“超攻撃型”HIPHOPチューン誕生
1月に3rdアルバム『声』をリリースし、2023年も意欲的に音楽活動を展開し続けるSixTONES。
その勢いは留まることを知らず、9thシングル『ABARERO』が4月12日にリリースされることが発表されました。
公式サイトでは「誰にも止められない衝動・溢れ出す本能を解き放つ、型破りな“超攻撃型”HIPHOPチューン」と表現されている本作。
何ものにも縛られず、我が道を突き進むSixTONESを象徴したワイルドな楽曲に仕上がっています。
作詞・作曲を手掛けたのは、TOMOKO IDAとTSUGUMI。
彼女たちはデビュー初期からSixTONESの楽曲を手掛け続け、エキゾチックなリフレインが印象的な『Bella』や、チル系ラブソングの『So Addicted』『love u…』等を提供してきました。
一方、最新曲の『ABARERO』はエッジの効いたハードなHIP-HOPということで、過去作とのギャップに驚く人も多いかもしれません。
また、世界的に活躍するダンサー・SAYA YAMAMARUをコレオグラファーに迎え、1人ひとりの個性を活かしたダイナミックなパフォーマンスを完成させました。
この記事では歌詞の内容を辿りながら、SixTONESがあえて『ABARERO』をシングルで打ち出した意味について探っていきます。
SixTONESが目指す「本能の解放」
----------------
まだ押し上げるぜ限界
目覚めるまで全開
媚びは売らねーMy style
完全にアゲるStraight up (What)
≪ABARERO 歌詞より抜粋≫
----------------
『ABARERO』のテーマの1つが「本能の解放」。
歌詞冒頭から、アクセル全開で飛ばしていくようなエネルギーに満ち溢れています。
全体を通して衝動に揺さぶられるような楽曲ですが、歌詞の語尾では美しく韻が揃えられるなど、言葉の耳馴染みが良いという特徴も持っています。
限界を作らず、自分のやり方で道を切り開いていくという強い覚悟が感じられます。
----------------
待つような柄じゃない
Hatersは構わない
何ひとつ変わらない
Introから飛ばす Brrrrrr
≪ABARERO 歌詞より抜粋≫
----------------
歌詞に出てくる「Haters」とは、直訳すると「ひどく嫌う人々」という意味。
ここではもう少し踏み込んだ表現を用いており、恐らく人の成功を妬んで悪口を言うような“アンチ”を指しているのでしょう。
成功を待ち望むわけでもなく、否定してくる人には構わない。
自分の力で欲しい物を掴みに行くんだ、という野心的な姿勢がみなぎっています。
----------------
Yeah, まだまだかますぜ俺らのやり方で
Badなバイブスもちろん噛み合わねー
誰もコピれない100パーリアルなGame
Holla
Welcome to our party
≪ABARERO 歌詞より抜粋≫
----------------
ここからは田中樹のラップが炸裂。
誰にも真似できないほど突出した“個性”が描写されています。
この歌詞では、そんな強烈な個性でも共有して楽しめる人々に呼びかけ、SixTONESの世界観へと誘っています。
----------------
Can't nobody hold us down now
隠さず今 Burn your fire
Break the silence
Here we go now
(Oh) Are you ready Monsters?
≪ABARERO 歌詞より抜粋≫
----------------
「Can't nobody hold us down now」とは「誰も俺たちを押さえることは出来ない」という意味。
続く英語の歌詞も「君の火を燃やせ」や「静寂を打ち破れ」といった意味になり、感情を爆発させながら1つになって盛り上がろうとする様子が伝わってきます。
「Are you ready Monsters?」という問いかけには、言い換えれば「全てをさらけ出す準備は出来ているか?」という想いが込められているのかもしれません。
サビから溢れるビターな中毒性
----------------
A BA RE RO
Break it Break it (Take it off)
Break it down now
Show me what you got (Come on break it down)
目覚めろ Monsters Monsters (Monsters)
We together
コワいもんなし Monsters
≪ABARERO 歌詞より抜粋≫
----------------
ビターな中毒性をはらんだサビには、一度聴いたら脳裏に焼き付くような存在感があります。
イントロでも繰り返されるこのテーマは、ディープなサウンドも相まってアンチヒーロー的な性質を持っています。
ダークなカリスマ性は、SixTONESのグループ色にピッタリとハマっています。
----------------
朝から夜まで
Till we get on TOP We 突破 (What)
このまま振り切れ
But I know you never get enough (What)
Here we go Here we go Here we go… (Here we go)
Do or die やりたい放題 (Straight up, Oh)
Here we go Here we go Here we go…
100/0アンチと半端は論外 (Yeah)
≪ABARERO 歌詞より抜粋≫
----------------
この歌詞で強調されているのは、半端にとどめず振り切れてしまおうというメッセージです。
「Do or die (やるか死ぬか)」という究極の選択の中、彼らは迷わず行動に移すでしょう。
自分の気持ちに従って生きようとする、揺るぎない強さが根底に存在するのです。
「100/0」とは、相手に100%の責任があるという意味でよく使われます。
そんな偏見は意に介さず、波長の合う者同士で思う存分楽しもうという気持ちが表れています。
豪華カップリング&特典にも注目!
今回はSixTONESの9thシングル『ABARERO』の魅力を歌詞の意味から読み解いてみました。3rdアルバム『声』では「新しい音楽ジャンルの追求」を通して、グループの可能性を存分に見せつけたSixTONES。
それに対し、最新シングル『ABARERO』では「どこまで自分自身を解放できるか」という彼らの挑戦が感じ取れました。
つまり本作は、SixTONESの核となる部分を剥き出しにしたような楽曲なのです。
「SixTONESとは何なのか」を追い求めた結果、衝動的な“本能の咆哮”と形容できるほど突き抜けた作品が完成しました。
また、本シングルでは表題曲に引き続き、カップリングも毛色の異なる魅力的な楽曲が勢ぞろい。
初回A盤には新曲『Hello』と『Good Luck! -Sunrise Soul Remix-』、初回B盤には新曲『彗星の空』と『ふたり -Sunset Chill Remix-』をそれぞれ収録。
すでにリリースされた楽曲も、アレンジによって異なる彩りを見せてくれることでしょう。
さらに、DVD特典では初回A盤に『ABARERO』のMV、メイキング、ソロムービーを収録。
初回B盤では、3rdアルバム制作の裏側をとらえた「Documentary of “声”」を楽しむことができます。
そして、通常盤には新曲『PARODY』『Drive』に加え、「PLAYLIST -SixTONES YouTube Limited Performance-」から『人人人』と『Chillin’ with you』を収録。
公式から待望の音源化ということで、さらに期待が高まりますね。
YouTubeで公開された「ABARERO nonSTop digeST」では、『ABARERO』に収録予定のナンバーを全曲試聴できるので、ぜひチェックしてみてください。