MAZZELの魅力とは?
──今年3月に『MISSION』でプレデビュー、そして5月にデビューシングル『Vivid』でデビューされました。デビューしてからの4ヶ月はグループにとってどんな期間でしたか?KAIRYU:僕ら自身も、当たり前ですけど初めてのデビューなので、BMSGのセカンドグループという大きな期待の目を向けられた上でのデビューだったので、プレッシャーもすごく感じていました。少なくとも僕はそのプレッシャーとの勝負の期間で、ファンミーティングツアーを回らせていただいたりとか、フェスにも出させていただいたりとか、そのプレッシャーに打ち勝つ力、今後もっともっと大きくなっていくためのパワーを蓄える期間だったなと思います。
SEITO:ファンとの交流を大事にして信頼関係を築いていった期間だったし、それこそ、デビューしたてなのに大きいライブやフェスにも呼んでいただいて、僕たちを世の中に認知していく期間だったというか。これが、MAZZELだということをさまざまなライブで証明してきた期間だったなと思います。
──逆にここは反省点だなと感じる部分はありましたか?
RAN:振り返ればいろいろ反省点はあったり、改善点があったりすると思うんですけど、SEITOも言っていたように場数をすごく踏ませていただいた期間だったので、この先につなげようという思いはみんな強く持っているなと思っています。1つ1つのライブでも成長できている部分は各々が感じ取っているだろうし。BMSGはフェスを開催できるくらいライブに強い事務所だと思うので、そこで吸収したものを次に繋げられるように意識しています。
──メンバー同士でディスカッションすることも多いですか?
HAYATO:ずっと喋っているというか、いい意味でも悪い意味でも……。
KAIRYU:悪い意味でも?!
HAYATO:悪い意味はないですけど(笑)。ずっと喋っているので、すごく仲がいいというところはMAZZELのいいところだなと。仲がいいからこそパフォーマンス面でも何でも言い合えるし、お互いが向上しあえる環境だと思いますね。普段の仲の良さがそのままパフォーマンスに出ているのかなと思います。
──いいですね。改めてグループとしてのストロングポイントは?
NAOYA:MAZZELは一人ひとり本当にキャラも違ってて、バックボーンもみんな違うし、好きな音楽や好きなジャンルも全部違うので、一人ひとりが“最強”としてる部分が重なり合って、1つの音楽をしているというのが強みだなと思います。
RYUKI:もちろんダンスとボーカルの面に関してはスキルは高い方だと思うんですけど、そこはさらにブラッシュアップしていきたいと思っています。あと、よくいってもらえることは、MCが面白いって。
KAIRYU:面白いのは、RYUKIではないよ?
RYUKI:え? おれじゃない? こうやってツッコんでくれるメンバーがいたりとか(笑)。関西出身メンバーが3人(KAIRYU、NAOYA、SEITO)いるので、結構MCは面白くて、トークの面でもMAZZELは強いと思います(笑)。
RAN:自分たちであんまり言うことではないよね。「新人MAZZEL 長所トーク力」。
KAIRYU:恥ずかしいっ!
大きなきっかけだったファンミーティング
──MAZZELのことが少し分かってきたところで新作についてお話を進めていきたいんですが、まずは『Carnival』。この曲をデモで聴いたときの印象や実際に歌唱してみての印象、どういう曲に仕上がったと感じていますか?KAIRYU:僕たちにとっても挑戦的な曲だったし、ボーイズグループの中でも特異な曲だと思うし、このサウンド感のものを日本語歌詞で歌うことは個人的にはとても素敵なことだなと思うんです。きっと、リスナーとして他のグループがこの曲をしていたとしても「いいな」と思うであろう曲を自分たちのグループでできたことは嬉しいですね。今後の業界にとっても影響を与えれるような曲なのかなと思うので、お気にです!
RYUKI:おおきにです? 急に関西弁?
KAIRYU:いや、違う! お気に入りです! じゃあ、お気にです! おおきにです!で原稿書いていただいて(笑)。
──わかりました(笑)。TAKUTOさんはどうですか?
TAKUTO:初めて聴いたときの印象は、トラックがとてもカッコよくて自然に踊りながら聴いてました。早くパフォーマンスをしたいという気持ちもありましたね。実際にレコーディングをして、振り付けも入れてもらってMVを撮影したときに、これはかっこいいものが出来たぞ!という手応えがあったんです。もちろん今までの曲に自信がなかったというわけではなく、この曲はみんなを驚かせることができるんじゃないか、MAZZEL結構キテるね!という感じが見えたというか。自信があるからこそ、早く世に出したいと思っていました。
──『Carnival』もそうだけど、他の収録曲を聴いていると各々の表現力の高さはすごい! 『LIGHTNING』は先行配信されている曲でもありますが、こちらの楽曲についてはいかがですか? ファンの方々の反応などはありましたか?
NAOYA:『Vivid』が僕らのデビュー曲だったので、それを聴いたファンの方たちからするとビックリしたというのがいちばんかなと思うんですけど、『LIGHTNING』に関しても僕たちの挑戦的楽曲、ラテン調でHIPHOP要素のある楽曲というものはまだなかったので、
それを2ndシングルの先行曲として世に出すことが出来たのがよかったなと思います。
EIKI:『LIGHTNING』も攻めた曲調・歌詞なんですけど、初パフォーマンスした時がファンミーティングでそのときもファンの方たちは「こんな曲をやってくるんだ」って思ったと思うんです。歌詞には〈今日キミは目にするさ〉とか強気で世間に対してのメッセージ性がある言葉が詰まっているんですけど、その言葉って今よりも1年後2年後と活動が続いていくことで深みが出てくる言葉だと思うから、その歌詞に見合うようなグループになっていきたいなって思います。
──ファンミーティングのお話も先ほどから出てきていますけど、グループ初となるファンミはどんな時間でしたか?
NAOYA:ファンの方とのコミュニケーションっていうのが初めてだったので、ファンミーティングならではの雰囲気があったし、デビューした時期だからこそできる体験だったなと思います。すごく楽しかったです。
──デビューのタイミングもコロナ禍が落ち着いたタイミングだったし、声出しもOKのライブをすぐに経験出来たのも大きいですよね。RANさんはいかがでしたか?
RAN:ファンミってファンとの交流を重きに置くということが大事だと思うんですが、もちろんライブも一緒にやったので、MUZE(ファンの名称)は音楽も一緒に楽しんでくれるし、交流も楽しんでくれるということで安心して僕たちも完走することが出来たなと思います。
BMSGの社長であるSKY-HIとの関係性とは?
──先ほどフォーカスした曲以外にも、収録される曲がありますが、まずは『Fire』からどんな曲に仕上がったか教えていただけますか?全員:好きです!
RAN:久々に社長(SKY-HI)が書き下ろしてくださった曲なので、すごくみんなも気合いを入れてレコーディングしたと思うし。みんなが大好きな曲に仕上がっていますね。
──間近に社長であるSKY-HI氏がいるということもグループにとって大きなポイントだと思いますが、皆さんにとって社長はどんな存在でしょうか。
KAIRYU:BMSGに所属しているから感じるというとかではなく、本気で時代を変えようとしている方だと思っているので、そんな人の近くで僕らが活動できているのは光栄なことだと思っています。でも仕事以外では本当に社長っぽくないんです。”日高くん”みたいな感じで接してくれるので、その人間力の高さというか、見習うことばかりですし吸収できるものがあまりにも多い。大尊敬しています。
SEITO:いちアーティストとして、僕たちをみてくれていると思いますし、ライブで一緒になったときには客観視した目線でアドバイスをくれるというか。ただKAIRYUが言ったようにプライベートでは本当にいい意味で社長っぽくない(笑)。いろんな意味で最高な社長です!
──いい関係を築けているんですね。それでは『Get Down』についてはいかがですか?
SEITO:一番はやっぱりオーディションを思い出しますね。
NAOYA:この曲は歌割りも僕たちで決めたので、思い入れがあります。
SEITO:結構、話し合ったもんな。ここは君が歌った方がいいよね?とか、ここを歌ってみたいとかね。
NAOYA:いつもはラップをやっているメンバーが歌にも挑戦していたりもするので、面白い曲になってると思います!
──なるほど。最後に『Holiday』ですが、この曲は収録曲のギミックになっているような気もしているんですけど、この曲についてはいかがですか?
EIKI:ありのままのMAZZELというか、普段のMAZZELがこの1曲を聴いただけで伝わるような、1人ひとりのキャラクターも出ていて、本当に好きな曲です。
HAYATO:『LIGHTNING』『Carnival』『Fire』が攻めているので、その中に『Holiday』という曲があることで今回の2ndシングルのバランスが取れているというか。MUZEの心の休み所にもなるのかって。他の曲を聴いた後に『Holiday』を聴くとまた違った感情で2ndシングルが聴けるのかなと思っています。
──なぜ、『Holiday』だったんだろう?
KAIRYU:EIKIも言ったように一番僕らを体現してくれているような曲だったし、あとは他とのバランスを考えたら、この曲があることでMUZEにとっても僕らにとってもいい曲になるだろうなという想いが込められていると思います。
RAN:あとは、単純に絶対にライブでのパフォーマンスが楽しそうだなって思ったんですよね。
全員:間違いない(笑)。
8人の好きなフレーズ
──UtaTenは歌詞を扱うサイトですので、皆さん収録される楽曲の中から、お気に入りのフレーズを教えていただこうと思います。KAIRYU:『Carnival』の頭でRYUKIが強気にラップをしてくれている、〈予想も妄想も好きに外しなドンマイ〉、〈期待通りどころかその期待の倍の倍〉とか、こんなに分かりやすく強気な歌詞はなかなかないと思うので。こういうフレーズをボンッとど頭に持ってくるのは僕らも初めてで、僕たちの気持ちが一発で伝わる気がして、すごくいいなと思っています。
HAYATO:『Fire』の〈Uターンは不可能〉とかは、僕らが頑張って道を切り拓きつつどんどん進んでいる状況の中での〈Uターンは不可能〉という歌詞だと思うんです。自分たちを象徴している歌詞だと思います。
RAN:確かに、『Fire』は〈どんな未来が来たって輝かせる〉とか前向きな歌詞も多いイメージですね。
KAIRYU:『Get Down』と『Fire』を比べたら面白いかもな。『Get Down』って曲調はあんな感じですけど、歌詞を見たらいろんな葛藤を表現している感じなので、そこから『Fire』を聴くと、オーディション当初から応援してくれている方たちからしたら、嬉しいんじゃないかな?
──なるほど。
EIKI:『Get Down』の歌い出しが僕なんですけど、〈合図が鳴り響く今じゃない?〉というフレーズはオーディションのときにも歌っていて。当時と比べると、意味合いが変わったなという印象なんです。当時もちゃんと意味があるフレーズだったんですけど、より深みがあるフレーズになったなと思います。
NAOYA:僕も『Get Down』で〈消える事なんてないダメージ いつまでもゴールは待ってない〉とか〈何時かもついたため息〉と言っているんですけど、サビで〈我武者羅に〉とか〈二度ともう戻りはしない〉とか、みんな生きていたら後悔があると思うし、もちろん僕にも後悔があるんですけど、そういうネガティブなことを考えるのではなくて我武者羅に進んで行こうっていう前向きな歌詞なので。僕も我武者羅に進んで行きたいなって思います。
EIKI:あと、『Get Down』で〈前髪しかないチャンスの神様の背中が遠のいた〉という歌詞がすごく好きで。前髪しかなかったら、後ろ髪は掴めないという意味で、掴めないなら追い越せばいいよみたいな、その表現がめっちゃ好きです。
SEITO:僕は、『Carnival』のフックなんですけど〈すでに抜け出せない Welcome to the Carnival〉です。僕たちもこの曲も、パフォーマンスも込みで一度見てしまったら抜け出せないくらいのパフォーマンス力があるということをここでは伝えているので、ここは注目してほしいですね。
RYUKI:僕は『Carnival』の〈Wel・come・to the・show〉。今からMAZZELのショーが始まるって意味で、自分が歌っている部分なんですけど。本作をきっかけにMAZZELをいろんな人に知ってもらいたいという思いと、MAZZELの魅力あるショーが始まる!ということを連想させるように歌っているので、ここにも注目してほしいです。
TAKUTO:『Carnival』の〈逃げられないもう後はない その目に宿す熱はreal〉という歌詞。その後の〈まだまだ満足させない 型にハマるなんて論外〉までですかね。もう後戻りする気もないですが、進むしかない、上を目指しかないない中で僕たちは型にハマることなくいろんなジャンル、方向性を出しているし、これからもいろんな可能性を見せていくぞという気持ちもあるので個人的好きなフレーズです。
1人ひとりが違うからこそ、いろんな層へ
──ありがとうございます。最後にグループとしての目標を教えてください。KAIRYU:影響力のあるグループには絶対なりたい。時代を動かすためにはどんな業界でも影響力がないとムーブメントは起こせないと思うので。あとはこんなにも各々の持つ魅力が異なるので、アベンジャーズ的な感じというか。1人ひとりで強いのにそれが集結するともっと強い。そういうものを自分たちのグループで表現できたらすごく嬉しいと思うので、そんなグループになりたいです。
SEITO:1人ひとりが違うからこそ、いろんな層に影響を与えたいと思っているし、ジャンルレスにいきたいというか。どんな人にでも好きだと思わせるアーティストになりたいです。
──立ってみたいステージはありますか?
KAIRYU:京セラドームです。
SEITO:ドームは立ちたいね。
RAN:あとはスタジアムとか。単独で立ちたいですね。
SEITO:曲調が日本っぽくないということもあって、いつかは必ず海外でやりたいです。アジア圏も含め、世界で。
RAN:それで言うと枠にハマらないグループ。自由自在なグループということが僕らが一番伸び伸びとできると思うし、今後も自由自在さを押し出してゆくゆくは大きい場所でパフォーマンスができるようになりたいです。
TEXT 笹谷淳介
リリース情報
■2nd Single『Carnival』
2023年10月18日 発売
▷配信はこちら
★初回盤【CD+Photobook(32P)】
価格:¥2,000(税込)
品番:UMCB-59002
<CD収録内容>
M1:Carnival M2:LIGHTNING
★DELUXE A【CD+DVD】
価格:¥2,000(税込)
品番:UMCB-50005
<CD収録内容>
M1:Carnival M2:LIGHTNING M3:Holiday
<DVD収録内容>
・「Carnival」 Music Video
・「Carnival」 Dance Performance Video
・「Carnival」 Behind The Scenes
★UNIVERSAL MUSIC STORE盤【CD+DVD】
価格:¥3,500(税込)
品番:PDCB-5002
<CD収録内容>
M1:Carnival M2:LIGHTNING M3:Fire M4:Holiday
<DVD収録内容>
・Photo Shooting Behind The Scenes
・MAZZEL DEBUT SHOWCASE “Vivid”(2023.06.01 @ LINE CUBE SHIBUYA)
・MAZZEL DEBUT SHOWCASE “Vivid” -Behind The Scenes-
★MUZEUM限定盤(ファンクラブ限定盤)【CD+DVD】
価格:¥4,000(税込)
品番:PROM-5001
<CD収録内容>
M1:Carnival M2:LIGHTNING M3:Fire M4:Holiday
<Bonus CD内容>
M1 Get Down
<DVD収録内容>
・MAZZEL 1st Fan Meeting -Play at the MUZEUM- (2023.08.14 @ Zepp Haneda)
・MAZZEL 1st Fan Meeting -Play at the MUZEUM- -Behind The Scenes-
<封入特典>
MAZZEL DEBUT SHOWCASE “Vivid” 金テープ レプリカ