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【インタビュー】超音波ビビビソニックでオープニングアクトを務めた、THE SUPER FRUITと世が世なら!!!を直撃!ライブの感想や新作について話を聞く。

3月11日(土)に行われた、「超音波ビビビソニック」。今回は本イベントでオープニングアクトを務めた、THE SUPER FRUITと世が世なら!!!の2組にインタビューを敢行。オープニングアクトの感想やリリースする新作について、話を聞いた。
テレビ東京にて毎週、金曜曜深夜3時15分から放送中の、オーナーのレジェンドタイガーマスコこと怒髪天・増子直純と、支配人のファーストサマーウイカがお届けするミュージックステージ「超音波」。クールなアジアンテイストのステージに、バンド、アイドル、シンガーソングライター、ラッパーなど多彩でジャンルレスなアーティストを招く当番組。そんな「超音波」が番組初となる、公開収録ライブイベントを3月11日(土)に日本橋三井ホールにて開催した。

「超音波ビビビソニック」と題し、行われたライブイベントには、日本のポップス・R&B界を牽引する清水翔太、3月1日(水)に武道館公演を成功させたばかりのKEYTALK、そして、SKY-HIが代表を務めるBMSGに所属し、成長著しい活躍を見せるNovel Coreがライブパフォーマンスを魅せた。

そして、番組内で不定期コーナーとしてOA中の「酒場サーキット」も開催。ロック界の熱血漢、そして美味しいお酒と肴をこよなく愛するBLUE ENCOUNTのボーカル・田邊駿一がホストを務め、酒場ライターのパリッコが監修する当コーナーには、シンガーソングライターの川崎鷹也、Da-iCEの工藤大輝がゲストとして登場し、ここでしか聞くことができないトークを繰り広げた。

そんな贅沢なイベントでオープニングアクトを務めたのが、今回インタビューしたTHE SUPER FRUITと世が世なら!!!の2組。まずは、世が世なら!!!のインタビューからお届けしよう。

「超音波ビビビソニック」ライブアクト

▼清水翔太


▼Novel Core


▼KEYTALK


▼THE SUPER FRUIT(オープニングアクト)


▼世が世なら!!!(オープニングアクト)


夢のような舞台で躍動した世が世なら!!!

──先ほど、オープニングアクトが終了しましたが、率直に今の気持ちを教えてください。


大谷篤行:もうお客さんが温かいというかね?熱がすごかったです!

内藤五胤:うん、そうだね。もちろん緊張もしたんですけど、番組でお世話になったこともあって、今回こうやって「超音波ビビビソニック」にも呼んでいただいて、本当に光栄でしたね。すごく豪華なアーティストさんが出揃うイベントのオープニングアクトだったけど、誰にも負けたくないという気持ちでちゃんと望めたかなとは思います。


──楽しむことができましたか?

全員:楽しかったです!!


──それがいちばんですね。番組「超音波」ついての印象はありますか?

添田陵輔:名だたる素敵なアーティストさんが出ているという印象があったんですけど、実際に僕たちが出演する機会をいただいたときには個人的にもすごく嬉しかったし、メンバーも喜んでいて。それこそ言葉にならないなと思っていました。


──ご家族や友人から反響はありましたか?

添田陵輔:ありましたね! 

大谷篤行:学校で「観たよ!」って言われて、嬉しさと恥ずかしさが混じったような気持ちになりました(笑)。


──名だたる方たちというお話も出ましたけど、今回は清水翔太さんやKEYTALKさん、Novel Coreさんなど、たくさんのアーティストが出演されていますが、いかがですか?

中山清太郎:もちろん皆さんのことは知っていましたし、Novel Coreさんは中学生の頃から知っていたので、自分たちがこんな素晴らしいアーティストさんとご一緒にライブができるってことが夢のような感じだなと思いました。


──夢見心地のままライブがあっという間に終わってしまった感じ?

中山清太郎:それはあるかもしれません。すごく楽しかったです!

六者六様の憧れの人

──活動するにあたってきっと皆さんにも憧れの存在が少なからずいらっしゃると思うんですが、1人ずつ憧れの人を教えていただいてもいいですか?

大谷篤行:僕は倉木麻衣さんです。結構前から倉木さんの曲を聴いていて、世界観に浸れるし、聴いていて心地がいい。僕も人を癒したりとか心の安らぎになるような音楽が提供できる人になりたいなと思っています。


橋爪優真:僕は二宮和也さんです。ずっと好きなんです。二宮さんはゲーム好きで有名だと思うんですけど僕もゲームが好きでそういう共通点もあったりして。ライブでは歌声が誰よりも輝いていて、主演男優賞も多く受賞されて芝居もできて、なんでもできる最高の存在だなと思っています。すごく憧れです。

添田陵輔:自分は、Mrs. GREEN APPLEさんが大好きで。高校サッカーの応援歌になった「僕のこと」を聴いてからハマってしまって。高いキーでテクニックもめちゃくちゃ必要で大森さんのボーカリストとしての才能や技量はボクがまだ語れるレベルではないのですが、テクニックとか高音が出るとかではなく歌っているだけではなく心から思っていることを伝えようとしてくれているなと思うんです。

例えば、「俺が助けに行く」という歌詞があったとしたら、本当に助けてきてくれるんだろうなってリスナーに思わせてくれるんです。いろんな場面でMrs. GREEN APPLEさんの楽曲には助けられたなって思いますね。だからこそ僕も誰かの救いになるようなアーティストになりたいです。

中山清太郎:僕はK-POPがめっちゃ好きで。中でもNCTというグループの中本悠太さんという日本人の方がいらっしゃるんですけど、中本さんって日本人なのに韓国でも有名だし、もちろん日本でも有名で。俳優として『HiGH&LOW THE WORST X』にも出演されているんですよ。とてもクールでダンスも上手い、僕もそんな中本さんみたいにクールなアーティストになりたいと思っています!


笠松正斗:自分はすごくジャニーズさんが好きで。Kis-My-Ft2の玉森裕太さんが憧れの存在です。小学5年生からずっとライブに行っているんですけど、初めて観たときにすごくキラキラしていて、そのアイドルのキラキラ感に憧れて業界に興味を持ちました。玉森さんは1曲1曲で異なる表情だったり、歌詞の読解力だったりがすごく素敵な方で、あの表現力を僕も見つけていきたいと思います。

内藤五胤:アニメが大好きなんですが、「ラブライブ!」の矢澤にこが憧れで。あのプロ意識の高さはアニメではあるけれどすごく参考になるし憧れるというか。この業界に進んで改めて観返したとき、それをすごく感じましたね。


──みんなそれぞれ個性があって面白いですね。

成長を感じる楽曲となった「ウオー!サオー!」

──それでは、2nd Single 「ウオー!サオー!」についてもお聞きします。率直にこの楽曲は皆さんにとってどのような楽曲に仕上がりましたか?


添田陵輔:そうですね~。最初はグラムロック調にビートを細く刻んで進んでいく曲なんですけど、サビで音が開けていくんですよね。テンションがグッと上がる感じになっているんですけど、そこのフリはお客さんと一緒にやっていたりしてすごく楽しい曲になったなと思います。今までの自分たちにない曲になったと思いますし、僕たちは「真面目型おふざけ集団」というコンセプトでやっているんですけど、コンセプト通り真面目にふざけられているのかなって思っています。

大谷篤行:全力が出せているというか、自分たちがやっていてすごく気持ちがいい。僕たちはみんなダンスも歌も初心者の状態でスタートしたんですけど、今回の「ウオー!サオー!」がかなり完成度が高い曲なのかなって思います。ダンスに関してもまとまったものに仕上がったので、本当に成長を感じる1曲になりました。

▲世が世なら!!!「ウオー!サオー!」MUSIC VIDEO

──なるほど。ちなみに「ウオー!サオー!」で好きな歌詞やフレーズはありますか?

笠松正斗:やっぱりサビですかね。歌詞が単純で〈後ろ向け〉や〈前ならえ〉とか、ファンの方と一緒にフリを踊ることでひとりじゃないよという意味合いがあるので、そこが僕がいちばん好きなフレーズですかね。


内藤五胤:じゃあ、自分のパートの部分、落ちサビの〈こたえなんてないぜ迷路を行くんです〉というフレーズの歌詞があるんですけど、そこが俺ら自身も迷っていた時期があって。特に夏は落ち込んでいた時があって。何が正解でどういうライブが正しいのか、ファンの皆さんはどういう世が世なら!!!を求めているのかなとか、そういうことを思っていて。

めちゃくちゃ迷っていたんですけど、時間が過ぎるではないですけど経験を積んでいって、別に迷っていてもいいのかな、ゆっくり解決すればいいだなって。そういう気持ちがこのワンフレーズに詰まっているというか。自分たちはまだ迷路の中にいると思うし、ゴールが見えてない状況だけど6人で居ればなんとかなるかなって。

中山清太郎:僕は、2番のBメロ。〈A型なら真面目でB型には自分軸〉という歌詞があるんですけど、こういう歌詞ってあんまり他にはないのかなと思っていて。僕たちの個性が詰まったフレーズというか、パフォーマンスができる箇所だと思うので、注目してほしいなと思いますね。



──先ほど、迷った時期があったとおっしゃっていましたけど、そういうときはメンバーで話し合って解決するんですか?

添田陵輔:しますね。でも結局答えが出てこなくて続いていくみたいなこともあります。

橋爪優真:話し合うか思いっきり落ち込むかの2択だよね。


──それは全員で足並みが揃って落ち込んでいく感じ?

中山清太郎:ひとりで上がっていく人はあんまりいない。みんな落ち込んでいく感じはありますね(笑)。

添田陵輔:落ちるとこまでいってから、みんなで「まあまあ!」と声を掛けながら上がっていく感じですね。自分たちの世が世なら!!!という名前には弱者からの逆襲という意味も込められていて、本当にこの6人でやるしかなないないんで。落ち込んだらみんなで頑張っていくという感じですね。


──みんなで足並みを揃えて活動できているのはすごくいいことですね。そして、カップリング曲についてもお聞きしますが、「ウオー!サオー!」とは異なるテイストで可愛らしい曲に仕上がっていますね。

橋爪優真:世が世なら!!!のメンバーが恋愛したときこういう感じになってしまうというのが分かりやすい曲なのかなって思います。こういった可愛らしい曲は過去にもあったんですけど、恋愛という感じではなくて。今回は恋愛ソングということで、どストレートに思いを伝える感じが僕たちらしさを感じるんですよね。僕たちが恋愛をしたらストレートに伝えるよって。


──そうなんですか? ストレートに思いを伝えれるタイプですか?

橋爪優真:僕はストレートに伝えます! 


──ちなみに、「乙男」で好きなフレーズはありますか?


大谷篤行:僕は、〈スキでスキでスキでスキがあればもう1人占めしたい〉。サビのフレーズなんですけど、少し独占欲というか、好きな人は誰にもとられたくないじゃないですか! ダンスの振りも1人占めしたい気持ちが全面に出たようなものになっていて、そこの振りでは実際にそういう気持ちで踊っていますね。

橋爪優真:自分は落ちサビのあたりなんですけど、〈勝手だけどまだ彼氏作んないで〉というのが、この歌自体が少し弱い自分と好きな女の子がいて、言えないけどめっちゃ好きに思っているという歌詞だと自分は思っているんですけど、この部分もすごくストレートな歌詞で、「月がきれいですね」と比喩で例えることもなく、思ったことを素直に伝えている感じがめちゃくちゃ好きですね!

▲世が世なら!!!「乙男」MUSIC VIDEO


スパフルは切磋琢磨できる存在

──本日、同じ舞台に立ったTHE SUPER FRUITは世が世なら!!!にとってはどういう存在ですか? 

添田陵輔:好きです!


中山清太郎:僕たちにとって必要不可欠な存在だし、居なかったら多分もっと弱くなってしまっていたかもしれない。学ぶものが多いんですよね、スキルやパフォーマンス力とか本当にすごいなと思うことがあります。でも、世が世なら!!!の方が優っているんじゃないかと思う部分もあるし、お互いがお互いをひっぱりあっている関係性なのかなと。

添田陵輔:良きライバルという感じですかね。彼らがそばにいるからこそ、僕たちも上がっていけると思います。

内藤五胤:絶対負けたくないです!


──切磋琢磨できる相手がいるっていうのは、グループの強みですね。最後に今後の目標を教えてください。

笠松正斗:セカンドシングルの「ウオー!サオー!」でファンと一緒にダンスをするということで一体感を出すことができていると思うので、より深みを出して、質を上げていければいいな思いますし、自分たちのスキルの部分をもっともっと成長させていきたいです!

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オープニングアクト後、和気藹々とたくさんのことを語ってくれた、世が世なら!!!の6人。次は、同じくオープニングアクトを務めた、THE SUPER FRUITの7人にインタビュー。オープニングアクトを終えてすぐの彼らはいま、何を語るのだろうか。まずは、超音波ビビビソニックの感想から聞いていく。

ファンと一緒に踊ることができたオープニングアクト

──オープニングアクトお疲れ様でした! 率直に今の気持ちを教えてください。


全員:めちゃくちゃ楽しかったです!


──具体的にはどんなところが楽しかったですか?

阿部隼大:お客さんが一緒に踊ってくれたことがすごく嬉しくて、「チグハグ」を知ってくれている方々がサビの部分を踊ってくれているのが見えて本当に嬉しかったですね。新曲も披露させていただいたんですが、それでもついてきてくれるというか、フリを知らないハズなのにやっていただけたのがすごく嬉しかったです。


──それは嬉しいですね。番組「超音波」ついての印象はありますか?

堀内結流:いろんなアーティストさんが出る番組だなと思っていて、自分が新しい音楽に触れる場所でもあるなと。自分も観ていますし、このアーティストさんがこんな曲を出しているんだと知ってそこからハマることもあったので、新たなキッカケがある番組かなと思います。とても好きです。

鈴木志音:僕たちのようにデビューしたてのアーティストさんが多く出ている印象もあります。


──今回は清水翔太さんやKEYTALKさん、Novel Coreさんなど、たくさんのアーティストが出演されていますが、皆さんの印象も教えてください。

小田惟真:Novel Coreさんはラッパーとして戦っている姿がカッコいいなと思ってたんですけど、今日生で音楽を聴けてよりカッコよさを感じることができましたね。ライブも見させていただいたのですが、すごかったです。

星野晴海:僕はNovel Coreさんを「月とオオカミちゃんには騙されない」の時に知ったんですけど、そこから曲を聴き出して大好きになりました。生き方もすごくカッコ良くて、ツイートとかも人間性が滲み出たカッコいい文章を書いていたりしていて。今回ご一緒させていただけたことがとても嬉しいです。

阿部隼大:僕は学生時代、清水翔太さんの曲を毎回カラオケで歌っていたのですごくエモーショナルな気持ちになりました。

7人それぞれの好きな人・憧れの人

──憧れの人はいる?


阿部隼大:僕は、AAAの西島隆弘さんが大好きで。同じ北海道出身ということもあるんですけど、AAAでも活躍しつつ、ソロでNissyとしてもドーム公演を成功させていて。楽曲1つ1つ、自己プロデュースで世界観を作り出すのがすごく上手だなって。その魅力に惹かれますね。

堀内結流:僕は川谷絵音さんがすごく好きで。自分が音楽を好きになるきっかけをくれた方でもあるし、小学4年生からずっと聴いているんですけど、そこから1度も欠かすことなく全曲聴いています。自分は飽きやすいタイプでもあるんですけど、川谷さんは別格ですね。僕が言うのもおごがましいですが、作詞作曲は天才的だと思います。

星野晴海:僕はあいみょんさんが大好きです。歌を歌詞メインで聴くことが好きで、あいみょんさんって「好き」ということを伝えたい内容の歌詞でもすごく遠回りして書いているというか、ひと言で伝えれることを物語のように書かれている歌詞が魅力的だと思うんです。僕もそういった歌詞を書いてみたいなと少し思っています。

小田惟真:自分はジャニーズのLil かんさいの嶋﨑斗亜くんとHey! Say! JUMPの山田涼介くんに憧れています。自分と同じでメンバーカラーが赤ということもあって、お二人を見て吸収できることもたくさんあるので、そういった面ではすごく憧れです。

田倉暉久:とても好きなのは、キュウソネコカミさんが好きです。受験期の時に勉強をしながら聴いていたバンドなんですけど、意味のないように思えることに価値をつけて歌っている歌詞というか。少しキテレツな部分もありつつ、MVはすごくカッコよかったり、シンプルに歌唱力も演奏力も高い。他のバンドにはない魅力を持ち続けている方たちだなと思います。これからもずっと聴き続けていくバンドだと思います。


松本勇輝:僕は兄の影響でYUIさんがすごく好きです。自分自身に辛いことがあった時に聴いて救われた曲が何曲もありますね。女性シンガーソングライターの方の音楽をよく聴いているんですけど、その中でもやっぱりYUIさんは特別な存在だなと思います。

鈴木志音:僕はNCTのジェノさんにすごく憧れていて、世界を舞台に活躍されていることも憧れているポイントなんですけど、すごくファッションがオシャレなんですよ。そこからすごく影響を受けています。

デビュー後すぐに体験したバズり体験

──それでは次に活動についてお聞きします。やっぱりスパフルといえば「チグハグ」の大流行だと思うんです。デビュー後すぐの体験だったと思いますが、どうでしたか?


田倉暉久:人生の中でも1度体験するかしないかレベルの奇跡だったと思います。歌詞やサウンド、ダンスのフリ、さまざまな仕掛けを散りばめたものが今回奇跡的にハマって、それがさらに重なっていったというか。そんな奇跡的な体験をデビュー曲でできたというのは他にない経験だと思います。


──SNSを開けばみんなが踊っていましたもんね。

田倉暉久:ありがたいです。でも自分たちの曲かどうかも分からないくらいだったので……(笑)。


──あれだけバズったらそうなっちゃいますね。これまでの活動を振り返ってみてしんどかったこと、大変だったことはありますか?

全員:強化合宿……。


星野晴海:去年5月のGWに1日中強化レッスンを7日間、カリキュラムを組んでやっていたんですけど、朝も早ければ夜も遅いハードスケジュールで……。デビューも決まってない時期だったしこんな過密スケジュールは初めてのことだったので、すごくしんどかったですね。

堀内結流:精神的にも体力的にも大変だったね…。

松本勇輝:唯一の楽しみがみんなで食べるご飯!

田倉暉久:みんなでピザを食べたんですけど、正直それしか思い出したくない(笑)


──それを経て、絆が深まったんですね。

星野晴海:そうだと思います!

THE SUPER FRUITにしか歌えない春ソング×応援ソング

──では、新曲「サクラフレフレ」について。新生活に聴きたくなる楽曲に仕上がっているなと思ったんですが、皆さんにとってどんな曲になりましたか?


田倉暉久:初めての春ソング・応援ソングとして歌っているんですけど、春ソングだけどそれだけじゃないというか。「桜が綺麗だね」というわけでもないし、応援ソングだけど「前を見て頑張って行こうぜ!」という感じでもない。すごく絶妙な位置にいる曲だなと思っていて。僕たちってどちらかというと自分を肯定する曲をこれまで歌ってきているんですけど、今回もTHE SUPER FRUITにしか歌えない春ソング×応援ソングになったのかなと思います。

▲THE SUPER FRUIT - サクラフレフレ

──歌ってみて、どう感じましたか?

小田惟真:作詞作曲が「チグハグ」と同じサトダユーリさんというお方なんですけど、中毒性のあるイントロ部分は歌っていて気持ちいいですし、初めて聴いた時のインパクトも大きくて口ずさみたくなるフレーズばかりだなって。その中でも歌詞の中にはちゃんと意味が込められていて、自分を肯定してくれるような言葉が散りばめられているので、歌えてすごく光栄です。


──いまフレーズのお話が出ましたけど、好きなフレーズはありますか?

松本勇輝:〈人様の「いいね」ばかり 気にしてたってキリがないよ〉というフレーズがあって、僕がソロで歌っているんですけど、共感できるフレーズというか。この活動を始める前までは、結構人目を気にしてしまってオープンになれなくて。でも活動を始めて自分の色を出せるようになったり、他の人を尊重することもできるようになったので、当時の自分に語りかけるように歌っているフレーズです。

星野晴海:僕は落ちサビの〈時が経っても変わらないもの 僕らが紡いだこの日々は ここにあるから 忘れないでいて〉というフレーズがすごく好きで。大前提としてこの応援ソングには一方通行の言葉がないというか。「頑張れ」とか「ファイト」という背中を押し出す応援ソングではないんですけど、そこが好きなポイントで。僕の性格上、「頑張って」と言われるのが嬉しい時もあるんですけど、たまに気に触る時もあるというか……。

──とても分かる!

星野晴海:分かりますよね! 「何を知ってるの?」(笑)。って思ってしまうこともあるので、そういう面でこのフレーズは、僕が歩んできた軌跡、ルーツみたいなものを忘れないで自分を肯定して頑張ってみようという意味になっているというか。応援ソングにはなかなかないと思うんです。でもこのフレーズがあるからこそ、「こういう軌跡を辿ってきたんだから、自分は大丈夫」と思わせてくれる。ここは、推しポイントですね。

堀内結流:自分はサビの部分。かなり中毒性があるフレーズになっていると思うんです。〈サクラ降れ降れ 君に降れ降れ〉って桜が降るっていうのと応援のフレーフレーのダブルミーニングになっていて、耳に残る歌詞とリズムが自分が好きな部分です。



──カップリングの「素敵なMy Life」はどんな曲に仕上がりましたか?

田倉暉久:実はライブで披露したのが今日(3/11)のお昼にやったリリースイベントが初めてで、めちゃくちゃ素敵な曲でリラックスしていこうという雰囲気の曲なのでライブで表現するのがとても難しい曲だなと今日思いました。今まではどちらかというとフレッシュに爽やかでキャッチーな曲が多かったんですけど、「素敵なMy Life」はキャッチャーではあるんですけど、歌詞も曲調もそこでは終わらないというか。今まで僕たちが培ってきたものにプラスαされた楽曲なので、そういうところを届けることが難しい曲だなと思ってます。


──歌うのとライブで表現するのでは全然違うものがありましたか?

田倉暉久:分かりにくいというか、聴き込んでくれている反応なのか、リラックスして聴いている反応なのかどっちなんだろうって。一緒に踊ってくださいという曲ではないので。少し不安になる部分はありましたね。ただこれからどう表現していくか、その難しさも含めて試行錯誤していけたらいいなと思います。

鈴木志音:歌詞がいいとお客さんが言ってくださっていて。〈僕は僕でしかないので〉というフレーズがあるんですけど、こういうことってどうしても忘れがちになってしまうというか、「僕は僕でしかない」ということをこの曲を通じてファンの皆さんにも伝えていけたらいいなと思います。


──味方になってあげれるような曲というか。


鈴木志音:そうですね。そういう曲でありたいなと思います。


──ちなみに、皆さん好きなフレーズはありますか?

小田惟真:自分が歌っているところなんですけど、〈ありのまま暮らしていたいのだ悩んでもキリがないし〉というフレーズ。自分を隠して生活をしていたことがあって、自分の思ったことを言えない、それに悩んで落ち込んでしまうことがあったので、このフレーズは特に刺さりました。

阿部隼大:〈あることないこと噂話なんて 嫌だね 何故か勝手に決めつける〉ってフレーズがあるんですけど、人って噂話をめっちゃ信じるじゃないですか。だからここは共感ポイントなのかなって思っています。

田倉暉久:僕は、〈僕は僕でしかないので〉とか、〈好きなところも嫌なところも含めて自分だから〉とか、自分にベクトルを向けた歌詞が好きです。僕は中学の頃から「何者かになろうとしているうちは何者にもなれない」と思っていて。過去に好きな人・憧れの人に近づこうとして、なれなくて落ち込んだこともあるんですけど、「自分は自分」「自分にしか出来ないことがある」と気付かせてくれる歌詞だなと思っています。

ライバルでもあり相棒でもある特別な存在

──彼らにも同じ質問をしたんですが、本日、同じ舞台に立った世が世なら!!!はTHE SUPER FRUITにとってはどういう存在ですか?

阿部隼大:個人的にはエンジンのギアを上げてくれる存在。いちばん大切なパーツなのかなって思います。普段の練習もギアを入れてもちろんやっているけど、彼らと一緒だとより気合いも入りますし、負けたくないし、そういう意味では自分たちを1つの上の段階に押し上げてくれる存在です。


堀内結流:そうだね。ライブを一緒にやることが多くて、前半が世が世なら!!!で後半がスパフルという順番が多いんですけど、世が世なら!!!が会場を温めてくれているというか、だからそのまま自分たちもその熱さに乗っからないと負けちゃうことになる。彼らが自分たちの心を燃やしてくれているように感じます。お互いを高め合う相棒だと思っていますね。


──ライバルでもあるし、相棒でもある。

田倉暉久:この活動を続けていく中では一生意識し合う関係だなと思います。


──最後に今後の目標を教えてください。

松本勇輝:個人の目標としてはもっとスキルを上げて、胸を張ってスパフルを応援してください!と言えるようにたくさん努力して、もっといいスパフルをお見せできるようになりたいなって思います。

鈴木志音:「チグハグ」以降、メンカラで呼ばれたりすることも多くなって。それが少し悔しいのできちんと自分の名前まで知っていただけるようにもっと頑張りたいと思います。

星野晴海:グループ全体でこれからどこを目標にしているのかというのは、あえて公表しないようにしていて。それはデビュー間もなくバズったので、自分たちもまだ胸を張って公表できる状態ではないというか。決してネガティブな意味ではないんですけど、前向きに考えた上で今の段階で言うのは違うなと。実力をつけて堂々と言いたいです。

ただ、グループの由来でもある、メインディッシュや水のように必要不可欠なものでなくても、フルーツのように『あると嬉しい』特別な存在になりたいし、「チグハグ」のような曲をたくさん出して、「この曲もスパフルだったんだ!」ということの繰り返しになれば浸透していくと思う。今までやってきたことをより一層、丁寧に今年1年、もう1回できたらいいなって思ってます!



TEXT 笹谷 創
PHOTO Kei Sakuhara

番組情報

■テレビ東京「超音波」
放送日時:毎週金曜日27時15分~
▷公式HP

「超音波ビビビソニック」の模様第3弾
4/29(土) 11:59までTVerにて見逃し配信中
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