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「I will always love you」歌詞の意味を考察!不朽の映画主題歌に込められた想いとは?

20世紀を代表する歌姫として世界を魅了したホイットニー・ヒューストンの名曲といえばエンダーイヤーで有名な『I will always love you』です。愛する人への想いを高らかに歌い上げる歌詞の意味を考察します。

“エンダーイヤー”でおなじみの名曲を解説!


“エンダーイヤー”というフレーズが特徴的なホイットニー・ヒューストンの代表曲『I will always love you』。

洋画の主題歌というイメージが強いこの曲を、1997年公開の『タイタニック』の曲と勘違いしている方が多いかもしれません。

これはインターネット掲示板「2ちゃんねる」のタイタニック関連スレッドで、「エンダーイヤー」と書き込まれたことが原因と言われています。

そこから1つのネタとしてタイタニックの映像にこのフレーズを組み合わせたコラ動画や関連スレッドが拡散されたことで、勘違いを生んでしまったようです。

実際はホイットニー・ヒューストンとケビン・コスナーが共演した1992年公開の映画『ボディガード』の主題歌です。

スターとボディーガードの恋がテーマの作品で、『タイタニック』と同様に立場に格差のある男女の許されざる恋を描いたストーリーであるため、余計に混同されやすいのでしょう。

当時映画人気と共に楽曲にも注目が集まり、同年にアメリカのビルボード・ソング・チャート「Hot 100」にて14週連続1位、日本の洋楽チャートでは27週連続1位を獲得する大ヒットを記録しました。

しかし、実はこの曲自体もカバー曲であることをご存じでしょうか?

原曲は、1974年にドリー・パートンが当時仕事上の関係を解消したデュエットパートナーのポーター・ワゴナーに向けて制作したものです。

つまり別々の道を歩み始めた仕事のパートナーに対する別離の情を、恋の別れに置き換えた歌ということです。

カバー版では元のカントリー・ミュージックからバラード調になっており、曲全体の雰囲気が主人公の想いをより切実に表現するようなものへと変化しています。

言わずと知れた名曲ですが、改めて楽曲そのものの美しさを知るために歌詞を和訳しながら考察してみましょう。

愛する人のために別れを決意する主人公


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If I should stay
I would only be in your way
So I'll go but I know
I'll think of you every step of the way
≪I Will Always Love You 歌詞より抜粋≫
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この歌詞からは、主人公の女性が愛する人との別れを決意していることが読み取れます。

冒頭で「私がここにいたらあなたの邪魔になってしまうだけだからもう行くね」と歌っており、自分の存在が相手の人生における障害になっていると感じているようです。

そこには相手への深い愛があり、決して別れを望んでいるわけではありませんが、気持ちが離れてしまった相手のために身を引こうとしていることが分かります。

とはいえ「でも分かっている、一歩一歩先へ進む度にあなたのことを思い出すはず」と続け、別れても簡単には忘れられないことを言い表しています。

その未練から自分が心を痛めると分かっていても、自分のことよりも相手のためになる選択をしようとするところに、主人公の愛の大きさが感じられますね。

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Bittersweet memories
That is all
I'm taking with me
So goodbye
Please don't cry
We both know
I'm not what you
You need
≪I Will Always Love You 歌詞より抜粋≫
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「ほろ苦い思い出 私が持っていくのはそれだけでいい」と彼女は歌います。

「ほろ苦い」とあるため、2人の関係はいつも順風満帆で幸せだったわけではないのでしょう

時には彼に隠れて涙を流すこともあったはずです。

しかし、その思い出すらも大切なものとして胸にしまっています。

さよならを告げる時に「どうか泣かないで」と願うのは、涙を流されたらきっと離れられなくなってしまうからでしょう。

この楽曲は想い合う男女の別れというよりは、長く一緒にいてすでに関係が冷えてしまった男女の別れを歌っているようです。

その点をふまえると、彼が去って行く彼女を思って涙を流すことは考えにくい気もします。

これはむしろ、別れを決意した彼女が最後くらい自分を想って泣いてくれたらいいのにという願望を込めた言葉なのではないでしょうか。

そして「わかっているでしょう、私じゃないのよ あなたに必要なのは」と諭すように告げることで、自ら離れる構図を作り上げて自分の心を守ろうとしているのかもしれません。

最後のささやかな反発に、彼女のいじらしさが表現されているように感じます。

いつでも私はあなたを愛している


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I hope life treats you kind
And I hope you have all you ever dreamed of
And I wish you joy and happiness
But above all this
I wish you love
≪I Will Always Love You 歌詞より抜粋≫
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主人公はひたすら彼の幸せを願い続けているようです。

「あなたが穏やかな日々を過ごせますように あなたの夢が全て叶いますように」と歌い、自分が下した別れの決断が彼の今後の人生に良い影響を与えてくれるよう祈ります

また、「そしてあなたの喜びと幸せを祈っている」とも続けます。

彼が自分と離れ幸せに生きることを願っているのは本心ですが、その後に「でも何よりも一番、あなたの愛を祈っている」とつけ加えているのも印象的です。

彼の愛が自分の元に戻ってきて、自分の愛を再び彼に注げる日を切に祈る心情が見えてくるでしょう。

ただ心から愛し合える人が見つかってほしいという意味とも考えられますが、ここまでの歌詞に表れていた彼女の想いを振り返ると、少なからずその相手が自分であってほしいという願いがこもっていると思われます。

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And I
Will always love you
I will always love you
I will always love you
I will always love you
I will always love you
I will always love you
You, darling,
I love you
Uh…I'll always
I'll always love you who'll take a chance
≪I Will Always Love You 歌詞より抜粋≫
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“エンダーイヤー”と描写されるのは「And I will always love you」のフレーズです。

この言葉は「そしていつでも私はあなたを愛している」と和訳できるでしょう。

そしてタイトルでもある「I will always love you」のフレーズが何度も繰り返され、抑えきれない気持ちを爆発させています。

さらに最後は「チャンスを掴むあなたをずっと愛します」という言葉で締めくくられています。

心を痛めながらもあなたの元を去るから、必ずチャンスを掴んで夢を叶えてほしいとの切なる想いが感じられますね。

そして、夢を叶えてからもきっと彼を愛し続けるだろうという予感も読み取れ、彼女の計り知れない愛が心に響きます。

世界の歌姫が華麗に歌い上げる愛の歌!

ホイットニー・ヒューストンの『I will always love you』は、恋人と別離する女性の愛が詰まった楽曲です。

愛する人と心を通わせ生きることの難しさや人を想う気持ちの強さが伝わってくるでしょう。

20世紀最高の“The Voice(ザ・ヴォイス)”の異名で全世界を魅了したホイットニー・ヒューストンの歌声により、さらに情熱が込められた伝説の名曲をじっくり堪能してください。

Whitney Houstonは、1963年8月9日ニュージャージー州生まれの歌手・女優。 パワフルな歌声でダンサブルナンバーから壮大なバラードまで歌いこなし、80年代〜90年代の世界のポップスシーンを席巻した。グラミー賞をはじめとする数々の受賞歴を誇り、アルバムの総売上数は1億枚を優に越える。 1···

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