春日井製菓「グリーン豆」50周年記念ソング
『キセキ』や『愛唄』、『遥か』など、ストレートな歌詞と爽やかなメロディーで人々を魅了するGReeeeN。メンバー全員が歯科医師免許を持つことでも有名な、福島県出身の4人組ボーカルグループです。
2023年3月29日、そんなGReeeeNが新曲『グリンピース』を配信リリースしました。
『グリンピース』は、春日井製菓「グリーン豆」50周年記念ソングとして制作された1曲。
リリースと同日には、宇宙人が地球でアルバイトを経験する個性的なMVも公開されました。
『グリンピース』について、GReeeeN は「一人一人は豆のように小さな存在ですが誰しもが芽を出し、それが集まって林になり、森になる。とっても大事な初めの一粒だ」とコメントしています。
さらに、歌詞の中に「豆」が隠されているとかいないとか…。
「緑つながり」のコラボ曲として、GReeeeNと「グリーン豆」をつなぐ『グリンピース』。
今回は、そんな遊び心が散りばめられた『グリンピース』の歌詞の意味を考えていきます。
未熟者同士、助け合って進め!
まずは、1番の歌詞です。
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僕らは不器用持ち寄った地球人
いっそ許しあいだね 譲り合いたいね
永遠なんて保証はないから
この一瞬を明日もやるだけさ
≪グリンピース 歌詞より抜粋≫
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人は誰しも「不器用」な「地球人」である。
だからこそ互いに愛を持って許し合い、譲り合うことが大事だといえます。
「GReeeeN」というグループ名に「未熟者」という意味が込められていること、グリンピースが完熟前の豆であることにも通じる、大切な教えですね。
完璧にとらわれず、ただ一瞬一瞬を大事にして生きていこうと思えてきます。
次の歌詞です。
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ミドリイロの命は愛に包まれ
笑顔に今 逢いにいこう
≪グリンピース 歌詞より抜粋≫
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愛に包まれた「ミドリイロの命」。
GReeeeNのメンバーそれぞれが自己紹介をする楽曲『ミドリイロ』も連想させるフレーズですね。
なにより、緑の大地に生きる私たちも「ミドリイロの命」だといえそうです。
また、サヤに包まれたグリンピースや、袋の中の「グリーン豆」についても同様の想像が膨らみます。
自分を待っている大切な人や未来の自分自身のために、勢いよくアクションを起こしたくなるような歌詞ですね。
ポジティブ全開のまま、サビの歌詞に入ります。
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いつだって 繋がってくソコに
ありがとうも愛も 必要
行く my way 手を繋いで進めばいい
負けんな LOVE&PEACE
≪グリンピース 歌詞より抜粋≫
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誰もが感謝や愛を忘れずにいられたら、笑顔あふれる優しい世界になりそうです。
「繋がってくソコ」とは、今と地続きの「笑顔いっぱいの未来」のことなのではないでしょうか。
周囲の人と手を取り合い、助け合いながら自分の道を進むことが「LOVE&PEACE」の第一歩なのかもしれません。
可能性は無限大!
次に、2番の歌詞を見ていきます。
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どうすんだい?金輪際つなぐ世界を
この僕でさえも一体何代目?
争って流れた涙は
接着剤になる前に乾いた
どんな可能性も秘めた僕ら
何千億通りの未来から
≪グリンピース 歌詞より抜粋≫
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果てしなく続く世界、進める道は無限大です。
自分が何代目かも分からない道を選び、私たちは人生を歩んでいきます。
とはいえ、必ずしも1つの道にこだわる必要はないのかもしれません。
「争って流れた涙は 接着剤になる前に乾いた」というフレーズには、競争が激しい1つの道に執着しなくてもいいというニュアンスが読み取れます。
「どんな可能性も秘めた僕ら」だからこそ、小さな一歩からさまざまな道に進んでいくのが大切なのかもしれませんね。
続いて、サビの歌詞を見てみましょう。
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いつだって 繋がってくソコに
ありがとうも愛も 必要
起死回生の一回目 何べんだっていい
繰り返せ LOVE&PEACE
≪グリンピース 歌詞より抜粋≫
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「起死回生の一回目 何べんだっていい」というフレーズは、失敗してもまだ別の道があること、何度くじけてもリトライできることを優しく教えてくれているように思えます。
別の道を見つけたり同じ道で頑張ったり、負けずに繰り返すことが「LOVE&PEACE」の近道なのでしょう。
「いまめの前に」あるもの
ここからは終盤の歌詞を見ていきます。
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やっと手に入れた 握ったまんま 硬いこぶしじゃ
手も繋げない 誰もいない ポツンとじゃ嫌だ
おひとつどうぞって 声をかけて
分かち合いたい そんな瞬間で溢れたらいいなあ いいなああ
いつだって 繋がってくソコに
ありがとうも愛も 必要
行く my way 手を繋いで進めばいい
負けんな LOVE&PEACE
≪グリンピース 歌詞より抜粋≫
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夢を叶えたり成功したりするのは素晴らしいことです。
ただ、それらをつかみ取った「硬いこぶし」のままでは「手も繋げない」。
過去の栄光にしがみついていては、きっと周りの人は離れていくことでしょう。
慢心せず、お菓子を「おひとつどうぞ」と分け与えるような心の広さがあれば、自分も周りもハッピーになれそうですね。
そんなささやかな「LOVE&PEACE」こそ、大きな幸せを芽吹かせる種なのかもしれません。
最後の歌詞も見てみましょう。
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lalala ない地図を歩いてこう
きっと涙も愛想尽かし 笑いあい逢いにいこう
lalala ない地図を歩いてこう
きっと涙も愛想尽かし いまめの前に
≪グリンピース 歌詞より抜粋≫
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何通りもある未来、地図のない未来を私たちは歩いていきます。
「きっと涙も愛想尽かし」には、無意味な争いから解放されたような爽快感が伝わってきますね。
「笑いあい逢いにいこう」と歩を進める今。
「い“まめ”の前に」あるのは、「LOVE&PEACE」かグリンピースか、はたまた美味しい「グリーン豆」か。
「グリーン豆」の新たな一歩とともに、私たちも1つ成長したくなります。
豊かな未来へ、LOVE&PEACE!
今回は、GReeeeN『グリンピース』の歌詞の意味を解釈しました。明るい未来を予感させる、可能性に満ち満ちた応援歌でしたね。
サヤから出ていくグリンピースや袋から出ていく「グリーン豆」も、人間と同じように明るい未来を夢見ているのではと思えてきます。
「おひとつどうぞ」の精神を忘れず、私たちも豊かな未来へと新しい一歩を踏み出していきたいですね。
HIDE、navi、92、SOHの男性4人組、福島県で結成されたボーカルグループ。 メンバー全員が歯科医師免許を持ち、医療との両立のため顔を伏せて活動中。 『愛唄』『キセキ』『遥か』『オレンジ』等、デビュー以来数々のヒット曲を生み出す。 『キセキ』は今も日本国内においてもっとも多くダウ···