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Mrs.GREEN APPLE「ナハトムジーク」歌詞の意味は?ミセスが贈る不器用な愛の歌を考察!

2024年公開の映画『サイレントラブ』の主題歌として書き下ろされたMrs.GREEN APPLEの『ナハトムジーク』。人を愛する気持ちの尊さを教えてくれる歌詞の意味を紐解きます。

映画「サイレントラブ」主題歌は不器用な愛を描いたラブソング!

2023年を『ケセラセラ』で大いに盛り上げてくれた国民的人気バンド・Mrs.GREEN APPLEが2024年1月17日に配信リリースした新曲『ナハトムジーク』は、山田涼介・浜辺美波主演の映画『サイレントラブ』の主題歌として書き下ろされました。

▲Mrs.GREEN APPLE - 『ナハトムジーク』【OfficialMusicVideo】

映画『サイレントラブ』は『ミッドナイトスワン』を手がけた内田英治監督のオリジナル脚本作品で、過去のある出来事により声を捨てた青年・蒼と事故によって視力を失った音大生・美夏の出会いから始まるラブストーリーです。

互いに苦しい境遇にあり絶望の中を生きる2人を包み込む、大森元貴の繊細な歌声と心を惹きつけるメロディに感動した方は多いでしょう。

どのようなメッセージが込められているのか、さっそく歌詞の意味を考察していきます。

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胸の痛み
喉を伝い
聲にならない
夜の帷
優しくいたい
素直でも在りたいのに
僕らはヘタクソに生きてる
駄目でもいい?
弱くていい?
教えてよ
≪ナハトムジーク 歌詞より抜粋≫
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主人公は「胸の痛み」を感じていますが、感情ばかりが先走ってうまく気持ちを言葉にできない状況にあることが読み取れます。

この楽曲のタイトルである「ナハトムジーク」は「夜の曲」を意味するドイツ語のフレーズです。

ここで「夜の帳」ともあるように、夜が更けていく時の静かで寂しい雰囲気が曲から伝わってくるでしょう。

また主人公の心情から文字通りの夜だけでなく、深まっていく絶望感や孤独の暗さを「夜」と表現しているようにも感じます。

続く歌詞では「優しくいたい」と語っているため、主人公のつらさは人に優しくできないことにあると解釈できます。

本当はもっと素直な気持ちで接したいのに、「ヘタクソ」にしか生きられない自分に落胆しているようです。

映画のストーリーと重ねると、蒼が美夏に心を惹かれながらもその想いを伝えられずにもどかしく思っている様子と捉えることができるでしょう。

「駄目でもいい?弱くていい?」という問いかけは、愛する人に自分の駄目で弱い部分を認めてほしいと願っていることを表していると思われます。

うまくは愛せないけど愛したい


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抱きしめる
幾通り いつも通り 強く酷く
触れ合えばわかるから
愛されたいのに いつも通り
間違いばかりの今日をまず愛そうか
あゝ理想だ
≪ナハトムジーク 歌詞より抜粋≫
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不器用だから相手を気遣うこともできず、いつも「強く酷く」抱きしめてしまう主人公。

そうして触れ合えば、自分の心に感じる愛情はやはり本物だと分かります

だから相手からも「愛されたい」と思っていますが、「いつも通り」うまく愛を示せません。

それで主人公は、人を上手に愛せないのは「間違いばかりの今日」を愛せていないからだと気づいたようです。

今日を愛するということは、自分自身を愛するということかもしれません。

間違いだらけの自分を愛するのは主人公にとって簡単ではなく、そうできたら「あゝ理想だ」と呟きます。

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狂おしく頬を擦り寄せて歌を唄う
暗闇の中の光が傷跡に染みるが
矛盾こそ生き抜く為の美だ
≪ナハトムジーク 歌詞より抜粋≫
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心が乱れるほどの愛情を持って「頬を擦り寄せて歌を唄う」のは、きっと喉につかえてしまう言葉の代わりなのでしょう。

2人は互いを絶望という「暗闇の中の光」のような存在として見ており、「傷跡に染みる」ほど眩しく感じています。

うまく愛せないのに愛さずにはいられないように、人の心は矛盾ばかりです。

しかし「矛盾こそ生き抜く為の美だ」とあるように、少しずつ自分を受け入れポジティブな気持ちで見つめられるようになっていることが分かります。

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抱きしめてあげてね
虚ろな日々でも
乱した呼吸を整えて ほら
「愛されたい」は報われるかな?
手を取り 微弱な風に揺られて
無茶苦茶なこの世界を愛そうか
≪ナハトムジーク 歌詞より抜粋≫
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自分が愛する人を抱きしめることで愛を実感できているように、相手にも「虚ろな日々」を抱きしめるように大切に生きてほしいと願います

いつかこの「愛されたい」という気持ちが報われるかは分かりません。

とはいえ手を握り合っていれば、自分たちを苦しめる「無茶苦茶なこの世界」さえ愛せそうに思えてきます。

共に生きることで自分を取り巻く全てのものを愛したいと思えるようになった主人公は、この出会いによって成長したと言えるでしょう。

研ぎ澄まして自分の信じる道を進もう


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塵みたいなもんでしょう
勝手に積んできたんでしょう?
いつの日か崩れても
誰のせいでもないよ
歩くのが疲れたの?
むしろ正常でしょう?
全て無駄に思えても
君は正しいんだよ
「研ぎ澄まして」
≪ナハトムジーク 歌詞より抜粋≫
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人は塵から生まれたから、周囲から“ごみ”みたいに思われても仕方がない取るに足りない存在だという厳しい考えが見えてきます。

実際そのように考えて、生き続けるのに心が折れてしまう方は少なくないでしょう。

しかし、ここではそうした人に向けて厳しくも温かさを感じるメッセージが綴られています

誰かが勝手に作り上げた存在なのだから、もし現実に耐えられず「いつの日か崩れても誰のせいでもないよ」。

人生を歩き疲れたと思うこともおかしいことではなく「むしろ正常でしょう?」と語りかけてきます。

それほどまでに心をすり減らして頑張ってきたのだから「全て無駄に思えても君は正しいんだよ」という言葉が、それまでの生き方を丸ごと肯定してくれているように思えます。

美夏が蒼の鳴らすガムランボールの美しい音色に導かれるように自分を救い出してくれる存在へと心を「研ぎ澄まして」いれば、周囲の声に惑わされることはありません。

ガムランボールはインドネシア・バリ島で幸運を呼ぶお守りとして大切にされているものなので、自分の信じる道を進むことが幸福につながるというイメージも伝わってきます。

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抱きしめる
幾通り いつも通り 強く柔く
確かなものじゃ無いから
触れ合えど 釦はズレていきますが
愛したい
最期まで信じたい
≪ナハトムジーク 歌詞より抜粋≫
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この部分でも「抱きしめる」というフレーズが出てきますが、YouTubeで公開されているMVに表示される英語字幕によると1番では「Holding you」となっているのに対し、ここでは「Embracing you」と表示される点に注目できます。

「Embrace」は愛情を込めて相手を抱きしめるという意味に加え、「(主義・思想などを)受け入れる・採用する」という意味も併せ持つ言葉です。

このことから、それぞれ生きてきた世界や考え方が全く違うとしても相手のすべてを受け入れたいという願いが垣間見えるのではないでしょうか。

人の感情も想いも確かなものではありません。

すぐそばにいて触れ合える相手であっても、釦を掛け違えるかのようにすれ違いが生じるものです。

それでも惹かれる心を止められず「愛したい」と想い、何があっても「最期まで信じたい」と願うのが人です。

どんな過去があろうと、人を愛することは全ての人に許されています。

映画の登場人物たちに語りかけると同時に、リスナーに対しても愛する気持ちをもっと大切にしていいのだと優しく告げてくれているような気がします。

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見事さ
また間違えて 履き違えてく
不器用な
愛しいボンクラ
等しい僕ら。
≪ナハトムジーク 歌詞より抜粋≫
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見事なまでに間違い続け、履き違え続けていく「不器用な」自分たちはぼんやりしていて見通しのきかない「ボンクラ」。

とはいえ「愛しい」とあることから、愛すべき存在であるという考えも見えてきますね。

人生に苦しんでいるのは自分だけではなく、誰もが皆等しく弱く不器用で、愛を乞いながら生きています。

だからこそ愛し合える人がいるという奇跡は、人の目に美しく映るのかもしれません。

夜に聴きたい美しいラブソングに魅了される!

Mrs.GREEN APPLEの『ナハトムジーク』は、愛が持つ温かく優しい力をそのまま音楽にしたような美しいラブソングです。

静かなピアノの音色から歌詞に綴られた感情の高まりに呼応するように展開していくサウンドには、聴けば聴くほど心を震わせる魅力があります。

暗く寂しい夜のひと時を愛おしく感じさせてくれる『ナハトムジーク』の生み出す世界に浸ってください。

【Mrs. GREEN APPLE PROFILE】 大森元貴 (Vo/Gt) 若井滉斗 (Gt) 藤澤涼架 (Key) 2013年結成。2015年EMI Recordsからミニアルバム「Variety」でメジャーデビュー。 以来、毎年1枚のオリジナルアルバムリリースと着実なライブ活動を続け、2019年12月から行われた初の全国アリーナツアー「エデ···

この特集へのレビュー

女性

月 ナ

2024/02/08 18:31

解説とってもわかりやすくてまた映画観に行きたくなりました!!!!!
「映画の主題歌」として捉えがちだけど、ひとつの曲・物語として受け取れるような解説でした(?)
ひとりの夜に聴くのに最高ですね😢😢😢 朝日見ながら聴くのも最高だなって思いました;-(

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