「Da-iCE」とのコラボした至極のバラード
『スパロウズ』は男性ボーカルユニット『CHEMISTRY』が2023年3月に発売した楽曲。彼らにとって約3年半ぶりとなるシングルです。
今回の作品では音楽グループ『Da-iCE』のメンバーである大野雄大、花村想太とのコラボも実現。
一体どんな内容に仕上がっているのか、さっそく歌詞をチェックしてみましょう。
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夕立を避け 草葉をつかんだあと
大きな木の下で キスしたね
雨があがれば いつものふたりに戻る
わかっていたから 止まないでと願った
≪スパロウズ 歌詞より抜粋≫
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冒頭で歌われているのは、恋人と思われる2人の様子です。
キスをするほどの親密なようですが、気になるのが「雨が上がってしまうといつのも2人に戻ってしまう」という旨の歌詞。
「いつものふたり」はキスをするような関係ではないと考察すると、やや複雑な関係にあると考えられます。
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あのころ 僕らが 描いてた未来図は
大人の心ない声で揺れた
≪スパロウズ 歌詞より抜粋≫
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続く歌詞からは、当時の2人が思い描いていた未来図が周りの人によって否定されていたことがわかります。
一体2人はどうなってしまったのでしょうか?
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どこまで 行けるのか わからないまま
雀たちが
力まかせに
空をめざすように
行先も決めず飛べば それでよかったのに
たとえ翼折れても
傷を負ってでも
≪スパロウズ 歌詞より抜粋≫
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サビで歌われているのは、後悔の気持ち。
ここから推測すると、2人の未来は叶わなかったことがわかりますね。
大人から反対されるような恋、そして諦めてしまった主人公の後悔が歌われている楽曲なのかもしれません。
溢れ出す後悔の気持ち
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忘れたことは 一度もなかったんだ
忘れたふりなら 数えきれないのに
≪スパロウズ 歌詞より抜粋≫
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この歌詞からは、主人公が相手のことを必死に忘れようとしていたことがわかりますね。
しかし、主人公の思いは強かったのでしょう。
全く忘れられず、今も相手を思い続けていることが次の歌詞でも歌われています。
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雨降る 午後には いつだって思ってる
あなたがそばにいる「別の現在」を
≪スパロウズ 歌詞より抜粋≫
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2人にとっては思い出の雨。
しかし、相手がいない今、その雨は主人公にとってただ辛いものなのかもしれません。
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どこまで行けたのか わからないけど
雀たちは
もっと 自由に
空を飛べたはずさ
雨あがり 光る舗道 目を閉じた僕は
ずっとあの日の続きの
今日を生きている
≪スパロウズ 歌詞より抜粋≫
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「もっと自由でよかったのかもしれない」と当時を悔やむ気持ちが切ないですね。
「あの日の続きの今日を生きている」という歌詞からは、主人公がいまだに一歩を踏み出せずにいることがわかります。
この深い後悔は、報われるのでしょうか?
最後の「今日」はいつのこと?
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どこまで行けるのか わからないまま
雀たちが
力まかせに
空をめざすように
行先も決めず飛べば それで よかったのかなぁ
≪スパロウズ 歌詞より抜粋≫
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こちらは最後のサビの前半部分。
主人公は今もなお、自分の意思を貫かなかったことを後悔し続けています。
しかし、どんなに後悔しても現実は変わらないもの。
最後の歌詞に注目しながら、続く歌詞をご覧ください。
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ずっと あの日の続きの
今日を生きてきた
今日を
生きてゆく
≪スパロウズ 歌詞より抜粋≫
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これまでは、後悔しているあの日の延長線上を生きてきた主人公。
しかし、最後は「今日を生きてゆく」とあえて言い直していますね。
この「今日」には一体どのような意味が込められているのでしょうか?
前向きに捉えるならば、過去とは決別し新たな一歩を踏み出した「今日」、そうでないならあの日の延長線である「今日」と考えられそうです。
実際、どちらの意味が込められているかはわかりません。
みなさんはご自身の状況や思いを重ねながら、曲の世界観に浸ってくださいね。
4人の美しすぎる歌声は必聴!
今回はCHEMISTRYの3年半ぶりとなる新曲『スパロウズ』について解説しました。同曲は歌詞も魅力的ですが、しっとりと歌い上げる4人のハーモニーも魅力的です。
CHEMISTRYの2人、そこに大野雄大と花村想太が加わった歌声はまさに圧巻!
ぜひイヤホンやヘッドホンでじっくり聞いてみてくださいね。
思わずうっとりしてしまうはずですよ!