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この春、親元を巣立つ君に聴いてほしい。中島みゆき「荒野より」

まもなく春がやってきます。この時期には新たな生活を迎えるため、親元を離れて暮らす方も多いでしょう。そういう方にぜひ聴いてほしい中島みゆきの「荒野より」をご紹介します。

歌声で心を惹き付ける中島みゆき

その力強い歌声で、圧倒的なスケールの大きさを私たちに感じさせる中島みゆき。

中島みゆきの歌が持つテーマは、『糸』のような巡り合いを歌ったものから、時の流れに浄化されていく様を歌った『時代』、女の哀しさを歌った『空と君のあいだに』など、私たちの「生」に直接寄り添った作品が多いんです。


知名度が高い『荒野より』

そんな中、今回取り上げる「荒野より」は、木村拓哉主演の映画「南極大陸」の主題歌にもなりましたし、世界の果てまでイッテQ!内の企画でもテーマ曲としても使われている、近年の中島みゆきの曲のなかでも、知名度が高い曲です。


MVでも描かれた見守る親の愛

この曲のミュージックビデオは、父親が亡くなったという知らせを受けて、成長した子供が昔の家族の様子を思い返す内容。

映像のなかで父親が、補助輪をとり自転車に乗る子供を見守っている描写がありますが、歌詞のなかでも、独り立ちしていく子を見守る、親の目線を随所に感じることができます



親の願い

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望みは何かと訊かれたら 君がこの星に居てくれることだ
力は何かと訊かれたら 君を想えば立ち直れることだ
≪荒野より 歌詞より抜粋≫
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親の望みは、「君がこの星にいてくれること」。そばにいてくれなくてもいい。元気で生きていてくれさえすればいい。

それが親にとってなにより嬉しいのだから。

この部分から親の子に対する無償の愛を感じることができます。力になるものはなにかと問われたら、子供のことを想えば立ち直ることができること。

親にとって子供の存在は何よりの支えで、たとえ嫌なことがあっても、子供のことを想えば乗り越えることができるのでしょう。

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僕は走っているだろう 君と走っているだろう
あいだにどんな距離があっても
僕は笑っているだろう 君と笑っているだろう
あいだにどんな時が流れても
≪荒野より 歌詞より抜粋≫
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いつまでも二人三脚

親と子はいつでも二人三脚です。子供の頑張りの裏には、必ず親の苦労がある。ふたりはいつも一緒に走っているのです。

それは例え物理的な距離がどれだけあっても、親と子の精神的なつながりは切れることはありません。

また、親の笑顔は、いつでも子供の笑顔のそばにあります。そのあいだにどんなに時が流れたとしても、ふたりは笑いあっているでしょう

親子は、何年たっても親子なのです。


計り知れない親の愛情

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荒野より君に告ぐ 僕の為に立ち停まるな
荒野より君を呼ぶ 後悔など何もない
≪荒野より 歌詞より抜粋≫
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そんなに子供に気持ちを傾けてきた親、その親のためになにかしてあげたいと思うのが、子供の気持ちでしょう。けれど親は言います。

「僕の為に立ち停まるな」

親の為に、子供になにかを犠牲にしてほしくないのです。君を育てたことに、後悔はなにもない。だから君は君の人生を、精一杯生きておくれ。

歌詞からは、そんな親の気持ちを感じることができます。

中島みゆきのこの歌をきくと、親の子供に対する計り知れない愛情を感じます。春先、親元を離れて暮らす方も多いでしょう。そういう方にぜひこの曲を聴いてほしいと思います。

TEXT:毛布

1975年「アザミ嬢のララバイ」でデビュー。同年、日本武道館で開催された第6回世界歌謡祭にて「時代」を歌唱しグランプリを受賞。 1976年にファースト・アルバム『私の声が聞こえますか』をリリース。 現在までにオリジナル・アルバムを43作品リリース。 アルバム、ビデオ、コンサート、夜会···

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