉で存在を丸ごと称えてくれていますね。
人と人との巡り会いは奇跡であり、その中で生まれた関係は本当に尊いものです。
夢も仲間との関係もまだ「旅路の途中」で、その先にはきっと輝かしい未来が待っています。
だから、今のつらさに一人で苦しんで諦める必要はありません。
タイトルの『HIKARI』が示すのは、誰もが誰かの「光」になれるというメッセージと解釈できます。
今流している輝く涙も、やがて自分自身を輝かせる光になります。
その光は無限に広がり、いつか誰かの光に背中を押されたように今度は自分が周りの誰かに希望を与え導く光になれるのです。
いま描いたその全てが笑顔の種になる
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期待と希望を
強く抱きしめて
一度きりの僕だけのstory
悲しみや感じるpain
全て上書きをして
幸せを一緒に探そう
諦めないで
必ず希望は降り注ぐ
大丈夫さその瞬間は
もうすぐそこだよ
≪HIKARI 歌詞より抜粋≫
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人は期待と希望を胸に「一度きりの僕だけのstory」を進めています。
その間、悲しみや「pain(痛み)」をいくつも感じることでしょう。
しかし、ひとつの幸せがあればそれまでの苦しさは全て上書きされて、前に進むための自信と力が湧いてきます。
そんな「幸せを一緒に探そう」と手を差し伸べてくれる人は心強い味方です。
また、雨の後に差す太陽の光のように「必ず希望は降り注ぐ」と確信を込めて伝えています。
「その瞬間はもうすぐそこだよ」という言葉が、待ち受ける未来まで耐える心を優しく包み込んでくれますね。
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君が流した涙は so beautiful
この嵐の中巡り会えたから
僕たちはもっと高く飛べるはずさ
≪HIKARI 歌詞より抜粋≫
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毎日がまさに「嵐の中」にいるかのように過酷に思えることがあります。
それでも共に支え合い元気づけてくれる人と出会えたことは、それだけで自分を輝かせるでしょう。
仲間と手を取り合ったなら「もっと高く飛べるはずさ」と、一緒に迎える未来への期待を言い表しています。
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忘れないでいてねどんな時にも
いま思い描いたその全てが
笑顔の種になる
≪HIKARI 歌詞より抜粋≫
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夢を叶えた自分を想像した時、そこはどんな景色で、そばには誰がいるでしょうか?
「いま描いたその全てが笑顔の種になる」という言葉の通り、想像した未来の景色の中にあるものはその人にとって本当に大切で手放してはいけないものです。
未来で笑顔の花を咲かせるために、かけがえのない仲間や希望をいっそう大切にしていきたいと思わせてくれますね。
「忘れないでね」の言葉には、いつも共にいて背中を押すことを約束する意味も込められているように感じます。
特別なパフォーマンスビデオも必見!
8LOOMの『HIKARI』は困難にぶつかりながら成長していく彼らだからこそ伝えられる、優しさと力強さの込められた愛にあふれる応援ソングです。当初はMV公開の予定はなかったそうですが、ParaviとTBS公式YouTubeチャンネル「YouTuboo」にてパフォーマンスビデオが公開されるとわずか1週間足らずで120万回再生を突破。
メンバーの仲の良さを感じながら楽曲に込められた想いを感じられるので、ぜひ合わせてチェックしてみてくださいね!