「今更だって僕は言うかな」の主人公は男性
『今更だって僕は言うかな』は、スリーピースバンド『Saucy Dog(サウシードッグ)』が2020年にリリースしたアルバム『テイクミー』に収録されている楽曲です。別れた相手を思う切ない歌詞が多くのリスナーの心を掴んでいますが、その一方で「振った側はどっちなの?」という疑問を抱く声も多数。
歌詞は「僕」という一人称で語られているため主人公は男性であると思われますが、一体どんなストーリーなのでしょうか?
早速歌詞をチェックしましょう。
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早過ぎたかも 僕ら夢物語
約束のウエディングロードはもう守ってやれない
口だけなのは 最後まで変われなくて
こんな自分じゃきっと誰も守っていけないよ
泣いてる君が『またね』なんかじゃなくて
欲しかった言葉分かっていたけど
≪今更だって僕は言うかな 歌詞より抜粋≫
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「守ってやれない」という歌詞や、恋人が欲しがっていたセリフを伝えられなかった様子を見ると、主人公が女性を振ったと解釈できそうです。
とはいえ、タイトルは「今更だって僕は言うかな」。
主人公が誰かに対し「今更だ」といっていると解釈すると、主人公が振ったと言うのはやや違和感があります。
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さよなら、最後まで愛していたんだ。嘘じゃない。
勝手だって怒るかな、本当馬鹿だったよ。ごめんな。
君の方はきっと新しい場所が出来たんだね
ごめんねとか要らないよ 君が言うなよ
≪今更だって僕は言うかな 歌詞より抜粋≫
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こちらはサビの歌詞。
主人公が「君」に対して謝っているところをみると、やはり別れを切り出したのは主人公のように思えますね。
この後の展開にも注目してみましょう。
彼氏側は未練たっぷり?
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髪の毛の色 変わったらしいね
黒からゴールド 赤 黒 それから青って一体
ふたりで居た日々も 塗り変えているんだろうか
信じ難いけど僕の方は今でも会おうって言いたい
泣いてる君が『ごめん』なんかじゃなくて
欲しかった言葉別れた今でも
≪今更だって僕は言うかな 歌詞より抜粋≫
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別れてからも彼女のヘアスタイルを気にかけ、会いたいと思っている主人公。
まだまだ未練があることがわかりますね。
「欲しかった言葉別れた今でも」に続くのは「言えずに思っている」でしょうか?
そう考察すると、彼女が欲しがっていた言葉をあえて言わなかったのには何か理由があるのかもしれません。
ちなみに、この部分は「青って一体」と「会おうって言いたい」というフレーズで韻が踏まれているのが面白いポイント。
作詞を手がけたボーカル・石原慎也のセンスを感じます。
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また勝手な事言って、期待しちゃうじゃない。
いつだってそうだから、絶対以外約束しないで。
次の子にはきっと優しくしてあげてよね
「約束だからね」なんて 君が言うなよ
≪今更だって僕は言うかな 歌詞より抜粋≫
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こちらは2回目のサビです。
口調から考察すると、前半3行は彼女のセリフで後半の1行が主人公のセリフでしょうか?
やはり主人公側がさよならを告げたように思えますが、注目したいのは主人公が「約束って君が言うな」と主張している点。
「君」は約束を主張できない人物、つまり約束を破ったことがある人なのかもしれません。
振った側は彼氏?それとも彼女?
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伝えたかった言葉など
ひとつも言えないまま
≪今更だって僕は言うかな 歌詞より抜粋≫
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もしかすると主人公は彼女と恋人関係にある間も、伝えたかったことを伝えられていなかったのかもしれませんね。
一体なぜなのでしょう?
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さよなら 君はきっと忘れて行く道で
とっくのとうに もっとマシな人 捕まえたんだ
僕の方はずっと抜け殻みたいだよ
本当は今でも、なんて 君が言うなよ
今更だって僕は言うかな
≪今更だって僕は言うかな 歌詞より抜粋≫
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最後の歌詞を見ると、彼女にはすでに新しい恋人がいることがわかります。
それにもかかわらず「本当は今でも」と元彼を思う様子も見受けられますね。
そしてそれに対し、主人公は「今更だ」と返しています。
これらを踏まえて同曲のストーリーを考察すると、おそらく振ったのは主人公でしょう。
しかし彼女のことが嫌いになって振ったのではなく、彼女の気持ちが別の人に向いているのを察して別れを切り出したのではないでしょうか?
「こんな自分じゃ」と自分を卑下したり、新しい恋人を「マシな人」と表現するのは「自分は彼女に満足してもらえなかった」という思いがあるからだと思われます。
とはいえ彼女も主人公のことを嫌いではなかったからこそ、別れ際に泣いたり「本当は今でも」なんて言ったりしているとも考察できます。
もし主人公が彼女の新たな恋を応援するために身を引いたのだとしたら、「約束なんて言うん」「今更だよ」なんて言ってしまうのも腑に落ちますね。
真相は不明...あなたの考察を楽しんで!
以上、『今更だって僕は言うかな』の歌詞について考察しました。サウシーの楽曲は、実話を元に制作されている歌も多いそう。
同曲にも元になった経験があるのでしょうか。
真相は本人のみぞ知るところですね。
みなさんも歌詞の意味やご自身の経験を元に、様々な考察を楽しんでくださいね。