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合唱曲「COSMOS」歌詞の意味を考察!神々しい言葉が織りなす人と宇宙のハーモニー

1999年、2人組の音楽ユニット・アクアマリンのメジャーデビュー曲として誕生した『COSMOS』。合唱の定番ソングとして親しまれている名曲です。神々しい雰囲気をまとったその歌詞には、果たしてどのような意味が込められているのでしょうか。

合唱曲の大定番!アクアマリンのデビュー曲


小中学生の合唱の定番ソングとして親しまれている『COSMOS(コスモス)』。

文化祭や合唱コンクールなどで歌ったことがある人も多いかもしれません。

1999年4月、『COSMOS』は2人組の音楽ユニット・アクアマリンのメジャーデビュー曲として産声を上げました。

アクアマリンは、ボーカル・Sachiko、作詞作曲/キーボード/ギター・ミマスで構成され、生命の大切さや生きることの素晴らしさをテーマに曲作りを行うアーティストです。

そんな彼らが手がけた『COSMOS』が合唱曲として生まれ変わったのは2000年のこと。

作曲家・富澤裕(とみざわゆたか)の手により、混声三部合唱曲として編曲されました。

自然の雄大さや生命の奥深さが神々しく綴られる、合唱の人気曲『COSMOS』。

その歌詞にどのようなメッセージが込められているのか、考察していきましょう。

人と宇宙の調和


まずは1番の歌詞から見ていきましょう。

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夏の草原に
銀河は高く歌う
胸に手をあてて
風を感じる
≪COSMOS 歌詞より抜粋≫
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「夏の草原(くさはら)に 銀河は高く歌う」。

冒頭から雄大な自然の景色が思い浮かびます。

建物のない広大な草原から見上げる夜空は、より広く深く見えるのでしょう。

季節は夏なので、この「銀河」は天の川のことかもしれません。

そしてその「銀河」が輝くさまを「歌う」という言葉で表現していると考えられます。

美しい夏の星空を前に、風を感じながら、ゆっくりと深呼吸をするような描写ですね。

次の歌詞に入ります。

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君の温もりは
宇宙が燃えていた
遠い時代のなごり
君は宇宙
百億年の歴史が
今も身体に流れてる
≪COSMOS 歌詞より抜粋≫
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遠くの銀河から「君」へと、一気に対象が近づきました。

ここでの「君」は、私たち全人類を指していると仮定できそうです。

そして一人一人の温もりは「宇宙が燃えていた 遠い時代のなごり」であるとのこと。

超高温の火の玉「ビッグバン」という状態を経て、今なお膨張を続けている宇宙。

その途方もない変化の最中にいる私たちは、宇宙の一部であるといえます。

かつての宇宙の燃え上がりと今の私たちの温もりをリンクさせることで「君は宇宙」という壮大な一言がすとんと落ちてきますね。

続く「百億年の歴史が 今も身体に流れてる」という部分も、人間が宇宙の一部であることを強く認識させるフレーズです。

続いて、サビの歌詞を見ていきましょう。

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光の声が
天高くきこえる
君も星だよ
みんなみんな
≪COSMOS 歌詞より抜粋≫
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「光の声が 天(そら)高くきこえる」。

星の瞬きが何かを語りかけているように感じるという意味でしょうか。

そう考えると、その星の語りかけこそ「君も星だよ みんなみんな」なのかもしれません。

私たちが遠くの銀河を仰ぎ、そこに散らばる星々もまた私たちの存在を認めている。

そんな「人と宇宙の調和」が感じられる歌詞ですね。

生命を全うする尊さ


続いて、2番以降の歌詞を見ていきましょう。

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時の流れに
生まれたものなら
ひとり残らず
幸せになれるはず

みんな生命を
燃やすんだ
星のように
蛍のように
≪COSMOS 歌詞より抜粋≫
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宇宙を構成する星たちは、やがて燃え尽きる運命にあります。

そんな銀河の移ろいの中に生まれた私たち。

「ひとり残らず 幸せになれるはず」というのは、定められた始まりから終わりまでを誰もが全うできるといった意味に解釈できます。

営みを光として知覚できる「星」や「蛍」にならい、私たち人間も強く生きて天寿を全うしようと呼びかけているかのようです。

いよいよ最後の歌詞に入ります。

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光の声が
天高くきこえる
僕らはひとつ
みんなみんな
光の声が
天高くきこえる
君も星だよ
みんなみんな
光の声が
天高くきこえる
君も星だよ
みんなみんな
≪COSMOS 歌詞より抜粋≫
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「僕らはひとつ」というフレーズからは、私たちが宇宙の一部であるという一体感が強く伝わってきますね。

「君も星だよ」と語りかける銀河の星々に「しかと声は届いたぞ!」と言わんばかりの雰囲気です。

最後に繰り返される4行のサビは特に力強く、星たちが歓喜しているかのように聴こえますね。

ちなみに、曲名となっている「COSMOS」には、英語(古くはギリシャ語)で「宇宙」や「秩序」といった意味があります。

『COSMOS』という楽曲は、星たちとの対話によって人が宇宙と調和するさまを体現しつつ、人が秩序ある生命を全うする尊さを伝えているのかもしれません。

星空を見上げ、自分だけの「COSMOS」を

今回は、合唱曲『COSMOS』の歌詞の意味を考察しました。

一見ちっぽけな私たち一人一人を広大な宇宙とリンクさせる、壮大で神秘的な歌詞でしたね。

秩序ある宇宙の一員として、強く生きる力が湧いてきそうです。

作詞を担当したミマスは「幼い頃から星空に親しみ、長い時間をかけてそこから学んだことを歌に集約した」と語っています。

情報があふれて心が忙しい昨今ですが、たまには星空を見上げて、心穏やかにイマジネーションを膨らませてみるのもいいかもしれません。

この機会にぜひ、それぞれ自分だけの「COSMOS」を体感してみてはいかがでしょうか。

この特集へのレビュー

男性

おのごろたろう

2024/12/09 13:46

「君のぬくもりは宇宙が燃えていた遠い時代の名残、君は宇宙」
~エネルギー保存の法則によると、全てのエネルギーは何かのエネルギーの変換し保存されたり、解放されたりして、最終的には熱エネルギーとして宇宙に広がっていく~
我々の体温は、食物に蓄えられていた化学エネルギーであるが、それは地球に降り注いだ光エネルギーが光合成によって化学物質に閉じ込めれれていたものを、化学変化によって体内で取り出したものということができる。では、太陽の光エネルギーのもとは何だろうか?それは、太陽の中で起こっている水素の核融合反応である。つまり、水素原子に閉じ込められていたエネルギーが解放されたものが、太陽の光である。ならば、水素エネルギーに閉じ込められていた熱エネルギーのもとは何エネルギーか?これこそ、宇宙が始まった時の熱エネルギー…つまり、ビッグバン(宇宙の始まりの大爆発)の時のエネルギー、つまり、「宇宙が燃えていた遠い時代の名残」歌詞、そのままである。

女性

まこ

2024/08/10 22:54

夏休みの宿題の参考となりました。

女性

2024/08/08 20:23

宿題の参考になりました!ありがとうございます。

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